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【PS3】テイルズ オブ エクシリア

発売元 バンダイナムコゲームスオフィシャルサイト
発売日 2011-09-08
価格 8379円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:揺るぎなき信念のRPG
■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人)



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 3pt 3pt 4pt 3pt 3pt 2pt
総合点
65pt

GOOD!

 今回はシステム重視にしようとしている傾向が強いです。



 まずサブイベント。

 サブイベントの存在を見て、このゲームへの評価が変わりました。
 今までもそういうものはありました。しかし今回はちゃんとした枠が作られ、イベントの達成を実感出来るようになりました。
 内容も「人を助けてお礼を貰う」というものが多く「その世界に貢献している・助けている」という勇者の喜びを味わえるようになっています。

 これを探して以来をこなしたり、情報を集めて世界をより知ったり。
 ここでもっとも大切なのは「見つけるタイミングにもこなすタイミングにもプレイヤーの意志が尊重される」ということです。ストーリーで強制的に縛るのは、プレイヤーの意志を無視してしまう行為です。

 こうやって自分からなにかをやりに行くことで、本当の意味で「世界を冒険している感覚」を味わうことが出来ます。
 言うなれば「冒険の舞台・場を与えてもらった感覚」です。

 魅力的な舞台が用意されていて、そこで自由に自分の冒険が出来る、この感覚が良いんです。
 この感覚を生み出そうと、魅力的な場を生み出そうとしてRPGは発展してきたはずなんです。そしてそれに成功した作品が名作として愛されているのです。
(例えばウィザードリィはただダンジョンを攻略するだけのゲームですが、そのダンジョンの攻略自体に高い自由度があるので、そこに自分だけの冒険が出来る場が生まれていたのです。)



 次に店の成長。

 買い物をしたりアイテムを納品する事によって店が発展して、買える物が増えたり割引されたり。
 これはつまり「遊べば遊ぶほど買い物の楽しみが増える・世界を冒険して納品するアイテムを探す楽しみが出来る」という事です。




 そしてマップに訳の分からない物があまり存在しません。

 いわゆる「意味の分からない仕掛け・パズル・ミニゲーム」です。

 今のところそのような世界観ぶち壊し(リアリティ崩壊)の存在にはあまり出会っていません。あってもちゃんと説明されることが多いです(「埋まっているから掘って行こう」みたいな)。

 冒険の舞台の魅力をぶち壊し、なおかつゲームを理不尽に足止めするそのようなものが少ないのはとても好印象です。

BAD/REQUEST

 ストーリー重視と戦闘だけのゲームのせいで、本当におかしくなっています。



 まずサブイベント。

 サブイベントをこなしても経験値がもらえないのはどうして?

 人助けをして経験を重ねたのに一切成長しないなんて……

 この世界では人助けは何の経験にもならないんだね。酷い世界ですよね。こんな世界、壊れたほうが良いんじゃないの?

 いや、違うね。酷いのは主人公達だね。
 人助けが何の経験にもならない冷酷な者達、貰うのは金と物のみ、唯一経験を得られるものが殺戮の快感のみ……

 怖い! これは怖い! まさに殺戮マシーン! 殺しのみが彼らを成長させる…… 罪悪感など何もない……

 こんな怖い奴が主人公達なんて、おっかないゲームもあったもんさ……

 システムが戦闘しか無いせいで、こんなおかしいことになっています。



 店もそう、 自由度があればこれがどれだけ面白いことかは考えればすぐに分かるでしょう。
 これをストーリーで縛ってしまうから、ただの足かせで終わっているんですよ。

 ストーリー重視がいかにゲームの楽しみを奪うかがここに現れています。



 良いと書いたマップも、戦闘しかシステムが無いせいで、ただ戦いながら通り抜けるだけの存在に終わっていて、やっぱり魅力を引き出せていません。

 システムで魅力を引き出せていないのであれば、ゲームのモチーフとして成功したとは言えません。



 RPGという自由度が求められるジャンルのゲームにおいて、ストーリーでプレイを縛ってしまうのがどれだけの愚行か、ここのスタッフは分かっていないようですね。

 というかね、「動かす事でしか機能しない」ゲームに「動かす事の出来ない」ストーリーを多分に加えてしまうことがそもそも間違いなんですよ。
 このゲームはストーリーさえ重視しなければ物凄く面白くなったはずなんです。

COMMENT

 これは惜しい、本当に惜しい。「もしかしたら最初はシステム重視の作品として企画されていたのかもしれない」という空気が至る所から感じられます。

 次回があるならまずは戦闘しかシステムが無いという状況をなんとかして欲しいです。
 これだけ広く、なおかつしっかりとした社会が形成されている世界がある以上、その世界、その社会で様々なシステムを作れるはず。

 そしてそういうシステムを組むということが、「魅力的な場(冒険の舞台)をプレイヤーに提供する」ということだと思います。

「戦いのみの殺伐とした世界ではないのに、システムでは戦いしかできず、おまけにそれでしか経験を得られない。成長出来ない」のであれば、それは「システムで冒険の舞台の魅力を表現出来ていない」ということです。

 いくら魅力的な舞台を作ろうと、それを後押しするシステムを組まなければその魅力は完全には発揮されません。

「魅力的な舞台を作る」だけではなく「作った舞台の魅力をどう引き出すか」までをしっかりと考えて作って欲しいですね。



(さらに遊んだので追記)

 思っていたよりサブイベントの数が多い。
 今までも数だけならあったんだけど、ちゃんと表示されるようになったおかげで存在がはっきりと感じられる。

 中身も今までよりはるかに充実していて、人助けをして報酬を貰うものから、世界やストーリー、キャラクターの掘り下げがされているものまであり、やればやるほどこの世界の事を知る事が出来ます。

 進め方を考えてやらないと進まず、ストーリーが進むと失敗してしまい、謎が分からないまま終わる事もあります。
 というかストーリー進行でのみ(今のところおそらく)失敗するのですが、これはストーリーを重視してしまった事による弊害でしょう。

 自由な行動が出来て、適切な行動が取れなかった時に失敗するようにしていればさらに面白くなったはずなんですけど、これは次回に期待します。

 探せば探すほどこの世界と登場人物の魅力が分かって行き、もっと世界を知りたくてつい奔走してしまう。

 そこではっと気づきました。
「このゲームは今までよりも確実に面白い」と。

 サブイベントを重視して、自分から世界に踏み込んでいく事が尊重されて、進行こそストーリーに縛られるものの、常にある程度の自由行動が許されている。

 今回は、ただ魅力的な世界を作るだけではなく「作った世界の魅力をどう引き出すか」までを考えて作られた作品なんだと思います。

 RPGにおいてどのような作りをすれば良いのかが考えられていて、世界に多くの断片が散りばめられている。

 その断片を探し出して、より深みを知るうちに、いつの間にかこの世界が大好きになっている。
 
 この作りはまさにRPGの原点にして本質。

 今回は本当にシステム重視で作られていたみたいです。
 まあ、この程度ではまだまだにも程がありますが、少なくともこのシリーズでは一番の良作でしょう。

 サブイベントの発見がここまでこのゲームの評価を変えてしまうとは……

 いや、これでもまだまだなんですけどね。
 ただ、今までのテイルズがまだまだどころか話にならない程度のものだったので、スタッフの成長に感心したんですよ。



 ここ最近色々なものに触れて(主に海外製のRPG)、元々テイルズへの興味が薄くなっていた所に、ここ最近のものがあんまりな内容のものだったので、半ば見限る事を決意していましたが、これだったら見限るのだけは止めようかなと思います。

 とりあえず次回には期待しましょう。

 ストーリー重視から脱却して、自由に冒険出来るようになれば、そこに豊富すぎる程のイベント・遊びが散りばめられていれば、凄まじい傑作が出来るかもしれない。

 そういう「未来への希望」が見えました。

プレイ時間:15時間以上30時間未満(未クリア)
アニスさん(Webサイト)  [2012-04-18 掲載]

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総合ポイント
54
(難易度)
1.61
レビュー数
124
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50-59
14.5%
60-69
12.1%
70-79
11.3%
80-89
0.8%
90-100
【60点以上】
38.7%
【標準偏差】
16.97