【PS3】忌火起草 レビュー
発売元 | セガ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2007-10-25 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サウンドノベル 「弟切草」の原点に立ち戻った正統派サウンドノベルだ。 「リング」「呪怨」などのジャパニーズホラー要素を取り入れたゲーム史上最恐の作品に仕上がっている。 臨場感溢れるボイス演出で、目と耳の両方で恐怖を体験することが可能だ。 マルチシナリオ・マルチエンディング形式なので、試行錯誤をしながら選択し、全エンディングのコンプリートを目指そう。(転用元:GDEXより) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt |
70pt
GOOD!
◆オリジナリティ
最近廃れつつあるこのジャンルに多少は新風を巻き起こしたのではないか?文章を地の文だけにして、フルボイス…。ある意味、冒険だったと思うけどこの作品の中では成功していると言える。さすがは当ジャンル産みの親・チュンソフト。まだまだ進化の可能性を感じさせた点がこの作品の一番の凄さ…だと思う。
◆グラフィック
実写+CG。想像していたより充分綺麗ですね。敢えて目を見せない(場面によっては見せている)表現も怖さという想像力を描きたてられていて非常によろしい。場面ごとの見せ方は上手いと思います。
◆音楽
声優の演技はなかなか上手いです。
◆熱中度
このジャンルのファンの人には当然なんでしょうが、完全コンプリートを目指したくなります。
◆満足感
発売から結構期間が経っていたためか、かなり安価(新品2980円)で購入できたのでコストパフォーマンス的にはかなり満足。
◆エンディング
スタッフロールが流れるエンディングのときに「次回予告」っぽいウィンドウがでるのが非常に秀逸。
BAD/REQUEST
◆シナリオ
まだ全部クリアはしてませんが、スタッフロールが流れるエンディングなのに「えっ、この終り方で…」という思いを何回もしました。いくら怖さにこだわったとしても…ねぇ。
◆快適さ
フルボイスの為、スキップが利かない点はコンプリートを目指す上では足枷になります。また、フローチャートが使いにくい、自由にシーン移動ができない、一度観た動画を飛ばせない、などの点が徐々に快適さを奪っていきます。
◆音楽
このジャンルが好きな人はこの点の評価が特に厳しいと思いますが、やはり恐怖感が物足りない。草分け的存在の「かまいたちの夜」が優秀すぎたとは言え、もうちょっと頑張れ…という感じ。
◆怖さ
ただ一言…怖さが足りない。声やグラフィックの質は悪くないのに、その表現が一歩足りない。夜中にやってもあまり怖く無かったです。「かまいたちの夜」の方が怖かったですね。
COMMENT
42型HDTV HDMI 3.1ch 使用
まぁ、定価ではなかなか買う気にはなりませんかねぇ。小説がもともと好きなので、このジャンルもある意味必然的に気に入っています。PS3でのサウンドノベルのいい所を観た反面、まだまだ可能性を全部出し切れていないなぁ、と感じた作品でした。
個人的には好きなジャンルなので、次回は是非推理モノをと思っております。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 2pt |
70pt
GOOD!
グラフィックが綺麗。
登場人物の声があるので感情移入できる。
一人ですると怖い。
街もそうだが、登場人物のちょっとしたプロフィールが読めるTIPシステムや、
百八怪談集を文章の中から見つけるのがとても面白い。
TIPは読めば読むほど登場人物に親近感がわくため、感情移入しやすい。
百八怪談集も集めたくなるので、何回も同じチャートを繰り返し読んでしまう。
時間制限がある選択肢もドキドキして良かった。
特にピンクのしおりは、シリーズ中一番面白かったと思う。
何度も爆笑させてもらいました。
BAD/REQUEST
全体的に話が暗い。気持ち悪い。
かまいたちの夜2ほどではないにしろ残酷。
シナリオが少ない気がする。
ピンクのしおりと吸血鬼編を除いては、ストーリーの本筋がほとんど同じなので、もっと奇抜なストーリーが欲しかった。
声があるのはいいのだが、L1を押して文章を飛ばしてる最中にいちいち声のせいで文章が止まるのは鬱陶しい。
ところどころにあるムービーが飛ばせない。
屋敷内のフローチャートが読了率100%になってからでないと見れない。
100%になったあとに屋敷内のフローチャートが見れるようになっても…。
せめて、エンディング全コンプリートしたあとなどに出して欲しかった。
ピンクのしおりの続きが読める暗号がネット配信。
COMMENT
音、グラフィック等は良い出来だと思います。
ただ、それらは上がってもストーリーにあまり面白みがない。
どれだけグラフィックが上がってもストーリーが良くないと、どうしても前作(街、かまいたちの夜等)を超えきれない感がある。
自分は怖がりなので、プレイしている間は相当怖かったです。
弟切草が怖い人ならじゅうぶん怖くなると思います。
かまいたちの夜2辺りから、段々グロさの方に傾いているような気がする。
超常現象とか、呪いとか、幽霊とかそいういった物も多く、正統派サスペンスだった「かまいたちの夜」ファンの自分としてはやや物足りない。
暗号は配信ではなく、ゲーム上にクリアのごほうびとして表記されるのが良かったような気がする。(それこそパッケージごとに暗号が違うとか)
ピンクのしおりだけは本当に面白かった。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 2pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt |
43pt
GOOD!
■ボイスがいいタイミングで入るところ。
■絵がそこそこ奇麗。
■短い時間でプレイできる。
BAD/REQUEST
■既読ページを飛ばせない。ボイスをカットできない。
■テーマが何なのかがよく分らない。人間の行動の怖さに焦点を置きたかったのか、幽霊的なものの怖さに置きたかったのか、最後まで見ても分かりませんでした。
■亜美の真意が、真のエンディングを見ても不明です。それだけのことをする「理由」がよく分からないです。
■思ったほど怖さを感じなかったところ。
COMMENT
■話の生理的な気持ち悪さは「かま2」に似てます。また、「着信アリ」や「SAW」などの映画から非常に影響を受けているように思えました。なので、話のオリジナリティはあまり感じません。悪いところにも書きましたが、テーマがぶれていて何に怖がっていいのか最後まで分かりませんでした。「人間ってこんなに怖いことができるんだね」なのか「幽霊が見えてしまうことがこんなにも怖い」なのか、いまいちどっちに怖がっていいのやら、戸惑いました。怖がらせようとする演出も、期待していたほどではありませんでした。また、亜美に関する情報も黒い女の情報も、話の核になる薬物に関する考察も、どれをとっても具体性やリアリティに欠けます。疑問が残ります。
■サウンドノベル好きでホラーも好きならおススメしますが、定価の価値は感じませんでした。3000円くらいならいいかもしれません。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-10-17
絶対に、このPS3版は買ってはいけません。
Wii版の『忌火起草 解明編』、
もしくはiOS版の『忌火起草』(Wii版の完全移植)を購入してください。
なぜなら、
このPS3版には、最終シナリオが収められていないからです。
「PS3持ってるし中古が安いし、雰囲気だけでも…」と思うかもしれません。私がそうでした。
必ず後悔します。
絶対に消化不良で終わります。
最終シナリオが無い忌火起草は、小説としてもサウンドノベルとしても最低ランクです。
このPS3版は、
結末が抜け落ちているミステリ小説、あるいはラスト10分が切れているサスペンス映画のようなもの。
信じられない商品形態です。
そんなものにお金を払う必要は全くありません。
完全版があるのですから。
このような未完成品がフルプライスで発売されていた事実に、恐怖と怒りをおぼえます。
ぜひWii版かiOS版をプレイしてみてください。全シナリオが完全収録され、全ての伏線が収束します。
このPS3版は、買ってはいけません。
GOOD!
シリーズは、かまいたち2以来の感想です。
グラフィックス…実写ベースになった事で、場面に変化があって良かったです。ゲームをプレイしているというよりも、ちょっとしたドラマを見ている感覚でプレイでき、繰り返しのプレイもそれほど苦ではありませんでした。
ストーリー…それなりに楽しめるレベルという感じでしょうか。シナリオを重ねると全容が見えてくるという展開が良いですね。でも、ホラーなのか心理サスペンスなのか、どっちつかずになってしまった感はあります。
満足感…ホラー的な怖さはイマイチでしたが、世にも奇妙な〜系の心理サスペンス的なシナリオは自分にほどよくマッチしました。
もともと推理サスペンスとして作られていませんので、かまいたちシリーズではなく弟切草の系譜でしょう。
弟切草と比較すれば、ひとつひとつのシナリオにはまとまりと展開がありましたし、分岐の繋がりにも違和感はありませんでした。
BAD/REQUEST
概ね、他の方が書かれているものと同じです。
ボイスのスキップが無い、フローが使いにくい…というところです。
COMMENT
ここでの評価が低かったので心配してましたが、私には楽しめました。
特に実写映像になった事で、ドラマを見る感覚でプレイできた事が後半に陥る作業的な感覚を軽減させてくれました。
フローが使いにくいと方々でも言われているわけですが、むしろフロー等をなくして、さらには全てのエンディングを見ないと先に進めない仕様や読破率なども排除してしまって、読む事や見る事を純粋に楽しめるようにしてしまったほうが、推理ものでないこのシリーズ本来の楽しさを味わえるのでは?と思いました。フロー埋めを気にせずダラダラとプレイしている時が一番楽しいように思えます。
ストーリーが推理サスペンスではない…というところは否定するつもりはありません。むしろ、このシリーズも推理ものとは別に続けて欲しいです。
かまいたち2の作業感にうんざりしたタチなんですが、画面の展開にバラエティがあるこちらのほうが私は飽きずにプレイできました。