PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

○ボリューム
やはり約130人の操作キャラは圧巻です。一通り育ててみるだけでもかなりの時間遊べるゲームだと思います。
またキャラ育成・武器育成・貴重品集めとやることには事欠かないので、本気でやりこむならばどれほどの時間遊べるのか想像もつきません。私は70時間ほどプレイしましたが、最高レベルのキャラは1ケタしかいませんし、まだ触ってもいないキャラも80人くらいいます。

○ステージ
進軍経路が一通りではなかったり、会話が多かったり、敵味方の将の移動・策が頻繁におこったりと、かなり中身の濃いステージが多くあります。
単純に数だけを見れば三國6や戦国3より少ないのですが、それでも50強はありますし、質の面も併せて考えればむしろ本作の方が飽きにくいように思います。

○モーション改善
戦国勢も若干使いやすいようになっている気はしましたが、それ以上に特筆すべきは三國勢です。
まず、ジャンプチャージ攻撃が復活しました。そして、モーションが被っていた武将に三國6のDLC武器が割り当てられたり、チャージ攻撃の多くが変更されたりして、コンパチだと感じることは少なくなりました。この改善は今後も続けて、できる限り早くモーション数をキャラクター数と同じにしてもらいたいです。

また、ダッシュチェインによって今までどうも使いにくかったダッシュ攻撃が一気に使いやすくなり、敵に勢いよく切りこんでいけるようになりました。今回は新要素として紹介されていますが、これからはどの無双にも搭載されていて当然のシステムになってほしいです。

○コラボキャラ
コラボキャラが世界観を壊すのではないかと危惧したこともありましたが、この心配は杞憂に終わりました。モーションも使っていて面白いものですし、このくらいのコラボなら、今後も機会があれば続けてほしいです。

○BGM
元々良曲ぞろいのシリーズですが、その中でもいい曲ならば最新作でないところからも引っ張ってきているのがありがたいです。またコラボキャラのBGMアレンジも非常に良い仕上がりになっており（トリジルとトロイは未プレイなので分かりませんが）、BGMに関してもお祭りゲームらしくなっていると思います。

BAD/REQUEST

○無双の戦場
このモードに期待して買うと確実に失敗します。PVを見て面白そうだと思った人は注意してください。
・コストが低すぎて差し替えがほとんどできない。
・武将名や地名が変更できないので思い描いた通りの戦は作れない。また、武将変更すると場違いな感じがする。
・唯一制限のないのがセリフの差し替えだが、ここに力を入れても汎用台詞は差し替え前の武将の顔・声で言うので興ざめ。
・DL機能についても、検索機能がないに等しいので自分がプレイしたい戦場がなかなか見つけられない。また、せっかくアップロードされた戦場の多くが埋もれてしまう。

○最強の武器
「始めはとても弱いが長く使い続けると最強になる」という武器はRPG等なら面白いかもしれませんが、キャラをいろいろと取り替え、手軽に爽快感を味わいたい無双にはミスマッチな感じがします。第4武器までで十分だったのではないかと。
ただプレイスタイルにもよりますが50レベルになる頃には最強になっているので、長くやりこむつもりの人には問題にならないとも思いますが。

また、このタイプの武器の見た目に関して、多くのキャラは壮麗な武器とネタ武器を選べますが、一部の武将はネタ武器一択になってしまっているので、抵抗を覚える人もいるかもしれません。

○2人プレイ
久しぶりに2人プレイをしたので最近の無双と比べることはできませんが、特に2Pは非常に遊びにくいです。
・遠くの敵はほとんど見えず、自キャラの目の前、酷い場合は自キャラが横を通り過ぎた敵がいきなり表示されることがほとんど。
・そのうえ2Pは、会話ウィンドウが画面の上部を覆うので、自キャラより前がとても見難い。

○ロード時間
ステージ前後は気にならないのですが、ステージ中のイベント前後のロードは長いと感じます。
飛ばすつもりのイベントでもしっかりと前後にロードするので、このような仕様にするのならイベントのオン/オフを選択させてもらいたかったです。

○グラフィック
一部のキャラのカットインが、別人かと思うほど不細工になっています。

COMMENT

細かい欠点もそれなりにありますが、2011年の無双ラッシュの締めに相応しい作品だったと思います。
ストーリーでは劣りますが遊んでて楽しいのは三國・戦国よりOROCHIなので、三國・戦国はキャラやステージを提供する代わりにいいシステムをどんどん取り入れてほしいです。

ただ本編以外のモードが目も当てられない出来なのも、2011年の三國・戦国と同様です。
無双の戦場は試みとしては良かったと思うので、以降の作品により発展したものが搭載されることを期待します。