【PS3】プロ野球スピリッツ5 レビュー
発売元 | KONAMI (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-04-01 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / 公式ガイド(攻略本) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:スポーツ(野球) ■ プレイ人数:1〜2人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 2pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt |
88pt
GOOD!
基本的にペナントしかしないので、ペナントをしていて感じたことを書きます。
・グラフィック・・・これは申し分ないです。モーション等も細かく作りこんであり、野球ゲームの中ではぴかいち。
・ゲームバランス・・・これがかなり良くなりました。特にCPUの野手!難易度を上げても前作のようにポンポンスタンドに持ってかれなくなった。自分が操作していても同じ事で、1シーズンでホームラン90本とかは打てなくなりました。
・ペナントで覚醒しにくくなった。・・・賛否両論あるかと思いますが、個人的にはこっちの方が嬉しいです。数年間やる意味がでてくるので。
BAD/REQUEST
音楽・・・前作から言えることだが、実況や応援が微妙。。。これが良ければ神ゲー。
オリジナリティ・・・前作からの使いまわしなのかなと思われる所がちょいちょいあります。まぁそうそうフォームを変えるわけでもないし、1年で顔が変わるわけでもないので仕方ないといえば仕方ないですが。。。
・ホームラン後の演出が寂しい。前作の方が盛り上りが多かった気が。
・ゲームだから仕方がないのですが、牽制が多すぎる。
・ホームランが出にくくなった分、内野ゴロの割合が多すぎます。
・これも前からですがCPUは打線がつながりだすと止まらなくなる。
COMMENT
いろいろと悪いところもありますが、それはあくまでも高い次元での話です。
野球ゲームというくくりであれば間違いなく最高峰のできだと思います。
ただ、初心者には厳しいのかなと感じます。(初心者に優しいと謳ってわいますが。。。)
ちょろっとパワプロができる程度では厳しいのかもしれませんね・。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt |
88pt
GOOD!
・対人戦を思わせるようなAI(急に理不尽なバッティングやピッチングにならない。)
・グラフィックはすごくきれい(空の描写やバッターボックスの土の感じなどが本物さながら。)
・オンライン対戦が面白い(同じコナミの某サッカーゲームとは違い、こちらはラグが出てもお互い止まるので試合に影響しずらい。そもそもラグがかなり少ない。また、ブロックリストがある。)
・ロードが短い(ストレスを感じない。)
・モードがたくさんある(ペナントはもちろんのこと、スピリッツやスターダムやミニゲームなど豊富。)
BAD/REQUEST
・オンライン対戦時に招待システムや試合後のチャットなどほしかった。
・スターダムでもっと詳細な情報を確認できればよかった。(味方全員の打率や過去の試合の結果など。)
・顔が似ていない選手が多い
・実況のバリエーションが少なく、棒読み
・ここまでリアルならハーフスイング判定や、きわどい三振時に審判にアピールするなどの細かい演出もほしかった。
COMMENT
野球ゲームはパワプロ10以来で初のプロスピですが、ここまで野球ゲームは進化したのかと溜息が出るくらいすばらしいです。
特に「対人戦を思わせるようなAI」はすばらしい。
以前のパワプロはどんなに緩急つけてコースにうまく投げ分けても、難易度がパワフルなら理不尽に連打されてました。しかし、このゲームは丁寧に投げている限り理不尽に打たれることは本当に少ないです。
また、その対人戦を思わせるのに一役かっているのが緩急ゲージ。これにより見せ球がCOMに対して有効になり、戦略的な配球が可能になります。
野球ゲームでこんなにCOM相手に対人戦をしてると感じられたのは初めてです。
興味のある方は買って損はないと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
64pt
GOOD!
2004からクライマックスを除き全て購入しています。
○演出の強化
○ペナントの難易度おまかせ
○ロードの短縮
BAD/REQUEST
毎回同じことを言うのですが根本のゲームバランスが悪いです。
モーションやグラフィックに力を注ぐのもいいですが土台となる
ゲームバランスをもっと変えなければ 本当に熱中できる ゲームにはなりません。
未だに打撃では強振カーソル最強です。
打球パターンの少なさ、野手の驚異的な守備範囲によって打撃の爽快感は低いと思います。
ミート打ちではミート範囲に当たっても真ん中に当たらなければ結局打ち損じ扱いになるので意味がありません。(BPを打った場合)
たとえ芯に当てたとしても打球が遅いので内野手が余裕で追いつきます。
強い打球と弱い打球のメリハリが全く無くほとんど同じような打球スピードになっているのでそれに合わせて現実とはかけ離れた野手の動きで例え完璧に捉えたとしても
余裕で追いつかれてアウトになり爽快感では無く不快感が生まれます。
CPU打撃の半分はセンター前安打しか打って来ません。
ボテボテでも CPUの打球 は遊撃手、二塁手とも追いつかずに抜けるのに対して
プレイヤーのセンター方向の痛烈な打球は余裕で内野手が追いつくので理不尽さを覚えます。
7〜9回の終盤になり、プレイヤーが勝っている状態だとゲームバランス調整なのかCPU打線が非常に強くなります。
終盤だけではなく序盤に大量得点差をつけると急に強くなるときもあります。
この仕様のせいで中継ぎ陣を打ち込まれ非常にストレスになります。
これはオートペナントを進めれば分かりますが各球団の中継ぎ(主に守護神)の防御率が酷いことになっています。
これで 終盤になるとCPUの打撃が強くなる という仕様の裏づけになると思います。
他には盗塁をしかけると高めにわざとCPUが無理やりウエストする仕様もあります。
バントは非常にやりにくいです。
方向設定をしながら上下にスティックを動かさなければならないので難しく、
その上少しでもバットの真ん中より上に当たると即内野フライとなります。
エンドランを仕掛けたほうが非常に効率がいいです。
リアルスピードの球になるとフォーク系は非常に難しいです。
その代わりエンドランを仕掛けると 高めに外す という仕様のお陰でボー球を打たされる可能性が高くなるのですが・・・
バットを上下に動かすのではなく普通の打撃のようにカーソルを球に上手くあわせれば成功するシステムにすればいいのではないかと思います。
リアルスピードで試合を行うと直球投手が非常に強くなります。
150kあたりになるとまずバットに当てるのが困難になります。
オンライン対戦では直球が速い投手が強力すぎて非常につまらなく直ぐにオンラインをやめました。
シュートや高速変化球が強力すぎるのもまだ直ってません。
以上不満はまだまだありますがまず根本のゲームバランスを直さない限りはこのゲームは良作止まりだと思います。
COMMENT
不満を長ったらしく書きましたが買って損はまずしないのでぜひ買って見て下さい。
Amazonレビュー
レビュー日: 2008-05-16
選手個々のデータが一新されているものの、実況・解説のコメントが何ら変わっていないと、
進歩もないところには失望です。
ペナントで難易度設定をおまかせにしていると、試合ごとの成績で難易度が上下します。
これにより、連敗の確率が減る代わりに連勝することも難しいです。
やっとこ勝てた試合の次にCOMのレベルが上がってくると、全く打てなくなり、かなりイライラすることもあります。
ただ、あまり難易度を低くしすぎてもちっとも面白くなくなるので、さじ加減は難しいと思います。
初心者の方は、トレーニングで守備・打撃の練習をみっちり積んでからプレイした方が良いでしょう。
辛口評価ですが、三振の山を築いたり、HRを打ったり、大逆転劇を演出できたときなどは、やはり楽しいですよ。
GOOD!
・操作性
評価してよい。単純なパワプロ設定から、ハードでシビアなものまで細やかな設定項目がある。球速スピード・ミートポイントの大きさから、本ゲーム独自の二度押しピッチングの有無まで設定できるのは製作者の意地すら感じた。
必ずプレイヤーに合う操作性があるはずなので、操作性で苦しむことは殆どないと断言できる。
・グラフィック
とてもよい。前作と比べてグラフィックは明らかに進化している。大幅追加されたキャッチャーのモーションも、テレビ中継でプレイすることが多い本ゲームにおいて大きな進化であり、スピリッツの顔パーツも増え実在選手に似せやすくなったのも評価できよう。
前作をプレイした方や洋モノをプレイした方にとって本作は衝撃という面で劣る。しかし、着実に大きな進化を遂げていると実感できる部分は多い。
・サウンド
前作と比べて野次がより増加した模様。フィールドプレイで聞こえる野次は楽しいし、何か嬉しい。
・ロード
確かに試合が三十分ほどで終わる。
暗幕やロードは殆ど皆無。前作の最大の欠点をしっかりと直してきた。
(※前作の試合前ローディングはインストール済みで30秒。今作はインストール済みで7秒)
・ペナント&スターダムモード
改悪とも改良とも取れるが、性質上ここでは改良の部分のみを取り上げる。
前作のマジペナントモードで多くプレイしていた私にとって、二軍選手が突然覚醒したり、一軍の試合に出さないままで覚醒させることができるようになったという点はリアル感が増し、評価に値する。また、選手が覚醒した状態で開始することができるので、現実で活躍している選手がペナントでも活躍させることができる。細かい点だが、野手・投手の一軍登録比が変更できるようになったのも大きい。…せっかくだから、ペナント以外でもさせて欲しいのだが。
スターダムモードはMVPよりはマシというレベル。パワプロのマイライフを期待して買うと痛い目にあう。試合部分は確かにパワプロより面白いのだが、いくらリアルとはいえバーチャル野球なんかを20年分もやり続ける気力は私には存在しなかった。
今作から導入されたおまかせ難易度のシステムはなかなか。これもペナントのみではもったいない。
・ゲームバランス
どうやらAIがやや弱くなったようだ。CPUがボール球を良く振ってくれる。このように弱体化したように感じるCPUだが、正確には違う。CPUの理不尽な強さが消えたのだ。考えてみればあたりまえのこと。そもそもボール球をほぼ100%振らないパワプロの最高難易度がおかしかったのだ。今作ではボール球を今まで以上に使う魅力が増えたということで、ボール球で三振を狙いに行ってばかりだと球数が増えてしまう。スタミナゲージ減少量も調整され適度に打たせて取るピッチングが必要となり、ここぞと言うときに三振を取りにいくピッチングが常套手段となった。プロ野球ファンでパワプロ「パワフル」の理不尽に飽き飽きしている方こそこのゲームを手にとってみて欲しい。ボールになるフォークを振ってしまうコンピュータに愛着すら覚えるだろう。
今作ではコントロールがより重視されている感。前作までのコントロールの位置づけが単にベストピッチしやすいかどうかだったのに対し、今作ではコントロールがいいほうが安定したボールが行き、使いやすくなっている。いい球を投げるがストライクが入らない投手がはっきりと再現できている。新垣とか永川とか。
盗塁システムも興味深い。私はよく盗塁を仕掛けるのだが、どうやら盗塁すればするほどCPU投手も私の盗塁を警戒してくるらしい。まさしく人並みにウェストボールを出してきたり、執拗な牽制攻撃を仕掛けてくる。加えて対人戦だと特に効果を発揮する偽装盗塁。ランナーがスタートするとすぐにボールをウエスト――というのはパワプロ式対人戦の常識とすらなっていたが、今作ではボールを外にはずすだけでは俊足ランナーを刺すことが難しく、しかも偽装盗塁があるためにむやみやたらにボールをはずすことができない。本当に安定して俊足のランナーを刺したい場合は現実さながら、投球前に盗塁を読みブロックサインでキャッチャーを立ち上がらせる必要がある。
これらの変更点に最初は戸惑ったが、多彩な操作性をうまく活用すればかなりプロ野球っぽくなる。ゲームバランスをシリーズが進むごとに着実に進化させているのは、見事と言わざるを得ない。
ゲームバランスでは他の野球ゲームの追随を許さない位置までは来ている。このバランスこそ今シリーズにおいての売りであり、グラフィックのみを売りにするいわゆる洋モノ野球ゲームにはない魅力である。
・その他
前作よりも覚醒の能力に希望が持てるようになった。
巨人冷遇の一方で阪神二軍の待遇が明らかにおかしかった覚醒システムもある程度納得ができるようになっている。
球団選手が二人増えた。とはいえ、まだまだ足りない。せめてローテーション入りする投手くらいは収録していて欲しかった。
固有フォームが増えた。佐々木のフォームなどがあったりして、遊び心も感じる。
BAD/REQUEST
もちろん悪い部分も山積みである。むしろこういうゲームはリアルになればなるほど細かい不満が溜まりやすくなる性質を帯びていて、スーファミでは考えられなかった量の不満が噴出する。だが、これらの不満は決してこのゲームの満足度を大幅に下げるものではない。
>試合部分より
・観客
甲子園球場に空席が目立ったり、巨人と阪神の声援の大きさが殆ど変わらなかったり、巨人ファンが甲子園の半分を占領していたりする。サウンドも含めて、ホームアドバンテージを感じられるようにして欲しい。応援の完全再現は著作権の関係上不可能なのはわかっているが、歓声の声量やファンの割合くらいならちゃんと再現できるはずだ。はっきりとした球場の空気作りを目指して欲しい。
・デモシーン
正直、もっと増やして欲しい。せめて三倍。できれば五倍くらい。
三振確定やフォアボール確定の後に流れるデモシーンでいいのだから、ハーフスイングの導入を。ここまでリアルだと、逆に無いほうが不自然である。
それに、スリーアウトなのになんで野手はベンチに戻らず、守備位置に戻るのだろう。こういう細かいモーションも改善して欲しい。
・フォロースルー
いまだに明確たる違和感がある。現実とズレが大きい。
楽天ファンの私は、山崎武司のフォロースルーが気になって仕方ない。彼の独特なフォロースルーはどう考えたって有名だろうに。いくらゲームとはいえ彼に両手で打たれると気分が萎える。
・試合スピード
スピードを上げたいのはよくわかるのだが、プレイの余韻くらいは残して欲しい。
・サウンド
ボールがミットに収まる音。バットにボールが当たる音。ピシャッ。キーン。
擬音としても幼稚であるように、ゲームの雰囲気を安っぽく幼稚にしている。実際はもっと乾いた音だろうに。そんなに再現が難しいのだろうか。
・打球バリエーション
内野ゴロのパターンはもう少し多くすべき。それと、外野フライがもう少し多くてもいい気がする。
・守備モーション
もっと増やして欲しい。そうじゃないと、内野安打がなかなかでない。
・キャッチャー
捕球に難があるキャッチャーが、難しいワンバウンド捕れるわけが無い。後ろに逸らさないまでも、もっと弾いて欲しい。ランナーサードでコントロールの悪い大きなフォークを使うリスクを今のところ全く感じない。
加えてAIの問題だが、盗塁時明らかにセーフのセカンドにわざわざ投げる必要がないはずなのに投げてくる。明らかにモーション盗まれてますって。
・ファールボール
ファールが確定している内野席までのファールくらいなら、ただファールと表示するだけでいい。
・緩急ゲージ
有効な活用法があったら私にこっそり教えて欲しい。
・風
千葉ロッテマリンスタジアムやクリネックススタジアム宮城ではもっとすごい風が吹いているはずなのだが。
せっかく外野フライに新要素が加わったのだから、風の強い試合が欲しかった。
風の有無だけではなくて、風の強さまでは設定できないものだろうか。
・野村監督
似せる気ないでしょ。
今作はヒーローインタビューが殆ど発生しない代わりに勝利監督がインタビューされる仕様になっているから、余計気になる。
>ペナント&スターダム
・フリーペナントの廃止
フリーペナントが吸収されたことで、完全なるプロ野球の再現はできなくなってしまった。これを楽しんでいたファンだっているだろうに。改悪と言わざるを得ない。
・ドラフト選手・若手選手・ベテラン選手
ペナントを進める上でもっと入ってきてもいいのでは?
このシリーズは試合をする分では楽しいのだが、どうもペナントがおまけ程度の扱いを受けている感。選手がちっとも成長・劣化しないのでペナントは五年継続してプレイが可能だが、2008年シーズンを五回繰り返し。そんな感じ。
こういった点が全くリアルではない。この際パワプロのマイライフをスターダムに期待したりはしないから、パワプロのペナントくらいは期待したい。
・迷采配
もう言及したくないレベル。パーフェクトピッチングしている投手をヒット一本打たれたくらいで下ろしますか。スタミナならまだまだ残っているというのに。
采配に人間味がないというか、そんな感じ。打撃AIは良くなったが、采配AIは相変わらず。
COMMENT
野球好きなら、パワプロよりもプロスピ。そんな時代の到来すら予感させる5の出来。地味ながら着実な進歩を感じさせてくれた。
野球好きなら確実に買い。前作を経験した人でも是非手にとって欲しい準名作レベル。PS3のソフトはまだまだ少ないので、スポーツ好きなら是非手にとってやって欲しい。