【PS3】メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜
発売元 | ガスト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-06-23 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:新約錬金術RPG ■ プレイ人数:1人 ■ プレミアムボックス:10,290円 【廉価版】 ■ 発売日:2012/05/31 ■ 価格:3,990円 |
GOOD!
グラフィックは良い。特に岸田メルによるキャラクターイラストは良質。ただ、1枚絵の質は前作のほうが良かった。
特定の特性同士を調合することで、高位の特性が出来るようになったのは面白い。
特定の装備品によって、移動速度が上がると快適で良い(快適さを0にしなかった理由)。
BAD/REQUEST
・キャラクターについて
新規キャラクターが少なく、前々作、前作から多くのキャラクターが登場している。これだけでも不満だが、前作キャラクターの性格が決定的に変えられてしまった人物が多い。
例えば、ステルクは前作では頼れる先輩だったが、今作では頭のおかしいキャラでしかない。ミミは、前作ではトトリの友人だったが、今作では同性愛としか思えない異常に性的な描写が増えた。
何よりも、前々作の主人公で前作でも重要な役割だったロロナは、前作までの記憶をほとんど失い、かつ本来なら28歳の体も8歳になって登場、知能レベルは8歳よりも低い幼児化している。その年齢変更は、ゲーム内ではロロナの師匠の「三十路のロロナなど見たくない」という独善的な理由で行われている。人間の成長を否定するようなイベントであり、非常に不愉快。さらに開発者インタビューでは「開発の誰もが「三十路のロロナは見たくない」という意見で一致しました」とあり、開発者自身のゆがんだ考えをゲーム内に投影して過去作のキャラクターを玩具にしているようで不愉快。
キャラクターの魅力が重要なゲームで、キャラクターに魅力がなく、前作の魅力あるキャラクターは魅力を失った。これは致命的な欠陥であって、満足度を0にした理由。
・開拓について
過去作のヴィオラートのアトリエでは、プレイ内容によって街が異なる発展をしたが、今作ではそんなことはない。提示された課題をどのような順番で、どれだけの量こなしたところで、発展の方向が変わることはない。
また、主人公が国の探索をしても、開拓地として登録される場所は全て執事にとって既知の場所。ゲーム内で誰も知らない場所へ主人公が行くことはなく、未知の場所へ到達して開拓するというわくわく感は皆無。
・調合について
前作にもまして特性が重要になったのに、前作ではあった特性検索がなくなった。これによって、求めている特性を探す作業が非常に面倒になった。
・イベントについて
街中で発生するイベントが多すぎるので、ただ開拓課題を受けに行こうとするだけでも、イベントがいくつも発生して阻害されることがザラにある。しかも、そのイベントが大して面白くもなんともなく、場合によっては上記のように前作までのキャラクターを壊されているイベントなので苛々する。
COMMENT
最も酷いのはキャラクターの扱い。
今作で初めてアーランドシリーズをやるなら良いかもしれない。前作までをプレイしてキャラクターに愛着を持っているならプレイするべきではない。面白くないゲームはこれまでもプレイしてきたが、購入・プレイしたことを後悔したのはこれが初めて。