【PS3】シャドウ オブ ザ ダムド
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-09-22 |
価格 | 7665円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2012/08/30 ■ 価格:3,129円 |
GOOD!
■グラフィック
細かい所まで凝っている。
■粗は目立つがそこそこの内容
シューターとして特別作りこまれてる訳ではないが、かといって致命的な欠点がある訳でもない。いくつか気になる欠点は確かにあるが、我慢しながら出来る範囲。このゲームは今買うとかなり安い訳だが、この値段であれば内容やゲーム性にも納得は出来る。
BAD/REQUEST
■アクションに欠点がいくつかある
アクションのレスポンスが総じて悪い。特に気になったの武器の切り替えで、先にレビューした方もおっしゃってる通り、照準の固定や武器切り替えのレスポンスのメリハリがイマイチなせいで、乱戦時にテンポよく戦闘をこなしていくことが出来ない。
例えば、短銃で複数の敵のヘッドショットを狙ってたら、敵を裁ききれずに囲まれたので、一、二度回避して、すぐさまショットガンに切り替えて残りの敵を狙い通りすぐ倒す、と言う様なことがすんなり出来ない。結局、安全地帯までローリングし続けて(逃げて)、複数の敵と距離を取った後に、また仕切り直しすることになる。隘路での戦闘や、敵に囲まれ安い場面が何度もあるのに、武器切り替えがこの有様なので、スピード感と緊張感の欠いた戦闘が続くこととなる。武器が少ないので、戦闘が単調になりがちなのは自明。乱戦だからと言って、距離とってあちこち逃げながら、ショットガンやボムばかり撃ってても面白くは無い。そう言う部分を、プレイヤーがテクニックや工夫で補える様、アクション全般のレスポンスをもっときっちり調整して欲しかった。
■唐突に本編で始まるミニゲーム
ゲームをある程度進めていくと、唐突にミニゲームが本編として始まるが、正直に言って、これは遊び心を履き違えてるとしか思えなかった。これにより、今までプレイヤーがゲーム中に築いたリズム感、没入感、緊張感がいきなり遮断されることになる。百歩譲って、そのミニゲームがそれなりに面白ければそれでも許せるが、これがまた、かなりつまらない。その上、驚くべきことに、一度で終わらず、だらだらと何度もやらされる。
■一撃死
ある程度ゲームを進めていくと、これは失敗したら明らかに一撃死だなと言うイベントが始まる。このゲームではそれが複数回発生する訳だが、これが最高につまらない。これもミニゲームと同様のことが言えるが、プレイヤーが築いたリズム感や没入感を遮断してまで、一撃死イベントを何度もやることに一体何の意味があるというのか。これは、例えば、ビート感のある音楽をヘッドフォンで聴いてせっかく気持ちよくなってたのに、いきなりヘッドフォンを取り上げられ、本当につまらない冗談をいきなり耳元でささやかれるのと同じことと言える。ストレスマッハと言うより、虚脱感しか覚えない。
■デモシーンが飛ばせない
全て強制的に見させられる。
COMMENT
ゴシックホラーだったりデーモニッシュだったりな世界観なのですから、軸の所で最低限の緊張感は維持し続ける様なゲームデザインでも良かったのではと思います。ユーモアありきのゲームなのは理解しますが、ただ、遊び心やユーモアが前面に出すぎてしまってる感じがしました。他にも、あちこちで飛び交う下ネタやらなんやらも滑りまくってる上、しつこいので、途中から字幕一切読まなくなりましたし(英語音声でプレイしてたので)。そういうの全部ひっくるめて、ここぞと言う時にちょろっとやれば十分で、無理に前面に押し出してくる必要はないと思いました。
また、恐怖を感じるホラー要素が一切無かったのも残念。全体的に、悪魔の叫び声がうるさい位にあちこちでこだまし、ヒステリックな咆哮がことある度に響き渡る様な、うるさい世界観なので、心理的だったり、内面的だったりな恐怖はプレイ中に一切感じなかったです。凝ったオブジェクトや見栄えのある部屋も結構あったのですが、それらが単なる作り物としてしか機能してませんでした。主人公は自分はメルヘンじゃないとかなんとかゲーム中に言ってた気がしますが、実際は遊園地のお化け屋敷だったり絵本の世界みたいな、メルヘンホラーなノリと雰囲気です。
色々書きましたが、とは言え、中堅TPSとしてはまずまずな出来です。今なら中古で1000円前後で買えますし、その程度の値段であるのならば、他にやるゲームがない時の暇つぶし程度にはなると思います。