【PS3】信長の野望 天道 レビュー
発売元 | コーエー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-03-04 |
価格 | 9240円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:歴史シミュレーションゲーム ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2012/01/19 ■ 価格:5,040円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 3pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt |
78pt
GOOD!
・熱中度(5P)
以前までの国・城単位での支配ではなく街単位の攻略戦となるため、
実際に起こる戦争に近くなり、本拠点「城」から支配する遠くの街への防衛、国境近くの敵の領地への侵略、そして守備と、ますます緊張感が湧き、より的確な戦略性が必要となった。
ゆえに、姑息な手段も辞さず!的な戦略を迫られる場面もw
また、発展してゆく他家への焦りや「匠」という街を支配することで出来る「技術研究」が1つの街に1個なので、考えに考え、何を研究するかかなり身悶えします。
ちなみに、「匠の町」や「資材拠点」を敵に支配されると、研究した技術が消滅します><
内政・軍事などこれまで以上にやることが増えたので、
まずは1国の支配から進めてみたほうが分かりやすいかも。
やはり始めるなら「地元から」のタイプの人間なので今回も「赤松家」を選択、殿の凡庸さに大いに困らされました。弱小であればあるほど、のめり込んじゃいますね。
1国を削り取るにも気づけば、あっという間に4〜5時間過ぎてしまってます。
・満足度
充実した内政と、生産・徴兵などを効率よく行ってくれる「奉行」はかなり良いです。
また、他勢力「たたら衆・村上水軍・伊賀忍者」など多種多様の戦い方で、使い道が違うので納得させられます。
群雄割拠モードをクリアしていくと、新たな武将が「阿国」など登場するってのもGOODでした。
・オリジナリティー
まぁ、これはコウエイにしかできない戦略ゲームとしてのオリジナリティーということで・・・
しかし、5Pにはいかず4P止まりです。
BAD/REQUEST
・グラフィック
前作の「革新(PS2)」よりもやや遠めになり、PS3版への期待感の割には、戦闘中の臨場感や町並みなど「おぉ!」という感動はありません。PS3では普通レベルの出来栄え。
・快適性
何を始めるにも逐一システムロードをするためイライラ気味に。
しかし、チュートリアルにはかなり楽しめ、笑わせてもらいました。
本編が始まってしまってからは快適。
しかし、セーブ&ロードのシステムの保存・読み込みにイラっとは来ます。
・満足度
国を任せる「部隊の新設」システムには、やや意味が分かりにくく疑問符が残ります。
前回の「革新」に比べ、水軍や軍艦の使い道が移動手段以外ほぼ皆無です。あの鉄鋼船軍団!が使えないのは悲しい限りです。
欲を言えば、昔の「信長」に登場した「暗殺(武将)」など、影要素のあるものを復活させて欲しい。
また、包囲網も、こちら側から提案できるようにして欲しいです。
内政では、各地に散らばる街を収入源にしているため、全ての街をとられると、全くの丸裸にw
せめて城下町ぐらいは欲しかった。
COMMENT
総評として、信長ファンなら買って損はしない作品だと思います。
GOODで上げたとおり、戦争が小規模化のものも必要とされるため、的確な戦略性が重要となってきます。
ただ、期待感は「革新」の完全な新型ではなく、進化中バージョンと捕らえたほうが良いと思います。
しかし、「信長」ファンだけに久々の新作とあって、迷わず買っちゃいました。
僕個人としては、満足していますが、値段が値段だけに、画期的な進化が少ないため、ベスト版が出るのを待ってみるのも良いかもしれません。
推奨はハイビジョン以外にないかも、ブラウン管だと、表現が細かいため、多分見れたものじゃぁないですね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
72pt
GOOD!
・オリジナリティ
ほぼ全作と同じ内容も道をいう新たな概念の導入でオリジナリティは相殺か
・グラフィックス
PS3初ソフトということで水の流れなどに感動するも今となっては標準クラス
・サウンド
世界観にマッチしたいいサウンド
・満足度
技術系町並みの確保や資源の確保が富国の要となるため領土を広げないと強くなれない事(穴熊不可)
道の導入で、道を撤去して敵の侵入を防いだり、道を迂回させ敵の背後を突くなど戦略の幅が広がった。
陣形の導入も戦略の幅を広げた。
革新のよかった面を踏襲している(兵糧の重要さ、COMの強さなど)
・熱中度
中国、九州、関東、東北などの地方モードがあるため普段使わないであろう大名でプレイできるのが非常によかった。また地方のみなので後半のダレもなくサクッとプレイできるのも評価できる点。
また、個人的に好きなのが序盤の貧乏時代なんで、それを全国版、地方版と数多くプレイできるのもマル。(全国版を2回、3回なんてできないからね)
BAD/REQUEST
・快適さ
ロードに関しては問題ないレベル。
・満足度
戦闘が細々していて迫力に欠けるので「ボイスパターン」がもっとあればよかった。「ここは退却しましょう」「今が好機です」「援軍はまだか」などなど。
武将に個性が無ので内政面でも特技的なものがあればよかった。
相変わらず外交があってないようなもので、せめて「従属関係」は復活させてほしところ
城に配置できる兵に上限がない。城の規模ごとに上限を設けたほうが現実的
計略が効き難い。90クラスの知略武将でもお馬鹿武将に簡単にレジられる。これではわざわざ部隊から割いてまで知将を城に置く意味がない。混乱系は別として足止めなんかはもっと効いてもよかった。
特定の武将がバケモンみたいに強い。歴史シュミレーションにファンタジーはいらない。あってもいいが選択制にすべき
毎回挙げられる後半のダレ具合は相変わらず健在。なぜ外交で降伏勧告があるのにこれをうまく活用しないのか?このゲームは名将であればあるほど降伏勧告に応じない傾向があるが、本来名将であればあるほど民衆のことを考えて降伏に応じるだろうと・・この絶対に降伏に応じないという点が後半のダレを生んでいる。兵力10倍、征夷大将軍(関白)、相性のいい武将で勧告に行けば誰でも応じるようにしないと後半のダレは解消されない。
COMMENT
内容は革新2といったところで革新好きには十分楽しめる内容。
野望シリーズは全作プレイしてるけどゲームとしてはもう進化しきった感がある。変に梃入れしてしまうとゲームとして全体のバランスを崩しかねないレベル。
あと考えられる事としては武将プレイぐらいか
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 2pt |
64pt
GOOD!
オリジナリティ…3点
・基本的なシステムは、前作「信長の野望 革新」を引き継いでおり、目新しさは薄いです。
しかし、伝承イベントや陣替といった付加要素があり、前作をやりこんだ人でも新鮮な気持ちで楽しめると思います。
グラフィックス…3点
・「信長の野望」シリーズとしては過去最高のグラフィックスだと思います。視点位置も変更できるので、日本全土(北海道・沖縄除く)を隅々まで味わうことが可能です。
ただ、PS3のゲームとして考えると、群を抜いて綺麗というわけではないので、この点数に落ち着きました。
サウンド…3点
・音楽自体は、今まで通り雰囲気を重視して作られており、特にハズレはありません。
長時間、落ち着いて聴くことが出来ます。
熱中度…3点
・ゲームモードとしては、前作のチャレンジモードが無くなり、変わって群雄覇権モードが登場しました。このモードは前作の地方モードに近く、イベントが豊富で様々な大名が選択できるので繰り返し遊ぶことができます。
満足感…3点、快適さ…4点
・「革新」の発展形としては、かなり満足できる出来栄えです。自動で募兵や生産を行ってくれる奉行コマンドや、お抱え衆の登場で活躍させやすくなった諸勢力などシステムはより洗練されています。ただ、PS2「革新」通常版に搭載されていた、「武将能力エディタ」が無くなっているのは本当に残念でした。なぜ前作で搭載出来たものを削除してしまうのか。PKを発売するという予告なのでしょうか。
BAD/REQUEST
サウンド
・地域ごとの音楽では無くなっているのは、個人的に残念でした。
曲調も、それぞれが似通っているような気がします。サウンドテストが無いのも悲しい。
熱中度
・包囲網イベントが若干強化されているのですが、それでもやっぱり中盤以降のだれは如何ともしがたいです。「天下創世」に存在していた謀反や決戦イベントを取り入れる等の対策をして欲しかった。不満というより要望に近いですが、毎回言われてることなので。
満足感
・定価が高い。これに尽きます。値段自体はPS2「革新」と同じですが、元々が高すぎます。
シリーズファンならともかく、シリーズ初心者が気軽に購入できる金額とは思えません。
COMMENT
「革新」のマイナーチェンジといっても過言ではない本作。上記以外にも、町並み建設の簡略化や道敷設の活用による町並み&諸勢力拠点の争奪など諸々の変更・追加が行われており、より幅広い戦略を練ることが可能になった。
…のですが、やはり根本のシステムは「革新」なので、「革新」が合わなかった方には今回もつらいかもしれません。反対に「革新」が楽しめたという方は、今回も楽しめると思います。
”3年も待たせて「革新」の焼き直しか…”、”続編が出ないより、ずっといい”など様々な思いもありますが、総じてよくできたゲームだと思います。チュートリアルが充実し、難易度もそこまで高くないので「信長の野望」初心者の方も遊びやすくなってます。また、寿命の有無や登録武将、架空姫&息子の登場頻度(無しにもできます)なども設定できるので、かなり自由に遊ぶことができます。
最後になりましたが、このゲームはHD表示推奨です。ブラウン管&三色端子でプレイを考えている方は、見直すか、環境を整えたほうが無難です。文字がつぶれてしまい、ゲームの進行に蹉跌をきたします。せっかく買ったのに…なんてことにならないよう、十分注意してください。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-12-04
長めのチュートリアルを終え(強制ではないので飛ばすことも出来ます)、全国モードをやるか、地方平定を目指す群雄覇権モードをやるか悩みましたが、まずは狭い地域で練習しようと、群雄覇権モードの毛利家を選びました。あっという間に長宗我部に滅ぼされました。「ああ、なるほど、兵力差があると攻め込まれるんだ」と、2回目のプレイは募兵量を増やすべく、道場を多めに建てようとしましたが、今度はカネがない。商館とかもバランスよく建てないとなー、と考えてるうちに、三好と同盟を組んだ長宗我部が襲来。またしても滅ぼされる。3回目は兵力も十分、カネも確保できて、1.5倍の兵力で長宗我部に進行しましたが、敵の足軽が異様に強い。なるほど、技術研究すれば各兵科が強くなるのか、と学びつつも、兵糧が切れてあえなく撤退。追撃を受けて滅亡。
「何だよ、滅ぼされてばかりでつまらん」とさすがに心が折れかけましたが、踏ん張って4回目に突入。今度は逆に長宗我部と同盟を組んだところ、これが的中。後方から攻められる憂いがなくなり、東に集中できました。まずは宇喜多に侵攻。持ち城が増えて、収入も一気にアップ。そのまま尼子を滅ぼし、山陽・山陰は制覇。捕虜になった両家の良将たちを家臣に加え、武将の質もアップ。金山や二期作のおかげで、カネや兵糧も余るくらい。調子こいて次は長宗我部だ、と同盟破棄したところ、民忠がなくなり一揆が大量発生。今も昔も信頼ってのは大事だな(笑)と痛感しつつ、一揆を鎮圧。その後、徐々に長宗我部領に侵攻。技術研究のおかげで、天弓戦法が効くわ効くわ。敵将を一人、また一人と捕縛。その調子で長宗我部を滅ぼし、ついに瀬戸内を平定しました。
と、このようにかなり七難八苦を与えられましたが(笑)それを乗り越えたときには完全にハマっていました。その後、群雄覇権モード全てのシナリオ、全ての勢力でプレイしましたが、難易度も絶妙で、毛利家のような初心者向けもあれば、真田家のような超絶上級者向けの勢力まで幅広くあります。真田家でクリアしたときの達成感はすごかった…
序盤は一大勢力にすべく、いろいろと工夫しながら進めることが出来ますが、そうなってしまえば後は兵力差で押し切るだけなので、後半は作業になりがちです。特に全国モードは城の数が多い分、作業も多くなりますが、マンネリを防ぐためか、定期的に包囲網が形成され、周りの城から一気に攻められる時があります。それも各城から防衛隊を出陣させなければいけないので、結局は作業になってしまうのですがね。
それでも面白さが忘れられず、今でもたまに棚から出して、群雄覇権モードをやっています。「今回は同盟なしでやってみよう」「最初にあの人を引き抜いておこうか」「鉄砲隊を主力に攻めて行こう」「ここに支城を建てたらどうなるかな?」など、いろいろ変化を加えながらやると、また新しい発見があったりします。
少なくとも、中古で安くなった今の値段以上の価値はあると思いますので、興味がある人は一度やってみるといいと思います。
GOOD!
信長シリーズはすべてやっていて、今回はかなり期待していたので即購入
しました。ここ最近の信長シリーズはほとんど一人プレイのみとなって
いますがコンピュータの強さもバランスよくなっていて緊張感をもって
プレイできます。いつのまにか時間が過ぎてしまって4〜5時間なんて
あっという間です。
<グラフィック>
シミュレーションというジャンルなので、現在のアクションゲームなど
と比べてしまうのはどうだろうかとも思うのですが、
・1000人以上いる武将のほとんどにオリジナルの顔グラフィック
を付けている。(下手すると全員オリジナル?)
これはすごいことだと思います・・・
・シミュレーションというジャンルにしては戦闘シーンや攻城シーン
の動きはけっこうよくやってると思う。日本列島のマップもそこそこ
きれいです。
この2点を考慮して4点にしました。
SLGというジャンル柄かグラフィックを評価されることはあまりないと
思いますが、誰も知らないようなマイナー武将にまでオリジナル顔グラ
を付けているってことは改めて思うとすごいことだと思います。
信長シリーズだから当たり前、みたいに思われてるような気がするんで
すが、すでに当たり前になってきていてそんなに気にかけられることも
なくなっていることに気付くと、こんなことができるメーカーってそう
そうないとも思えてありがたく思えてきます。
それから実際の月山富田城跡に行ったことがありますが、二の丸や三の丸
の縄張り(城の間取りというか配置みたいなことです)が、ゲーム中の
月山富田城にもほぼ正確にグラフィック化されていてこれにも驚きました。
(全国の城まで正確かどうかはわかりませんが、有名な城のつくりはだい
たい同じなようです)
<操作性>
さすがSLGに関しては歴史のあるメーカーなので洗練されています。
なんだかよくわからないコマンドやたいして意味のないコマンドもなく
ちょっとマニュアルを読めばすぐ理解できます。もちろんチュートリアル
でも解説してくれるのでマニュアルいらずです。しかもチュートリアル
だけでもけっこうよくできていて歴史好きにはウケると思います。
<システム>
今作は前作の発展版ということもあり、前作をプレイしていればけっこう
すんなりプレイできると思います。前作は城だけでしたが、それに+町、
地域勢力といった感じです。
戦国時代の、例えば「堺の町衆を味方に付ける」とか「瀬戸内の水軍衆を
引き入れる」などの「様々な勢力を味方につける」という要素を取り入れ
ようとした、リアリティを向上させようとした姿勢を評価したいです。
(ただ、その獲り方に疑問もありますがそれはBAD点で・・・)
残念ながら「城下町」という要素はありませんが、「支配地域の経済を削り
とっていく」という点でも戦国時代をうまく再現しようとしていて、さすが
に歴史もよく勉強してるんだなと感心させられます。
<戦闘>
シミュレーションには重要な戦闘ですが、すべてリアルタイムで緊張感があり
ます。リアルタイムが苦手というひとにはおすすめしませんが、例えば「お!
今毛利の軍が隣国に攻めて城ガラ空きだから攻めるなら今だ!」とか「城に
戻ってくるにもすぐ戻れる距離じゃないから攻めるなら今だ!」など、時間を
計算するということが重要なので深みがあります。
ただのHEX戦では味わえません。
<サウンド>
よいとも悪いとも言えませんが、コーエーらしくゲームになかなかマッチして
いるのでふつうの評価にしておきました。
<ゲームバランス>
ここもシミュレーションでは重要だと思いますが、「コンピュータが弱すぎて
単調、つまらない」とか「後半はただの作業でつまらない」などもかなり改善
されてきてると思います。
とくに最近ではコンピュータの弱さはさほど感じませんし(ただ、バカなこと
やってるなぁと思うことはけっこうありますが・・・)、一昔前に比べたら
考えられないくらいCPUの強さがバランスよくなってると思います。
「後半だれる」のも未だに解消したとはいえないと思いますが、自国以外の
国がきちんと勢力を伸ばしてきてくれるので(以前は1つの勢力が伸びてくる
ことがなくて、自国だけ勢力拡大→他国はあいかわらず地方勢力の寄せ集め、
ってことがよくありました・・・→で、弱小つぶしで後半だれる)、各地域から
勝ち上がってきたベスト4とかベスト8を次々倒していくというふうに、以前
よりはだれる時間もかなり減ってきてると思います。
とにかくSLGとしては操作性もすぐれていてサクサク進めることができます。
SLG初心者でも、SLG熟練者でも楽しめる作りになっていると思います。
BAD/REQUEST
信長シリーズは、基本的なシステムを毎回のようにかなり変えていかないと
やっていけないシリーズなので当然悪い点も出てきます。
ただ、天下創世あたりからバランスやCPUの強さが絶妙になってきて、個人的
には欠点があまり目につかないようになってきました。
ただ、悪い点がないわけではないのであげてみます。
<システム>
「勢力を味方にして戦局を有利にすすめられる」「町を奪って相手の経済力を
弱らせる」という発想はとてもいいと思うのですが、その「奪い方」に疑問を
感じます・・・
当時の、例えば、厳島合戦時に村上水軍を味方に引き入れた毛利氏や堺の町衆
をどうにかして支配下に組み込もうとした信長の苦労を考えると、「ただ道を
引っ張ってつなげればOK」という支配下に組み込む「やり方」に安直さを感じ
ます・・・ 実際、そういった勢力を味方にするのはちょっとした大名を味方
につけるくらいたいへんなことですし、いくらゲームだからといっても「他に
なかったの?・・・」と言いたくなります・・・
それから道を引くだけで簡単に町を奪うことができるので、町の争奪戦に関し
てはイタチごっこの繰り返しのようです・・・
もうちょっとここらへんは考えてもらいたかったかなと思います。
あとはちょこちょこといくつか悪い点があるのであげてみます。↓
<その他>
・とにかく字が小さい。べつに老眼じゃなくても小さくて見づらいです!
・あいかわらず本願寺がたいして強くない。当時の本願寺は信長が10年かけ
ても武力では倒せなかった相手です。(天皇の仲裁で石山本願寺から退去と
いう形になった) 寺社勢力は他の大名と比べると多少違った勢力だとは
思うので再現はむずかしいとは思うのですが今後の努力に期待します・・・
・しかたないとは思うのですが、甲斐武田家がとても強い・・・
ちょっとモタモタしてるとすぐに暴力的な強さに成長してます・・・
・同盟がしづらくなった。なんで複数の大名と同盟できないの?(できるのかも
しれないがすでにどこかの同盟国がある大名はなかなか同盟してくれない)
友好度を上げて同盟しやすくする、という以前のシステムはあってもいいと
思います。
COMMENT
もちろんシミュレーションが嫌いな人はやらないと思うのですが、SLG好きでも
リアルタイムは苦手っていう人は簡単に手は出さないほうがいいと思います。
「リアルタイムはごちゃごちゃしててなんだかわからなくなる」って方はやめ
ましょう・・・
リアルタイムの緊迫感を苦に感じない人向けです。
それとここ最近の信長シリーズは「町をつくる」といった箱庭つくりゲー的な
要素が大きな部分を占めるようになってきたので、純粋に戦争だけ楽しみたい
という人にもおすすめできないかもしれません。
個人的には信長シリーズでは天下創世がいちばん好きですが、今作はその次
くらいによくできていると思います。
SLGというジャンルなので爆発的に売れるということはないとは思いますが、
このシリーズを30年近く続けてきているコーエーさんには本当に頭が下がり
ます。学生の頃からプレイしていますが、その進化レベルの高さに感謝したい
くらいです。
他メーカーでこのレベルのものがつくれるか、ということを考えるとやはり
コーエーさんにはいつまでもがんばってもらいたいです。