PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

バイオシリーズは二作目からホラーゲームとしては見れなくなっていたので、
そう言った意味では、純粋にアクションゲームとして進化してくれた本作は自分にはあっていた。

大きな特徴はゾンビの扱い。
基本対人がメインになっていて、ゾンビは単なる障害物としてのぞんざいな扱いなのだが、
そこが潔くてゲームの良いアクセントになっている。
なかなか人間と遭遇しない時は、暇つぶしにゾンビ狩っていてもポイントが入るのは嬉しいし、
時間帯が悪くて過疎っている時でもそれなりに楽しめる。
ただし、タイラントやハンターなどは鬼強なので、人間よりこっちに気を配らないと
あっけなく殺されてしまう。
こいつらが、対人戦中にちょいちょい乱入してくるものだから、
場が大きく引っ掻き回されて、単調な撃ち合いにならない予想不可能な展開にもっていかれる。
純粋にシューティングの腕だけで勝負したい人には邪魔かもしれないが、
自分はこの定期的にやってくるカオスな時間が大好き。

また、最大の見せ場はラストの救助ヘリコプター。
4vs4の8人対戦なのに、ヘリの座席は4つ。
つまり参加者のうち半分はゲーム終了時に死亡扱いとなる。
そのため、ゲーム終盤にさしかかると皆ソワソワし始め、
ヘリが到着するや否や、敵味方関係なく壮絶な椅子取りゲームが始まり、
それはそれは毎度ながら醜い蹴落とし合いに発展し、それがとんでもなく楽しい。
L4Dのフィナーレの良い部分を取り入れつつも、上手くオリジナリティーがプラスされている。

これらの、純粋な対人戦の駆け引きを乱す工夫は、
本来他のTPSではタブーだと思うので、あまりお目にかかれない。
初心者で対人に自信ない人でも、コソコソとゾンビ狩ってポイント稼いだりと曲った遊びも可能。
個人的にはそこにすごく惹かれるものがあった。

キャラグラフィックも、ラバーフェチには堪らないラインナップ。

BAD/REQUEST

カバーアクションや、細かいカメラの動き、エイムなど、
他のTPSから比べると粗が目立つが、
バイオ4や5はその辺が論外レベルなので、それから比べたらだいぶマシになったかという印象。
カメラもバイオ本編より少し引き気味で見やすい。
とはいえ、まだ若干バイオ臭さが抜け切っておらず、操作にモタモタ感がある。
バイオの不便な操作は3までの移動方式だったからこそ有りだったが、
TPSとなった4からは、変なこだわりはさっさと捨てて欲しい。

ストーリーモードは、正直難易度が高すぎるという印象。
人間の敵はヘッドショットしても死なずに異常に硬く爽快感がないので、リズムが悪く感じる。
また、マルチだった場合は死んでも復活させて貰えるのだが、
発売当初からストーリーモードの過疎化が激しく、ソロが基本となるため、
マルチ前提の難易度で、プレイヤーキャラが死んで即ゲームオーバーになるのは頂けない。
AIがもうしこし賢ければ話は別だが、最近のゲームにしては相当AIがバカで使えない。

COMMENT

バイオシリーズは全てプレイしてそれなりにやり混んでいるが、
個人的には本編はもうホラーゲームとしてもアクションとしても、
海外のホラー系のシューティングと比較して完全に終わっているので、
本編はどっちでもいいから、本作の続編を作って行って欲しいと思った。
作りは荒いが、磨けば光りそうな要素が沢山あったので。

また、ストーリーモードは割りと単調な印象だったのだが、
追加コンテンツ(有料)の追加ストーリーは、だいぶ緩急がついていて面白かった。
(難易度は相変わらずだけど)
もう少し最初から入っているストーリーモードにも、こういった緩急が欲しかったところ。