PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

★　全体的な完成度の高さ
さすが大御所、横綱相撲と言ったところでしょうか、システムも十分練られておりマイナス点を見つける方が難しいほど、完成度が高いと感じました。
特に基地運営はシリーズに新境地を与えたと思わずにいられないはまるシステムだと思いました。

★　グラフィック
もともとPSPのリマスター版、という事であまりグラフィックに期待はしていませんでしたが、期待をいい意味で大きく裏切る美麗さには驚きました。
さすがにMGS4と比べるわけにはいきませんが、やはりこのゲームの評価の高さはグラフィックだけではないなと思う良いポイントになりました。
特に女性キャラの全身像は力入れすぎじゃ？と思うレベルです（笑）

★　基地運営でオリジナリティーUP！
そもそもメタルギアシリーズがオリジナリティ高いシリーズですが、今回の基地運営システムはシンプルながら奥が深く、それでいて特に必要でなければ無理して進めなくても良い、という利用者にとっては優しいシステムになっています。
そしてその基地運営のシステムも、単純な育成ではなく、色々とやれる事も多くなっており、武器開発や人材集め、乗り物収集など非常に幅広く楽しめます。
簡素ながら長く楽しめるこの部分はまさにスルメゲーかなと感じました。

★　ギミック、ガジェットの妙
イベントシーンや一部ミッションにおいて、おまけ要素的ギミックが各所にちりばめられており、いちいちニヤリとさせられます。
例えば某アサシンをオマージュしまくったダンボールや、特定の条件下で行えるレーション加工など・・・この辺の作りこみの細かさはさすがですね。
また銃というガジェットひとつにしても、ちゃんと解説があり、また一つ一つの使用感がきっちり分けられているため、スネークを動かしているだけでも楽しいゲームでした、

★　BGMが地味にカッコいい
本作のBGMは総じてクオリティが高く、歌詞付のものからメインテーマまで、結構耳に残り、また臨場感を盛り上げてくる役割をしっかりとこなしている曲が多いと思いました。
また過去作品のBGMをまとめて劇中アイテムのウォークマンで聞けるようになるのは旧来からのファンにとってはたまらない仕掛けだと関心しました。

BAD/REQUEST

■　終盤の「作業感」
フルトン回収は最初は楽しいのですが、大量回収の手段が見つかると同時に作業っぽさが大きくなり、最終的にはどうでも良くなりました。
やりこみをするタイプの方には恐らく苦痛にはならないかも知れませんが、ストーリーやテンポをs重視する方は割りと同じ感想をお持ちになるように思います。

■　良くも悪くも「お説教節全開」
ストーリーラインに関して非常に強いメッセージ性がこめられており、製作チームの独特の世界観が良くも悪くもシリーズ通じて継承されているなぁ。と感じました。
特に本作は、シリーズのミッシングリンクを埋める役割を担っているわけで、少なくともMGS3と4をプレイしていないと途中から話についていけなくなるかも知れません。
この辺の説明不足がちょっと不親切だな、と思いました。
ただ、ギャグ成分は本当に楽しく、スネークと他の登場人物との掛け合いはいちいち楽しませてくれます。
もちろん、そのノリが万人受けするわけではないとは思いますが・・・。

■　やりこまない人にとってはEXTRAOPSがちょっと苦痛かも
これは私だけかも知れませんが・・・やりこまないタイプの私にとってはサブミッションにあたるEXTRA OPSがちょっと苦痛に感じました。
特に戦車戦やヘリ戦は一発で死ぬ可能性が高く、何度も繰り返しプレイするのは中々時間的にも集中度的にも中々辛いと感じました。

■　一部操作に難点
これは細かいことですが、匍匐ができないのが歴代シリーズをやってきた立場からすると不満でした（笑）
また基地の人員をスキル別や性別、スキルなどでソートできないのも結構不満でした。
350人も一人ひとり見ていくのは非常に面倒です。

COMMENT

BRAVIA　32インチ　HDMI
50時間プレイ。

＜総評＞
一個のゲームとしては非常にクオリティが高いと思いました。
潜入から戦闘、基地運営と、最後まで飽きさせずにプレイさせてもらいました。
ミッションの数も多く、やり応えは非常にあるゲームです。

残念な点としては、1つのミッションがぶつ切りになった弊害として、ストーリーに入り込むのが難しいのと、キャラクターによってはまったくいい所の無いキャラがいる点などでしょうか。
また旧来のシリーズからするとちょっと難易度が高いかもしれません。

ただ、それら欠点を補って余りある内容なのは間違いないと思いますし、PSPを持っていない方でにはお勧めできるかと思います。

シリーズファンなら一度はプレイしていただきたい一本でした。