【PS3】L.A.ノワール レビュー
発売元 | ロックスター・ゲームス (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2011-07-07 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:クライムスリラー ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt |
42pt
GOOD!
全体的に辛口の評価になります
○グラフィック 5点
これまでに例がないほど素晴らしいの5点をつけさせていただきます
綺麗なだけでなく、尋問のキモになるだけあってキャラクターの表情の変化などは
視線が泳いだり口元が歪んだりと非常に細かく作りこまれています
○オリジナリティ 4点
キャラの表情の変化をもとにして嘘を見破る尋問は言うまでもなく、
目的地まで相棒に運転してもらって移動をスキップするなどの便利システムは
ありそうでなかったものだと思います
あとは
・実際に起きた事件(ブラックダリア事件)を題材にした事件がある
・広大なマップ
そんなくらいでしょうか
BAD/REQUEST
駄目なところを列挙していきます
良い点に比べて圧倒的に多いです
○ゲーム全般に関して
・挙動がもっさり
リアルさを追求したからかは知りませんが、遅いし細かい調整がやりにくい
一本橋とかマジで最悪です
・銃撃戦が非常にお粗末
直感的な操作や素早い動きができない、カバーも移動もやりづらい
でも非常に簡単で、隠れて撃ってるだけで終わります
よくこれでOKが出たなと思うレベルです
・キャラの見た目が似通いすぎ
当時がそうだったのかもしれませんが、男はハゲか髪をピッチリと撫でつけた奴
女は額を出してアップにまとめた髪型の奴しかいません
男はともかく女は顔も似ていて誰が誰だか見分けがつかないです
・非常に単調
ストーリー事件はほぼ一本道で、途中で尋問を失敗しても問題なく先に進みます
(結末と事件後の評価が多少変わるくらい?)
また合間合間に遭遇する路上事件も、「どこそこで銃を持ったバカが暴れてるから
何とかしろ」ばっかりでバリエーションに乏しいです
最初から最後までとにかく同じことの繰り返しという印象でした
・非常に簡単
「表情の微妙な変化をもとに嘘を見破る」……というのが本作の売りのはずですが、
嘘を言っているときと真実を語っているときの差が大きすぎてバレバレです
また仮に間違えたとしても事件解決不可になるでもないですし、捜査に関しても
次に何をしろといちいち指示されるため、自分で考えて行動する部分が非常に
少なく簡単且つやらされている感が強いです
○ストーリーに関して
・主人公がカス
序盤〜中盤は「市民を守るという熱意を持った誠実な警察官」という印象でしたが、
中盤から終盤にかけては一体何をやっているのか、何がどうなってこうなったのか、
また何がしたいのかもわからないダメ男と化します
見せ方がヘタクソだと思います
・爽快感や達成感が皆無
犯人を逮捕した達成感や、無事に事件を解決した爽快感などとは無縁のゲームです
ネタバレになるので詳しくは言えませんが……
COMMENT
ゲーム中に何度も電話をかけなければいけない場面があるのですが、
「交換手、○○に繋いでくれ」「只今お繋ぎします」「コール・フェルプス、バッチ1247」
「どうしました、刑事さん?」このやり取りをスキップなしで何十回と見させられます
確かに電話をかけたら名乗ったり色々言うことがあるのは確かですが、それを
いちいち再現されても面倒なだけだとスタッフは気づかなかったのでしょうか
せめてテキストスキップくらいさせてほしいです
こういった細かい不親切な点がたくさんあります
ミステリーやサスペンスとしても褒められたものではありません
事件の細部など語られないまま終わる部分も多いですし、事件現場を捜査して証拠を
集めてもその8割以上は何の使途もなく集めただけで終わります
意外性のある結末とか驚愕の真実とか一切ありません
このシナリオを書いたライターは本当に何がしたかったんでしょうか?
さっさと終わらせてしまいたいという気持ちだけで一気に最後までプレイしました
当時の街並みを再現した広大なマップとか、表情が細かく変化するところなど、
リアリティを出そうとして色々と頑張ったのはよくわかるのですが、
それがゲームとしての面白さに繋がっていなければ何の意味もありません
二周目をプレイすることは絶対にないです
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt | 2pt | 3pt |
45pt
GOOD!
■グラフィックがきれい。
町並みや表情が非常にリアルです。
車に写りこむ背景、電灯の光の当たり方など・・・。
■音がリアル。
車が走り去る音、風きり音。
音楽も必要最小限でゲーム内の空気感を感じられます。
リアル性を求めて作られたからか、全体的に地味な雰囲気です。
■やりこみ要素が多い。
サブイベントや車のコレクション、バッジ集め等、直接事件とは関係ないやりこみ要素があります。
トロフィー集めする方には良いかもしれません。
ダウンロードコンテンツによる追加ミッション等も配信予定らしいです。
■尋問のシステムが斬新だと思います。
証拠を揃えて、表情を読んで相手を問い詰める・・・。
BAD/REQUEST
■自由度が皆無。
1つの事件を解決するまですべて一本道です。複数の事件を受け持って自由に捜索できるかと思っていましたが、それができません。
隔離された狭い現場でひたすら捜索・ロケーション(場所)移動・尋問の繰り返し。
自由に動けることといえば、ロケーション移動中ぐらいです。それでもサブイベントがたまに発生するぐらいで、街を走っていても楽しくありません。
■ロケーション移動について
車で移動中に相方がどんどん喋りまくるので、字幕に集中すると、まともに運転できない。
事件についての会話が多いので、読み飛ばすと事件の把握がしづらくなることがある。(後からオプションのログから会話内容は確認できますが、毎回テキストベースのログを眺めていても楽しくありません。)
■尋問のシステムについて
相手の表情を見て真相を暴くことを売りにしたゲームですが、正直、そんなこと不可能です。確かに表情はリアルですが、表情を読み取って正解に導ける人がどれだけいるでしょうか?
また、尋問なので会話が主体となるため、字幕が次々と表示され、表情を読み取る隙がないときもあります。
いろいろな証拠を総合してプレイヤーが判断することになりますが、どれを選択してよいか分からない場合も出てきます。その時は、ギャンブルのように賭けに出なければ先に進めません。
可能であれば尋問の難易度を調節できるようにしてほしかったです。(行き詰ったらヒントが出る等)
■キャラクターの動きが不自然
グラフィックがきれいなだけに、キャラクターが時々ぎこちない動きをするので、かえって不自然に感じます。動きもかなりモッサリしています。
■手動でセーブできない。
イベントが進まないとオートセーブされない仕様になっている。
COMMENT
発売前から雑誌や映像で「ロックスターゲーム」、「オープンワールド」などのキーワードからGTAのようなゲームを想像して購入した方がいらっしゃるかもしれません。(私もその一人です。)
自由度は皆無ですし、アクションも大味(良い言い方でいうと操作が簡単)なので、GTAなどのオープンワールドのバリバリのアクションゲーム求める方は、購入すると失敗します。
スプラッター映画のような、見るに耐えない死体などは出てきませんが、傷口がえぐられていたり骨が見えたりするシーンもあったので、こういうのが苦手な方は注意した方が良いです。
ゆっくりと時間をかけて謎を解く、推理系のゲームが好きな方には最適なゲームだと思います。
推理の難易度は高めだと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 1pt |
45pt
GOOD!
他のレビュアー様と同様やはり特出すべきは表情の素晴らしさ
ただ海外の表情ですので、受け取る印象は日本と違ったりする場合もありそうです。
(という感想が出せるほど精密に作られています。)
表情のグラフィックを見るだけでも今後の展望に期待できます。
車両に乗ると流れるラジオから知っている曲などが流れるとちょっとテンションが上がります。
R☆的会話のやり取りでニマニマできます。
BAD/REQUEST
主ストーリーをプレイするうえでのゲームとしての要素が携帯ゲーム並み
尋問・取り調べ内容が破綻してようがどうしようが進むストーリーはカタルシス皆無
ストーリーは違えどやってる事が一緒で、同じことの繰り返し作業
銃撃戦・格闘すら携帯ゲームのほうがまだ気が利いてるほど陳腐なゲーム性。
会話のスキップができないのでやり直す気にならず、テンポがとにかく悪い
その割にはムービーは○ボタンでスキップされてしまう。そして見逃した場合
ストーリーをはじめからやり直さなければならず、またダラダラ長い会話を1時間聞くことになる
COMMENT
刑事とか事件とか推理とかどうでも良くて、当時のロスを観光したい!それだけ!
という人におすすめのゲーム。「AFRIKA」のLA版 写真とれないけど。
今後のアップデートで操作性が改善される可能性はあるけれども、
大幅な改変は不可能と思います。
7770円内訳(個人的主観)
表情/人物グラフィック:3000円
街並みグラフィック:2500円
ゲーム性:500円
その他要素:1400円
個人的には1000円でも買わないレベル
確かにグラフィックはすごい。今までにないし独自性は高いとおもう。
ただゲームというにはあまりにもすべてが中途半端。2週目なんてもってのほか。
推理・サスペンスものの製品として売りに出していいレベルじゃない。
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-01-14
私は、現代的な科学捜査が浸透していない前時代の刑事もの、探偵ものが好きなんですが、LAノワールをプレイする前からシャーロック・ホームズやLAコンフィデンシャルが好きでした。
だからというわけでもないんですが、今作品は完璧な時代考証と雰囲気で一気にのめり込んでしまいました。
簡単にレビューすると、今作品は最後までプレイできる熱意かあるかないかで、評価がわかれる作品なんだと思います。ラストが気に食わない方もいるでしょうが、あのラストは個人的に最高にかっこいい男の生き様でした。RDRのジョン・マーストンもしかりですが、R☆は、漢が描ける数少ない会社だと思います。
開発のチームボンディが倒産してしまったのは、すごくやりきれない思いでいっぱいですが、ここまでの規模と雰囲気、時代考証のオープンワールドを製作したことだけでも敬意を表したいし賞賛に値します。
最後に、この言葉で締めくくらせて頂きます。
R☆最高!!!
チームボンダイすげえ!!!
では、よい週末を。
GOOD!
・グラフィックス
町並みも綺麗ですが、やはりこのゲームのグラフィックの肝は顔です。
表情豊かで、特に尋問されて挙動不審になる様子はとてもリアルです。
映画やドラマで見た俳優さんも出ていますが、その忠実な再現度にニヤニヤ笑ってしまいました。
・実際にあった事件をモデルにしたパートもあり、それらに詳しい人は同事件を追体験できます。
・徒歩での追跡シーンはちょっとしたミニゲーム感覚で楽しめました。
BAD/REQUEST
・推理物というより刑事物なので、突飛なトリックや実は意外なこの人が犯人!ってことはありません。基本的に調査によって徐々に情報が開示されていき、それらの証拠が示す人物を淡々と逮捕するのみです。シナリオの大筋においてプレーヤーの推理が介入する余地はほぼありません。
・このゲームの売りの一つでもある尋問パートについては、絵が綺麗になっているので真新しく見えますが、その実やっていることは逆転裁判4の法廷パート同じです。比較するとLAノワールの方が若干簡略化されていますが。
公式サイトの説明等を見て、相手の表情を読むのが難しそうに感じる方もおられるでしょうが、実際は結構派手に動揺してくれるので難易度としてはたいしたことはありません。また、尋問パートは数カ所ある周辺の聞き込みを除いて、ほぼ事件終盤に置かれているので、尋問によって物語が大きく変わるということもなく、基本的に確認作業となってしまっています。
・銃撃戦は単調で難易度も低く、また刑事物にありがちな「容疑者の手を撃って銃だけを落とす」といったことも出来ません。
手の先を何発か撃っただけでも相手はあっさり死にます。というか、殺すか生け捕りにするかは予めシステムで決められており、それに反する行動は出来ないようになっています。生け捕り前提のキャラは足を撃っただけでもゲームオーバーになりますし、たとえ証言がとれそうな容疑者でも、殺すと決まっていれば必ず殺さないとシナリオが進まず、どうやっても生け捕りには出来ません。というか、そもそも銃を収める動作はプレイヤーに許されていません。
・マップが広大でおそらく当時のLAを忠実に再現しているのでしょうが、移動が長くなる以外の効果はありません。
その移動についても相棒に運転させることでショートカットできますが、それをやると更にマップの広さの意味が無くなります。
何度かあるカーチェイスで利用するのも極々一部なので、マップ分割でも問題ないレベルです。
まぁ主人公はただの人間であり刑事で、特殊な移動法があるわけでもなし、街で大暴れできるわけでもないのですが、だからこそ、広大なマップは本当に「ただそこに広いマップがあるだけ」です。ただ、綺麗には作ってあるのでブラブラすることで当時の雰囲気を実感できて最高!な人は満足出来ると思われます。
ただ、ブラブラしたところで店で買い物できるわけでもなし、車を使ったミニゲームがあるわけでもなし、何が起きるって事もないのですが。
・路上犯罪パートも動機こそ様々ですが、事件自体はバリエーションに乏しく、また簡単なのでただの作業です。
・シナリオ全体に関してはネタバレにもなるので具体的な指摘は避けます。
シナリオに分岐は無く、どうプレイしても結末は同じです。
ただ言えるのは、上にも書きましたがこれはリアル志向の刑事物なので、予想を裏切る意外な展開や頭を使うような緻密なトリックなどは期待する方が間違いなようです。
なので、純粋に当時の刑事になりきる覚悟でプレイすれば、退屈でつまらない思いをするかもしれませんが、過度にガッカリすることも無いと思われます。
COMMENT
32インチHDTVにHDMI接続でプレイ。
開発会社が違うので単純に比較は出来ませんが、ロックスターの過去作と比べると、プレイヤーを楽しませる要素が明らかに少なく、すこし残念でした。刑事なら刑事なりの箱庭の楽しみ方をシステムとして用意してほしかった。
ただ予約購入後、事前にゲームサイトなどの情報で、そのあたりについてはある程度は覚悟していたので、特に大きく落胆することなくプレイできました。
まぁ、とても綺麗にまとめてある凡ゲーです。