【PS3】プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂 レビュー
発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-06-24 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / ニュース |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 2pt |
57pt
GOOD!
長年に渡りリリースされ続けている「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズの一作。
甦ってしまった古の砂の魔物たちにプリンスが立ち向かう。
アクション面は壁走りや柱ジャンプなど、おなじみの物に加え、特殊能力で水の動きを止めて、それを利用して移動するというもの。十二分に余裕はあるとはいえ、発動できる時間だったり、一瞬だけ解除して水の壁を通過させるなど、後半になるにつれ思考と緊張感が出てくる。
また、時を戻すことで落下や敵にやられてもすぐに元に戻ることができる。これも制限時間だったり回数が決められているので、むやみやたらにミスできないというプレッシャーも。
グラフィックはオープニングムービーが実写かよと思うぐらいのきれいさ。さすがに本編までとはいきませんでしたが、本編の方も細かい描写が書き込みが素晴らしいです。
サウンドもゲームに合った感じ。時を戻して巻き戻すと音楽も逆回しになるのがいいですね。
BAD/REQUEST
ゲームとして「まとまっている」とは思いましたが、逆に「これはすごい!」という箇所が少ないと感じました。無難という感じ。
ストーリーが普通なのは好みの問題なので仕方ないですが、やりこみ要素などを含めボリュームが少な目だと感じました。もっと長めの尺が欲しかった。
途中には地下水路や機械室のようなバリエーションもあるにはあるのですが、ほとんど屋内なので、やはりステージの代わり映えが少ないですね。「PS3版無印」には雪山などもありましたので。
COMMENT
PSPlusで入手。ペルシャはPS3版無印をプレー。
→ http://www.psmk2.net/title.php?title=412
こういったゲームに慣れている、昔っからのプレイヤーさんには物足りない出来かなとは思いますが、初めてシリーズをやる人にとってはとっつきやすい感じがしました。
ボリューム不足などの面はありますが、やって損はしない感じのクオリティに仕上がったと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt |
56pt
GOOD!
プレイしていて楽しい作品でした。
何処が良かったか? とピンポイントで長所を挙げるのは正直難しいですが……。
しかし、アクション、バトル、グラフィック、演出。
それら全ての要素が上手く絡まっていて、クオリティが高い一つのゲームとなっています。
雰囲気を伝えるとするならば、昔ながらな横スクロールアクションゲームでしょうか。
■声優さん
09年に発売されたプリンス・オブ・ペルシャは声優さんがとにかく酷かったですが、今回の「忘却の砂」はその辺大丈夫です。
しっかりとした技術で日本版「忘却の砂」をユーザーに届けてくれました。
BAD/REQUEST
■続編モノ
公式サイト等を見ると、プリンス・オブ・ペルシャの「時間を巡る物語」の続編であるみたいなことが書かれてます。
しかし、続編モノにする必要なかったのでは? って感じ。
シナリオは、ちゃんと本作内で完結していますし。
今までシリーズに触ったことない人たちの購買意欲を下げただけですね。
(普通、2とか言われたら、1やってなきゃ買いたいと思いませんよ)
■エンディング
エンディングにはガッカリしました。
今までのプレイが報われないというかなんというか……。
せっかく終盤盛り上がってきたのに、全部台無しにされたなぁって感じです。
もうちょっとスカッとした気持の良い終り方を考えられなかったものでしょうか。
■やり込み要素が皆無
一度エンディングを見ると、もうゲームをプレイしたいと思いませんでした。
やり込み要素が皆無。
こういったタイプのゲームでやり込み要素を作るのは難しいことだとは思いますが、もうちょっと何かで遊びたかったです。
■宣伝が薄過ぎ。
発売までにこれといった商品アピールが聞こえてきませんでした。
そして、初週売り上げは案の定爆死レベル。
いくらゲームのクオリティが高くても、ちゃんとアピールしてくれないとユーザーは買いませんよ。
どういうルートで販売計画立ててるのか解りませんが、1ファンとしてこの売り上げにはガッカリです。
発売時期には同名の映画も公開していましたし、もっとアピールチャンスはあったはず。
勿体無い。
COMMENT
プレイ環境 26インチHD液晶。HDMI接続。
久々にゲームらしいゲームを楽しめた! という満足感はあるものの、何かもう一工夫あればなぁという感じ。
また売り上げの爆死具合については、UBIソフトが「じゃー、もう日本版作んないでいいや」とか言い出したらどうしようと心配で夜も眠れない。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
54pt
GOOD!
過去のプリンス オブ ペルシャ(以降PP)は全て経験済みです。
個人的に前作がいまいち(ストーリーと声優)だったので、原点回帰路線で仕上げたのは大変うれしく思います。
○やはりPPと言えば壁走りに代表されるアクションですが、今作では水を凍らせたり地形そのものを変化させ、次々と乗り越えて行く緊張感ある新アクションは楽しいです。
○グラフィックスはPS3版として考えると、今にしてみれば普通になってしまいましたがなかなかきれいだと思います。特に砂漠の中の城の雰囲気や空気感はよく出ていると思います。
○サウンドは特別心に残るというタイプのものではありませんが、ストーリーとの一体感がある映画音楽と考えれば納得です。
○失敗した時のロード時間が短いのもいいですが、その前に時間の巻き戻しによって簡単には死ににくいことがPPの最大の特徴でもあり面白い部分だと思います。
BAD/REQUEST
○快適さ2ptは、1周する間に3回リセットしたことが原因です
1回目はポリゴンの読み込み不良で、次の部屋が何もない空間でした。そのまま次の部屋に入ったら奈落の底へ…
2回目は2本の滝を凍らせた間をジャンプで上って行ったら天井を突き抜けて…
3回目は丸太のブランコに刺さったままどうにも動かなくなり…
どれもリセット後には問題なく動作しましたが、この手のゲームにありがちなフリーズは未だに解消されていないことが快適さを削がれた最大の理由です。
○満足感2Ptは攻略ルートがほぼ一本道でボリューム不足です
先に「前作がいまいちだった」と書きましたが、この攻略ルートに関してのみ前作のような複数ルートが選択できて行き帰りが可能なやりかたを踏襲してほしかった部分です。今作では先に進むと元来たルートには戻れませんから何か取りこぼしがあった場合はあきらめる他ありません。
○その他不満点はボリュームに対しての値段ですかね。10時間+α程度で終わってしまうゲームにはちと高い気がします。値引き込みで5千円代位で買えればおすすめなんですが。
COMMENT
32インチ液晶 HDMI使用
クリア後、期待するほどのクリア特典はありませんが(アサシンクリードファンには嬉しい?)アップグレードは引き継ぐので2周目は強くてニューゲーム的に遊べます。
ただし、2周目はサクサク進むのでさらにボリューム不足を実感しています。
私は最初からのPPファンですのでどうしても細かい部分が気になっていろいろ書きましたが、総じてPPらしいアクションが楽しめたこととグラフィックスの雰囲気に満足しています。
Amazonレビュー
レビュー日: 2010-11-25
【推定クリア時間】12時間弱
【トロフィー】その気になれば1日でコンプリートできる
平坦なストーリーに作業的な光の種集め、吹き替えの難など短所が目立った前作に比べ、
「時間の砂」は短いながらもメリハリの効いたゲームとなっている。
ゲームの核であるアクション面については、アサシンクリードでも使われた
「アンヴィル・エンジン」により若干癖のある操作性になっているので、
アサクリシリーズに馴染めなかった人にはつらいかも。
移動→雑魚を倒す→移動→中ボスを倒す→・・・といった構成になっていて、特に移動時間
に重きが置かれているようだ。パルクールアクションで壁を走ったりよじ登ったり、
それでも移動できない箇所は「水を凍らせる」「飛翔の技を使う」「過去のオブジェクト
を復活させる」などの特殊能力を使って切り抜けていく。次にやるべき事を考えながら
移動し、パズルを解くように進んでいく楽しさはこのゲームならではと言える。
前述したアンヴィルエンジン特有のもっさりアクションや、画面奥に移動するとき
距離感が掴みにくいという難点があるが、少しでもアクションゲームの心得がある人なら
テンポよく進むだろう。ただパルクールアクション以外の戦闘・謎解き要素はおまけ
レベルなので、その点は心しておくべき。
GOOD!
・絵がきれい
このシリーズの場合絵が汚いと、「足場にできる出っ張りなのか
ただの模様なのかが分からなくてムダに死んだり詰まったり」
みたいな状況が発生するのでけっこう重要。
・戦闘のストレスが少なめに(面白いかどうかはともかく)
このシリーズの戦闘は「面白くないくせに難しい」ものだったが
今作では「難しくはないが、大して面白くない」程度に改善された。
恐ろしく愚鈍な大量の敵をいっぺんになぎ倒していく感じ。
いうなれば「地味な無双」。
戦闘システムが簡略化され、使うボタンも減ったため、
「ケンシノココロ」で多発した「敵をスルーして先に進みたいのに
敵の近くだと移動用じゃなくて戦闘用のアクションが発動してしまい
結局敵を倒さないと進めない」という事態もなくなった。
・システムの改善点
「サブタイトルなしのプリンスオブペルシャ」と同じように
ミスしても自動的にリトライするのでストレスが少ない。
(「サブタイトルなし」のほうは読み込みすらなくて快適だったが
今回は多少読み込むのが残念ではある)
時間を戻す能力を使えば確実に「死なずにすむタイミング」まで
戻ってくれるようになった。
特殊能力の使用回数を使い果たした状態でミスするとリトライ時には
ちょっとだけ回復してる、など。
BAD/REQUEST
・絵はきれいだけど、デザインが微妙
すごく高い技術で表現されてる背景なんだけど、デザイン自体が
「時間の砂」の頃から代わり映えしない。
人物の顔も微妙、すごいCGクオリティで描かれたヒロインの
顎がやたらしゃくれてるのは何のつもりなんだと。
・普段押さないボタンをやたら使う
LRボタンフル活用。L2ボタンを押しっぱなしにしながら
L1ボタンをタイミングよく押す、とか。
そういう押しかたをするボタン位置じゃなくない、そこ?
・これまでと同じ動作がこれまでと違う操作
前作(「二つの魂」)までR1ボタンに割り振られてた動作が
R2ボタンに移り、L1ボタンに割り振られてたのがR1に。
そんな変更が結構たくさんあって、過去作品をやってた人ほど
ボタンの押し間違えでミスるんじゃないか。
・シリーズ中屈指のどうでもないストーリー
このシリーズでストーリーが面白いのは「時間の砂」だけだが、
それ以外の作品も面白くないなりにひねろうとはしていた。
今回はその「面白くないなりのひねり」すらない。
中盤でヒロインが予想した通りの結末。
・オートセーブ1データのみ
一周クリアしたらそれっきり感を助長してると思う。
繰り返しプレイしたい場面も、繰り返し見たいムービーも
正直特になかったから大した問題でもないんだが。
COMMENT
・GOODともBADとも言えない点
本編を2周して、チャレンジモードで経験値を貯めて
能力のアップグレードを最強にしても丸一日で終了。
「値段あたりのプレイ時間」にコストパフォーマンスを
期待する人には向かない。
前作までとのストーリーの繋がりはゼロ。
主人公の髪型と身分が同じってくらい。
シリーズの中では中の中クラス。良くもなく悪くもない。
「サブタイトルなし」と同じくらい。
(ちなみに「良いほう」は「時間の砂」と「二つの魂」、
「悪いほう」は「ケンシノココロ」)