【PS3】シャドウ オブ ザ ダムド
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-09-22 |
価格 | 7665円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2012/08/30 ■ 価格:3,129円 |
GOOD!
<闇の世界を行き来する攻略性>
プレーヤーはステージ内の闇空間を利用して、仕掛けを解いたり、敵を倒したりするのだが、そのギミックがステージ攻略のいいアクセントになっている。闇の中ではプレーヤーは刻々と体力を削られてしまうため、素早い判断と行動が求められスリリングなゲームプレイが楽しめる。
<武器の種類を使い分ける戦闘のたのしさ>
ライトショットは敵の動きを一瞬止めることが出来たり、溜め打ちでボムを仕掛けられたりと複数の武器・機能を駆使した戦闘がなかなか楽しめた。カスタマイズで連射速度や装弾数、効能の範囲などをアップグレードでき、徐々に強くなっていく楽しさも味わえる。
<アクの強い世界観とキャラクター>
主人公のガルシアや相棒のガイコツを始め、すこしネジの外れた個性的なキャラクターが登場。対峙する悪魔たちもグロテスクながらどこかチャーミングさもあり、楽しませてくれる。
BAD/REQUEST
<シューターとしての基本がいまいち仕上がってない>
三種類ある武器を切り替える度に照準がずれる(狙いを定めたまま武器チェンジができない)、エイムしながら壁際に寄ると銃がひっかかり照準があらぬ方向を向いてしまう・・・などシューターとしての基礎の部分の調整が粗い。とくに背後カメラの処理が下手なのか視点がグチャグチャになりがち。狭い場面で戦うシーンが多いため混戦では非常にプレイしづらく感じた。操作感もモッサリしておりそういった理由から敵をバンバンなぎ倒す爽快感は得にくい。
<不親切なゲーム設計>
デモシーンはスキップできない、クリア後も個々のステージ選択ができない(ステージ途中でのワールドあたまからのやり直しは可)、英/日の言語選択はニューゲーム時にのみ選択可能で途中変更不可、頻繁に挟まる長いロードなどなど、どうしてそうしたのか腑に落ちない不親切な箇所が散見される。クリア特典も一切無いため、やりこみといえば高難易度の攻略ぐらいしかないのだが、それすら阻害するこれらの要素は非常に残念。
<不安定なグラフィック>
不気味なゴシック調のデザインで地獄の不気味さを表しているグラフィックではあるが、最新のそれと比較すると見劣りは否めない。テクスチャの張り遅れが目立ったり、負荷の高いシーンでは処理落ちでカクカクしたりと不安定な仕上がり。なにより興醒めなのがキャラクターのモーション。走る姿や攻撃モーションが古くさく、まぬけな人形劇のように浮いてしまっている。一応シリアスなストーリー運びなのにこれでは台無し。
<日本語吹き替えの質の低さ>
有名俳優陣を起用・・・という時点で予想はしていたが案の上の出来。主人公の喋るぶっ飛んだ台詞に演技が伴っていないため薄ら寒い展開が延々続く。脇役の声優陣はしっかりしているのに・・・我修院達也演じるジョンソンは最高でしたよ(笑)
COMMENT
三上氏×須田氏が生み出すTPSということで楽しみにしていたタイトルでしたが、期待値を大きく下回る結果になりました。バイオ4を超えるようなゲーム性を感じることは出来ず、シューターとして作り込み不足は否めません。ステージのギミックやシステム周りなど、ちょっと改善すれば良くなる箇所が散見できるだけに、どうしてこの状態でリリースとなってしまったのか・・・残念です。話運びの途中に終始盛り込まれるグロネタ・下ネタは寒々しくスベっているだけで見ていて空しくなりました。