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【PS3】超次元ゲイム ネプテューヌmk2

発売元 コンパイルハートオフィシャルサイト
発売日 2011-08-18
価格 7329円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人
■ 限定版:9,429円



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 3pt 1pt
総合点
73pt

GOOD!

前作真エンドまでクリア済み。
IFゲーにある程度浸ってる者としてのレビューです。
基本的に前作から進化した部分に力点を置いた内容となります。


前作は「RPGの形態を取ったギャルゲー」に過ぎませんでしたが
今作はRPGとして格段に完成度が上がりました。

特に戦闘は前作よりはるかにシステムが洗練されており
スキルの威力が大きいゲームバランスなのでSP確保が重要なので
SPを増やす為に威力より手数重視のコンボを組んだり
ボスの攻撃範囲を考えつつ回復もできる位置関係にしたりと
全体攻撃連発に終始した前作よりずっとゲームらしくなりました。

ゲームの快適さが大きく上昇したのも大きな改善点。
シンボルエンカウントにした事で移動がストレス無く行えるようになりましたし
戦闘も読み込みを含め非常にスピードアップしたので快適にプレイ出来ます。

装備品やパラメーターもより明確に機能し、例えば回避率が高いアイエフを
更に回避重視の装備にすればボスの必殺技すら避けまくります。

キャラの個性もより明確化しRPGとしてちゃんと遊べるゲームになりました。


そして一新されたゲームデザイン。個人的に今作で一番評価してる部分です。

前作は折角ハードの擬人化という独創的な世界観を作ったのに
地味で暗いダンジョンで地味で暗いBGMを聴きながら地味で暗い敵と
ただひたすら戦い続けるというイメージと大きく剥離したゲーム内容で
もっと明るく楽しいデザインにすればいいのにと常々思っておりました。

今作はそのゲームのデザインを大幅に変更。
ダンジョンは閉塞感の漂っていた前作と比べて格段に明るく開放的になり
敵キャラのデザインはパロディの利いたコミカルで楽しい物になり
BGMも戦闘曲を筆頭に全体的に陽性でアップテンポな物になり
プレイして「そうだよ!これを待ってたんだよ!」と思わず歓声を上げました。
この部分は今回本当によくやってくれたと思います。


更に磨きのかかったパロディネタの数々。

まずスタートを押した直後のサプライズに多くの人が吹き出し、
ギョーカイ墓場で眠る3人娘に一部の人は涙すると思います。

今回はパロディネタの密度とカバー範囲が更に広がっており、
日本のオタク産業に精通していればいるほどニヤリとさせられる事が多いです。
大体あの人をソードにするなんてこのゲーム以外ありえないでしょう。

それと日本のゲーム業界の暗部に踏み込んだネタも多いです。
まず敵のマジェコンヌ自体がそうですし、他にも某所のハード論争ネタや
現状のゲーム業界の抱える問題が様々な形となってゲーム中に出てきます。
そのディープでダークなネタを明るくシナリオに組み込める手腕は何気に凄いです。
この手の話題が苦手な人もいるでしょうがそこまで露骨でもないので大丈夫です。

BAD/REQUEST

ゲーム展開が単調であるという事。

基本的にダンジョンに行って目的を果たすのを繰り返すだけです。
シナリオは自動進行の一本道で謎解きや探索要素は皆無です。

これでも眠くなるほど単調だった前作よりはずっと良くなってるのですが、
やはり他のRPGと比べれば単調なゲーム展開だと思います。


ゲームの難易度が低いです。

序盤は仲間が少なく敵も強いため割と苦戦するのですが
女神候補生が揃い始める頃からこちらのレベルアップ速度に
敵の強さが追いつかなくなりどんどん簡単なゲームになっていきます。

それでもボスの必殺技等は一撃でダウンするほどの威力があるんですが
その頃になると回復させる手段も豊富で大した脅威にならなくなります。

前作から引き続きある敵のガードゲージも、一度破壊すれば
その戦闘中はまず回復しないのでほぼ死にシステムと化しています。
この辺は前作のように回復した方が攻撃のタイミングを計れて良かったかも。


立ち絵のCGがやや残念。

今作の会話シーンは基本的に全キャラポリゴンモデルとなりました。
ですがこのモデリングが昨今のPS3タイトルとしてはちょっと残念なデキ。

しかもキャラによってモデルのデキに差があるような気がします。
ポリゴン化した割にはそこまで動きがある訳でもなかったですし…。
つなこさんの絵をうねうね動かす前作のスタイルの方が正直良かったです。


ボイスなしのイベントが多い。

前作でも一部そうでしたが今作はかなり多いです。
しかも声有りでぜひ聴いてみたいと思うイベントに限って声なし。
ゲームコンセプト的にここは頑張って欲しかった所。
イベントをもう一度見れるモードが無くなってるのも残念。


それとこれは個人的に残念だった部分なんですが前作の明確な続編ではない事。

キャラ達の出会った経緯や設定が前作とかなり違っています。
よって私のように前作でのやりとり好きだった者はどこか寂しい気分に。

今作はシナリオの完成度が上がった分、会話がややテンプレ気味になったので
前作で馬鹿馬鹿しくも愉快だったやりとりが懐かしくなる時があります。
特に妹達との絡みで丸くなったブランなんかは前作の方が魅力的だと思います。

そもそも前作の真エンドの内容では続編が作れないし、
今回の妹達を入れるのにも、ある程度改変はやむなしなのですが、
それでも出来るだけ前作の設定を引き継いだ物であって欲しかったです。


他にはシンボルアタックで敵を消す要素はいらない、
前作女神達のスキルが少ない等の不満がありますが、
この辺は可能ならアップデートで対応してくれたらと思います。

COMMENT

オリジナリティ 4 設定や世界観は他に類を見ない パロネタも強烈
グラフィックス 3 PS3としては並かやや下、キャラは非常に良い
サウンド 3 前作よりもゲームイメージに合った明るく楽しい感じの曲に
熱中度 4 単調ではあるがキャラや世界観を気に入ればプレイは楽しい
満足度 4 前作から大幅に改良 個人的には5だが一般的に見て 
快適さ 3 コンボスキル設定などUIが前作より良くなってるがこれで標準


前作から予想を大きく上回るほどのパワーアップを遂げました。
IFゲーとして考えてればかなり上位に来る完成度だと思います。

前作は始めからキャラ狙いの人ならともかく、
純粋にRPGをやりたい人には正直薦められないデキでしたが
今作ならまあそれなりにオススメ出来るぐらいの完成度となりました。

正直前作から1年でここまで完成度を上げてくるとは思ってませんでした。
ゲームデザインの改善とゲーム性の強化など製作側から今作への熱意を感じます。

それだけに前作の設定を引き継がなかった事は個人的に残念でしたが
キャラの性格自体はそう変わってないのでパラレルだと思えば我慢できます。

前作も大好きでしたが今回はゲームとしてすごく楽しかったです。
後はこの完成度と熱意を維持しながらぜひ続編を作って頂きたいですね。

アイエフ様とコンパ様によるネプテューヌの更なる躍進に期待しております。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
ウゴさん(Webサイト)  [2011-09-10 掲載]

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総合ポイント
72
(難易度)
1.08
レビュー数
12
スコアチャート 超次元ゲイム ネプテューヌmk2レビューチャート

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【60点以上】
83.3%
【標準偏差】
10.64