【PS3】L.A.ノワール レビュー
発売元 | ロックスター・ゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-07-07 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:クライムスリラー ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 2pt | 2pt | 1pt | 3pt | 1pt |
41pt
GOOD!
・グラフィックス
町並みも綺麗ですが、やはりこのゲームのグラフィックの肝は顔です。
表情豊かで、特に尋問されて挙動不審になる様子はとてもリアルです。
映画やドラマで見た俳優さんも出ていますが、その忠実な再現度にニヤニヤ笑ってしまいました。
・実際にあった事件をモデルにしたパートもあり、それらに詳しい人は同事件を追体験できます。
・徒歩での追跡シーンはちょっとしたミニゲーム感覚で楽しめました。
BAD/REQUEST
・推理物というより刑事物なので、突飛なトリックや実は意外なこの人が犯人!ってことはありません。基本的に調査によって徐々に情報が開示されていき、それらの証拠が示す人物を淡々と逮捕するのみです。シナリオの大筋においてプレーヤーの推理が介入する余地はほぼありません。
・このゲームの売りの一つでもある尋問パートについては、絵が綺麗になっているので真新しく見えますが、その実やっていることは逆転裁判4の法廷パート同じです。比較するとLAノワールの方が若干簡略化されていますが。
公式サイトの説明等を見て、相手の表情を読むのが難しそうに感じる方もおられるでしょうが、実際は結構派手に動揺してくれるので難易度としてはたいしたことはありません。また、尋問パートは数カ所ある周辺の聞き込みを除いて、ほぼ事件終盤に置かれているので、尋問によって物語が大きく変わるということもなく、基本的に確認作業となってしまっています。
・銃撃戦は単調で難易度も低く、また刑事物にありがちな「容疑者の手を撃って銃だけを落とす」といったことも出来ません。
手の先を何発か撃っただけでも相手はあっさり死にます。というか、殺すか生け捕りにするかは予めシステムで決められており、それに反する行動は出来ないようになっています。生け捕り前提のキャラは足を撃っただけでもゲームオーバーになりますし、たとえ証言がとれそうな容疑者でも、殺すと決まっていれば必ず殺さないとシナリオが進まず、どうやっても生け捕りには出来ません。というか、そもそも銃を収める動作はプレイヤーに許されていません。
・マップが広大でおそらく当時のLAを忠実に再現しているのでしょうが、移動が長くなる以外の効果はありません。
その移動についても相棒に運転させることでショートカットできますが、それをやると更にマップの広さの意味が無くなります。
何度かあるカーチェイスで利用するのも極々一部なので、マップ分割でも問題ないレベルです。
まぁ主人公はただの人間であり刑事で、特殊な移動法があるわけでもなし、街で大暴れできるわけでもないのですが、だからこそ、広大なマップは本当に「ただそこに広いマップがあるだけ」です。ただ、綺麗には作ってあるのでブラブラすることで当時の雰囲気を実感できて最高!な人は満足出来ると思われます。
ただ、ブラブラしたところで店で買い物できるわけでもなし、車を使ったミニゲームがあるわけでもなし、何が起きるって事もないのですが。
・路上犯罪パートも動機こそ様々ですが、事件自体はバリエーションに乏しく、また簡単なのでただの作業です。
・シナリオ全体に関してはネタバレにもなるので具体的な指摘は避けます。
シナリオに分岐は無く、どうプレイしても結末は同じです。
ただ言えるのは、上にも書きましたがこれはリアル志向の刑事物なので、予想を裏切る意外な展開や頭を使うような緻密なトリックなどは期待する方が間違いなようです。
なので、純粋に当時の刑事になりきる覚悟でプレイすれば、退屈でつまらない思いをするかもしれませんが、過度にガッカリすることも無いと思われます。
COMMENT
32インチHDTVにHDMI接続でプレイ。
開発会社が違うので単純に比較は出来ませんが、ロックスターの過去作と比べると、プレイヤーを楽しませる要素が明らかに少なく、すこし残念でした。刑事なら刑事なりの箱庭の楽しみ方をシステムとして用意してほしかった。
ただ予約購入後、事前にゲームサイトなどの情報で、そのあたりについてはある程度は覚悟していたので、特に大きく落胆することなくプレイできました。
まぁ、とても綺麗にまとめてある凡ゲーです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 1pt | 1pt | 2pt | 0pt |
40pt
GOOD!
1940年代を舞台にしたL.Aを非常に忠実に再現しており、
店のショーウィンドウから、看板に至るまで細部までとことんこだわっている。
人物のグラフィックも本当に表情豊かで、今まで見たこともないほどリアル。
BAD/REQUEST
グラフィック以外の部分が適当過ぎる。肝心の捜査パートの証拠集めは、
最初から最後までただ怪しいところでボタン押すだけだし、
尋問パートの部分もミスしても勝手に話は進む。ミスしてしまうと、ただでさえ
断片的で分かりづらいストーリーがさらに理解しにくくなるので、
結果的に間違えるほどゲームが面白くなくなる。
話は進むがやり直しがきかないというのはかなりのストレスなので、
攻略サイト頼りになりがち。
ロケーションへの行き来はカットはできるものの、
うんざりするほど広いだけのマップをドライブするだけなんですぐに飽きる。
途中で路上犯罪の無線が入るが、目的地と真逆であったりすることが多く、
さらにげんなりする。
路上犯罪も、犯人を追いかけるか銃で撃つかだけで飽きやすい。とはいえ、
他に面白い要素がないのでこれで楽しむしかない。
肝心のストーリーもご都合主義全開で、唐突に微妙なルックスのおばちゃんと
いい仲になったり、どう考えても犯人だろという人が説明なしに
犯人じゃなかったり、ユーザーの努力を突き放す要素が高い
COMMENT
雰囲気最高のタイトル画面を見たときはシビれたが、
そこが盛り上がりの最高潮でした。
グラフィックは素晴らしいが、肝心のゲームやシナリオといあった根幹部分が
あまりにもお粗末であり、トロフィー獲得やゲームクリアーしても徒労感しか残らない。
最初から最後までやらされてる感の強いゲームです
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 2pt | 1pt | 0pt | 3pt |
38pt
GOOD!
グラフィック(5P)
これは本当にすごかった。PS2で初めてサイレンを見た時の衝撃をまた受けるとは…
「顔の表情を読み取って見破る」ようなゲームはたまに出てくるが正直「どうやって読み取れと…」と言わんレベルのお粗末なものが多いがこれは本当に(一部大げさではあるが)その表情で読み取れる気がする。
ストーリーは確かに地味。(と言っても自分は早々にリタイアしたので中盤以降は分からないが…)
しかし、地味ではあるが、「当時のアメリカではこういう事件がありそうだな」「当時のサスペンス系アメリカ映画でありそうだな」と思わせるようなストーリーは奇を衒ってうんざり…となるよりかは遥かにマシ。
BAD/REQUEST
操作部分(快適さ0P・満足感1P・熱中度2P)
正直ヘビーレインの時でもそうだが海外開発会社は「アナログスティック」の意味をわかってないのか?
全開に倒しても徒歩。走るにはR2。意味が分からない。
しかも「銃を抜き取った時はR2は銃を撃つ」これも意味不明。
なぜ「走る」ボタンと「銃を撃つ」ボタンが同じで不思議に思わない…
それとも当時のアメリカ人は走りながら撃つということが出来なかったのか?そんな馬鹿な…
にも関わらず変な所でリアルにこだわり、小回りが全く効かない。
特に走ってる時なんて「もう腕回しながら走れよ…」と言いたくなるぐらい大回りだし、追跡中にはしごを登ってる最中に追いつくと必ず蹴り落とされたり…
銃撃戦でも実に狙いにくく(自分が下手なのは自覚済み)とにかく操作部分で心底嫌汚さして全然序盤でやめてしまった…
こういうところは日本のメーカーに作らせればもっとまともな仕様に変えてくれると思うが…
英語音声・日本語字幕
「表情を読み取って嘘かどうか暴け!」という割には英語音声・日本語字幕だと確実に証言中の表情を凝視できませんよね?
100歩譲ってそこまで凝視しなくてもある程度オーバーリアクションなので解るよ、というもあるでしょうが、このゲームの肝の部分ですからやはりここは今流行りのアイドル声優ちゃんとかは使わず、洋画に多用さてるベテラン声優にしっかり声を吹きこんで貰いたかった。
そうすれば表情+声の演技でより楽しめたはずなのに。
COMMENT
パッケージ裏を見て「面白そう!」
実際に遊んでみて「なんだこれ…」
ヘビーレインでも(こっちはバグのひどさで)そうだけど題材は一級品なのに変なこだわりとなんで?と思わせる操作感等で熱が覚めてしまう。
それでもヘビーレインは最後まで遊べたがこちらは途中で断念してしまった…
これだったら自分は純粋なアドベンチャー出でてくれたほうがよほど良かったかもしれない。
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-01-14
私は、現代的な科学捜査が浸透していない前時代の刑事もの、探偵ものが好きなんですが、LAノワールをプレイする前からシャーロック・ホームズやLAコンフィデンシャルが好きでした。
だからというわけでもないんですが、今作品は完璧な時代考証と雰囲気で一気にのめり込んでしまいました。
簡単にレビューすると、今作品は最後までプレイできる熱意かあるかないかで、評価がわかれる作品なんだと思います。ラストが気に食わない方もいるでしょうが、あのラストは個人的に最高にかっこいい男の生き様でした。RDRのジョン・マーストンもしかりですが、R☆は、漢が描ける数少ない会社だと思います。
開発のチームボンディが倒産してしまったのは、すごくやりきれない思いでいっぱいですが、ここまでの規模と雰囲気、時代考証のオープンワールドを製作したことだけでも敬意を表したいし賞賛に値します。
最後に、この言葉で締めくくらせて頂きます。
R☆最高!!!
チームボンダイすげえ!!!
では、よい週末を。
GOOD!
全体的に辛口の評価になります
○グラフィック 5点
これまでに例がないほど素晴らしいの5点をつけさせていただきます
綺麗なだけでなく、尋問のキモになるだけあってキャラクターの表情の変化などは
視線が泳いだり口元が歪んだりと非常に細かく作りこまれています
○オリジナリティ 4点
キャラの表情の変化をもとにして嘘を見破る尋問は言うまでもなく、
目的地まで相棒に運転してもらって移動をスキップするなどの便利システムは
ありそうでなかったものだと思います
あとは
・実際に起きた事件(ブラックダリア事件)を題材にした事件がある
・広大なマップ
そんなくらいでしょうか
BAD/REQUEST
駄目なところを列挙していきます
良い点に比べて圧倒的に多いです
○ゲーム全般に関して
・挙動がもっさり
リアルさを追求したからかは知りませんが、遅いし細かい調整がやりにくい
一本橋とかマジで最悪です
・銃撃戦が非常にお粗末
直感的な操作や素早い動きができない、カバーも移動もやりづらい
でも非常に簡単で、隠れて撃ってるだけで終わります
よくこれでOKが出たなと思うレベルです
・キャラの見た目が似通いすぎ
当時がそうだったのかもしれませんが、男はハゲか髪をピッチリと撫でつけた奴
女は額を出してアップにまとめた髪型の奴しかいません
男はともかく女は顔も似ていて誰が誰だか見分けがつかないです
・非常に単調
ストーリー事件はほぼ一本道で、途中で尋問を失敗しても問題なく先に進みます
(結末と事件後の評価が多少変わるくらい?)
また合間合間に遭遇する路上事件も、「どこそこで銃を持ったバカが暴れてるから
何とかしろ」ばっかりでバリエーションに乏しいです
最初から最後までとにかく同じことの繰り返しという印象でした
・非常に簡単
「表情の微妙な変化をもとに嘘を見破る」……というのが本作の売りのはずですが、
嘘を言っているときと真実を語っているときの差が大きすぎてバレバレです
また仮に間違えたとしても事件解決不可になるでもないですし、捜査に関しても
次に何をしろといちいち指示されるため、自分で考えて行動する部分が非常に
少なく簡単且つやらされている感が強いです
○ストーリーに関して
・主人公がカス
序盤〜中盤は「市民を守るという熱意を持った誠実な警察官」という印象でしたが、
中盤から終盤にかけては一体何をやっているのか、何がどうなってこうなったのか、
また何がしたいのかもわからないダメ男と化します
見せ方がヘタクソだと思います
・爽快感や達成感が皆無
犯人を逮捕した達成感や、無事に事件を解決した爽快感などとは無縁のゲームです
ネタバレになるので詳しくは言えませんが……
COMMENT
ゲーム中に何度も電話をかけなければいけない場面があるのですが、
「交換手、○○に繋いでくれ」「只今お繋ぎします」「コール・フェルプス、バッチ1247」
「どうしました、刑事さん?」このやり取りをスキップなしで何十回と見させられます
確かに電話をかけたら名乗ったり色々言うことがあるのは確かですが、それを
いちいち再現されても面倒なだけだとスタッフは気づかなかったのでしょうか
せめてテキストスキップくらいさせてほしいです
こういった細かい不親切な点がたくさんあります
ミステリーやサスペンスとしても褒められたものではありません
事件の細部など語られないまま終わる部分も多いですし、事件現場を捜査して証拠を
集めてもその8割以上は何の使途もなく集めただけで終わります
意外性のある結末とか驚愕の真実とか一切ありません
このシナリオを書いたライターは本当に何がしたかったんでしょうか?
さっさと終わらせてしまいたいという気持ちだけで一気に最後までプレイしました
当時の街並みを再現した広大なマップとか、表情が細かく変化するところなど、
リアリティを出そうとして色々と頑張ったのはよくわかるのですが、
それがゲームとしての面白さに繋がっていなければ何の意味もありません
二周目をプレイすることは絶対にないです