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【PS3】アサシンクリードII レビュー

発売元 ユービーアイ ソフトオフィシャルサイト
発売日 2009-12-03
価格 7329円(税込)
レーティング 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(スペシャルエディション版)改訂版の設置基準についてアサシン クリード レビュー
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクション
■ プレイ人数:1人

【スペシャルエディション版】
■ 発売日:2010/08/05
■ 価格:3,990円
本編及び追加ダウンロードコンテンツ2種類と同内容です。

【アサシン クリード I+II ウェルカムパック】
■ 発売日:2012/07/19
■ 価格:2,940円

総合ポイント
77
(難易度)
1.83
レビュー数
41
スコアチャート アサシンクリードIIレビューチャート

アサシンクリードII スペシャルエディション 購入する
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【60点以上】
82.9%
【標準偏差】
13.12


デフォルト:新着順

516人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt
総合点
80pt

GOOD!

・オリジナリティー
 一般人にまぎれたり、水に飛び込んだり、考えながら移動できるので面白いです。 金で見方を雇えるのでとても楽です。良くあるステルスゲ−ですが、ステルスゲーの中で1番おもしろいです。
・グラフィック
 イタリアの街や建物のまで細かく作られていたと思います。装備も防具など変わるので、自分的にはかなり気に入りました。
・熱中度
 ストーリーがサクサク進むため、やめ時がわかりません。久々に熱中しました。
・BGM
ゲーム似合っています。

BAD/REQUEST

建物内のマップがない、
ムービーが飛ばせない、
女キャラが可愛くない。
ぐらいだと思います。別にBADとしてあげる点が思いつきません。

COMMENT

 グラフィックも綺麗でストーリーもなかなか面白く、かなりいい作品だと思います。個人的にはアンチャーテッドより面白いと思いました。

   
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
TTFさん(Webサイト)  [2009-12-10 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

500人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 5pt 3pt 4pt 4pt 3pt 3pt
総合点
76pt

GOOD!

グラフィックスは文句無く5点。
ムービーでもなくフリーに動き回れる中で全く破綻が無い。きらめく水面、広々とした草原と田畑、荘厳な礼拝堂、雑然とした町並み。どれをとっても現在の最高水準。
なにより泳げるようになった今回はその美しい運河を縦横無尽に堪能できるのだ(ヴェネチアは今も昔も生活排水の一切合財は垂れ流しではあるが)。なによりどんな高所からダイブしても死なないし、敵からの緊急脱出に使えるし見事に前作の不満点を解消してくれた。

難易度の高すぎた前作に比べ今回はかなりイージーにしている。戦闘で死ぬことはまず無かったし金銭を存在させ装備を強化できるようになり雑な操作でも楽々クリアできるまでになった。最終局面で泣きそうになるようなことはもう無い。
味方の存在も大きい。戦闘には傭兵。隠密には娼婦を雇えるので仲間が戦っている隙に後ろからグサリとか、女達の背後からアサシンブレードでグサリとかかなり安全に(卑怯に)任務を遂行できる。挙句即死させる銃の存在。至れり尽くせりになった。

やや操作に癖があるものの間口が確実に広まっている。ぜひこの自由度と爽快感を味わってもらいたい。

BAD/REQUEST

欧米の歴史・文化に造詣が無いとシンボルにを解くためのパズルの意味がわからない。有名な絵画、各国の偉人・奇人、歴史的な出来事、などの裏に実は・・・という物語構成なためそこが判らないと深さを味わえないため少し残念。
パズル自体も難解なためそのヒントとなる事象に理解が及ばないということになるとさらに難解になってしまう。
せめてデータベースに補足説明くらい入れないといけないと思う(というか自分の浅薄さを突きつけられているような気がする)。

今回導入された通貨システム。
実はかなりのバランスブレイカー振りを発揮している。とにかく大金が寝てても手に入るのだ。拠点となる町を復興させてしまえばまず金に困るどころか、発展していくにつれてリアル時間20分で数万の資金が蓄えられてしまう。これではスリも宝箱も死体をまさぐる必要も無い。それでいて装備品や絵画を買いつくしてしまえば使い道すらない。大金を使うイベントも今のところ無いので、時間が経てばたつほどとんでもない額を携帯しながら飛び回ることになっている。ものすごい違和感だ。

後半のストーリーを飛ばしすぎ。現実世界でタイムリミットが迫ってきたからとかで謎が解明されずラスボスまで到達されてしまう。さらに唐突な展開をさせそれでは次回作に乞うご期待・・・では駄目だろう。きっちりまとめるところはまとめないと作品としての評価を落としてしまう。いくら三部作とはいえ前作から引っ張ってきている部分も多いのだから考えてもらいたい。

COMMENT

相変わらずのジェノサイドっぷり。恐れ入ります。前作は敵が手ごわかったのでなるべく戦闘は避けるようにしてきましたが、今回は見つかろうがなんだろうがなで斬りにできます。アルタイル装備が整うともう半端ではありません。さすがオーバーテクノロジーで作られただけあります。修理すら必要ありません。怖いのは高いところからの落下くらいのものです。

さて、そうなってくるといよいよ金が余ります。クスリ代や投げナイフ程度ではまったく使い切れません。民衆に金を撒きまくっても一向に減りません。いっそのことイタリア人らしく複数の愛人につぎ込んで市内の隠れ家を持つとか、複数の愛人にアサシンの技を伝授してクノイチ軍団を作るとか、複数の愛人に・・・って全部女がらみか!さすがイタリア人!
冗談はさておき、声が関智一です。鉄のセスタスを手に入れた時はこれでシャニング・フィンガーくらいできるかと思ったんですがね。

相変わらずクリア特典が無いですね。ダウンロード配信でなにかしら追加があるようですがサブミッション以外で楽しいものが出来るんですかね。やりこみ要素が足りないんですけど。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
シュウさん(Webサイト)  [2009-12-19 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

508人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 3pt 4pt 3pt 4pt 0pt
総合点
74pt

GOOD!

※ 前作経験済みです。

○ オリジナリティー
全体を通して、オリジナルの溢れるゲームだと感じます。

アクションでは、暗殺手法、移動手段、高所からの対処法など、前作とはまた違った新アクションが増えているので、行動の幅が増えました。
軽快な操作、緊張感溢れる演出など見所だと思います。
更に、スリや群集に紛れ込むなど前作スキルが通常操作でも使用可能になり、一層アサシンらしさが増えました。
更には、町興しやダンジョン捜索のようなものもあり、面白かったです。

○ グラフィック
とりあえず、スタート画面放置後のOPムービーの出来は素晴らしいの言葉冥利に尽きます。
一瞬実写かと思いました。
そして、今作のアクションとアサシンのクールさを最大限に引き出せているようなムービーです。
ゲームでのグラフィックは、前作同様、背景は繊細な出来で、それでいて、圧巻です。
個人的には、田園風景が長閑で美しい。

○ コンプリート
前作のように、色々とコンプリート出来るものがあります。
まずはトロフィー。前作のPS3版ではなかったので、大変嬉しかったです。
中には一発勝負のようなものもありましたが、大分手軽に集められます。

そして、今回も羽集めがあります。大分多いですので、気合が入りました。
コンプリート出来たときの達成感は半端じゃないです。
ただ、羽を集めていた理由は分かりませんでしたが。

BAD/REQUEST

× バグ
クリアまで二回ほどPS3丸ごとフリーズすることがありました。
あと、バグなのかは分かりませんが、サブメモリーでコンプリートしても◆と表示されない項目もあり、少し不満残る結果になっています。

× 人のグラフィック
背景やOPムービーには多大な力が入ってるようですが、人間が残念でした。
OP見る限りでは、娼婦など美人なのですが、ゲーム内では何だか荒く見た目が悪い。
18overな分、アダルトな要素を含んでいましたが、逆にコミカルなイメージでした。

× 戦闘・操作
戦闘はうまくいかないロックオンで、正直やりにくいです。
更には敵が逃げやすく、トロフィーの中のひとつが取りにくいイメージでした。
あと、武器で奪える斧・槍など買い歩けないのが残念。目立つからでしょうかね。

それと、深くは気にしませんでしたが、操作する時にしてほしくない動きをすることがありました。
普通に海に飛び込みたいのに、イーグルダイブやスティックの動きとは少し違う位置にジャンプしたりと微妙に気になる点が。
あと、ダンジョン内の追いかけっこでは勝てる気がしませんでした。

× 簡単
全体的に簡単で、少し手ごたえがない感じでした。
敵戦闘がワンパターン化してしまうこともありました。
クリア後に何かもう少し要素を増やせば面白かったんじゃないかなと思います。

COMMENT

BAD項目が増えすぎましたが、少し不満といったところなので、全体なものとしましては、個人的に、かなりの高評価です。
前作をプレイしてから、今作をするとレベルが上がったと実感させられます。
操作性もそこまで複雑化しませんでした。

個人として、爽快で自由なアクションが好きなので、次回作が楽しみの一作です。
是非、皆さんも前作含めプレイしてみてもらいたいです。


42インチ・フルHD・HDMI接続

 
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
kappaさん(Webサイト)  [2010-01-19 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

472人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 5pt 3pt 5pt 4pt 4pt 1pt
総合点
83pt

GOOD!

 まず、何を置いてもグラフィックの素晴らしさはトップクラスでしょう。前作にも増して磨かれたテクスチャの表現は圧巻です。石畳から外壁の漆喰、煉瓦造りの表面やら屋根瓦に至るまで結構浅い角度から見ても違和感を感じさせないのは見事です。加えて時間の概念が導入され、夕日に映える城壁や月明かりの街並みなど、見所満載。
 あと、前作では人工物の素晴らしさに比べて幻滅させられた自然の表現が、今作では飛躍的に改善されています。殆ど「べた塗り」に近い印象だった植物はしっかりと描き込まれ、木の幹や枝、葉に至るまで細密さが増しています。フィールドの表現もうまく考えられており、雑草を一本ずつモデリングするわけではなく、かといってべた塗りの大地が広がるのでもなく、プレーヤーを中心とした四〜五メートル四方に草などが出現するような仕組みになっています。露骨なテクスチャの張り遅れを引き起こさず、かつ「べた塗り」にならないための妥協案としては、十分な表現だと思います。

 システム周りでは、前作で顕著に見られた「荒削り」の部分に対するフィードバックがしっかりとなされています。特筆すべきは「ソーシャルステルス」を一つのシステムとして体現した点。
 前作では障害物としての存在以外に全く意味づけが無く、ただ流れていくだけだった個々の人々が、今作では一定数の集団を成して行動するようになっています。プレーヤーが集団に入るとその集団の色調がモノトーンになり、つまりプレーヤーが群衆にとけ込んだという意味で「色が消える」演出になります。警備兵に追い回される状況に陥っても、敵の認識範囲を振り切った後に集団にとけ込めば、違和感なく平然とやり過ごすことが可能。
 プレーヤーが集団に紛れ込むのを認識された状態で、それでも集団に留まっている場合、当然警備兵が近づいてくるのですが、集団と警備兵が接近した時点で集団が解体されてプレーヤーがアサシン(要警戒対象?)として「表」に引きずり出されます。そのような事態を防ぐために集団に入っても留まらず次々と集団をかき分けて突っ切れば、まさに群衆に紛れて追っ手を撒くという逃走劇も可能になります(問題点あり)。

 警備兵の行動に関しても改善が施されています。彼らの目の前で不審な行動(*1)をとると、「怪しい奴だ」「話があるんだが、ちょっと待て」といったような呼びかけと共に警備兵の頭上に小さなゲージが表示され、一段階目が黄色、二段階目が赤に分けられてゲージが溜まっていくシステムが取られています。前作のように、基準がわからないまま突然「アサシンだ!」と叫ばれるような理不尽さが解消され、状況に応じて警備兵の行動基準が理解しやすくなっています。
 警報が発動すると、主にプレーヤーを追っている兵を中心とした警報範囲がミニマップ上に表示され、認識範囲外に出たとしても、集団にとけ込むかワラ束に隠れる・水中に潜る等の回避措置をとらなければ兵士の頭上のゲージが消えず、一定の時間は警報範囲内(主にプレーヤーが逃げた方向)を捜索します。兵を振り切って警報範囲を出ると彼らの警戒段階が下がり、間をおいて警戒が解かれますが、警戒が解かれてからすぐに再び同じ兵士に対して不審な行動(*1)を働きかけると、見事に一発で警報発動になるという反応の良さを見せます。
 *1)「不審な行動」の定義は状況に応じて変わり、特定地区における悪い噂の度合い(要はお尋ね者としての知名度)によって、少々大胆な行動から些細な行動まで、警備兵の感度が変わります。また特定の地域にのみ通用する紋章入りのマントがあり、それを装備しているか否かによって悪い噂の広がり方にも変化が出ます。

 以上のように、システムとしての逃走方法や安全地帯、警備兵の振るまい方がプレーヤーに対して明示されているので、前作のような「祈りのポーズ」でどこでもフリーパスという説得力のない行動をする必要が無くなっています。

 警備兵を攪乱する選択肢が増えており、巡回中の兵士を暗殺することで騒ぎを起こして特定の場所から警備兵を引き離す方法の他、娼婦を雇って誘惑させることで注意をそらせたり、チンピラに兵士をおちょくらせて追跡させる、ゴロツキに兵を襲わせる等さまざまな方法が用意されています。
 更に、こういった支援要員の分布にも特徴があって、娼婦は比較的どこにでもいるけれどゴロツキは富裕地区(主に都市の中心部)にはいないとか、チンピラは目立たないように路地や屋根の上で群れているといった性格の違いも表現されています。
 他にも煙幕を使った侵入や逃走、毒を仕込んだ刃でチクリと刺すことで対象を異常な状態に陥れる事も出来ます。

 戦闘になれば色々な武器を使うことが出来きるだけでなく、素手で相手と対峙しても武器を奪い取って戦う事が出来ます。武器によっては特殊な技を使うことも出来て、鎚で叩き潰したり槍でなぎ払ったり仕込み銃で威嚇をしたりと、戦術の幅が広がります。砂を掴んで投げつけることも出来るので、隙をついて仕留めるか逃げるきっかけにも使えます。
 カウンターやコンボが決まったときの演出は前作に比べて抑えられたものになっていますが、見やすさの点から言えばさほど気にならないと思います。

 警備兵、一般人を問わず対象を暗殺した場合、死体を運ぶことが可能で、水の中やワラ束に投げ込んで隠せるようになっています。でもその前に、死体を漁ってアイテムや雀の涙ほどの金銭を得ることなんかも可能。勿論、死体を運んでいる最中に警備兵に見つかれば追い回されるハメに。

 インターフェース面で最も有り難い改善点が、ミニマップの表示でしょうか。前作では方角とイベントマークしか表示されなかったのですが、今回はしっかりと通路や建物が簡略図で表示されているので、逃走の際にも考えながら走れるし単に移動するだけでも便利です。更にイベントや警備兵、標的の表示が全て階層構造を持っており、プレーヤーがいる位置(X軸)に応じて濃淡が付くようになっているので非常に有用です。

 ほかに心遣いとして、名所に辿り着くと建物のガイドが表示されて任意で詳細を確認可能になっているのはわかりやすいです。

BAD/REQUEST

 素晴らしいグラフィックで魅せてくれるのですが、1080pには対応していません。フルHDでプレーするとどうしても720pの引き延ばしになってしまって、何とも勿体ない。

 「ソーシャルステルス」をシステムとして作り上げたことは素晴らしいと思いますが、「群衆」にとけ込むという感覚にはほど遠いと思います。ごった返した人混みをぬって隙をつく、逃走するという事ではなく、精々五〜六人の集団に入り込んで行き連れに暗殺するであるとか、ただ単に警戒度を下げるために集団を利用するということでしかないように思われます。
 運が良ければ(そういう状況を狙えば)集団が連なってくる場合があるので、集団から集団へと突き抜けて逃走するように演出できますが、そこまでじっくりと待てるか(見極められるか)どうかでしょう。

 悪い噂を下げる方法も微妙なところです。下げる方法は三種類あり、役人を暗殺するか先触れを買収するか手配書を剥がすかの何れかになります。このうち役人を暗殺するのが最も有効な方法で、手段としても納得できるものです。先触れを買収するのも有りでしょうが、問題は手配書を剥がす選択肢です。
 ただ単純に一枚剥がせば周辺の手配書が同時に消え、二〜三枚剥がせば全て剥がした事になります。ペナルティとしては非常に安っぽく、簡単すぎるほどに解除可能なのは個人的に興醒めでした。

 貨幣による経済システムも中途半端に感じます。武器防具の値段や、特に各都市間を瞬時に移動するための費用は高すぎるとストレスになるので妥当なところだと思いますが、医者の治療費や薬代、防具の修理費用、支援要員を雇う金額などなどおしなべて安すぎると思います。
 特に医者に関して、体力の自動回復が無くなって医者に診てもらうか薬を使わなければ回復できなくなったのはいいのですが、金額が安すぎてバランスが崩壊しているように感じます。ストレスフリーといえばいいのかも知れませんが、もう少し条件がきつくてもいいのではないでしょうか。
 防具は耐久度の概念が導入され、耐久度がなくなると体力増加ボーナスも減ってペナルティが付いた状態になるので修理が必要になりますが、最終的に耐久度の減らない防具が手に入るのだから修理費用を少々きつくしてもいいと思うのです。余りにも簡単すぎるとメリハリが無くなるような気がします。

 メリハリがないという点で言えば、戦闘システムそのものはあまり改善されていません。アサシンブレードで滅多切りをしていれば何とかなってしまうし、受けに徹すればボタンの押しっぱなしで延々と攻撃を回避できるのは、「簡単」であるからこそ「興醒め」になるのだと思います。何かしらの制約があった方が「逃走」という選択肢に重要性や意義が出てくると思うのですが。

 夜になっても人通りの量に調節が加えられないのは何故なのか、不思議です。都市の周辺部であっても人で賑わっているのは、これだけ描写の細やかな世界を構築しているだけあって不自然に見えます。夜になると人影が消えて警備兵だけが巡回する、というようなシチュエーションが無いのは残念に思います。

 こうした箱庭タイプのゲームにバグは付きものだとは思いますが、色々とあるようです。私が実際に遭遇したものとしては、別のフィールドに移動した時点でフリーズしたことが一度あります。このほか、ラストのローマに入ってから音響関連がおかしくなり、SEやBGMが殆ど出なくなりました。

COMMENT

 素晴らしいの一言に尽きます。細部まで作り込まれた街の中を縦横無尽に駆け回る楽しさ。軋む木造のバルコニーから飛び移って煉瓦のアーチを横切り、壁をよじ登って屋根を疾走した後クレーンから吊された木材に飛び乗れば不安定に揺れ動く。
 そんな街の中で有機的に動く人々。ある者は雑談にふけり、またある者は酒を飲んだくれ、壁を修理している人がいれば地面を掃いている人もいる。荷物を運ぶ者にぶつかって荷物を台無しにしてしまえば、散々悪態をついたり幻滅したり。ただ機械的なルーチンをこなす無機質な様を眺めるのではなく、観察していて面白味を見いだせる「社会」があると言っても過言ではないと感じます。

 つまり、ステルスゲームやアクションゲームとしてそのゲーム性の素晴らしさを求めるには方向性が違うような気がします。そもそも「暗殺」というテーマを「ソーシャルステルス」の面から切り出した作品ですので、「スニーキングステルス」を求めると確実に肩すかしを食らいます。
 この作品は、作り出された世界(社会?)をどう満喫するかを考えた方が、何倍も楽しめると思います。そして楽しむための他の手段として奥深い探索や魅力的なストーリー、暗殺という手段があると考えれば、結構長く遊べるのではないでしょうか。

22インチ・フルHD・HDMI接続でプレー

 
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
@カカシさん  [2009-12-19 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: Amazon Customer
レビュー日: 2010-08-26
ゲーム自体は、廉価盤じゃないほうでさんざん語られているとおり、良くできています。
特典はメイキングと短編映画です。短編映画は主人公の父親のアサシンとして活躍を描くものになっていて、本編とも関わってきます。自身としては、これを見ると序盤の展開がわかってしまうため、ゲームがある程度進んだ後で見ることをお勧めします。

【PS3】アサシンクリードII
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