【PS3】ソウルキャリバー V レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2012-02-02 |
価格 | 8380円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:武器対戦格闘 ■ プレイ人数:1〜2人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt |
69pt
GOOD!
【キャラクリの進化】
先ず第一に装備でパラメータが上下する事が無くなりました。
入手方法もオンオフ問わず対戦で得るポイントを貯めてレベルを上げるというものに変わりました。
また、前作だと弄れなかった身長が5段階で弄れます。
他にも声の種類に太さや高さ、腕や腿の太さ、胸の大きさも細かく変更可能。
服の色は鮮やかさの変更が可能なパレット選択式なので直感的に選べるはず。
正直パーツのセンスは何ともだが柄とステッカーの存在で個性を強く出せる。
例えばパーツ上では無地のシャツでも虎のステッカーを貼ってスカジャン風に、ドクロの柄を付ける事でパンク風に、などなど。
ステッカーと柄も大きさや色、上下左右反転程度なら弄れます。
また、自由な箇所に装備出来るアクセサリを3つまで付ける事が可能。
角やエルフ耳などパーツの延長的なものから、銃や歯車などの付属品、四角形やハートなどの記号的なものまで、ある程度のバリエーションが揃っている。
兜飾りをポニーテールにしたり、角を鋲にしたりアイデアの活かし甲斐がある。
【オフの新要素】
擬似対人戦の様な「クイックバトル」は面白い試みだと思います。
敵の種類が多いので飽き防止になる…か?
最高ランクであるA1のCPUでも、スキル制が廃止されたので「リングアウトしない上に体力自動回復」のような、どう足掻いても人間相手じゃ味わえない理不尽さは幾分和らぎました。
【トレーニング】
とにかく充実しました、設定を重ねる事で技の確反を調べる事も可能。
態々設定しなくてもモードを変えるだけでCPUが主力技を出してくれたり、自分のキャラの主力技とコンボを説明文付きで教えてくれるのは初心者には嬉しい。
また、前作に比べて技が洗練されて戦い易くなった印象を受けました。
【オンライン】
A〜Eに五段階ずつのランクがあるので自分と実力の似た相手と戦い易い。
Eランクでは負けてもランクポイントが増えるのは精神衛生的には嬉しい…かな?
また、キャラクリを見るのは純粋に楽しいので、ついつい「もう一戦…」と出会いを求めて対戦を重ねてしまいました。
ランクマッチで人が居なければグローバルコロッセオでランダム対戦、みたいに人が居る場所を探し易いのも良いですね。
他の新要素だと、ライバル登録した相手の勝率や現在のランク、アーケードのクリアタイムなどリアルタイムで見る事が出来るので、良い相手に巡り合えば競争心が掻き立てられると思います。
BAD/REQUEST
【ストーリーモード】
・絵コンテ風の進行は正直見栄えが悪い、流石にPS3で単色の紙芝居はどうかと思う
・ゲーム本編で得られる設定が余りに少ない
殆どの前作キャラは名前すら出ないし新キャラすら一戦顔を見せる程度が多い
・その結果、強制的にパトロ、ピュラ、ツヴァイ“のみ”を使わされる
そこそこの回数使わされるαパトロは前作の雪華スタイルで使い辛いし、ツヴァイも特殊な戦闘スタイルで正直初心者には向かない。
・細かい事だがアナウンスのウィンドウがエピソードの文に被って邪魔。
また、レベルアップ時のアナウンスで取得装備の詳細が判らないのも地味に面倒。
【刷新のデメリット】
次代のキャラが多々居るがストーリー的にパトロとピュラしか印象に残らない。
そのパトロクロスも第一印象最悪で唐突に「これが本当の俺のスタイル…!」って言われても正直…って感じでした、使い辛いし。
発売前はツヴァイやヴィオラに惹かれていたんですが、まさか全くの説明無しのまま終わるとは思いませんでした。
既に言われてるように隠しキャラ三人が一戦毎に流派が変わる木人キャラ。
キリクとエッジマスターを入れるくらいなら、武器が特徴的なザサラメールを続投させて欲しかった。
また、技が洗練されたのは良いんですがセルバンテスやアイオーンは特徴的なものが消されていて残念。
【初心者の方に向けて】
全体的な火力が高いので初心者にもワンチャンはある方だと思います。
ですが、ダウン中に無敵が無く、ダウンしても択を強いられるのでガードが疎かになりがちな初心者は「一回コケたら起き上がれず死んでた」みたいな事が比喩じゃなくあります。
「凄まじいリーチの下段から壁コン6割」や「ガー不下段から投げ派生で4割強」などなど初心者にも出来る初見殺しが多いので“負けたら学ぶ”の姿勢が少なからず無いと楽しめないかと。
個人的には初見殺しというより単純にキャラ自体が強力な気もしますが…
連敗で心折れてオフ専になると寿命は短いので、そこは念頭に置いておいて欲しいです。
【キャラクリ】
・レベルアップに必要なポイントが上がり過ぎる
キャラクリ中心に楽しみたい層が厚いと思うんですが、その割りにパーツ全開放が面倒。
・ステッカー、柄、アクセサリ以外は色以外変更出来ない
不自然にスペースが空いたり、光沢が消せなかったり大元のパーツがネックになる事が多いです
COMMENT
GC版の2と4をプレイ。
シリーズでは一番入り易い印象で、4ではボッコボコにやられましたが軸移動や間合いに気を配ればそれっぽく戦えて、C3までは詰まることなく来れました。
ただ、ナツやナイトメア等は相手に粗が無いと全くの初心者にはどうしようもない気もします。
オンは良いのにオフが余りに粗いのが本当に惜しい。
マンネリ防止なのかもしれないが今回のストーリーを見る限りでは作り手に不義理を働かれたとしか思えません。
本当はキャラクリに関して他に書きたい事が色々あるのですが、未だ全開放していないので割愛。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 3pt | 2pt | 3pt | 4pt | 3pt |
62pt
GOOD!
グラフィックは素晴らしい出来です。キャラクターやステージ背景はもちろん、メニュー画面などの細かいところまでとても綺麗に作られています。また、各キャラクターのクリティカルエッジも演出が良く、対戦の迫力も十分です。
キャラクタークリエイトが強化されており、体格の細かな調整や、ステッカー機能を始めとする様々な機能が追加され、作れるキャラの幅が広がりました。また、前作の4に存在した、パーツによる体力や攻撃力などの能力調整が削除されたため、デザイン重視のキャラが使いにくくなるという事も無くなりました。
オンラインでのプレイは、4に比べ入力の遅延等の障害が少なく、操作の快適性が向上しているのに加え、テキストチャット機能の追加により、相手とのコミュニケーションが取りやすくなっています。他にも、称号の設定や細かいプレイヤー情報の表示など、前作には無い機能が追加されています。
トレーニングモードでは、多くの格闘ゲームに備わっている基本的な機能に加え、2Pに攻撃をガードさせた直後反撃させる等、二段階に設定できるの2Pの行動制御や、主力技の短い説明が見れるなどの、細かい部分の機能が充実しており、使い勝手が良いです。
BAD/REQUEST
前作の登場キャラが、10名以上削除されています。格闘ゲームにおいて、キャラの削除は仕方無いとしても、特に今回はその数が多い上、ストーリーにおける重要キャラや、複数のソウルシリーズに登場しているキャラが、今作では多数削られています。
ストーリーモードは、内容が少ないのに加え、物語の登場キャラが特定キャラに偏っており、登場しない、あるいは物語にわずかにしか関わらないキャラが多いです。今作で重要キャラの削除、新規キャラの追加を多数行ったにも関わらず、それらに関するゲーム内での物語の説明があまりされておらず、ストーリー性は軽視されています。
レジェンダリーソウルズモードは、単なる高難度CPUとの7連戦なので、アーケードモードのコース選択の一つとして入っていれば済む内容であり、わざわざ別モードにする必要性を感じません、オフライン要素の水増しに感じられます。わざわざモードを分けるなら、3のナイトテラーのような規格外キャラと戦えるようにするなど、他のモードと違った遊び方をさせて欲しいです。
COMMENT
今作のオンライン対戦や、キャラクタークリエイトは、過去作以上に作りこまれていて、遊んでいて非常に面白いです。ただ、キャラクターやシステムの急な大幅変更など、賛否が分かれそうな部分も多々あります。
また、個人的に2のウェポンマスターモード等の、他の格闘ゲームには無い独特のオフライン要素にシリーズを通して魅力を感じていたのですが、今作ではオンライン対戦に比重が置かれているためか、オフライン要素は内容や個性が薄くなっています。この辺りも、人によって好みが分かれるところだと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt |
80pt
GOOD!
・オン対戦
オンライン対戦環境が前作に比べ格段に良くなりました。前作はただ部屋を作って黙々とプレイするかランクマッチでこつこつランク上げするくらいしかやることがなかったですが、今回はグローバルコロッセオというロビーで雑談しながら気の向いたときに戦ったり、ロビーで部屋をつくって人を呼び込むこともできます。
プレイヤーマッチもチャットのおかげでコミュニケーションが容易になり、対戦以外でも楽しめる部分が増えました。
さらに中国・韓国・シンガポールあたりまでなら十分対戦が成り立つのはすごいと思います。ニューヨークも平気でした。
あとはグラフィック・音楽ともに質は高いと思います、キャラクリエイトの自由度が高くなったのもうれしいポイントです。
自分はオン対戦メインなので十分満足できています。
BAD/REQUEST
ストーリーモードがパトロクロスルートのみで残念なボリュームです、ストーリー自体はそんなに悪くないですが紙芝居のような感じで進むのが多く(紙芝居の絵も微妙)手抜き感じは否めないかと・・・。個別ルートはストーリーの質が間違いなく落ちるので必要ないですが、せめてもう複数ラインのルートは欲しいところです(ヴィオラ・ツヴァイルートやアジア勢ルート、のような感じでまとめればいいと思います)。
前作の塔モードはクソつまんなかったので無くてもなんとも思いませんが、キャリバー1の時のように演舞やプロフィールなどのギャラリー機能は絶対欲しかったです。あれがないと味気ない。
あと定価7800円ってのは高すぎると思います。ボリュームから考えて6800円が限度だったんじゃないかと思います。正直言って5800円で販売すべきボリュームだと感じました。そのほうがユーザーももっと気楽に買ってオン人口も増えたでしょうに・・・新規ユーザーを取り込む気はないようですね。
COMMENT
オン重視ならとても楽しいです、オンに関しては80点あげてもいいと思ってますが、オフはせいぜい40点程度しかあげられません。オフでもいっしょに遊ぶ友達がいれば面白いとは思います。対戦格闘ゲームとして、対戦の楽しさはちゃんとありますのでやりこめば十分楽しいです。
しかし、色々な要素が対戦の出来のよさの足を引っ張っているという印象です。
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-01-11
武器を使った格闘ゲームが好きなので楽しみだったのですが、かなり酷評が出ていたので躊躇していたけど、
定価の4分の1になったので思い切って購入しました。しかし、ストーリーは一人分しかない、前作までのキャラが
大幅に消滅した(技は同じだけどキャラ違いが多いだけ)、オンライン対戦を重視している。
何だかシリーズなのか、一新したいのかがわからないです。
結局は着せ替えゲームとして遊ぶだけになりましたが、武器などの装備もプレイヤーレベルをひたすら上げなければ
ならないので拷問かと思いました。(レベル55で限界に・・・) 私は次回作の購入はなしと思っています。
GOOD!
カスタマイズ周りに関しては文句なし。
このレベルのグラフィックでこれだけ自由なキャラクターメイクが可能なゲームは他に思い当たる例がありません。
模様の設定ができるなど前作から更に進化しており、パーツの豊富さもあって非常に自由なデザインが可能。
これだけできると、ちょっとした芸術趣味のようなものが出てしまいます。
<どこに付けるか迷いましたが、「美しいキャラが作れる」ということでグラフィックに付けています)
BAD/REQUEST
それほど長い格ゲーマーでもなくオンライン対人対戦を嫌う私からすると、
「で、この作ったキャラで何をしろと?」
というのが率直な感想。
散々揚げられているように各キャラごとのストーリーモードがなく、ダンジョンモードのようなものもなく、やることと言ったらアーケードかクイックバトルでひたすら戦うくらい…。
クイックバトルは容量の少ないPSPでの苦肉の策だと思っていました。何故PS3でこれをメインに据えたのでしょうか…。
COMMENT
一言で評するならばこれはゲームではなく「ツール」。
何のツールかと言うとキャラメイクとオンライン対戦のツールで、オンライン対戦をしない人にはキャラメイクのみのツール。
まあ元々ソウルキャリバーにはそんなところがあったのですが、もう少しくらい作ったキャラを動かす場所が欲しかったところです。