【PS3】Flowery(フラアリー) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-02-12 |
価格 | 800円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:ポエティック・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 76
- (難易度)
- 1.50
- レビュー数
- 16
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt |
62pt
GOOD!
難しいことを考える必要は全くありません。
ただ花びらとなって風に乗って飛び回るだけでも癒されます。
花を咲かせる度に音が鳴り、連続して咲かせていけば音楽を奏で始めます。
一応ステージクリア型なので、次に進むためにはある程度決められたルートで蕾を開花させていく必要はありますが、無心で花を咲かせていくだけでもクリアできてしまいます。
映像は色遣いが非常に鮮やかでどの場面でも絵になります。
ステージによってデザインもメリハリが効いていて、単なるお花畑だけではないのも良かったです。
BAD/REQUEST
DLゲームであることからも、歯ごたえのある難易度とボリュームについては期待してはいけません。
ストーリー進行上ルートはほぼ一本道で、同じ場所をうろうろできる以外の自由度はほとんどありません。
COMMENT
言葉は出てきませんが、映像と音楽で語られたまさしくポエムのようなゲームでした。
とっつきやすくて手軽な難易度なので、ちょっとした息抜きにオススメです。
21.5型フルHDディスプレイ使用
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 3pt | 2pt |
93pt
GOOD!
・オリジナリティー … 5点
「花びらとなって花を咲かせていく」という発想自体はさほど斬新なものではありませんが、それに徹底し、「ゲーム臭さ」を極限まで排除したことによって、類似する環境系のゲームとはまるで趣の異なる独自性溢れる作品になっています.
とりわけ、操作方法やゲームの目的について一切説明がないというのは驚嘆に値します.
・グラフィックス … 5点
技術的には凡庸なレベルです.
しかし表現のスタイルが芸術的なので、大作のグラフィックスよりも美麗な印象を受けます.
特に、夜のステージで草むらを駆け巡る時の映像美は素晴らしい.
・サウンド … 5点
あるステージでは爽快感を助長し、また別のステージでは静謐の美を強調するなど、アンビエントの妙味を尽くしています.
最後のステージでの解放感はサウンドに帰するところ大です.
・熱中度 … 5点
実はある種のストーリーが用意されているので、意外にも熱中して取り組むことになります.
「トロフィーのために」といった熱中度は低いのですが、いつの間にか先に進めたくて仕方がなくなってくる物語的な作りには脱帽ものです.
・満足感 … 5点
値段を考えれば、このボリュームでも十二分に満足できるでしょう.(800円)
しかしそれ以上に、クリアした時の幸福感が素晴らしい.だらだらとステージを多くするよりも、はっきりと絶頂の瞬間を提示してくれる方が満足できます.
BAD/REQUEST
・快適さ … 3点
ただ癒されたいというだけなら、思うに任せぬ六軸操作に苛々するかもしれません.
クリアして、かつこのゲームの方向性に納得できれば、快適さに不満は生じないはずですが……
COMMENT
のんびりプレイする「癒しゲー」と思って購入すると裏をかかれます.
その意外性は制作サイドが強く意図したものであるようで、そもそもステージ構成自体が巧妙なトリックです.
「何をすべきか」がまったく判らない第1ステージは確かに「癒しゲー」の様相を呈していますが、プレイヤーはそのうちに「何をすべきか」に気付かされます.このゲームでは、ゆらゆらと自由に漂ったり、無目的に気持ちよく疾走したりするだけではいけない、と.(これに気付かないままやめてしまう人もいそうですが)
「何をすべきか」を理解すると、第2ステージは気持ちよく楽しめます.どう考えてもこちらを最初に持ってくるべきでしょうに、敢えて「何をすべきか」が掴みづらいようなステージを最初に持ってきているのが小憎らしい.
やがて、「何をすべきか」が明瞭であることが「癒し」とは正反対の作業をプレイヤーに強いるようになるわけですが、これはあらゆる環境系ゲームに共通する問題です.『アフリカ』で動物の写真を撮ることも、『アクアノートの休日』で図鑑をコンプリートすることも、結局はゲーム的な作業に他ならず、要はそれをプレイヤーが作業と意識するかどうかでしょう.
『Flowery』の凄味は、その事実を逆手に取っているところにあります.つまり、これまでの環境系ゲームは「いつの間にか作業になっている」というものばかりだったのに、『Flowery』ではゲーム自体が「このゲームが作業であること」をプレイヤーに認識させてくるのです.
そして、その認識が最終ステージの感動に昇華されます.最初のステージと最後のステージではまったく別のゲームというくらいに印象が変わりますが、この極端な変化は予め意図されたものです.「癒しゲー」が「作業ゲー」になり、最終的には「感動ゲー」になるという、実に志の高い、そして不気味なほど自己批判的な構造になっています.
コメントが長くなってしまいましたが、『Flowery』の本質はこのトリッキーな構造にあります.
したがって、純粋な「癒しゲー」を求めているのなら期待はずれになりますし、勿論ふつうのゲームが欲しい場合も絶対に手を出すべきではありません.
「クリエイターの志操に翻弄されるのがたまらない」という気分がなければ、このゲームを存分に楽しむことはできないでしょうが、そういう趣味の人なら、これ以上にツボにハマる作品はなかなか見つからないと思います.
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 3pt | 1pt | 2pt | 4pt | 1pt |
49pt
GOOD!
■心を落ち着かせてくれる心地よさ
映画のエンディングのワンシーンを見ているような雰囲気で花が咲き乱れていく様は心が洗われるような気持になります
■難しそうで簡単な操作性
コントローラーを傾けて操作するため、難易度が高いように見えて意外に簡単です
焦らずゆっくり操作すれば誰でもクリア可能と思います
BAD/REQUEST
■そこまできれいではない映像
発売当初は良かったのかもしれませんが、今となってはお世辞にも綺麗とは言えないです
■先の展開を期待させつつ盛り上がりに欠ける演出
結局、やってることは同じか・・・と冷めてしまった自分が居ました
■何度もプレイしようと思わせない単純さ
もう一度プレイした際に新たな発見や感動があるか?と言われれば、無いと思います
COMMENT
期待しすぎたのもありますが、昔の携帯(ガラケー)アプリのような出来でした(ミニゲーム)
最初の2ステージぐらいまでは、面白いと思いましたが
若干の変化はありますが、以降も同じことの繰り返しかつ、ステージ数も少なく
最後のオチも「たぶん、こんな感じなんだろうな」と思ったら、正にソレでした
もう少し感動的な演出等があれば良かったと思います
素材はいいが、調理と盛り付けがイマイチ。といった感想です
GOOD!
花びらをコントローラー傾けて、ボタンで飛ばすだけなので
ゲーム的なオリジナリティは皆無と言えます。
が、緑の絨毯を掻き分けながら進む心地良さ、風景の色彩の美しさ、
詩的な世界観、等これまでに無い感動を与えてくれました。
サウンドもアンビエント風でゲームの世界観に実に良くマッチしています。
ストーリーは多くを語りませんが、と言うより全く語りませんが、
不安な社会情勢や環境問題を背景に心にズシリと来る内容でした。
BAD/REQUEST
6軸による方向操作になりますので、細かい調整ができずにイラっとする箇所があります。
(それすらも後の伏線だったりするのですが)
前述の通りゲームとして見た場合は特に新しいものではないので、
ゲーム目当てで購入するとガッカリしてしまうかもしれません。
COMMENT
私は迂闊にも5面〜6面(最終面)の流れで泣いてしまいました。
何というか「自分もまだまだ頑張れる」そんな気持ちが湧き上がってきました。
人を選ぶところが有りますが、年齢・性別を問わず是非多くの人の手に取って頂きたい
と思えるタイトルです。