オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
71pt
GOOD!
【ストーリー】
今回のストーリーの要は、サブタイトルにある夢がキーワードになっています。メインストーリーは勿論、サブクエストでもその“夢”をキーワードにストーリーが展開されています。
それを元に、様々な視点、あらゆる結末の待っているストーリー展開は、製作スタッフによって吟味されたシナリオであることが伺えます。
メインのミステリアスで陰謀めいたストーリーでは、哀愁漂う場面、男気溢れるシーンや心震わせられるシーン、悲しく切なく描かれる人々の過去がうまく演出されて組み込まれています。更に、サブストーリーでは人々の別な側面や過去を垣間見ることもでき、それぞれに人生や夢があり多角的に彩られた世界感でキャラクターがしっかりと立っている作品です。
これまでシリーズ作品はキャラが立っているという特徴を持っていましたが、さらにその長所に磨きを掛けているという印象を受けました。
【神室町に代表される各歓楽街の再現】
多少の店の配置の変更や存在しない店舗などは勿論ありますが、その再現率は目を見張るものがあります。個人的には永洲と神室町のモデルは馴染みのある土地柄で、方言にぎこちなさやあまり使われない方言があるものの、“故郷の訛りなつかし停車場の〜”といったノスタルジックな雰囲気にも浸れました。それぞれの地方出身者の方や馴染みある方は、より楽しめる仕上がりになっていると思います。
また、パロディ化された有名人や番組等も多く登場し、より娯楽要素を強くした作品です。
【ミニゲームの豊富さ】
シリーズお馴染みのスロットやボーリング、マージャン、キャバクラなどは勿論、今回は狩猟やタクシー運転、タクシーでのレースバトル、路上にいる人とのストリートダンスバトルや更に進化したバッティングセンター等、その数は両手で余るほどです。更に、ミニゲームを2P対戦できるようになっており、対戦できるミニゲームも多く、ミニゲームだけで、それこそシンプルシリーズレベルの出来になっています。
【戦闘システム】
お馴染みのヒートアクションの数も増え、武器の制作や武器の熟練度の要素も増え、新しく参加した品田の武器とタックルを特徴とした戦闘スタイルも進化の一つであると思います。
BAD/REQUEST
【遥が主人公となった点】
第3部前篇の主人公である遥ですが、“主人公である“ことをメインストーリーに無理矢理突っ込んだ印象は否めません。ダンスバトルやアイドルの仕事などのシステムを入れたいがために、主人公にしないとなーという後付け感がどうしても出てしまっています。
遥のメインストーリーでは、プリンセスリーグというアイドル同士のライブバトルを進めなければならないわけですが、第3部が始まった直後は、冴島のラストシーンの後のことでもあり、突然“膝かっくん“された印象です。
彼女は今回のストーリーではシリーズ1作目以上に重要なキーマンであること、彼女のアイドルとして夢を叶える為の葛藤、決意、努力や夢の為に犠牲にしなければならない対価、それらは必要不可欠な要素であることも勿論理解できます。
ネタバレを避けるために、ボヤけた言い方になってしまいますが、第3部ラストシーンで明らかになる事実に、遥が“主人公である“あるいは、”操作できる“必要性があまり感じられず、ムービーなどで秋山と絡ませる、またはクリア後の要素やミニゲームとして遥を操作しアイドルの仕事やストリートのダンスバトルを取り入れた方が良かったのではないかと思う内容でした。
アイドルバトルに勝つには、それなりにサブクエストやレッスンなどでパラメーターを上げる必要性がありますが、それに負けてもストーリーは進み、勝敗それぞれのムービーが用意され、前篇後編と別れているのも、製作者側の(ネタバレを避けるためにこちらもボヤけた言い方になりますが)“ある種の意図”が含まれているのだと思います。
※終始シリアスな展開でゲームを楽しみたい方は、余計なアイドルの仕事はせずにメインを進めることを強くお勧めします。各部のサブクエストではコミカルな演出のある物も勿論ありますが、第3部前篇は更に輪を掛けてコミカルな物が多い為です。
【通行人が邪魔で移動がしにくい】
通行人と接触をすると、よろけたり通行人が転んだりするアクションはリアリティーに富んでおり、接触した際の通行人のリアクションやセリフも作りこまれているのもこのシリーズの特徴ではあるのですが、昼夜を問わず非常に多くの通行人が行き来しているため、移動の際に煩わしく感じることがあります。
神室町は比較的道路の幅員が広く、永洲は車道も走ることができるので比較的移動は楽ですが、月見野や蒼天掘は特に幅員が狭い道が多く、車道を移動できないあるいは車道がないといったこともあり、各種イベントやコンプリートを目指す為の移動などに手間取ることも多くありました。全国歓楽街5大都市を舞台にした為、そういった弊害が出てしまったとも言えるでしょう。
○自由度
最終部では、それぞれの主人公への切り替えが自由になり、それぞれ神室町は自由に動くことができますが、神室町以外の街には所縁の土地にしか行けません。例えば、桐生を操作して蒼天掘や月見野には行けません。その辺り、若干の自由度の低さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
○女性のグラフィック
男性の肌の質感や皺、表情のグラフィック表現力は息を飲む程の出来に仕上がっているのですが、それとは対照的に女性の表情は硬く、肌の質感ものっぺりとした印象を受けます。決してクオリティーが低いわけではないのですが、特に主要キャラの男性は細かい表情の変化まで作りこまれているが故に、荒さが目立ちます。
○ロード時間や細かいバグ
インストールしてのプレイでも今回はお店やMAP移動、戦闘開始まで数秒のロード時間が気になりました。HDリマスターの1・2をプレイした後の方は、余計に気になることと思います。
今のところフリーズや進行不可等といった致命的なバグは経験していませんが、イベントシーンで通行人が人物に被る、宙を歩く通行人、台詞ウインドウが表示されたまま消えないといったバグが何度か見受けられました。
COMMENT
【総 評】
遥を主人公としたことでの賛否両論はあるかと思います。BADでも挙げたように、人によってはサブクエストが苦痛とも思える作業の連続で、その他の主人公でもコミカルな演出が多く、途中で投げ出したくなるサブストーリーもあるかと思います。
しかしながら、前述したようにサブクエストで明かされる事実やメインでは見ることの出来なかった人々の意外な一面、日常に転がっている話の中で見えてくるドラマ、それらを見ることで、メインで語られるストーリーや彼らの言葉の重みもおのずと変わってくる作品です。
やりこみをする上で、こういった演出が施されていることに製作者側の強いメッセージ性を感じました。
今回のストーリーは、これまでのシリーズの中では“異質”とまではいかないまでも、切り口を変えた仕上がりになっています。これまでのシリーズ作品は、1作目から連結したストーリーであり、良くも悪くもシリーズ全般を通してプレイした人の為の作品でした。
今作は、単体でも十二分に楽しめる作品になっており、シリーズファンに「ああ、あの話か」といった演出も巧みに隠されています。(そもそも4で一連の事件を完結してしまったということもありますが。)
登場人物それぞれに人生がありドラマがあり、夢があります。物語の結末を迎えた時、プレイした方が一体誰に共感するのか、どの夢に自分を重ねるのか、2012年を締めくくるに相応しい作品だと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
91pt
GOOD!
【オリジナリティー4pt】
一番はシリアスな極道ゲーにアイドル音ゲーが出てくるアンバランス感。
この発想はオリジナリティーとして加点できると思います。
色々なサイトのレビューを見てみると『バトルがしたくて買ったのに強制的にメインストーリーで音ゲーをさせられるのは不満』等、ここをマイナス点に上げている方が多くいるようですが、私は良かったと思います。
そもそも今回の遥は5のストーリーの起因ですから、本当に龍のストーリーやキャラ背景が楽しみでプレイしているのであれば素直に楽しめると思います。
他にはタクシー運転手やマタギなど、アナザーストーリーの濃さ。
各キャラのアナザーストーリーだけでもゲーム作れるんじゃないのかなというほどの満足感です。
【グラフィックス4pt】
全体的に綺麗です。街の作りも細部まで表現されていてゲームに簡単に入り込むことが出来る。特にムービーシーンはリアルさ云々よりも龍っぽさが前面的に出ていて良かった。
【サウンド 4pt】
私はゲームのサウンドを気にするタイプではないので正直ここに関しては分かりません。
しかし的外れのような音楽もなかったし、カラオケでの曲にも良い曲があったので4ptということにしておきます。
【熱中度・満足感 5pt】
これらは文句なしに5ptです。オリジナリティーのところでも書きましたが、今回の龍はアナザーストーリーがアツい!
各キャラのアナザーストーリーとサブミッションが楽しすぎてなかなかメインが前に進みません(笑)
とにかく最高です。
【快適さ 4pt】
BADで上げるところ以外特に不満はないので4pt。
BAD/REQUEST
【オリジナリティー −1pt】
他レビューにもあるようにストーリーの詳細よりもバトルメインで楽しみたい方には遥パートは苦痛かもしれません。
【グラフィックス −1pt】
遥パートで目立つが、対戦相手等のキャラがいかにも「ゲーム顔!」「作られた顔!」という感じを受けた。
【快適さ −1pt】
極稀に処理落ちが発生するので−1pt。
COMMENT
過去龍シリーズ全てクリア済み。
今回は間違いなく過去最高傑作でしょう。
これに低評価を付ける方はおそらくノリで買ってみたとか、話題になってたから買ってみたというような方が多いと思います。
1作目からプレイしている龍ファンであれば5が過去最高傑作だということは簡単に分かることだと思います。
ナンバリングの質が上がるのはファンとして非常にうれしいことです。
セガと名越さんにはこれからも良い作品を期待しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 2pt |
74pt
GOOD!
前作に比べてBGMやミニゲームが豊富だったりと楽しめました。
特に、バンダイナムコさんの太鼓の達人は面白いですね。
シリーズから進化して嬉しい所、ロードが速くなってる、盛り上がるBGMが多い
人のグラがすごい、キャラクターの魅力、戦闘システムなど良い思う。
BAD/REQUEST
ロード後すぐ戦闘すると処理落ち?少しスローになります。
3、4もそうでしたけど、周りの人が消えたり、いきなり出てきたりします。
ストーリーのラスト、あの後どうなったのか気になります!
COMMENT
ラストからは〜次回作に期待ですかね。
最近つまらんゲームばっかたで飽きてたけど、龍が如く5は今年のソフトで一番に面白かったです。
サブも含めて全クリア済み。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-05-07
GOOD!
アナザードラマ、武器修練など新しい試みに今まで通りの王道シナリオの安心感。
シナリオに関しては4にも負けない気がしました。
BAD/REQUEST
別に川越シェフ嫌いな訳ではありません、むしろ多少好感持ってました・・・
キャラ毎に出てきての棒読み、一気に気持ち冷めます。CGのせいなのか声のせいなのか、本当にイライラして嫌悪感すら抱きます。
あとシナリオで強制的にミニゲームやらせるのも結構苦痛でした。
COMMENT
泣ける話もあり笑える話もあり、やっぱり龍が如くだなって思いました。
でもクロヒョウで失敗してるんだから棒読みの人は除外して欲しかった。
個人的にイライラさせる棒読みと強制ミニゲームさえ無かったら4以上の作品になったかと思います。