【PS3】バイオショック インフィニット レビュー
発売元 | テイクツー・インタラクティブ・ジャパン (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-04-25 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ PlayStation Move:対応 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt |
71pt
GOOD!
・グラフィックは独特の色彩で綺麗
・吹き替えもしっかりとプロの声優を使っているので問題なし
・難易度も程よい難しさ
・システムなどに個性はないが、基本をしっかり抑えているので
とっつきやすい
・キャラが良く動く。すごくディズ○ー映画っぽい動きです。
(なのでこの点の評価は人によって分かれるかも)
BAD/REQUEST
・アイテム収集の数が多め。攻略情報はほぼ必須
・ストーリーにヒロインの持つ特殊能力?(SFでよく見る)が関わってくるが、
これが絡む作品は大体ラストが似たようなことになるんだよなぁ、
と思っていたら大体そんな感じで終わった。
・OP(最初の戦闘が始まるまで)が長い。初回プレイで
探索しながらだとゆうに30分以上はかかる。
・店(アイテム販売やスキル強化など)の配置が微妙なところがいくつかあった。
全く無くて弾切れに苦しんだり、かと思えば1回戦闘を挟んだ先に同じ店があったり。
COMMENT
総じてうまくまとまった良い作品だと思います。
海外レビュー(メタスコア)で高得点を叩きだした為、期待が異常に高まり
「過大評価ゲー」なんてレッテルを貼られたりもしてますが、
十分に楽しめました。
余談ですが、これってCEROが「D」なんです。
その割にはそこそこエグイ描写があります。
敵が自分にRPG撃って爆散したり、高速回転する金属(近接武器)で
敵の首を絡めてへし折ったり、胸を抉ったり。
これで「D」なら「Z」指定の存在意義って…と改めて思いました。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
75pt
GOOD!
シリーズ初プレイです。
【ボリューム】
探索しながら進めて、初回クリアまでおよそ12時間。
オートセーブで2週目引き継ぎ無し。収集物集めで万が一取りこぼしがあっても、収集状況はプロファイルに保存されるので、不足分をチャプターセレクトから取得れば大丈夫。但し「インフュージョン」という強化アイテムは一度の通しプレイで集めないとトロフィー解除にならないようです。
1999モードという最高難易度がトロフィー解除に関わってくるので、初回プレイとあわせて2周することを想定して、総プレイ時間は20〜30時間程度になると思います。
後日DLCが配信されるようです。また、オンラインプレイはありません。
【戦闘】
マシンガン、ショットガン、ライフル、RPGなど、シューティングによくある武器が一通り、さらにそれらの上位武器が揃っており、種類は豊富です。お店で武器強化も出来ます。
本作の特徴である特殊能力「ビガー」ですが、敵を操って味方にする、水の力で敵を吹き飛ばす&遠くの敵を引き寄せる、炎や電撃で攻撃、カラスをけしかける等、多彩な攻撃方法があります。
また、全身に「ギア」を装備して近接攻撃の強化などが可能。高難易度では「ビガー」「ギア」の使い方一つで戦局が激変するので、初回プレイでそれらの使い方を学び、高難易度にチャレンジするという流れで楽しむと良いです。
【ストーリー】
幽閉されている少女を助け出し、空中都市からの脱出を図る…というわかり易いストーリーが軸になっていますが、そこに「ウンデット・ニーの虐殺」というアメリカ史の暗部の話やら、並行世界の話やらが深く交わり、話を複雑にしています。それを解き明かすためのヒントはゲーム内のありとあらゆるところに存在します。緻密に作りこまれた世界観に目を凝らし耳を研ぎ澄ませながら進めることで、短いながらも濃厚な体験を得ることができるのが良いですね。
【音楽】
BGMが流れる箇所は少ないですが、それゆえに1曲1曲が耳に残るものばかりです。
【グラフィック】
物語冒頭「ハレルヤ」の声とともに広がる晴天と空中都市の造形の素晴らしさには溜息しか出ませんでした。逆に後半になり話の核に近づくにつれ陰鬱な雰囲気になってきます。前半の開放感との対比を楽しむのも一興です。
【ローカライズ】
文字がでかい!アンチャーテッドのローカライズ並みに親切で読みやすいです。また、街の看板など英文になっているところにレティクルをあてると、翻訳された文が画面左上に出てきます。とても好印象です。
BAD/REQUEST
【ボリューム】
ボリュームは前述の通り12時間程度で普通の長さです。ただし話の内容が複雑でプレイヤーが能動的に理解していく必要があり、そういうのが面倒な人は淡々と進めてエンドロールにたどり着いた挙句「ボリューム少ない、話が意味不明」となる可能性が非常に大きいです。
【戦闘】
ビガーの使い方として、敵に向けて炎や電撃を放つだけでなく罠として地面に仕掛けることが出来るのですが、これの使いどころが難しい。敵の出現タイミングのわかる2周目以降はともかく、初周では罠を仕掛ける間もなくいきなり銃撃戦が始まることが多く、罠の出番があまりありません。また、広い場所の銃撃戦が多いので、蜂の巣にならないよう物陰からの撃ち合いをせざるをえない面もマイナスです。ビガーという面白い戦い方があるにもかかわらず、やってることは戦争物のFPSと大して変わらない。近接戦闘の割合を高めないと、ビガーの良さを生かしきれない気がします。
【ストーリー】
本作を100%楽しむためにはアメリカ史や並行世界への理解がどうしても必要になる箇所があります。キャラのセリフや、ボックスフォン(ボイスレコーダーみたいなもので、収集物としてゲーム内にちらばっている)の音声から断片的に情報を得られるものの、それだけで全て理解するのは難しいです。ゲーム内で得られない情報は外部から得るか想像するしかなく、その点を楽しいと思う人がいる反面、製作者の怠慢・ご都合主義と捉える人も少なからずいるのではないでしょうか。
【ローカライズ】
本体設定を変えないと英語音声に出来ない。私の場合は外国人の面から日本人の声が出てくるだけで「うわぁ…」って思ってしまう性質なので、英語音声日本語字幕でやりたかったです。ただ吹き替えの質自体は非常に優れていると思いますし、なにぶんストーリーがややこしいので、結果的に見れば吹き替えでプレイしたのは正解だった気がします。
【その他】
エンドロール中の演出。洋ゲーってまれに製作者の写真が遺影のごとくエンドロールに出てきたりしますよね。本作はそれとはまた違った演出があるのですが、ああいうのは見たい人だけがwebで探して見たらいいんじゃないでしょうか。
COMMENT
バタ臭い絵柄・FPS・日本人に馴染みにくいアメリカ史観と、日本のゲーマーにとっては正直とっつきにくいゲームだと思います。ただ高いお金を出して買うゲームですから、これくらい尖った感じがないとやりがいがないのもまた事実。クリア後は何ともいえない喪失感に襲われましたね。ああ、終わっちゃったんだ、って感じで。
エリザベスの仕草が可愛くてよいですね。壁にもたれ掛かったり、コインをくれたり、ロックピックに敏感に反応したり、何かを覗き込んだり。声もちょっと演技がくさい気がしたけど、まずまず良かったです。
万人向けではないが、強く印象に残るゲームということで、控えめにおすすめさせて頂きます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
80pt
GOOD!
・オリジナリティ
ストーリー主導型FPS、というのがまず少ないと思う。
このシリーズは主観視点での驚き、衝撃、というのをストーリー・演出ともに強く意識しており、1はそういう点でまちがいなく傑作だった。
今作も1ほどではないが、十分にFPSである意味を感じられるストーリーであり演出だった。
・グラフィック
とにかく美しい空中都市コロンビア。
前作までの海底都市ラプチャーも美しかったが、今作の美しさはそれ以上。
その世界をスカイラインと呼ばれるレールを使って飛びまわる楽しさと怖さはFPSならでは。
・ローカライズが良い
ローカライズがいい加減だと台詞回しが直訳的でわかりづらくストーリーへの没入感がさがるが、今作のセリフは日本語として大変わかりやすく、声優の演技が達者なのとあいまって没入感が高かった。
・FPSとしての十分な完成度
多彩な武器の使い分けに加え、シリーズならではの超能力の使い分けが面白く、危機の切り抜け方がいろいろとあって面白い。
・ヒロインがいい
今作で大きくフィーチャリングされていた、救うべき少女エリザベスがいい。
顔自体は日本人の感覚としてはまだバタ臭いが、十分に可愛く、その従順ではない行動力や言動と相まって魅力的であり、映像的にも演出的にもストーリー的にも「救われるお姫様」となっていないのが良い。
BAD/REQUEST
・ストーリー理解には基礎知識が必要
根本的に近代アメリカ史を知っておかないと意味がわからない部分が多い。
アメリカ史の暗部とifに挑むような意欲的なストーリーではあるのだが、悲しいかな日本人としては意味がなかなかわからず、調べて理解はしても、その衝撃というものを体感することはできなかった。
またそのあたりの知識をおさえていたところで終盤の展開は唐突で、一度ではたぶん理解できない。
全貌を知るには一周して概要をとらえたうえで、もう一周して台詞一つ一つを理解しながら、ボックスフォンをすべて回収し、意味を理解した上でもう一度EDを見る必要があると思う。
でなければ手っ取り早く解説サイトをさがして見るかするしかない。
せっかく高難易度モードが用意されているわけだし、意図的に二周プレイを推奨しているのかもしれないが、なんぼなんでもわかりにくすぎると思う。
・一部の能力が強すぎる
装備によって特殊な能力を得るが、「スカイラインの乗り降りで数秒無敵」など一部能力が極端に強く、バランスとしてどうなのだろうかと思う。
COMMENT
とにかく一度プレイをはじめるとノンストップの映像と演出に夢中になってプレイし続けてしまう。
あらゆるクオリティが安定して高く、嗜好さえあえば安心してプレイできる。ただその嗜好が決して万人受けとはいえないというか、前作まででも人を選んだのに、今作は前作とはちがう形で人を選ぶので、おすすめする気にはまったくなれない。
1に比べるとホラー要素が薄まった、という意見が多いように思えるが、たしかに1の閉鎖的な環境の重苦しさはなくなったと思う。
が、ストーリーをしっかりと追っていけばいくほど、美しい楽園が狂った思想に支配された世界であることがわかり、その美しさと裏腹な人々の選民思想と狂気的排泄的な行動に恐怖できると思う。
逆をいえばストーリーを理解しないとなにも怖くないのかな、と。
映像に頼らない恐怖を良いとするか悪いとするかは人を選ぶと思うが、しかし上述のとおり、その恐怖を理解するためのアメリカ基礎知識が必要なため、日本人には向いていないゲームだとも思う。自分としても、どうせプレイするならアメリカに生まれ育った人間としてこのゲームをやりたかった。これは洋書の名作とかを読んでいてもしばしば思う。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-02-07
シューターとしても純粋に面白い。空に浮かぶ都市で銃撃戦になるので、動きのある戦闘が多くなる。入り組んだ街で戦闘になり、遮蔽が多いから考えて動くことになるけど、クリアリング地獄になるということもないのでよく考えてあるなあと感じました。
右手と左手を駆使してどんどん敵を倒していくのはすごく楽しかった。敵の種類がただの人間だけじゃないというのもこういうFPSの面白いところだと思う。
どんなシューターでも銃撃戦でダレることはあると思うが、本作ではそれがなかったのがすごい。いわゆる探索パートと戦闘パートが分かれているからこそかもしれないし、アクションがキビキビとしていてまったくストレスフリーなのも大きいところかもしれない。きれいに作られたコロンビアは散歩していても楽しいですしね。逆にCODのようなキャンペーンが好きな人には向かないと思う。どちらかというとシナリオを構成する演劇の主役を操作する感じで、なんというかプレイする映画という感じがします。(PlayするMovieでは意味が変わっていない笑)
あと、エリザベスというのがヒロインなんですが、この子がとても魅力的だった。正直信じられないかもしれないが本当に良いヒロインだった。沢城みゆきさんの声もよく合っていた。エレノアといい勝負です。
ゲームをやめるときに最後のオートセーブは何時何分ですと教えてくれるのもいい。前作から3年を経て発売されただけあって、そもそもゲームとしてしっかりしている印象です。
いいところしか書きませんでしたが、ここに書いて挙げるほどの欠点はなかったように思います。新品1200円の価値は絶対にあるから買ってみてもいいと思う。フルプライスで買っても損はしなかったなとクリアした今は思っています。
GOOD!
FPSゲームとしては全ての要素が高い完成度でまとまっています。
とにかく世界観の作り込みが半端じゃない。
画面と音から得る全ての物に独特な空気感がありました。
架空の世界をこれほど魅力的にリアルに表現した事が素晴らしいです。
BAD/REQUEST
広告とかでひたすら”少女を救え”というキャッチコピーで押し出していたので
そういうつもりで進めていたらストーリーがだんだん複雑になっていって
あまり疑問も持たずにどんどん二段飛ばしぐらいで展開していくので若干ついていけませんでした。
世界観の作り込みは徹底しているのですがやはり海外の人向けというか
日本人にはウケづらいのではないかと感じました。
COMMENT
肝は空中都市という世界観と少女エリザベスとの物語ですが
どちらも完成度は高いのですがやはり海外向けの作品かなぁと思います。
けどアマゾンとかでは評価が高いので少し驚きました。
バイオショックシリーズとして見るなら怖さは初代と比べたら全然無いです。
初代は深海の暗くてどんよりした雰囲気で閉塞感のあるホラーゲームでしたが
今作は舞台が空という事で開放感があって明るいし
演出も初代の狂気というよりは大作アクションゲームという感じでした。
次回作が出るなら海、空ときて次はどこにいくんでしょうかね。それが楽しみです。