【PS3】Champion Jockey: Gallop Racer & GI Jockey
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2011-09-22 |
価格 | 7560円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ジョッキーアクションゲーム ■ PlayStation Move:対応 【廉価版】 ■ 発売日:2012/11/08 ■ 価格:3,990円 |
GOOD!
GRシリーズはPS版の2から、G1JシリーズはPS2版の3からやっている、競馬好きのヌルゲーマーです。
・オリジナリティー
やはり数少ない騎手アクションゲームということで、競馬ファンにはとても貴重な存在です。
・G1JシリーズをベースにGRシリーズの要素を加えていて、G1Jシリーズでの不満点を解消
両シリーズをやったことがあるプレーヤーなら分かると思いますが、ゲーマーにはGRシリーズが、競馬好きにはG1Jシリーズの方が評価が高かったイメージがあります。
G1Jシリーズの方が競馬ファンに支持されていたのは、競馬サークルの雰囲気や障害レースの存在・操作性など、リアリティーが高かったからだと思います。
ただG1Jシリーズは馬の個性が余りなくて、大逃げ馬(ツインターボやサイレンススズカ)もただハナを走るだけの逃げ馬も大差がありませんでした。
それが今回GRシリーズのアビリティー要素が加わり、逃げ馬は「大逃げ」や「単騎逃げ」で、差し・追い込み馬は「まくり」や「直一気」「殿一気」で差別化されるようになりました。
それぞれの馬に思い入れがある競馬ファンには嬉しい改善です。
・レボリューションによって、人気薄馬での大駆けが可能になった
前述の通りG1Jシリーズは馬の個性が乏しく競争能力の数値が絶対的な要素で、人気薄の馬で本命馬に勝つことは非常に難しかったのが難点でした。
今作ではレボリューションの導入によって、調子・適性・騎乗法がばっちりはまった時に実際の競馬でも起こる人気薄馬の大駆けが再現できるようになりました。
・オンライン対戦が可能
GRシリーズでかつて可能でしたが、やはりオンライン対戦は嬉しいです。
BAD/REQUEST
・G1Jからの使いまわしが多すぎる
シリーズなので登場人物はしょうがないとしても、イベントまでほぼ同じことが繰り返されたのには驚きました。
G1Jをプレイした者からすると、同じイベントを体験するだけなので新鮮味が乏しいです。
・グラフィック
正直言ってPS2版と大して変わりません。
PS3の能力から考えればもっといいものが出来たはずです。
・BGM
これも使い回しで、非常に残念です。
ダウンロードコンテンツでBGMを買わせるためでしょうか。
毎回レースの度にBGMを選択させる仕様も、全く必要のない要素でプレイの快適さが損なわれています。
・難易度が低い
G1JのHARDをプレイした人間なら、いきなりHARDでプレイしても勝ちまくることが出来ます。
良い点であげたアビリティーやレボリューションによって、勝ちやすさは格段に上がっています。
年間300勝、G1全制覇も普通に出来ます。
育成馬も最初にシナリオチャレンジをクリアしておけば、最初から競争能力95(ナリタブライアン相当)くらいの強い馬が簡単に作れます。
私は最初の育成馬でドバイWCと凱旋門賞を勝てました。
・収録競馬場がまだ少ない
せめて国内の門別・園田辺りは収録するべきではないかと思います。
JpnIIを含む交流重賞が複数施行されているのですから。
新しい競馬場を再現するのが面倒なのでしょうか?
・最新のレーシングプログラムが反映されていない
競馬場もちゃんと収録されているのに2011年度から施行されている交流重賞(オーバルスプリント・レディスプレリュード・JBCレディスクラシック)が入っていません。
格付けが確定していないからかもしれませんが、WinningPostシリーズでは未格付けの重賞も収録しているので、はっきり言って手抜きです。
・途中から作業ゲーになる
3年目くらいには軽く100頭以上のお手馬を抱えることになります。
調教師の友好度を下げまいとすれば、一週騎乗を終えるごとにお手馬管理にかなり時間を割かれます。
調教師の友好度を上げるため維持するためには、極端な場合競走能力が著しく低い馬でもお手馬に引き受けて、その後はレースに出さずに延々と次走提案を繰り返します。
騎手の個人的要望をオーナーサイドがこんなに受け入れられることは実際の競馬ではありません。
次走提案は連続して出来なくして、その代わり調教師の友好度が大きく下がらない、などの改善が必要だと思います。
あとは細かい点ですが、コースポがなくなったこと、勝負服が改変されていること、ガッツポーズが1回しか出来なくなった(うっかりするとG1レースで競った騎手のハイタッチに応えられません)こと、などです。
COMMENT
競馬ファンとしては持っていても損はしないゲームだとは思います。
ただやはりG1Jシリーズからの使いまわしの多さには驚くとともに、かなりがっかりしました。
これから年度データだけを変えてシリーズを発売する気が見え見えな感じがします。
私はコーエーの競馬ゲームを多数持っていて好意的なつもりですが、それでもさすがに辟易と感じる部分はあります。
記録メディアの容量も上がっているのですから、毎年出さなくてもいいので時間をかけてグラフィックやシステムを練って収録競馬場も増やして欲しいです。