【PS3】FRONT MISSION EVOLVED(フロントミッション エボルヴ) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-09-16 |
価格 | 8190円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ドラマティックアクションシューター ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 2pt | 3pt | 1pt | 2pt | 3pt | 3pt |
40pt
GOOD!
・ヴァンツアァー(ロボット)がカッコイイ。
・エンジンの出力と、武器パーツの積載を考慮してのカスタマイズ。
・アクションが苦手でも、イージーモードでゴリ押しクリアが可能。
フロントミッションと言えばなんと言っても人型兵器であるヴァンツァーです、
ちょいちょいアメリカナイズになってますが、ロボットを操作して戦うという部分では、
操作性も悪くなく、トロい歩行と素早いダッシュの差が重厚感を出してて良かったです。
BAD/REQUEST
・過去シリーズからの続編とは思えないデザイン&設定。
・結局なんで戦ってるのかわかり難いストーリー。
・英語ボイスなのに恐ろしく小さい字幕。
・大画面でないと読めない、カスタマイズ画面での文字。
・ロボットなのに、ダメージを受けずいれば自動回復する摩訶不思議。
・わざわざヴァンツァーから降りて戦うミッションが必要だったのか…。
・音が消えたり、壁にめりこんだりするバグ。
・バグだらけでマッチング出来ないオンライン対戦。
正直BADな点の方が多いです、少なくともフルプライスで買う価値は無いかと…。
特に気をつけなくてはいけないのは、過去作品をプレイした人!!
「フロントミッションってこんなんだっけ…?」と思わざるえない作品です。
COMMENT
一言で言えば『残念』につきます。
ヴァンツァーが出てくるシーンや、実際にヴァンツァーを操作している部分では、
「ウフフ…、やっぱりヴァンツァーってカッコイイ」と思います。
メカ自体も作りこまれていて、次世代ゲーム機のロボット物としてはGoodでした。
しかし…。
ストーリー上のムービーパートになれば、「PS2か…?」という人間達。
やたらマユゲの動きだけがリアルで気持ち悪かったです。
ボスっぽい奴が特殊な力を持ってるのですが、その説明も特に無く「?」が浮かぶばかり…。
今作は海外での開発という事で、すでに妥協してプレイしていましたが、
発売延期をしてこの出来は、ちょっと…。
とりあえず、まったりアクションをする分にはつまらなくは無いです。
しかし新品フルプライスで買う必要は皆無。
面白そうだと思ったら、中古が安くなるのを待つのが「大吉」
コックピットにある、あのボンベはなんなんだ?w
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 2pt | 2pt | 1pt | 0pt | 1pt | 2pt |
20pt
GOOD!
オフのみの感想です。
フロントミッションシリーズは1st〜5th、オルタナティヴ、ガンハザードをプレイ済。
・オリジナリティ
WAPをはじめとするFMシリーズの設定は好きです。
とはいえそれはシリーズ全体に対する評価になってしまいますが。
・グラフィック
WAPはなかなか格好いいです。ダサいのもありますが。
WAPを自由に動かせることが本作最大の魅力だ思います。
・サウンド
PS3内に保存している音楽をBGMとして流せるのは良かったです。
ずっとFMオルタナティヴのBGMを流しながらプレイしてました。
・熱中度
WAPのセットアップは楽しいです。
武器の種類も豊富で色々試したくなります。
重量の制限も比較的緩めで、幅広いセットアップが可能です。
・満足度
WAPが動かせたことですが、悪いところが多すぎます。
・快適さ
ダッシュが速くて爽快です。
BAD/REQUEST
・オリジナリティ
この作品単体ではほとんどオリジナリティはありません。
新鮮味も完成度も全くないシナリオ、個性もなければ感情移入もできないキャラクター達…。
戦闘システムに関してもEDGEシステムが導入されていますが、
他のゲームと比較すれば特に新しいものでもないし、正直大して役に立ちません。
・グラフィック
人間のモデリングが非常に悪いです。
はっきり言って5th(PS2)の方が見た目はずっと綺麗でした。
開発が海外のためか、人物の顔つきは米国のアニメーション風で
どうにも馴染めませんでした。
それだけならまだいいのですが、作りも粗くお世辞にもリアルとは言えません。
特に眼、髪、口まわりの骨格と肉付きに非常に違和感を感じます。
上記の結果、キャラが設定イラストと全く別人になってます。
最も乖離が激しいのが主人公で、髪型さえ再現されていません。
イラストは凛々しくて格好いいのですが、
ゲーム中は何故か異様に眉毛が太く、作りのしょぼさも相まってとても格好悪いです。
衣服の質感もリアリティがありません。
しわが一切なかったり、妙に光沢感があったりで見るだけで萎えます。
WAPのデザインも悪くなってる気がします。
作中の時代が進んでいるのだから、WAPのデザインが変わるのは分かります。
しかし大半前よりダサくなっているのは何なんでしょうか。
例を挙げるならギザ、グリレゼクス…、あと完全に別物になっているテラーン。
最も劣悪なのはアポロンの戦車のWAPです。
頭部がガイコツて。フォルムといい、色合いといい、完全にアメコミの敵キャラです。
浮き過ぎです。世界観を完全にぶち壊しています。
WAPのコックピットのデザインもおかしいです。
異様に広い空間、2つもある割には利用されている気配のない謎の巨大ボンベ、
昭和に考えたのかと疑いたくなる内装で見事にプレイヤーのモチベーションを下げてくれます。
5thは普通だったのに何故ここまで悪くできるのか、釈然としません。
・サウンド
完全に空気です。
全く印象に残る曲がなかったので、途中からPS3内の音楽を流してプレイしてました。
・熱中度
序盤はWAPが動かせるのが新鮮で楽しかったのですが…。
気味の悪いキャラクター、何の魅力もないシナリオですぐにやる気が削がれます。
これまでのシリーズで築いてきた世界観を活かせないどころか、見事に破壊しています。
何をするにもリアリティがなく、いちいちプレイヤーのテンションを下げてくれます。
激しい戦闘をするにも関わらず、ベルトもバイザーも装着しないパイロット。
パイロットが気絶すると何故か同じタイミングで一緒に倒れるWAP。
仲間の救出や敵陣地への襲撃に何故か2,3機で出撃する主人公たち(酷い時は主人公の単機)。
軍に所属しているのに少なすぎるでしょう。
そもそも新人エンジニアでしかなかった主人公を単機で出撃させるとか一体どういう了見なんでしょうか。
戦闘に関しても、まずWAPに重量感が感じられません。
アイテム拾ってがんがん回復するのも違和感がありますが、
ほっとくと自動回復するというのはどういう原理なんでしょうか。
爆発等のエフェクトもしょぼいです。フィールドで燃えている炎を見るだけで萎えます。
あと、水に触れる or 氷河に着地する or 崖から落ちようとすると突然爆発するWAP。
意味が分かりません。
極め付けは延々と空を飛んで、発光しながら高速移動して剣で攻撃してくる敵WAP。
FMシリーズとは思えません。最近のガンダムか。
・満足度
全く満足できません。
シナリオが酷いの一言に尽きます。
非常に陳腐な内容なのに、展開が唐突過ぎます。
キャラクターの行動に対する必然性も感じられません。
感情移入ができないので、感動させようとしているシーンも全くついていけません。
特に敵の行動理念が非常に曖昧で、一貫性がありません。
テロリストが各国の軍と渡りあえる部隊と資金をどうやって確保したのかも不明瞭です。
作中の出来事は基本的に全てEDGEのせいにされますが、原理が不明で全く理解できません。
これまでの作品もけしてシナリオの完成度が高かったというわけではありません。
敵の目的もはっきりとは判明しない場合がありました。
しかしそれを匂わせるような描写があったり、人物を丁寧に描くことで
プレイヤーに想像の余地を与えていました。
しかし今作には全くそれがありません。
前述のリアリティのなさも相まって、単純に何も考えてないんだろうとしか思えません。
WAPの種類が少なすぎます。
例えダウンロードで今後増えたとしても、初期数がこれだけというのは論外です。
戦闘も大味すぎます。
ただ撃ちまくって回復アイテムと弾薬を拾うだけのゲームです。
特にボスが無駄に硬いため、ボス戦は上の行動を繰り返すだけの作業になります。
武器のバランスも悪いです。バスーカ、ミサイルが強すぎます。
EDGEはあんまり使い道がありませんでした。
基本的に単機で戦うのも面白みに欠けます。
せめて小隊を組んで、簡単な命令を出すぐらいはしたいです。
あと人間での戦闘は必要なんでしょうか。
つまらない割にはやたら頻繁にやらされます。
・快適さ
ロードが長いです。
フリーズもありました。処理落ちも発生します。
イベントシーンではラインが入ることがあります。
戦闘では規定の位置に到達すると突然付近に敵が出現します。
全くレーダーの意味がありません。
非戦闘時にしか使用できないステルスでもあるのでしょうか。
また何故か4脚での出撃を強制される場面があります。
川でホバーは分かるのですが、4脚の理由はさっぱり分かりません。
WAPのカスタマイズくらい自由にさせてほしいです。
あと操作方法が変更できないのも不満です。
カメラの左右の移動方向を変更できないなんて、最近のゲームとは思えません。
WAPと人で何故わざわざ操作方法を変えるのかも理解できません。
セットアップ画面のインターフェースも悪いです。
LRなどでの部位切り替えやページ送りぐらいは普通思いつくと思います。
不幸中の幸いなのはページ送りが必須なほどWAPの種類がないことでしょうか。
COMMENT
HDTV、HDMIケーブル使用。
感想
出来は最悪です。
プロモーションを見た段階である程度覚悟はしていましたが、
それを上回るほどの出来の悪さでした。
戦闘バランスの悪さ、バグの多さからオンをする気には全くなりませんでした。
まず他人には薦めません。
一番心配なのはこの作品のせいでFMシリーズが終了にならないか、ということです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 2pt | 2pt | 1pt | 0pt | 0pt | 2pt |
16pt
GOOD!
オフラインはヴァンツアーを動かせ、銃器をぶっ放せます。
難易度を選べるため、ごり押しでもクリアはできます。
初心者でも十分クリアできるレベルかと思われます。
BAD/REQUEST
本作品は、オフはおまけでメインはオンラインであるという設計思想のもとに
ゲームが作られています。
オフラインはシナリオは滅茶苦茶、ゲームボリュームは薄い
主人公・ヒロインは感情移入できないのですが
あくまで「オンラインのための練習、オンラインのおまけ」という位置づけで考えれば
致し方ない部分もあります(本来、そんなことはあってはならないのですが)。
しかし、肝心のオンラインの方はバグによりゲームがプレイできません。
具体的にはロビーでフリーズしてしまいます。
これが発生するとロビーから抜け出すこともできずリセットしかありません。
当環境で10回中10回発生したためオフラインをプレイすることなく売りました。
したがって、満足度・快適さは0点です。
ゲームがつまらないおもしろいを論じる前に
プレイができないとは・・・・こんなことはあってはならないことです。
オンラインを売りにしているとはとても思えません。
しかもこのバグはテストをすればすぐにメーカーは気づくはずです。
つまりロクにテストもしなかったかバグを承知で出荷したことになります。
企業倫理を疑います。
COMMENT
公式サイトで、オンライン対戦ができない件について「確認中」のステータスのまま
なんら進展はありません(9/29現在)
海外にゲーム開発を丸投げして開発費を浮かせたようですが
バグが見つかった際、「開発元(海外)に確認します」とまるでスクエニは関係ないかのような言い方。
ユーザをバカにするのにもほどがあります。
当環境:50インチプラズマ、5.1ch音響、光回線
Amazonレビュー
レビュー日: 2010-09-18
GOOD!
フロントミッションファンとしては、ヴァンツァー(作中のロボット兵器です)が
自由に操作できるのがうれしいです。
敵機を破壊した時の壊れ方が爽快です。
あとは特にないです。
BAD/REQUEST
悪い点は枚挙に暇がないほどにありますが、とくにびっくりした点について。
ストーリーの進行が駆け足すぎて深みが無いし入り込めない。
フロントミッションといえば、油絵のように重厚に色づけされた物語が魅力ですのに。
会話だとか説明だとかがあっさりしすぎていて、ただ大まかなあらすじを追っているだけ。
グラフィックは粗くはないですが、センスが無いし雑です。
主人公含め登場人物のマヌケ面! パッケージの絵とまったく違うことに注目です。
PS3で既に素晴らしい作品を見ているだけに、「PS3ならもっとちゃんとできるはず」と
思ってしまいます。
バトルについて、他の方も書かれていますが、自然治癒するヴァンツァーていかがなものか。
あとその辺に回復アイテムが落ちすぎ。時間をおいて同じ場所に再登場することも。
そんな親切な戦場があるのかしら。
生身で銃撃戦をするパートがありますが、面白くないのに長い。
そもそも誰もそんなパート望んでないと思いますのに、ただの蛇足です。
敵は弱いし、どこに行ったらいいか分かりづらいし、これまたプレーヤーが超人的に
自然回復するので面白くない。
ヴァンツァーカスタマイズについて、オフラインのみの感想です。
各武器の使い分けは、味方チームでの役割分担できてこそのもの。
僚機のカスタマイズができないので役割分担ができない、というか僚機はいてもいなくても
一緒なほど使えないので、自機はオールマイティなものにせざるをえません。
さらにはタイマンや狭い戦場でのバトルが多々あるので、狙撃用の機体が意味をなさない。
(ストーリー上、強制的に狙撃用機体に改造され、無理やり活用させられる部分はありますが)
なんだかいろんなお楽しみを詰め込もうとしたけど失敗して全部中途半端になった感じです。
COMMENT
いろいろ御託を並べましたが、要するに「雑」なんです。
グラフィックもストーリーテリングもバトルシステムも雑なんです。
作中でヴァンツァー製造企業のウェブサイトを作ったり、フォントにこだわってみたり、
無駄とも思えるほどの作り込みをやるのがフロントミッションだと思っていましたのに、
そんな期待を木端微塵に壊してくれました。
今作は無かったことにして、次回作づくりに勤しんでもらいたいものです。
評価やコメントが乱暴かもしれませんが、それもフロントミッション愛の裏返しということを
お察しください。