【PS3】実況パワフルプロ野球2012
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-07-19 |
価格 | 6980円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:野球・育成 ■ プレイ人数:1〜4人 |
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発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-07-19 |
価格 | 6980円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:野球・育成 ■ プレイ人数:1〜4人 |
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GOOD!
今作は、結果的にオール基準点だったので、気付いた点を良い悪いに分けてそのままあげます。基本、前作2011(※決定版ではありません)との比較になっています。
○守備操作1
基本操作は従来通りですが、極端な話、完全に別のゲームになった印象ですね。ボールに対しての野手の位置(正面かそれ以外か)、向き(前向きか後ろ向きかはたまた横向きか)などによって、異なる様々なアクションになり、守備力(選手の能力だけに限らずプレイヤーの技術も含む)が前作以上に重要になった印象。出だしの一歩がとても重要で、それにより凡打が安打に、安打が凡打になりうる。ファインプレイも例えば、守備力の低い外野選手が従来のシリーズ通り、捕球ギリギリの打球をファインプレイしようとすると、今までなら捕れないまでもミットに当てて落球だったのが、完全に後ろに逸らしてしまうことがあり、リスクが増した。よく言えばリアルで○、悪く言えばゲーム性がなくなり×。今作の評価の分かれ目のひとつだと思います。私はまぁありかなーと思ったのでGOOD!欄の方に書かせていただきました。
○守備操作2
やっとタッチプレイとフォースプレイの差が明確化。前作ではホームでのクロスプレイくらいしか機能していなかったタッチプレイですが(それすらも微妙でしたが)、今作でやっとタッチ判定(動作)がつき、前作での「タイミング的にはアウトだけどタッチまで出来ていないからセーフだろー」という判定への不満が解消されました。
○打撃インパクトのタイミングがよりシビアに
統一球の影響なのか分かりませんが、過去作に比べてインパクトのタイミングが相当シビアになった模様。これも今作の評価の分かれ目ですね。そのシビアになった影響で、
1.当然ホームランが出にくくなった。
2.ミート打ちでもタイミングが合っていないとかなり力のない打球になるので、前作でバカみたいに多かったポテンヒットが激減。
3.シビアになったことによって全力投球やチェンジアップ系の緩急の使い分けがより重要になった(但しBAD内容もあり)。
○デフォルトでCPU投手の投球カーソル表示がオン
前作でCPU投手の投球カーソル表示を出来たのか忘れましたが、今作ではデフォルトで表示がオン。タイミングがシビアになったことへの配慮でしょうかね。これは正解だったかと。しかしながら、この表示オンに慣れてしまうと、通信対戦の表示オフでとても苦労しますね。でも通信対戦は相変わらずのダメ仕様なので(理由は後述)お薦めしませんし、やらない人には関係ないからいいですね。
○マイライフが少しだけボリュームアップ
食べてー打ってーまた食べてー、の単調な基本システムは相変わらずも、そこに遊びや読書、音楽鑑賞、それに関するアイテムの購入などを追加。毎年何かしらの課題が出され、それをクリアすると年俸査定アップなど、少しだけボリュームアップ。年齢がいくとコーチ兼任要請などもあるようです。
ああ、あと前作のダメ仕様だった走塁オートがやっとマニュアルと選べるようになりました。これで盗塁を増やせます。と思ったら…(BADに後述)
○走塁AIがやっと普通レベルに
まだたまーにバカやりますが、前作のように明らかにホームまで帰ってこられる当たりで、三塁ストップとかはなくなりました。微妙なタイミングでホームに突っ込んだりもしますが、それもまた味があって良いです。
○ペナントの日程とばしが高速化
目に見えて速くなりましたね。さくさくさくさく進みます。20年なんてあっという間です。気が付けば知らない選手だらけになっています。
○サクセス
内容はともかく、前作に比べ、投手野手ともに能力の高い選手を作りやすくなりました。あとランダムイベント(多分)ではありますが、バッドスキルも選んで付けることができるようになったので、選手の個性化もし易くなりました。
○サクサクセス
相変わらず運に頼るところは大きいのですが、サクサクセス専用アイテムの強化と、理不尽なバッドイベントが減った(救済処置が増えた)ため、そこそこ強い選手が短時間で作れるようになりました(特に投手)。
BAD/REQUEST
悪い点、目についた点。
○守備操作時いろいろ
リアル志向にしたための弊害ですね。既存の問題もありますが、今作の仕様変更で余計際立ったものもあります。
1.選手の切り替え
これはパワプロ永遠のテーマですかね…。先に出だしの一歩が重要になったと書きましたが、選手の切り替わりが悪いともう致命的ですね。内野手をジャンプさせる超反応をしているのに外野手がジャンプ。今作はジャンプ後の挙動もリアル志向なので、垂直ジャンプ以外だとその方向に相当身体を持っていかれるので、立て直す時間も含めてかなりのロス。塁が埋まっているときにこれをやられると電源を切りたくなります。
2.外野のバックアップがバカ
体験した人ならわかると思うんですけどね。ショートやセカンド後方にフライ打球が飛んで、そのいずれかを操作して捕りにいったときの外野の動きがバカ。棒立ちかもしくは斜めに後進。前進せんかい!プロスピでもよくある現象。いい加減どうにかして。
3.守備シフト1
状況に合わせて、最適と思われる守備シフトになるんですが、こちらが大量リードしている終盤にも関わらず、ノーアウトでランナーを許すとバントシフトを敷く。気が付かず普通に投げる→平凡な内野ゴロを打たす→バントシフトなので抜けてヒットになる。設定で変更可能なんですかね?毎回気付けばいいだけなんですけどね。たまに忘れていてイラッとします。
4.守備シフト2
ノーアウトでも外野前進守備とかさせたいんですよ。ハイリスクでも内外野ともに前進守備とかさせたいんですよ。リアル志向でその辺が出来なくなりました。
○盗塁もシビア
捕手が陽の目をみる日が遂にきたというかなんというか。盗塁のタイミングもシビアになりましたね。最高のスタート(プロスピでいうところのパーフェクト)を切らないと肩力D以上なら確実に刺されます。普通のスタートだと走力Aクラスでも肩力Eにすら刺されることがあります(もちろん投手の投げた球種にもよりますが)。最初は福本超えなんて夢のまた夢と思いました。それからひたすら盗塁に挑戦して、逆にタイミングさえ合えば、走力Dでも盗塁可能なことに気付きましたが、慣れても今作の盗塁は難しいですね。ペナントは自動帰塁してくれますが、マイライフは手動帰塁なんで、牽制球で刺されるか盗塁するかのどちらかです。投手が投げるタイミングを予測してスタートを切ってやっとセーフなんで、同じタイミングで牽制されて帰塁なんてどうやっても私には無理でした。三盗なんて神の所業なんじゃないかと思っています。
○ウエスト=鉄砲肩?
検証しようにも今作のCPUは敬遠時以外、全くしてこない。上の理由からウエストする必要があまりないのかも。逆にこちらが検証しようにも、まず盗塁してこない。ウエスト=鉄砲肩なのか今作は謎です。すいません。
○塁間操作
プロスピ同様、走者にも慣性が働くようになり、野手をあざ笑っての塁間操作が出来なくなりました。プロスピでは塁間でバックアップする野手にも慣性らしきものが働いていたため、たまにかわして帰塁(進塁)することが出来たのですが、こちらはそれがなく挟まれたらジエンドです。
○カットプレイの仕方
中継カットではなく、バックホームカット。R2ボタンで発動。プロスピでは野球教室みたいなモードで教えてくれます。こちらにはそんなモードはないので説明書を開くも、どこにも載っていなかった気がします。
○通信対戦
打撃時、投球時のラグが今回は大してない!初めてこのモードで楽しめるかも〜と思ったのもつかの間。守備時の野手操作にまさかのラグ発生。リアル志向にし、守備の重要性が増した今作のタイミングでこの仕様。もはやわざととしか…。このラグが皆同じなのかはわかりませんが、守っていてストレスしか溜まりませんでした。慣れるほどにスムーズな守備が出来るようになる今作だけにね。オフのように動かせないんじゃ面白さ半減どころの騒ぎじゃないっす。今作も残念通信対戦。
○神実況復活
神審判も登場。前作で修正されたのになぜまた復活…。残念。
○浜スタ
外野フェンスに張り巡らされた電光掲示版が再現されていなくて悲しい。結構派手なのに。
○CPU打撃
難易度「パワフル」でペナントをやっています(半ば意地で)。過去作に比べて、ボール球も振るようになった印象ですけどね。しかしながらストライクゾーンの球、主力打者ならまぁ見逃しません。タイミングシビアとか関係なし(まぁ当然でしょうが)。全力投球だろうがドカーン!緩急つけてチェンジアップだ!ドカーン!!左右に振って外角ぎりぎりのスライダーだ!(投げた瞬間にスライダーの最終変化地点にピンポイントでカーソルが待っていて)ドカーン!!!そんなわけでペナントレースは毎試合乱打戦です。パワーEの選手とかにホームラン連発されるともうキーッってなります。CPUが弱すぎても文句が出るでしょうから、その辺りは自分で難易度調整しろってことなんでしょうけどねぇ。あとタイガースがやたら強い。
COMMENT
○総評
またもや長くなってしまいました。すみません。
今作は守備操作のリアル志向と、打撃時のミートタイミングのシビア化で、今までのどのパワプロよりも敷居が高くなっている印象を受けました。パワプロに、従来の爽快さを求めている人にはあまり向かないかもしれません。逆に、今までの打高投低に嫌気がさしていた人には向いているのかもしれません。まぁそれも、難易度変更やミートアシストなどの機能によってある程度は調整可能なので、パワプロ好きならプレイしてみる価値はあると思います。
総評としては、プレステ3の三作目にして、やっと標準レベルに達したかな〜という印象です。作品を重ねるごとに、少しずつではありますが良くなっていっているので、このままどんどん進化していってほしいです。
【レビュー時の進行状況】
・大学サクセスは40人ほど作成。
・サクサクセスも40人ほど作成。
・ペナントは既存チームで20年クリア。
・オリジナルチームで3年目。
・マイライフは野手で始めて5年目。
・オンライン対戦は4試合ほど(もうやらない)。
・パワスタは暇つぶし程度。今回の評価には入っていません。
【環境】
液晶32型テレビ HDMI 1080i