【PS3】HITMAN ABSOLUTION(ヒットマン アブソリューション) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-01-24 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ステルスアクション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
52pt
GOOD!
■ボリュームが多い。
オフラインで20ミッション、オンラインなら+αでたくさん遊べます。
アイテム収集等、やり込み要素が豊富です。
■オンラインモード(コントラクト)が面白い。
世界中のユーザが作成したミッションをプレイすることができます。
もちろん、自分でマップとターゲットを選んでミッションを作成し、オンライン上に公開できます。
世界中のユーザと得点を競い合ったりできるのが斬新で楽しいです。
中には(失礼ですが)しょうもないミッションや激ムズミッションもあり、オフラインよりこちらの方が楽しいです。
■投擲できるようになった。
物を投擲して敵をおびき寄せたり、気をそらしたり、殺害できるようになりました。
より攻略の幅が広がったと思います。
BAD/REQUEST
■変装が台無し。
「ヒットマン」シリーズの醍醐味である「変装」が台無し。
従来までは、同じ服装に変装して近づいても、バレるかバレないか際どくてハラハラしたものですが、今作はすぐバレます。
今作から「ブレンディング」(顔がバレないような仕草をしてやり過ごす)という機能が搭載されているんですが、使用回数に制限があり、すぐ無くなってしまうので、ほとんど使い道がありません。
物陰にコソコソと隠れながら進むステルスゲーム(「メタルギアソリッド」や「スプリンターセル」のようなゲーム)と化しています。
■洗練されていないマップ。
従来の箱庭型のマップを想像していましたが、大変残念な出来です。
従来よりも明らかに自由度が低いです。
敵の配置も問題あります。敵大すぎ。
オフラインなんて一本道のステージがざらにあります。
上記の変装の改悪と相まって、マップをあちこち散策できません。
散策するころには敵を皆殺しにしているでしょう(笑)
「インスティンクト」(敵の動きや操作アイテムの位置が強調表示される)という機能が搭載されましたが、これのおかげで、攻略方法がネタバレしたようなもので、何でも分かってしまい、面白みがなくなってしまいます。
かと言って使わなければ敵の位置を把握しづらく、すぐバレます。
使わずにゲームをするにはエラー&トライしかないでしょう。
非常にゲームバランスが悪いです。
■武器が少ない。
従来よりも武器が減りました。
ドンパチ戦の武器ばかり勢ぞろいです。
COMMENT
65インチ液晶テレビ 7.1chサラウンド環境でプレイしています。
「ヒットマン」シリーズは全てプレイ済みです。
正直、今作は微妙でした。
シリーズ中で比較すれば最悪の出来ですね。
今作は番外編として、正当な「ヒットマン」シリーズの続編を出してほしいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
56pt
GOOD!
グラフィックは素晴らしい。
建物、人などはリアルでいて破綻しておらず、矛盾点もほぼない。
質感や濡れ、人々のバリエーションなども実に豊富。
BAD/REQUEST
・扉の前に銃や道具が転がっていると非常に扉が開けづらい
扉を開けたいのに道具を拾ってしまったりしてしまい、素早く行動するためにわざわざ扉の周りを綺麗にしなければならないなど
アクションに不都合がある
・自由に見えて行動の自由度が低い
建物に登ったり降りたり通過するポイントがインスティンクトで分かるが
『それ以外の場所』からは絶対に登ったり降りたりできないという線引きには
少々行動に枷を嵌められている気分になる。
・殴り合いになったときにその場から逃走ができない
周囲に存在がバレ、銃撃されてる中でのんきに倒れるまで殴り合いは非常に不自然
・変装で同じ服装の相手にはバレるが違う変装なら見破られることはない
両極端過ぎる気がします(武器商人の衣装を奪ったらほとんどフリーパスとか)
・サイレンサー付きの狙撃銃の遠距離狙撃でもあっさり発見され、拳銃で反撃してくる
反応が超人的です、47より強いんじゃないかな・・・
・キルすればするほどスコアペナルティが発生する
ヒットマンが人をキルしてペナルティが発生する矛盾
既に余計な人をキルすれば異常事態として行動しづらくなるペナルティを負うのに
スコアでもペナルティを科される二重ペナルティ
COMMENT
個人的には面白いは面白いのですが
正直パズル的であり、爽快感や隠密感は足りません
私のヒットマンのイメージがずれていることもあるかもしれませんが
『どれだけの命を奪うのか、たった一人を守るためにー』
というCMやムービーに引かれて買った身としては
銃撃戦になったらほぼ終わりかリスタート、というのはストレスが溜まります
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 1pt |
59pt
GOOD!
1)周囲に溶け込みながらの暗殺活動
本作が他のステルスアクションと大きく異なる点は、一般人が大勢いる中で暗殺活動を行う点です。「それってアサシンクリードと何か違うの?」と思われるかも知れませんが、アサクリは群衆監視のなかでもわりと堂々と殺しができてしまうのに対し、本作では自分の存在を知られること無く暗殺を行わないと、非常に不利な状況に立たされてしまいます。身を隠すために時に変装し、時に群衆に紛れ、時にトラブルを起こして周囲を混乱させるなど、様々な方法をとる必要があります。アサクリといえば群衆に身を潜めて行動する「ソーシャルステルス」が売りですが、正直こちらのほうがよほどソーシャルステルスしてるという印象を受けました。
2)多彩な暗殺方法
毒殺、事故死、狙撃など、非常に多彩な暗殺手段が用意されています。初心者でも攻略できるように暗殺方法のヒントを見ることができるほか、インスティンクトゲージを消費して敵の行動を読んだり、複数の敵を瞬殺したりすることが可能です。
3)演技の妙
英語・日本語ともにそつの無い演技になっています。ただ個人的には英語音声でプレイして欲しいですね。ストーリー中盤、主人公の47が少女を伴って敵の目を避けるシーンがあるのですが、47が少女に「静かに。音を立てるな」とささやきかける台詞、この英語音声の演技が場の緊張感を実によく表現していて、プレイヤーをぐいと引き込んでくれます。作中でも特に好きなシーンのひとつです。
BAD/REQUEST
1)暗殺方法を探る楽しみがいまいち足りない
インスティンクト機能は非常に便利で、
・攻略のヒントを視認
・敵の巡回ルートを可視化
・壁越しに敵の位置を確認
など、ゲージを消費することで多くの恩恵を得ることができます。
ただ攻略方法が可視化できる点自体に不満を覚える人がいるかもしれません。狭く一本道なステージ構成が多く、インスティンクトを使わざるを得ない箇所がどうしても出てくるので、嫌でもヒントが見えてしまいます。こういう点に興ざめする可能性はあると思います。
また、チャレンジの項目を見ると攻略方法のヒントが載ってたりするので、これまた楽しみを削ぐ一因となっています。
2)格闘時のQTEが非常に見にくい
近接格闘時に指示されたボタンを押すのですが、キャラの周囲にちっちゃく○や△などが表示され、見にくいです。また、単発で押す箇所と連打する必要がある箇所の区別がつき難く、ちゃんと押したのに実は連打しなければいけない所で、結局敵に殴られるということが何度かありました。
3)ストーリー性を強めすぎている
ドラマティックな展開には心惹かれたものの、ストーリー性を重視しすぎるあまりゲーム性にも悪影響を与えている(自由度が犠牲になっている)ような気がしました。決められた状況下でステージが始まる点、ただ逃げるだけのステージが多い点、直線的なステージ構成などがその例です。
COMMENT
狭いステージを針の穴を通すように進まないといけない点は窮屈に感じますが、周囲に気づかれずに攻略できた時の快感は他のステルスゲームよりも強かったです。ただ、インスティンクト機能ありきのステージ構成や、やりこみ度の低いゲーム性には若干不満を感じました。
おそらくは、新規ファン獲得の為にあえてストーリー性を強め、攻略方法を察しやすい作りにしたのではないかと推察します。実際、新規ユーザーの私にはとっつきやすいゲームだなと感じました。但し、何週もプレイして新しい楽しみを見つけられるほどの奥深さはありません。
ヒットマンシリーズ入門編として47の人となりを知りつつ遊ぶことができたので、一応、買って良かったと思っています。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-09-08
自由度が落ちてるけどそう悪くもなかったかな
安いと思ったらダメ元で遊んでみるのもいいかもしれない
以下惜しいと感じた部分
・起動のたびにOP見せられる…OPなんて一回見たら十分だからNEW GAME選んだあとにのみOP流れるようにしてメーカーロゴのあとはさっさとメインメニュー選べるようにしてほしい
・場合によって行動しづらくなる…オブジェクトが近くに増えると狙った行動が取れなくなる。あとカメラワークによってボタンによる行動のガイドが見えなくなるのでちょっと困る
・効果がわかりづらいパワーアップ…設定されたチャレンジをクリアするとその評価によって色々能力が上がるけど、上がるのが微妙すぎてよくわからん。もっと劇的に歩く速度が早くなったりとか、倒した敵を引きずるのが早くなるとかなってくれてればよかった
・どう考えてもばれない状況でバレる…3Dゲームじゃたまにある
・銃が落とせない…銃が落ちてると警戒されるステージがあって銃の処理ができなかった(自分が同じ銃を持っていると交換すらできない)
結構難点はあったけど安かったし結構楽しめた
しかし、こんな古いゲームを今さら参考にする人いるのかな…
GOOD!
ヒットマン2 サイレントアサシン以降の全てのシリーズをプレイしています。
過去シリーズを考慮した上でとなります。
○前作からさらに向上したグラフィック。
○各種アクションの増加。敵に発見された際に降伏できたり、背後に忍び寄ってからの攻撃が手持ち武器毎に用意されている、など。
○「ポイントシューティング」機能により、多数の敵を瞬時に一掃できる爽快感
BAD/REQUEST
■「変装」システムについて
ヒットマンシリーズの特色の一つであり、面白さを支える重要な要素である本システムが改悪されてます。
過去シリーズならば、その場その場に適した変装をし、かつ怪しい行動をとらなければそうそう変装がバレることが無かったわけですが、今作では余裕でバレます。
同じ服装(警備員の福、など)をしている相手が近くにいる時には、「ブレンディング」(顔を隠す行動)を毎度毎度しなければならず、かつその使用時間も制限があります。ブレンディングをしなければ、通路ですれ違うだけでバレます。その為、変装しようがしまいが、結局コソコソ動き回るのが基本となりました。
さらに、場違いな服装でも、一瞬だけなら姿を見られても大丈夫という謎仕様の為、変装の意味がますますなくなっています。
■ステージ構成について
目的毎にステージが切り替わるため、テンションが持続しません。「目的地に向かう(ターゲットのいる建物に侵入する、殺害現場から逃げる)だけ」を目的にしたマップ、「ターゲットを殺害する」だけを目的にするマップといった具合です。
特に「殺害現場から逃げるだけ」のマップは酷く、いくら静かにターゲットを暗殺しても、必ず警備隊が周辺を捜索している状況から始まり、そんなマップが3つも4つも連続して配置されています。
上記のとおり、変装も無意味ですから、延々とコソコソ逃げ回りながら目的地に向かうこと長時間強いられます。
■「インスティンクト」機能について
本作で追加されたインスティンクト。
「NPCやターゲットの位置、移動する先がわかる」とか「ステージのギミックや重要なアイテムの位置がわかる」などのヒント機能となっていますが、
「この料理に毒を入れれば毒殺できるよ!」とか「ココが狙撃ポイント!」といったように、殺害方法を指定させられているかのような印象を受けてしまい、やらされている感が酷いです。
やり込み機能として「コンプリート」といったものもステージ終了時に表示されますが、
こんな殺害方法もしてみよう!と指示されており、こちらも同様にやらされている感を感じます。
■その他
近作では背後まで忍び寄れば、素手で殺害することも可能になってしまい、主人公「47」のトレードマークのひとつである「ワイヤー」が無用の長物と化しました。この判断はいただけません。
COMMENT
過去のヒットマンシリーズの最大の魅力は、その自由度……自由にみせる方法だったと思います。
大したものを持たない状況からいきなりスタートし、
・建物には何があるか
・侵入ルートはどれだけあるか
・どんな人が建物にいるか
を確認し、
・ターゲットはどこにいるのか
・ターゲットはどんな行動をとるのか
・ターゲット周辺の警備状況はどうか
を覗いた上で、
・どうやって近づくか(変装?他の敵に見つからないルート?いっそ別の建物から?)
・どんな殺害方法が可能か(絞殺?毒殺?事故の偽装?狙撃?)
・どうやって脱出するか
を考えることこそ、本シリーズの魅力につながっていたと思います。
それが、近作ではインスティンクト機能により、ターゲットやその周辺の行動、建物のギミック、重要なアイテムの配置を全部製作者側からご丁寧に説明されている為、その考える要素を奪っています。
さらに各種仕様の改悪により
厳重な警備の中をどうどうと歩き回り、さも当然のようにターゲットの前に立ち、エレガントに殺害し、何事も無かったかのようにその場を去る。
そんなことが出来た47の渋さ、格好良さまでも失いました。
ゴキブリの如くコソコソと敵から隠れながら建物の中を進みつつ、時にはステルスゲームのくせにバンバン派手な銃撃戦したり、製作者が遊び心で入れたやり込み要素が満載のゲームが好きな方には良いのではないでしょうか。