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【PS3】戦場のヴァルキュリア レビュー

発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2008-04-24
価格 7980円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)オリジナル・サウンドトラック
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクティブ・シミュレーションRPG
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2009/03/05
└ 価格:3,990円
■ 発売日:2011/06/30
└ 価格:2,940円

総合ポイント
80
(難易度)
2.75
レビュー数
93
スコアチャート 戦場のヴァルキュリアレビューチャート

戦場のヴァルキュリア 購入する
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1.1%
10-19
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11.8%
50-59
6.5%
60-69
23.7%
70-79
26.9%
80-89
24.7%
90-100
【60点以上】
81.7%
【標準偏差】
16.44


デフォルト:新着順

498人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 3pt 5pt 5pt 4pt 4pt
総合点
91pt

GOOD!

オリジナリティ
シミュレーションとアクションを合体させたゲームをやったことがないのですごく新鮮でした。

グラフィック

イラストが動いてるみたいで綺麗。キャラクターの表情とかもすごくよい。ステージの作りもよくて見飽きない。

熱中度

なんといっても今時の突っ込んだら勝てるゲームじゃなく。よく考えてキャラクターを動かさないと仲間がどんどん倒れる難易度。でも良く考えてやればクリア出来る難易度。これは熱中出来るポイントだと思う。
バトルバートも単調じゃなく戦略をねってするので色んな攻め方が出来るのもいい。

満足度

ストーリーもホロッとするのや泣くまではいかないが感動的なのもあり第7小隊の信頼感など見てて楽しかったですし。
バトルバートの難易度、戦略性などもよくて満足しています。
全体のボリュームもなかなかありますクリアまで自分は45時間かかりました。

BAD/REQUEST

コマンドで行き場をきめるんじゃなくて街を自分で歩いて見たかった。
レベルを兵科で上がるんじゃなくキャラクターで上げたかった。
バトルバートで敵の戦車の数が多い所がある。
音楽は悪くはないが耳に残らない。どんなに遠くてもは好きです。

COMMENT

かなりハマってしまいました。すぐに2週目も始めました。ストーリーも戦闘もよくて是非続編を出して欲しいです。
もうちょっとしたらダウンロードコンテンツが出るのでたのしみです。是非追加シナリオも何回も出して欲しいです。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
ポリゴンさん  [2008-08-01 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

518人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 4pt 5pt 5pt 4pt 3pt
総合点
95pt

GOOD!

●良い点
【オリジナリティ】
・シリーズ物ではない新規作品に加え、新描画エンジン『CANVAS』と新戦闘システム『BLiTZ』はこのタイトルの心臓になる部分。この部分は他のゲームではなかなか見られないオリジナリティがあります。そのためオリジナリティ★5点とさせていただきました。効果音も漫画のように『ザッザッ』とか擬音表現しているのも好感。
・部隊内で50人の兵士から自由に選んで戦闘に参加させることができること。これにより、人によって編制に個性がでると思います。
・プレイヤーはこの戦記を読む、後世の時代の読者です。この本を読むという性質を利用した統一感のあるシステムになっています。

【グラフィック】
・2Dキャラが3Dで動くことが決して珍しくない状況になりましたが、このゲームは群を抜いていると思います。新エンジンCANVASにより、水彩画の絵が動く!それがムービーだけでなく、ゲーム本編でも替わりないという点。今までのゲームで見たことのない表現方法なので文句なしの★5点としました。


【音楽】
・あの主題歌につきます。気付いたら口ずさんでいることがあって。
・歌手出身のロージーにはもっと歌って欲しかったかも。
・全編オーケストラ風の曲調で流れるので統一感があってよかったです。
・効果音も丁寧に作りこんであると感じました。また、50人の味方兵士1人1人にボイスが割り振られています、これにはびっくりしました。


【熱中度】
このゲームがやりたくて、他の時間を削り、発売日から『戦場のヴァルキュリア』だけをプレイし続けました。気付けば徹夜寸前のときもありました。作業感や買ったからにはクリアしないといけない義務感を感じることは全くありませんでした。ここまで熱中したのはここ最近ありません。この為熱中度★5に値すると思います。

【満足度】
もし私がまだ本体を持っていないと仮定して、このソフトがやりたいが為にPS3を買ってもいいと感じると思います。総合的に買って大満足でしたし、ずっと手元に置いておきたい作品になりました。自身のPS3タイトルの中では1番の満足度です。
よって満足度は★5とさせていただきました。


【快適度】
・フリーマップは選択制であること。シミュレーションRPGのお約束、フリーマップがプレイ時間を稼ぐために半強制&レベルを上げないと先に進めないことは『無い』です。『3すくみ』ルールをうまく使えばフリーマップやオーダーを使わず進めていけると思います。どんどんストーリーを進めたい人にはテンポ的にうれしいですね。私もフリーマップは序盤に1回やっただけですし。フリーマップ自体は用意されていますから、シミュレーションRPG初心者の方や、レベル上げが好きな方、徹底的に強くして先に進みたい方にもうれしい仕様になっています。
・小隊内編制が自由な点。これが自由なのはかなりの+要素です。
・装備の研究や強化はフロントミッションのように複雑ではなく簡単です。簡単がダメというわけではなく、ゲーム全体のテンポを考えると、このゲームは研究開発がメインではないのでこれで良かったかと思います。
・また、登場人物全ての設定資料集、兵器や時事総覧など、読まなくてもゲームは進められるけど、知っていると第7小隊ではなくもっと大きな視点でこの舞台を読み取ることができる。こういう部分の作りこみは丁寧だと思いました。
・一度見たムービーはいつでも見れます。
・プレイのメインとなる戦闘パートでは読み込みが気になりません。
・今のPS3には必項だと思いますが、ハードディスク対応の点。
・セーブは250ヶ所強可能な点。
・戦車や攻撃時はデュアルショック3振動対応です。

BAD/REQUEST

【快適さ】以下の部分が無ければ快適さは5点でした。
・戦車の操作
戦車の操作が難しいです。視点によって動作が違うので。最後まで慣れませんでした。どんな視点であっても、↑前進・↓後進、←左旋回・→右旋回で統一して欲しかった。戦車は旋回にもAPを使用するので、このゲーム中、一番辛かったところ。

・時々処理落ちする。
草むらや煙幕弾の中で攻撃した際にその場限りですが一時的な処理落ちがありました。


・ロード時の読み込みの長さ
ハードディスクインストール済でも、保存データの読み込みが長いのが気になりました。しかし1番プレイに時間を割くバトルパート本編でのロード待ちは皆無で快適した。

COMMENT

テレビ解像度D4(720p)でプレイ

・例えば、私は支援命令にCPを消費する分があるなら、兵士を動かしたいのでクリアまで一度も支援命令『オーダー』を使わずクリアしました。このことから、初心者から上級者まで、幅広いゲーム層に合わせたプレイスタイルがとれるゲームと思います。

・ストーリーの長さは集中力のあるうちに終わり、もう少し長くてもいいと思わせる適度な長さでした。作業感を感じさせなかったのはストーリー展開にもあったのかも。
・あとストーリーで、私は結構細かい裏設定とかあるんじゃないかなと思いました。「マクロ視点(国と国のレベル)」で見ると現在の第7小隊や敵の大将の置かれている「事情」が垣間見て取れます。その「マクロ視点」は、ブックモードの「人物・博物・兵器総覧」「新聞」などをよく読めば結構自己解決しますよ。なので他のブログなどでも言われているツッコミはあまり気になりませんでしたが。例えば
「味方に援軍がこない」・・・PS3かプログラムの処理能力限界?といってしまえばそれまでなので・・・正規軍との軋轢や、義勇軍内でも各々自分の部隊の戦闘で手一杯で援軍までは手を回せないという公国の事情があると思われます。
「帝国に援軍がこない」・・・「準皇太子」は帝国の中ではそれほど地位が高いとはいえません。また「準皇太子」は帝国の中で本流にはいないようですし、援軍がこない(あるいはあえて要請していない)のは、現在帝国主力は第2次ヨーロッパ大戦の真っ最中であるということと、お家事情や「準皇太子」の個人的なプライドや思惑によるものだと考えます。
「第7小隊にお鉢が回ってくる件」・・・公国の防御主体の主力戦車の中で、火力重視のエーデルワイス号は非常に希少な価値を持つ戦車。その第7小隊は、序盤の戦功の影響もあって重要な任務を任されやすい。家系的な信仰もあるのかも。
といった感じです。

・難易度やゲームの全体的雰囲気はPCゲームの高難易度シミュレーション『パワードールシリーズ』のシステムを簡素化したような感じです。パワードールを基準点5とすると、このゲームは普通よりはやや難しい3かなという感じです。

・現在2週目突入してますが、小隊の編制を1週目と替えたりして楽しんでます。2週目は更に上を目指す方向け?です。

・このゲームに出会うことが出来てすごくセガさんには感謝しています。このCANVAS&BliTZシステムを更に昇華して、今度は戦闘をとことん楽しめるマルチストーリー的な次回作を見せてほしいです。(ガリアとは別の舞台でもOKです。)

最後に自身のPS3タイトルの中では1番の満足度です!(今まで15本ほど買ってきましたが)。
シミュレーションRPGが好きなら特に自信をもってオススメします。ぜひこの「戦場のヴァルキュリア」という1冊の本を読破してみてください!

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
Wisderさん(Webサイト)  [2008-05-20 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

518人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 3pt 2pt 0pt 0pt 0pt 5pt
総合点
15pt

GOOD!

【オリジナリティーのある戦闘システム】

いわゆる一般的な、ユニットを移動、それからタ^ゲットを指定して攻撃というコマンド式ではなく、移動、戦闘を実際にフィールド上で操作するというシステム。

他にはない斬新なシステムといえるのではないでしょうか。


【グラフィック】

水彩画のように描かれているグラフィックは非常に綺麗です。ただPS4等の更に次世代のハードのものと比べてはいけません。

BAD/REQUEST

【理不尽すぎる難易度】

まず初見でコンティニューなしではクリア不可能なギミック構成。プレイヤーのスキルでどうこうできる問題ではないので非常にイライラします。

例:巨大な戦車を倒す為にその戦車に攻撃を喰らわない位置でユニットを攻撃させていたのに、いきなり即死級のダメージを出してくる完全無敵のボスが増援で現れて次々倒されていく等

ブリーフィングでの達成目的と最終的な達成目的が変わることもあるため、常に疑心暗鬼、クエスト中のセーブの回数は数え切れません。

また敵を攻撃する際、一定の確率で相手が回避するので、計算が狂ってやり直しということは少なくありません。

運要素もあってもいいとは思いますが、マイナスにしかならない運要素はいらないと思います。


【戦闘バランスの崩壊】

偵察兵が万能すぎます。移動力最高、ヘッドショット狙えば一撃、範囲に爆風ダメージが出せる鉄砲等。突撃兵はほとんどいりません。

戦車やタレット等には戦車の大砲か対戦車兵でしかほとんどダメージを与えられないので、成長させることがほぼ必須。

クリア評価がかかったターン数のみなので、ますます偵察兵ゲーが加速します。

また一部オーダーが強すぎてそれだけでクリアできてしまうことも。

極端な話、アリシア等強い偵察兵一人いればオーダーかけて敵陣に突っ込んで無双して拠点制圧も可能です。


【イマイチなシナリオ】

シナリオをなぞったブックを読み進める形式で進むため、最初に結論が出てしまっているので意外性もなくただ戦闘を繰り返すのみ。

キャラ間の恋愛も馴れ初め等が明確に描かれないため、勝手に盛り上がっている感が強く置いてけぼり。

戦車と歩兵の戦いの中に、超常現象が介入する不自然さ。

まあ「戦場のヴァルキュリア」というタイトルですからこれはしかたないかもしれませんが、世界観が崩壊しかけています。


【育成の面白くなさ】

キャラ毎にレベルが振り分けてある訳ではなくそれぞれの兵科毎にレベルがあり、それに戦果の経験値を割り振って成長させるシステム。

レベルを上げても具体的なステータスの数値がHPくらいしか明示されないので、強くなってるのか実感が沸きません。

また上記の育成システムの為、誰かお気に入りのキャラを見つけて集中的に育てるといったこともできません。

キャラに対する愛着も沸きづらいです。


【ロード時間や小芝居の長さ】

ハードディスクにインストールしてプレイしましたが、ゲームオーバーからロードするのに10秒はかかります。

リトライ前提の難易度でこれは非常に致命的だと思います。

ブリーフィングはじめからやり直す場合、作戦の説明やクエスト最初のキャラ間のやりとりはスキップできません。

毎回毎回、「出撃する!」って言われてももう見飽きたよという感じです。

COMMENT

本編クリア済み、DLCや周回プレイはやる気がおきないので未プレイ。

こちらのレビューの高評価や、「PS3最高のシミュレーションゲーム」という謳い文句に期待して今更ながらプレイしましたが、全く期待外れでした。

楽しさよりもイライラするポイントが多すぎてゲームの面白さが全く伝わってきません。

最後は自分で試行錯誤することを放棄し、攻略サイトをそのままなぞってクリアだけはしましたが、達成感もプレイして良かったとも全く思えません。

キャラゲーとしても中途半端。なぜここまで評価されているのか理解に苦しみます。

プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
sakuzoさん  [2016-01-21 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

630人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 2pt 3pt
総合点
69pt

GOOD!

【印象深いシナリオ】
シナリオは良くも悪くも王道JRPGそのもの。勘の良い人ならラストのオチまでかなり早い段階で分かってしまいます。しかし、フラグ管理が優秀とも言えます。意外性がない代わりに予定調和的なカタルシスを感じることができます。JUJUのテーマソングが華を添え、とても印象に残るシナリオです。
全体として世界名作劇場を思わせるような、ほのぼのとした雰囲気でありながら、戦争の悲惨さ、残酷さ、そして狂気をしっかりと描いています。その対比がより戦争のシビアさを強調していると私は思います。リアリティーが無いという批判があることは承知していますが、そもそも本作はメタフィクション作品であるため、必ずしもリアルである必要は無いと思います。

【独特のグラフィック】
現行機としては精細感に欠けるグラフィックですが、水彩画調でまさにお伽話そのもの。本作は架空世界の戦記小説をプレイヤーが読み進めるというメタフィクション手法をとっているため、このグラッフィックは非常にマッチしていると私は思います。リアルでなくては気が済まないという方にはちょっと興ざめさせられるものとも言えますが、前述のとおり、本作にリアルを求めるのは野暮というものです。(でもハネブタはさすがに微妙…)

【戦闘評価ランクがターン数に依存する】
S-RPGではあまり見られない特長であるため、誤解を招きやすいのですが、FPSをやりこんでいる方なら分かりやすのでは無いでしょうか。端的には、どうでもいいところにこもっている芋スナやキャンパーなんて放っておいても戦略上支障はない。つまりはそういう事です。目標を攻略するのに邪魔な敵を優先的に排除し、迅速に重要目標を占拠して味方の集結を待つ。これって普通のことですよね?本作の評価ランクシステムは、これをシミュレーションゲームで再現した場合の一つのやり方であると私は思います。実際、緒戦には勝ったのだけれど戦略目標を達成しなかったために戦争には負けた、という例は古今東西問わず結構ありますので。(日本だけでも元寇や川中島の合戦の例などがありますね)。もちろん、他にも方法はあったかもしれませんが、これはこれで、私は気に入っています。

【アクション勘が求められる戦闘】
基本的にはキャンペーンシナリオを消化する戦術級シミュレーションゲームなのですが、一般的なシミュレーションゲームと異なり、ユニットの移動はTPS風の操作になり、銃弾が飛び交う中を移動することになります。敵の迎撃を受けないように障害物を利用したり、射程外を回りこんだり、障害物の影から反撃を受けないようにポジショニングしたりというような、TPSのようなアクション勘が求められます。まさにプレイヤーの腕の見せ所なわけで、単に駒を動かすだけではない面白さがあります。

【ちょうど良い難易度と初心者救済措置】
それなりに上手なプレイヤーなら、1周目を訓練開発オーダー禁止でクリア可能、あまり上手でない普通の人でも本編+断章戦闘のみで1周目Sランククリアが余裕で可能、下手な人でも遊撃戦闘でレベルを上げるなりして何とかクリア可能という、文句のつけようが無いゲームバランスです。腕に自信のある方は縛りプレイに挑戦するのも一興でしょう。

【攻略法は一つではない】
様々なプレイスタイルに対応できるということは、ステージ攻略の方法が一つではないことでもあります。攻略サイトにあるやり方だけが正解なのではなく、「自分自身が確実に実行可能な方法こそ、自分にとっての正解」なのです。例えば狙撃兵や対戦車兵は命中率が悪いので、攻略サイトの方法では「当たるまでロードを繰り返す」ことになりますが、そんなことをしなくても、自分が確実に行える、なるべく高いスコアを出す方法を考えだすことは十分可能です。仮に1つ2つ敵ユニットを倒しそこねても、大勢に影響は無いので心配は要りません。自分のやり方を自分で考えてみることを、強く!お勧めします。

BAD/REQUEST

【サブキャラ=モブキャラ】
このゲームはとにかくキャラクターが多いのですが、メインキャラ以外はことごとくストーリーに絡まない。モブと割り切るにはあまりに個性的すぎるし、しっかりキャラ立ちしているので、せめてメインキャラと相性関係が発動するキャラクターくらいはストーリーに絡ませても良かったのでは?と思います。断章でもいいので。

【とにかくかったるい周回プレイ】
1周目を普通に縛り無しでクリアした時の周回プレイのかったるさと言ったら無いですね。会話イベントをスキップすることもできず、◯ボタン連打になる。敵のターンも簡易表示やスキップができないので、1ターンクリアが不可能なステージは非常にストレスフル。というか、周回プレイでの難易度選択ができないというのは、この手のゲームで致命的ではないかと思います。無双プレイしかやることがありませんよ。

【お馬鹿な敵AI】
これは一長一短ですが、敵AIがお馬鹿なので単調な作業になりがち。確かに敵の行動パターンが決まっている方がRPGとしてはプレイしやすいのですが、戦略シミュレーションとしてはいささか物足りない。これも、2周目以降は行動パターンが変わるとかあれば、より楽しむことができるので非常にもったいない。

【結局のところ、偵察兵最強】
戦闘評価がターン数のみであるため、足が早くて射程が長く、そこそこ攻撃力の高い偵察兵が最強になってしまう。更にアリシアにはヒロイン補正が加わり、そこにオーダーをかけると殆どのステージで無双状態。突撃兵の移動距離をもうちょっと伸ばすとか、支援兵もライフルグレネードを使えるとか、対戦車兵は対戦車槍と榴弾槍を同時装備できるとか、もう少し工夫が欲しかった。

【ポテンシャルのバランス】
アリシア無双の問題と重複するのですが、一部キャラのポテンシャルが優秀すぎる一方、強烈すぎるバッドポテンシャルを持つキャラが不遇過ぎます。防御力低下や命中率低下だけならまだしも、行動不能や攻撃不能は1動2殺が理想的な本作においてあまりに致命的。また、一部キャラの優秀すぎるポテンシャルは、メインキャラクターですら完全なるCP要員に変えてしまうくらい強力。具体的には、「極み」を習得しないロージー・ラルゴは終盤以降ほとんど活躍の場が無い。ロージーはまだラスボス戦で使うにしても、ラルゴは本格的にモブ化してしまい不遇すぎる。榴弾兵としては強いのに。故に、使用するキャラが固定化してしまい、周回プレイでの単調さに拍車をかけることになる。

【育てている感が希薄なレベルアップシステム】
この点はS-RPGとしては致命的なのではないかと思っています。S-RPGと言えば、育てたいキャラに経験値を取得させるべく他キャラでダメージ調整したり、無駄に攻撃を受けさせたりして経験値を稼ぐものですが、本作は兵科ごとにレベルアップさせるシステム。よく出撃させるキャラも一度も出撃させてないキャラも同じようにレベルアップ。確かにユーザーフレンドリーではありますが、「このキャラはステータスがしょぼいけど強力なポテンシャルを覚えるから」とか、「このキャラはレベルが低いうちは伸び悩むけど、クラスチェンジ後に伸びる」というような、我慢して育てれば強くなるというものがありません。役立たずは最初から役立たずで、強いキャラは最初から強い。全く育てている感がありません。さらにバッドポテンシャルを覚えたら役立たずになるという場合が多いため、育てる気が起こらないキャラも結構いて始末におえない。人物総覧埋めたら用済みのキャラがあまりに多すぎる。

【やたらと長いロード&やたらと重いセーブデータ】
とにかくロードが長い。インストールしても長い。そしてセーブデータも重い。トライ&エラーで何度もやり直す場面が多いゲームなのでこれらの点は非常にまずいです。

【DLC商法】
容量的に初めからBDに入っているものをアンロックしているものがあるような…。和ゲーはこんなのばっかりだ。いい加減にしろと言いたくなる。まあかろうじて価格に見合うだけの内容なのでまだ良心的ですが。某アサルトホライゾンのように「色変えるだけで600円」とか、某ガンダム戦記のように「DLC揃えたら新作1本分の出費になりました」みたいではないだけマシですが。(ありゃ、どっちもバンナムですね。関係無いですがバンナムはスマホアプリで更にやりたい放題。潰れてしまえばいいのにw)

COMMENT

【総評】
悪いところもかなりありますが、概ね「良ゲー」というのが私の感想です。
ジャンル的にはS-RPGというよりも、フリーマップの無い戦術級シミュレーションゲームという方が適切で、ゲームショップなどではシミュレーションゲームにカテゴライズしているところもあります。
セガのゲームにありがちな「短期間でがっつりハマって、2周目が終わる頃にはすっと熱が覚める」というパターンです。2周目の難易度変更ができればもっと長く遊べたのに。とは言え、現時点でPS3の名作と呼んでもいいと思います。あと、他のレビュアーもおっしゃっていますが、このゲームは攻略サイトを見てプレイすると面白さが半減以下の駄ゲーになってしまいます。戦略を考えるのが楽しいゲームなので、攻略サイトを見てしまうとネタバレしてしまうからです。初見プレイは是非、攻略サイトに頼らずクリアしてみて下さい。また、頭脳とテクニックを駆使して、攻略サイトよりも良い攻略法が見つけられるかもしれません。実際、攻略サイトの攻略はかなり無理(運次第)があるものが多く、より安定した攻略法を見つけるのは難しいことではありません。プレイヤーに合った攻略法を考えだしてみるのもこのゲームの面白さだと思います。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
マダオ@戦ヴァルさん  [2012-06-07 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: 3回目
レビュー日: 2015-11-20
ストーリー、映像、ともに高い次元にまとまっています。
戦闘はゆるゆるなので、好みが分かれそう。

【PS3】戦場のヴァルキュリア
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