・テキストが平易で読みやすい。 小説に時々ある無意味な雑学がディープに語られたりはしない。 ただ、平易すぎて悪いところでもある。 ・ミステリ風のテキストアドベンチャーであるところ。 こんなゲーム、他社では出ないので……。
何もかもがチープである。 ■シナリオ メインであろうミステリ編の難易度は簡単で、一箇所不自然な点に気がついてしまうとあれよあれよと雪だるま式に真相が分かってしまう。 ヒントも随所にちりばめ過ぎで、なんとなく読んでる人でも初見で真相が分かってしまうだろう。 ただ、難易度の是非はともかくとして、テキストがもの凄くあっさりし過ぎている。 事件の推理に必要な事だけしか書かれておらず、登場人物の心理描写や殺人事件に巻き込まれたという緊張感、重苦しい雰囲気がまるで表現出来ていない。 ボリュームもあるとは言い難く、推理小説の短編集の中の1編ほどである。 他5,6本あるサイドシナリオはどれも毒にも薬にもならない内容で、話として深みも面白みもあったものではない。 総合して、小説が10冊買えてしまう定価6000円の価値があるシナリオかと言われれば、断じて否である。 ■グラフィック サウンドノベルというジャンルである以上、シナリオこそが肝であってグラフィックは二の次だとは思うが、それにしたってチープすぎる。 温泉の表現はまるでPS1レベル。 ■サウンド 推理する時や犯人を暴く時には初代かまいたちの夜のサウンドが流用されていて印象的だったが、それ以外の曲はあまり印象に残らない。 「サウンドノベル」という割に曲によって雰囲気が盛り上がったり恐怖をかき立てられたりはしなかった。 ■システム あまりに洗練されてなさ過ぎである。 環境設定で変えられるのはオートプレイのON/OFFとオートプレイ速度のみ。 文字表示速度やBGM・音声・SEのボリューム調整などテキストアドベンチャーとして用意されてしかるべきシステムが無い。 また、トロフィーをコンプリートしようとするとフローチャートを全て埋めなければならないのだが、同じシーンを何度も繰り返し見なければならず、非常に作業的で億劫である。 ■オリジナリティ 公式サイトに新要素として挙げられているものはどれもあってもなくてもいいようなものばかり。 推理システムはあらかじめ用意されたキーワードを総当たりする作業なだけで、PSPソフトのTRICK×LOGICのように自分で探し当てるものではない。 おさわり選択肢は本編の分岐にはまるで影響しないあるだけ無駄な要素。隠された重要な証拠を見つけたりとかはしない。 みんなでかまいたちはまるで面白くない。 1つの部屋に100人が集まって犯人や凶器を推理するのだが、100人集まっても決められた時間にならないとスタートしない(20時間待つことも)。 また、1日に限られた回数しか聞き込みが出来ない制限はブラウザゲームではよく見かけるが、PS3のソフトとしては相性が悪すぎる。 長くても4,5日あればクリア出来てしまう程ボリュームが無い本編なのに、みんなのかまいたちを2,3分プレイするが為に毎回ソフトをPS3に入れなければならない。
トロフィーコンプリート済み。 23インチ,フルHD液晶ディスプレイ使用。 原点回帰を謳った本作だが、その実単なる模倣に過ぎなかった。 初代「かまいたちの夜」っぽいものをなんとなく作ってみたという印象を持った。 面白いゲームを作ろうという気概が、まるで感じられなかった。
GOOD!
・テキストが平易で読みやすい。
小説に時々ある無意味な雑学がディープに語られたりはしない。
ただ、平易すぎて悪いところでもある。
・ミステリ風のテキストアドベンチャーであるところ。
こんなゲーム、他社では出ないので……。
BAD/REQUEST
何もかもがチープである。
■シナリオ
メインであろうミステリ編の難易度は簡単で、一箇所不自然な点に気がついてしまうとあれよあれよと雪だるま式に真相が分かってしまう。
ヒントも随所にちりばめ過ぎで、なんとなく読んでる人でも初見で真相が分かってしまうだろう。
ただ、難易度の是非はともかくとして、テキストがもの凄くあっさりし過ぎている。
事件の推理に必要な事だけしか書かれておらず、登場人物の心理描写や殺人事件に巻き込まれたという緊張感、重苦しい雰囲気がまるで表現出来ていない。
ボリュームもあるとは言い難く、推理小説の短編集の中の1編ほどである。
他5,6本あるサイドシナリオはどれも毒にも薬にもならない内容で、話として深みも面白みもあったものではない。
総合して、小説が10冊買えてしまう定価6000円の価値があるシナリオかと言われれば、断じて否である。
■グラフィック
サウンドノベルというジャンルである以上、シナリオこそが肝であってグラフィックは二の次だとは思うが、それにしたってチープすぎる。
温泉の表現はまるでPS1レベル。
■サウンド
推理する時や犯人を暴く時には初代かまいたちの夜のサウンドが流用されていて印象的だったが、それ以外の曲はあまり印象に残らない。
「サウンドノベル」という割に曲によって雰囲気が盛り上がったり恐怖をかき立てられたりはしなかった。
■システム
あまりに洗練されてなさ過ぎである。
環境設定で変えられるのはオートプレイのON/OFFとオートプレイ速度のみ。
文字表示速度やBGM・音声・SEのボリューム調整などテキストアドベンチャーとして用意されてしかるべきシステムが無い。
また、トロフィーをコンプリートしようとするとフローチャートを全て埋めなければならないのだが、同じシーンを何度も繰り返し見なければならず、非常に作業的で億劫である。
■オリジナリティ
公式サイトに新要素として挙げられているものはどれもあってもなくてもいいようなものばかり。
推理システムはあらかじめ用意されたキーワードを総当たりする作業なだけで、PSPソフトのTRICK×LOGICのように自分で探し当てるものではない。
おさわり選択肢は本編の分岐にはまるで影響しないあるだけ無駄な要素。隠された重要な証拠を見つけたりとかはしない。
みんなでかまいたちはまるで面白くない。
1つの部屋に100人が集まって犯人や凶器を推理するのだが、100人集まっても決められた時間にならないとスタートしない(20時間待つことも)。
また、1日に限られた回数しか聞き込みが出来ない制限はブラウザゲームではよく見かけるが、PS3のソフトとしては相性が悪すぎる。
長くても4,5日あればクリア出来てしまう程ボリュームが無い本編なのに、みんなのかまいたちを2,3分プレイするが為に毎回ソフトをPS3に入れなければならない。
COMMENT
トロフィーコンプリート済み。
23インチ,フルHD液晶ディスプレイ使用。
原点回帰を謳った本作だが、その実単なる模倣に過ぎなかった。
初代「かまいたちの夜」っぽいものをなんとなく作ってみたという印象を持った。
面白いゲームを作ろうという気概が、まるで感じられなかった。