【PS3】Brink(ブリンク) レビュー
発売元 | ベセスダ・ソフトワークス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-07-14 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションシューティング ■ プレイ人数:1〜16人(オンライン:8対8=16人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt |
55pt
GOOD!
<オリジナリティ:3>
パルクールを取り入れた小集団FPS。
パルクールアクションは非常に簡単で、ボタン一つで障害物を乗り越えたり高所に上ったりと快適に動作し、かつ三次元移動が可能なためフィールドもそれを意識し、複雑に作り込んである。通路の前で待ち伏せしている敵を、通風孔を通って敵の背後を取ることができたりと、戦略性の幅を広げている。
FPSとしてのシステムはMAGに近く、衛生兵や工兵、スパイ等、個々のクラスの役割が決まっており、敵を倒す以外にも自分のスキルを実行することで経験値が得られるので、好きなクラスでプレイできる。
また、このゲームはオンラインとオフラインの垣根が薄く、キャンペーンモードやチャレンジモードもオンラインでプレイでき、人数が集まらない場合はBOTというAIが敵味方チームに割り振られるので、自分ひとりで集団を相手にするということがない。常に味方が傍にいる状態で行動するのが戦略的に重要となる。
<グラフィックス:3>
未来都市やジャンクヤードなど、独特の世界観が綺麗なグラフィックで描かれている。
また、FPSで自分のキャラクターは見えないにもかかわらず、なぜか服装のカスタマイズが多い。あまり意味は無いが、いろんな服装を着せ替えするだけでもなかなか面白い。
<熱中度、満足感:3>
ミッション数は多くはないが、ゲーム自体の難易度が高めで、ひとつのミッションを攻略するのに時間がかかる。ミッション中に目的が変わるケースがあり、それに合わせて自分のクラスを変えたりと、戦況を読みつつ攻略していくところが面白い。アビリティや武器も多数あり、自分に合ったプレイスタイルを探すなど、FPSの面白さもきちんと実装されている。
BAD/REQUEST
<サウンド:2>
ムービーシーンの音量が小さい。唯一ストーリーを説明する箇所なのだが、キャラクターが何を話しているのかほとんど聞こえない。字幕を表示させるオプションも無いので、音量を上げて頑張って聞くしか対策はないのだが、大したことを話してないので無視しても問題はない。
他のBGMに関しては特に印象に残るものは無かった。これはFPSというジャンル上、仕方がないとも言える。
<快適さ:2>
GOODの点で挙げたBOTだが、あまり良い動きをしてくれない。メインターゲットではない離れたところでうろうろしていたり、敵の集団を皆で一気に攻め落とすというようなチームワークが無く、単独で突進し、やられることが多い。
それに加えて2013年現在、オンライン状況は完全に過疎で全くマッチングしないため、ソロプレイでこれらのBOTとプレイすることが避けようもない前提となる。せっかく共闘感を意識した造りになっているのに、それを活かすことができていない。
また、ベセスダの宿命とも言うべきか、フリーズがたまにある。ローディング中に操作をすると低確率でフリーズするので、ローディングマーク表示中は犬のようにじっと待つことを推奨する。
COMMENT
持ち味のパルクールアクションもそれほど画期的に戦局を覆すものでもなく、ストーリーもいまいち盛り上がりに欠ける。
それにもまして、一番の問題はオンラインの過疎だろう。日本版は発売当初から隔離サーバで、海外ユーザとはマッチングしない。日本ユーザは非常に少なく、せっかくの共闘感もオンラインでなければ味わえない。しかし、裏を返せばFPS初心者には良いかもしれない。CODやBFはFPS上級者で溢れており、練習しようにも初心者には厳しい状況であるので、まずは文句を言わないBOT達とプレイし、集団戦術を学ぶのも良いかもしれない。
現在はamazonでもかなりの低価格で販売されているようなので、値段相応には遊べると思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2011-07-27
GOOD!
○オリジナリティー
味方を強化するスキル、味方に情報を与えるスキルなど、サポートスキルが非常に多く存在します。
それらで仲間同士補い合わせることで、共闘感を生みだしています。
4つのクラスによるわかりやすい役割分担もGood。
○グラフィックス
これは間違いなく長所でしょう。
リアルとコミカルの中間のような感じのグラフィックで、ワイルドで奇抜な装飾品が大量です。
なぜか例外なくキャラの顔が長いですが、もう慣れました。
銃器のグラフィックも細かく描かれており、同じ武器でも陣営によってデザインが変わります。
○熱中度
共闘感を重視したFPSゆえに、フレンドと一緒にプレイすると非常に白熱します。
2,3人でも戦局を大きくひっくり返すことができ、とても爽快。
パルクールアクションはぶっちゃけオマケですが、
他FPSでたまにある\"ちょっとした段差に阻まれて進めない\"ということがないので快適。
BAD/REQUEST
●サウンド
意訳に関してはほんの少し難がある程度です。
ただし、それが全く気にならないほどひどいと思える部分が、他にあります。
それは”ボイスの音量”です。
戦闘開始前のストーリーデモで、蚊が鳴いているような小さい声で喋るキャラが何人もいます。
感情を込めて大声を張り上げているはずなのに、何も伝わってきません。
テレビ側の音量を上げても、ヘリの音などにかき消されて全然聞こえませんし、
今度は普通の音量で喋っていたキャラがうるさくなってしまいます。
もともとストーリーはあってないようなものでしたが、この問題はそれに拍車をかけています。
この手の問題は、テストプレイすれば一発でわかるはずなんですが……。
●快適さ
オートセーブ中はアイコンが出ますが、その時にヘタにいじるとフリーズします。
1度だけセーブデータが破損データと化し、最初からキャラを作り直すことになりました。
こんな不安定なセーブ方式なら、セーブ中に何もいじれない方がはるかにマシです。
再現性のないフリーズではなかったのが救いでしょうか。
COMMENT
色々とアラが目立ちます。
オフ重視でやっていたので気にはなりませんでしたが、オンラインが絶望的なのは痛いです。
ゲームバランスも現状では良いとは言えません。
オペレーティブは死にスキルが多いし、エンジニアは武器強化が強すぎる。
それでも、ゲームシステムの基礎部分はしっかりしていて面白いのが憎い。
パッチで調整が入れば、BADに挙げた点が全部帳消しになるほど。
実に惜しいゲームです。