【PS3】無双OROCHI2
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-12-22 |
価格 | 7800円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1〜2人 |
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発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-12-22 |
価格 | 7800円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1〜2人 |
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GOOD!
■使用可能キャラがとにかく多い
キャラが130人くらいいるので、大抵の人はお気に入りのキャラや、手に馴染むキャラを見つけられると思う。
また、130人いるからといって、モーションが同じでモデルだけ違うキャラがいるなどといった手抜きもない。
私は無双シリーズは久しくやっていなかったが、加藤清正と星彩という、何ら史実の知識のないキャラが好きになった。
■爽快感はバッチリ
敵が異常にワラワラと集まってくるので、まとめて吹き飛ばすのが楽しい。特に加藤清正のC5など、視界の彼方まで敵がなぎ倒されていくのは、「これこそ、俺のやりたかった無双だ!」と思えるものがある。
また、騎乗攻撃が昔の無双と比べて強力になっており、キャラによっては馬で疾走しながら雑魚を薙ぎ倒せるようになった。
■長期間プレイできる
いわゆる「やりこみ要素が高いゲーム」とは異なり、このゲームはキャラも多くそれぞれにレベルや装備品もあるが、「達成感」はあまりない。しかし、育成できるキャラが130人もいるため、スルメゲーとして淡々と長期間プレイできる。
私は阿国さんなどの好きなキャラ数名だけを使う予定だったが、いつの間にか色んな武将を育成するゲームとして楽しめた。濃い顔の丁奉など敬遠しがちなキャラが使ってみて意外に楽しかったりと、嬉しい出会いもある。
BAD/REQUEST
■武将の体力が少ない
自キャラも敵の武将も体力が少ないので、敵を一瞬で倒せるのはいいが、逆にこちらが敵の無双乱舞を食らうと一瞬でHPがなくなり、あっさり死んでしまうことが多い。このため熱い攻撃のやり取りがないまま、ワンミスで自キャラがポックリ逝ってしまうため、「敗北」というより「事故」の印象が強く、敵武将との戦闘はあまり面白くない。
また、自キャラが死亡した場合、その戦闘で取得したアイテムや経験値は全て失ってしまうため、敗北の危険がある難易度で挑戦するリスクが大きすぎる。何十分も掛けて4000人斬りをしても、敵武将の乱舞ひとつでパーなってしまうため、ついつい安全な難易度でステージ数をこなすだけの作業プレイに陥りやすい。
GOODに書いたように雑魚戦の爽快感はいいので、事故死の確率を高くするのなら、敗北の危険があるステージにも思い切って挑戦しやすいシステムにしてほしかった。
■攻撃の手応えが少ない
これは高望みかもしれないが、大量に敵を吹き飛ばすのが楽しい一方で、今ひとつ体感的な「手応え」や「重量感」に欠ける。雑魚キャラの表示数を優先した結果なのかもしれないが、この点が改良されると、さらにいいゲームになると思う。
■キャラは多いが、武器や服装が奇抜なだけで、かえって個性に欠ける武将が多い
特に女性キャラのキャラ作りが全体にオッサン臭く、センスがちょっと古い(ギャル系の言葉を話す鮑三娘、見た目がキャバ嬢っぽい甲斐姫など)。
なので、服も髪型も違うのに「なんか似た雰囲気」というキャラが、特に女性に多いのが残念。
■ストーリーが厨臭い
和製ゲームお決まりの「仲間」連呼など、ストーリーが少し幼稚。
もちろん、ストーリーなどあって無いようなゲームだし(むしろそれがいい)、私はそれ以上にアクションゲームとして面白いので我慢できる。しかし、好きな史実キャラが厨臭い台詞を連呼するのに耐えられない人には、ちょっと辛いかもしれない。これは無双シリーズ全体の問題でもあるが…。
■ムービーが仕様も内容もクソ
戦闘で盛り上がっている時に、「デーン!」という効果音とともに突如画面が真っ暗になり、「Now Loding...」で5〜6秒待たされた後、おもむろにムービーが始まる。これはひどい。「ムービーゲー」に対する風当たりの強い昨今、この仕様で堂々とアクションゲームを出す無神経っぷりは、ある意味貴重だ。少なくとも、一度見たムービーは、フリーモードではオフに出来るなどの仕様とすべきだった。
しかも、いざムービーが始まっても、ムービーのテンポが著しく悪く、到底鑑賞に耐えない。キャラがただ歩くだけのシーンを、適当なレイアウトで何秒も映すなと言いたい。ムービーを作った人間が、映像作品の素人であることは容易に想像がつく。キャラ同士の掛け合いや台詞は悪くないのだから、どうせ戦闘が止まるのなら、○ボタンで文字送りが出来る紙芝居の方が100倍よかった。
■カップリングが既定
男の私がこんなことを言うのもどうかと思うが、あまりにもキャラ同士の恋愛関係がガッチリ決まりすぎているため、想像の余地が少ない。
むしろ既に結ばれているキャラ同士のノロケ話を聞かされることが多く、戦闘中に高い女の声で「宗茂!」やら「関索!」やらギャーギャー言われると、さすがにイラッと来る。
個人的には、もう少し淡い感情で「この二人が結ばれるのかな…?」と思わせるような関係が多くてもよい。その意味で、星彩・劉禅・関平のような関係は良かったが、この路線が少し足りなかったと思う。
COMMENT
BADには色々と辛辣なことを書きましたが、これは純粋な批判というより要望・願望も含まれているためで、全体的にはいいゲームだったと思います。ただ、全体にやや作りが甘いところがあって、製作者の熱意を感じにくく、結局、やっている側としての「熱狂度」はあまり高くありません。特にムービー周りの仕様は、昨今の和製ゲームの「ダメさ」が最も顕著に出たものだといえます。ゲーム自体の購入を左右するほどの欠点ではありませんが、買った人はもれなくウンザリするでしょう。
当レビュー執筆時点ではまだ中古も高いですが、1000円くらいの安物のゲームでガッカリするより、少し高くてもこのゲームでしばらく時間を潰せる方がお得だと思います。無双系のゲームに興味がある人であれば、値段分の価値は(新品でも)あるでしょう。