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レビュー者: ACES HIGH
レビュー日: 2011-05-14
レビュー日: 2011-05-14
連合国側視点から描かれる、第二次大戦機による空戦シューティングゲームです。
後述しますがリアルなシミュレータではありません。
現在、家庭用ゲーム機でこのジャンルのレシプロ空戦シミュレータには、IL−2という大傑作があり、それと比べるのも酷かとは思うのですが、いかんせんあまりにリアリティに欠けすぎています。
あくまでもライトユーザー向けのシューティングゲームである、と自分に言い聞かせてプレイするのですが、異常に遠距離から超正確に飛んでくる敵の銃弾、至近距離からの直撃でもなかなか一撃で落とせない敵機と、とにかく空戦ゲームとしてのバランス自体が悪すぎる気がします(ダメージを受け、思い切り炎上したまま普通に飛び続ける機体もちょっと・・)。
上記のバランスの悪さを招いている理由の一つに、このゲーム特有のシステム「ACE KILL」があります。
これは、敵機の後方に接近し、一定時間照準マークの近くに敵機を補足し続け、ゲージが溜まった瞬間にL1ボタンを押すとこの「ACE KILL」モードが発動し、突如画面がスローモーションとなり敵機がアップで写し出され、エンジン等の弱点(?)が黄色でレントゲン写真のように表示され、この弱点にうまく銃弾を打ち込むと一撃で敵を撃墜できる、というものです。
妙にマンガちっくな表現ですし、逆にこのシステムがあることで、単純に(というか普通に)敵機を追い詰めて背後から銃弾を発射するという従来の空戦スタイルでは、前述の通りどんなに敵に接近していても一撃で撃墜することが難しくなっているようです。
また、どうやらこの「ACE KILL」を駆使しなければどんどん敵に追い詰められていく、というゲームバランスになっていると思われ、自分は従来の空戦ゲームどおりの正攻法で・・というプレイも難しいのです。
ちなみに、登場機体も、例えばBf109などはE型とG型の区別は、E型(と思われる)の3Dモデルの色替えでしかなく、いくら敵側の機体とはいえ考証と愛が無さ過ぎますね。
正直、このゲームはある程度リアリティを重視する空戦ゲーム好きや大戦機好きにはお勧めしかねます。
グラフィックは結構綺麗でまあ及第点だと思いますし、変な新システムにこだわらずにもっと普通のゲームにしてくれれば良かったのですが・・
もっとも、新感覚フライト「特殊効果」シューティングゲームとしてならまた他の評価も出来るかもしれません。
名機を駆る男達が大空へと飛び立ち、死力を尽くした戦いに、ある者は勝利し、またある者は散っていく・・
こういったレシプロ戦闘機を題材にしたリアルな空戦ゲームは数が非常に少なく、その魅力を少しでも多くの人に知ってもらいたいため、もし目ぼしいソフトがあれば喜んでお勧めしたいのですが・・
う〜ん、残念!!
後述しますがリアルなシミュレータではありません。
現在、家庭用ゲーム機でこのジャンルのレシプロ空戦シミュレータには、IL−2という大傑作があり、それと比べるのも酷かとは思うのですが、いかんせんあまりにリアリティに欠けすぎています。
あくまでもライトユーザー向けのシューティングゲームである、と自分に言い聞かせてプレイするのですが、異常に遠距離から超正確に飛んでくる敵の銃弾、至近距離からの直撃でもなかなか一撃で落とせない敵機と、とにかく空戦ゲームとしてのバランス自体が悪すぎる気がします(ダメージを受け、思い切り炎上したまま普通に飛び続ける機体もちょっと・・)。
上記のバランスの悪さを招いている理由の一つに、このゲーム特有のシステム「ACE KILL」があります。
これは、敵機の後方に接近し、一定時間照準マークの近くに敵機を補足し続け、ゲージが溜まった瞬間にL1ボタンを押すとこの「ACE KILL」モードが発動し、突如画面がスローモーションとなり敵機がアップで写し出され、エンジン等の弱点(?)が黄色でレントゲン写真のように表示され、この弱点にうまく銃弾を打ち込むと一撃で敵を撃墜できる、というものです。
妙にマンガちっくな表現ですし、逆にこのシステムがあることで、単純に(というか普通に)敵機を追い詰めて背後から銃弾を発射するという従来の空戦スタイルでは、前述の通りどんなに敵に接近していても一撃で撃墜することが難しくなっているようです。
また、どうやらこの「ACE KILL」を駆使しなければどんどん敵に追い詰められていく、というゲームバランスになっていると思われ、自分は従来の空戦ゲームどおりの正攻法で・・というプレイも難しいのです。
ちなみに、登場機体も、例えばBf109などはE型とG型の区別は、E型(と思われる)の3Dモデルの色替えでしかなく、いくら敵側の機体とはいえ考証と愛が無さ過ぎますね。
正直、このゲームはある程度リアリティを重視する空戦ゲーム好きや大戦機好きにはお勧めしかねます。
グラフィックは結構綺麗でまあ及第点だと思いますし、変な新システムにこだわらずにもっと普通のゲームにしてくれれば良かったのですが・・
もっとも、新感覚フライト「特殊効果」シューティングゲームとしてならまた他の評価も出来るかもしれません。
名機を駆る男達が大空へと飛び立ち、死力を尽くした戦いに、ある者は勝利し、またある者は散っていく・・
こういったレシプロ戦闘機を題材にしたリアルな空戦ゲームは数が非常に少なく、その魅力を少しでも多くの人に知ってもらいたいため、もし目ぼしいソフトがあれば喜んでお勧めしたいのですが・・
う〜ん、残念!!
GOOD!
1)フライトシミュレーターのようなハードさがなく、勢いとノリで気軽にプレイできる。イージー:ノーマル:ハードという難易度の選択はありますが、アーケードゲームですからガンガンと機銃ぶっ放しでイケル。シミュレーターという観念でリアリティに拘らなければ、この内容は十分だと思います。
2)1940年代のニュース映画風のインターミッションや、ノーズアート風のカバーガールなど、往時を感じさせるグラフィックのタッチや意匠にもこだわっている。『ドイツ週間ニュース』や『日本ニュース』といったプロパガンダ・ニュース映画や宣伝ポスター、AFRS(米軍ラジオ放送)の『GI JIVE』といった戦時ラジオ放送に興味があるなら、ニヤリとなりそう。
BAD/REQUEST
私自身はゲーム自体が面白ければ、グラフィックにはそんなにこだわりませんけど、本作についてはタッチの差で優秀な競合作品が先に登場したので損をしていると思います。
最大の幻滅は、自機の姿や動作です。段ボールに描いたイラストを切り抜きそれを画面に貼りつけて、ぎこちなく上下左右に動かしている感じなんです。どうみても空を飛んでいるイメージがしません。これはフライトゲームとして致命的だと思いました。
本作と同時期、すこし前に発売された『IL-2: Sturmovik: Birds of Prey』をプレイした際の機体のスムーズな動きに感動したこともあり、本作にはがっかり。延期続きでイライラしながらも、発売をずっと待ち望んでいた分、失望も大きかったですね。私は最初のミッションでこの自機の動きを見て、プレイ意欲が消え失せてしまいました。ということで、キャンペーンを全部クリアしていません。
また特殊な射撃モードがありますが、ギミックとしても面白いものでなく、操作も面倒で不要だと思いました。
さらに、お目当てのマルチプレイについても、完全に過疎っていて、一度も実戦参加できませんでした。
COMMENT
PS3(シルバー40G)+ヴィエラ37型(フルハイ+倍速))+標準コントローラーでプレイしました。
本作をプレイしていたアメリカ人のゲーム仲間から、「これはお前がいうほど、そんなに悪くないよ」と言われたのですが、私と逆の意見も確かにあります。決してプレイすることはムダではなく、アーケードタイプのシューティングゲームとしてそこそこだと思います。しかしながら、空を飛びたい夢というか、その飛翔感や高揚感に欠けたフライトゲーム、というのが私の本作への偽らざる気持ちです。
余談ですが。私の記憶だと、本作は当初Atariから2008年秋の発売がアナウンスされたものの、たしか開発費の払いの問題から発売が遅れに遅れた上に、パブリッシャもUBISOFTに変わったりした(確かAtari版もあった)。つまり、なにかと曰く付きの作品でした。
さらに不運は続き、ゴタゴタのために発売が遅れた結果として、『IL-2: Sturmovik: Birds of Prey』発売の直後に市場導入されることとなり、それは本作にとってまさにトドメとなったわけです。私が所属していたクランのメンバー=欧米の飛行機野郎たちも当初本作に期待してましたが、『IL-2: Sturmovik: Birds of Prey』のデキの良さに、以後まったくと言って良いほど本作が話題に登ることはありませんでした。
ということで、決して内容が最悪でもないし、逆にニッチ市場であるWW2のフライトゲームを出してくれただけで御の字なんですが。哀しいことに同時期に傑作『IL-2: Sturmovik: Birds of Prey』が登場したために割を食ってしまった作品と言えます。