【PS3】プロ野球スピリッツ2012
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-03-29 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:プロ野球 ■ プレイ人数:1〜2人(オンライン時:1〜2人) |
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発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-03-29 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:プロ野球 ■ プレイ人数:1〜2人(オンライン時:1〜2人) |
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GOOD!
○オリジナリティー(5点)
リリースタイミングを合わせて投げる投球システム。もう、このシリーズでは既に当たり前のシステムとなっていますが、これが相変わらず絶妙ですね。これによって、球威はあってもコントロールが定まらずイマイチ使えない投手陣も、プレイヤーの腕次第で活躍できるのがいいです(その逆もありますが)。ランナーが出ると、急にそのタイミングがシビアになるマイナス能力なども、このシステムの幅を広げていますね。失投を打たれても、パワプロとは違い、自分のミスなので納得できます。
とにかく抑えても打たれても(?)ピッチングが楽しいです。この投球システムが、シリーズを重ねようとも、強烈な個性だと思うので満点にしました。
○グラフィックス(3点)
良い点と悪い点があるので、こちらの項目では良い点を。
1.観客が細かく描かれている
観なくてもプレイに支障はないので、何となくしか観ないかもしれませんが、結構色々な動きをしています。メガフォンを叩いて応援するのはもちろん、横の人と話をしていたり、さりげなく姿勢を変えたり。売り子さんもちゃん通路で仕事をしています。応援旗を懸命に振っているファンの姿は何か微笑ましいです。服装も、スーツやらユニフォームやら結構バリエーションが豊富ですね。あと、球団固有の応援アクション?のようなものもあったかもしれません。とにかくリプレイ時はボールじゃなく、もう観客の方を観ています 笑。
2.選手固有のフォーム(打撃、投球)が多彩
全員固有フォームなんじゃないかと思うほど、多種多彩ですね。有名選手や、贔屓球団の選手のフォームくらいしか知識はないですが、ただ多彩なだけではなく、結構忠実に再現されているように感じました(特に投球フォームの方)。
○熱中度(5点)
スピリッツ(育成)、ペナントレース(チーム20年プレイ)、スタープレイヤー(個人20年プレイ)、グランプリ(チーム大会)と様々なモードがあり、一通りプレイしましたが、それぞれに良さがあり、今も熱中しています。ゆえに満点にしました。
○満足度(4点)
上記の理由から、満足度も満点…と言いたかったところなのですが、オンライン対戦(アクション)のタイムラグが減点材料。打撃時のラグは大してないのですが、投球時に若干ラグがあり、せっかくの投球システムが台無し。投手陣がヘボい我がチーム(球団名はあえて控えます…)としては致命的です。私がオンライン対戦を絶対やりたい、という人だったらマイナス2点にしてますが、そうではないのでマイナス1点留まりです。
そういう理由から熱中度の方は「オンライン対戦(アクション)をやらなければ熱中度に変わりはない」と判断し、マイナスしませんでした。
○快適さ(4点)
ロード待ち時間は、試合前、試合後などに数秒発生します。最初インストールするの忘れていて、あとでインストールしたらロード時間が1秒ほど早くなりました。その数秒のロード時間にも、ゲームの豆知識のようなものが出るので、ほとんど気になりませんでした。
前述のオンのラグ問題がありますが、通信環境によっては、そこまでラグがひどくないのかもしれませんので、減点材料とはしませんでした。
○以下ほかに良かった点
1.ペナントで試合前に何かしら演出が入る
パターンが多く飽きなくて良かったです。
例:「今シーズン未だに勝ち星のない○○、今日こそは1勝上げられるか!」「チーム打率○○の○○チーム、今日もその打線が爆発するか!」
2.盗塁やスライディングするとユニフォームが汚れる
地味ながら結構大事。試合をしているって感じがする。
3.同様に試合が進むとグラウンドが荒れてくる
ピッチャーマウンドとかもかな?ホームベース付近のラインがかすれたりするのが一番わかりやすいですね。これも地味ながら良いです。
4.投高打低になり、ホームランが出にくくなった
強振のタイミングもシビア。しかし、巧くやれば打てるので、その辺りのバランスも絶妙かと。非力なバッターでもポール際ならホームランにできるあたり(タイミング、打つポイント共に超シビアですが)リアルっぽくて良いなと私は思いました。
5.スピリッツで育成が手軽になった
カードのダブルアップで、短い時間で簡単に優秀な選手を作れるようになったのは良いと思います。
6.スタープレイヤーモードの選手の成長システムが新要素に
スタープレイヤー最大の特徴がこの成長システムですね。実際に練習などで上げていった「選手の能力」と、試合の活躍などで首脳陣が評価した選手の「評価能力」によってオフシーズンの成長が決まる。パワーを例に挙げるなら、実際の能力はDでも、試合で長打を打ちまくって評価能力をAでシーズンオフになれば、次シーズンの実際の能力はBに一気に上がるカンジです(もちろん逆もあり)。活躍がそのまま反映されるので良かったです。
BAD/REQUEST
○グラフィックス
悪い点。
全く、ひとつも、顔が似ていない選手がいる。
ひどい。まあひどい。物凄く似せろとは言いませんが(出来るならしてほしいですが)ここまで似てないのもどうかと。敢えて一人あげるなら横浜の小池選手。どの角度から何度見ても似ていない。そんな選手がけっこういる。
○サウンド(2点)
野球ゲームに音楽性は全く求めていません。じゃあなぜ基準点から1点マイナスなのか。
伊東勤氏。今作から新たに解説陣に加わったわけですが。彼が原因。
うーん…。わざとなのか本気なのかはわかりませんが、とにかく話すテンポが悪い。「キャッチャーが…、調子を…、なので…」と言葉と言葉の間にいちいちタメが入り、しかも達川さんなどの他の解説陣に比べ、声が低く、滑舌もあまりよろしくないので、後半の緊迫した場面で発言されるとイライラします。なので重要な局面で伊東氏が喋りだしたら、タイムかけて発言をカットしています。あのダラダラした抑揚のない解説は、試合前と試合後だけで良かった気がしますね。残念。
○以下ほかに悪かった点
1.ランナーの動き
塁間に挟まれたときのランナーの動きのもっさりさ。昔に比べ、走塁が高ければだいぶマシになりましたが、それでもまだひどい。塁間に挟まれたときにあんなに腰を落としてターンするかっつの。リアルさを追求して、慣性を取り入れているにしてもひどすぎ。塁間に挟まれている間に、自分が囮になって後続のランナーを進塁させるのすらすごく難しい。この点はいつまでたっても進化しない。
2.野手操作の切り替え
オートとセミの2種類あり、それぞれ打球に近い野手と打球に近づこうとしている野手の動作に準拠しているのですが、どっちもどっち。R2ボタンで野手切り替え可能となっているが、スムーズに切り替えられた試しがない。内野と外野の間に飛んだ打球があって、内野を下げる判断が遅れ、外野を前に越させようとしているのに、内野がひたすら前進、R2で外野に切り替え出来ず。じゃあ自動で外野が前進してくるのかと思えば、何を思ったかのんびり歩いている。捕れないのは仕方ない。しかし、目の前にボールが転がってきそうな状況なのにのんびり歩くとかないだろーよ。八百長か。
別のパターンとしては、三遊間に打球が飛んだときに、最初サードを動かしているのに、急にショートにカーソルが切り替わって捕れないパターン。逆に野手カーソル固定ボタンとかあればいいんですけどね。
3.ピッチャーの打球反応
良すぎ、ですね。真芯で捉えてピッチャー返ししてもグローブが届く範囲なら超反応でスーパーキャッチ(打球反応スキルなくても)。過去作品で、ヘロヘロのピッチャー返しすら捕れなかった仕様からの修正なんでしょうが、それにしても少し異常です。
4.実在選手の背ネーム変更不可。
実在選手と苗字が同じオリジナル選手を入団させた際に、個別化を図りたかったのですけどね。まあ少し残念程度ですが。
5.背番号が被っている選手がわからない。
オリジナル選手や選手を移籍させた際にこの問題が発生します。以前は(もしかしたらパワプロだったかもしれません)被っていると赤く表示されたような。パワプロ仕様でしたら、こちらもそのようにしてほしかったですね。登録選手も多いわけですし。
6.フィールドプレイのもっさり感
一番最初の作品から進化しませんねー…。投球するまで動けないし。アイディアは良いのに勿体ない。どうにか進化させてほしい。
7.透き通る選手たち
プレイに支障はないのですけどね。せっかくリアルに作っているのだから…透き通るのは勘弁してくださいよ。あとフェンス際に勢いよく突っ込んでいって、ぶつかるでもなくその場で足踏み状態になるのもやめていただきたい(せめてフェンスに手をつくとかね)。
COMMENT
○総評
短くまとめたつもりなんですが、けっこうな長文になってしまい、すみません。
今作は、前々作にあたるプロスピ6以来の購入です。あいだに一作おいているせいかもしれませんが、正統に進化している印象を受けました。
ペナントも色々と趣向を凝らして、飽きさせない工夫が見られますし、スタープレイヤーも前々作の1年間から(前作も?)20年間にボリュームアップしました。
あと私は今作で初めて体験したグランプリモードなんですが、これも二軍が主力のチームから始まって、試合を重ねながら選手を集めつつ、グランプリを制覇していくのが楽しいですね。監督プレイのみなのかと思っていたら、オフラインではチームプレイも出来て、それも良かったですね。
このシリーズのレビューは初めてですが、とても良い出来だと思います。オンのラグと一部のBAD評価を加味しても、それ以上に魅力のある作品に仕上がっていると思います。
【レビュー時の進行状況】
・スピリッツは20名ほど作成(ほとんどカードで)
・スタープレイヤーは新人から始めて5年ほど
・ペナントは80試合ほど消化
・グランプリはオフで20試合ほど オンでは3試合
・オンライン対戦(チームアクション)は2試合(もうやらない)
・クライマックスはプレイしていません(今気付きました)
【環境】
液晶32型テレビ HDMI 1080i