PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・戦闘
ACを消費して攻撃するシステムが意外と良かった。ずっと連打できるわけじゃないから、コンボや効率的な戦い方を考える必要があって面白い。

キャラクターにもそれぞれ、回避すると敵の後ろに回りこむみたいな特性があって、戦闘での使い勝手が個性的だった。

・共鳴
今回の戦闘の最大の特徴で、パートナーを一人選んでペアで戦える。
パートナーによって、それぞれ固有のサポートがある上に、連携して繰り出す共鳴術技はとても強力。敵によって有利に戦えるパートナーがあるので、ちゃんと選べば楽に戦える。

・グラフィック
青空と夜空が混ざり合ってる所があったり、常に幻想的な夜空の地域がある世界観なので、風景がとても綺麗だった。人物もモーションなどよく頑張っていた。

・ワールドマップ
一度行った町やダンジョンなどは、ワールドマップから瞬時に飛べるので移動が楽。

・アタッチメント
個人的にはあまり使わなかったけど、種類がたくさんある上に大きさや位置などを編集できるので好きな人は楽しめると思う。

BAD/REQUEST

・店のシステム
全世界で売ってるものが共通。自分で開発すれば品物が増えていくシステムなので、新しい町に着いても何が売ってるかというわくわく感はない。

・お金が溜まらない
シリーズでも一番お金を溜めるのが困難だった。
買い物は武器を買い揃えるのがやっと。しかも一番良い武器じゃなくて、もっと良い武器が出た後の割引された物を買っていた。
新しい町についたらそこの最強装備を買いたいので、今回は店のシステムも、お金の溜めにくさも苦痛だった。でも終盤になったら一気にあまる。

・キャラクター
テイルズといえばキャラクターに力を入れているそうだけど、今回はどうしようもない仲間もいた。
前に出たヴェスペリアではキャラクター同士がとても仲が良かったし、何を思っているか詳しく掘り下げられていたけど、今回は最後まで仲が悪いキャラもいたし、キャラの掘り下げもあまりなかった。
ついてくる理由が特になくて、仲間の半分はゲームとしての戦力上の理由でついてきてるような印象だった。

・主人公が２人
これは致命的な失敗。一人の主人公の視点で旅をしている時は、もう一人の主人公の行動がわからないけど、そのまま展開が進むので意味が分からない場面が多い。
もう一人の主人公でプレイすれば物語が全部見えてくるという事なんだけど、少し別行動してるうちにイベントがあるだけでダンジョンも敵も同じ話を何度もやる気がおきない。

・ボリューム
前にやったヴェスペリアがクリアまでに75時間ほどかかったので、今回もそのくらいかと思っていたら30時間ぐらいで終わった。内容が薄いし、やり込み要素も少ない。

・DLC
ヴェスペリアでは衣装を変えるのが楽しかったので今回も期待してたけど、まさかの全部有料配信だった。衣装1つ300円。6人分で1.800円。それが数種類あってとても高額。
こういうセコイ商売はやめてほしい。

・ストーリー
3章の終わりまでは楽しくプレイしていたけど、そこからの展開がひどすぎる。
主人公の一人のジュードのオメデタイ思考にうんざりした。
たとえ自分の世界の人間が皆殺しにされそうになっても、「加害者にも事情があるので全力で加害者を守ります」という態度。拉致されていた自国民に助けを求められても、「加害者の国で役に立ってね」と完全にスルー。
全てを救うと口では言うけど、行動は逆。
人間のためにはなるけど使ってると世界を滅ぼす技術に対するメルヘンな言動は開いた口がふさがらなかった。
これに感情移入するのは無理。

COMMENT

15周年という事で気合を入れて作ってると聞いたけど、締め切りにでも追われたんでしょうか？
期待しすぎたせいか、全体的に面白いけどボリューム不足という印象。

後半のストーリーで一気にガッカリしましたが、そこまではとても楽しめました。
ストーリーを気にしない人や、戦闘重視という人ならお勧めです。