【PS3】ファイナルファンタジーXIII−2 レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-12-15 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 4pt | 3pt | 1pt | 2pt | 3pt |
42pt
GOOD!
フラグメントコンプリート済みです。
【セラがかわいい】
元々が線の細い造形ですが、前作のコスチュームは線の細さを貧相さにかえる素敵コーディネートであったのに対し、今作はその線の細さを活かす良いコスチュームでした。
モーションも良かったと思います。モーグリうらやましーぞー!
【よりスピーディになった戦闘システム】
今作では「パラダイムシフト」と名称が変更されていますが、前作の「オプティマチェンジ」時には謎のカットインが入り、ストレスでした。これが改善されています。
さらに、召喚獣が廃止され、モンスターとの共闘になったことで、常にスピーディーな操作が求められるようになりました。
【うちのベヒーモスちゃん】
モンスター育成は手間暇をかけるに見合った楽しみがあります。
スペック最強を目指したり、実用性を目指したりと、なかなか面白いです。
エンハンサーというロール自体の存在を限りなく透明なものにしてしまうシンクロドライブがあったり、個性あふれるものがあって、こういった特徴を活かすためにどういった育成が良いかを考えるのも楽しい。
【フィールド上の会話】
前作も、NPCに近づくだけで会話が始まるというシステムが採用されましたが、あってないようなものでした。今回は、それがそれなりのものになっています。
セラ・ノエル・モーグリの掛け合いもちゃんと意味があるものになっています。
【ボーカル付きBGMが増えた】
ヘビメタ風のチョコボのテーマと、哀愁感あふれるノエルの故郷のBGMは好き。
【序盤の盛り上がり】
オープニングからアトラス戦までの5時間ほど、つまりゲームショウなどで公開されていた部分までは、演出もシネマティックアクションも良い感じで入っていて、「こりゃすごいゲームに仕上がったな!」と興奮しました。
BAD/REQUEST
【右肩下がりの内容】
最初が盛り上がったのですが、どんどん尻すぼみに。
いやー、途中の「某柔らかモンスター大量増殖事件」の真相の衝撃度。もとい笑撃度。いや、むしろ、「笑激怒」という言葉を作りたいぐらいのギャグ展開に、コントローラーをブレイクしてスマッシュアッパーしたくなりました。
それから、忘れた頃にライブトリガーとシネマティックアクション。そういえばありましたね。すっかり忘れてました。あれ、ミスしたほうが声優さんのオモシロボイスが聞けて楽しいですよね。
シネマティックアクションは、最後のフィニッシュじゃなくて、途中で割り込んできて、「成功すれば即ブレイク、失敗したらダメージ」のほうがなんぼか面白いかったんですけどね。
そして極めつけはあのエンディング。
ノーマルエンディングは、まあ、許しました。
「フラグメントコンプリートすっぞー!」って思いました。
で、なに、あれ?
シークレットエンディングのどのあたりがシークレットなのわからない。
内容を観終わって
( ゚д゚)……え、知ってるよ?
……これで終わりなの?
<(^o^)>ナンテコッタイ!
【クリスタリウムのみが成長要素】
モンスター育成はアビリティ継承があるので良いのですが、武器改造がなくなったせいで、セラとノエルは成長要素が実質クリスタリウムのみになっています。
アクセサリも謎の制約(たぶん原因はパラドクスによる時空の歪み)により複数装備がしにくい上に、組み合せボーナスも絶妙に使いにくく、かゆいところをかゆいままにしておく自由度に思わずうなってしましました。
で、そのクリスタリウムの成長も40時間程度でカンストしてしまうという親切設計。どうしろと?
【各所にある嫌がらせ】
・フラグメントのためにスロットゲーム必須
・量で勝負の迷宮パズル
本編にサブゲームが絡んで欲しくないですよね……
まあ少しなら絡んでもいいんですけど、なんであんな面倒な仕様にするんでしょうか?難易度を量で調整するとか、どこの入学試験ですか?
・クイズ(笑)
フラグメント集めにサブゲームが絡んで欲しくないですよね……
しかも、なげやりな内容のクイズ^^;
怒りを通り越してあなたにも生暖かい笑顔が!
口角を上げてフラグメントコンプリートしましょう!
・一言多いアイテム屋
・某所のエンカウント祭り(無我の境地で◯ボタン押し続けました)
嫌がらせというか、基本的にしつこいんですよね。
難易度の「3点・・・難しい」の評価は、「面倒くさい」という点において「難しい」という意味です。
こういうものって、許せる範囲ってのがあると思うんですが、こちらの堪忍袋の緒をことごとくOVERKILLしてくれるところが素敵でしたクポーっ!
COMMENT
たぶん開発陣はアトラス戦までで燃え尽きちゃったんだと思います。事前公開できた部分は本気で作ったのではないでしょうか。本当に面白かったですから。それでも前作をやってないと、導入が意味不明で、戦闘の難易度(操作慣れ的な意味で)も高いという部分は目をつぶらないといけませんが。
アトラス戦のあとの部分は敗戦処理です。まあ、敗戦処理としてのお役目は果たしたように思います。
今は、野球でいうと、9回裏で7点差で負けているぐらいな感じですが、まさかのDLCのマモノ登場で、どうにかなるかもしれません。代打「オメガ」くんは、痛烈なレフトゴロでした。「打球はが強力だが、足が遅すぎる」といったところでしょうか。
まだワンアウトです。逆転勝利することを夢見て、結びの言葉とさせていただきます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 1pt | 2pt | 1pt | 3pt | 1pt |
42pt
GOOD!
前作クリア済み、HDMIケーブル使用です。
グラフィック(グラフィック)
背景のテクスチャやライティング、エフェクトは日本最高峰と言っても差し支えないレベルだと思います。
プリレンダのムービーも前作より少ないですが、流石スクエニといったクオリティです。
ただキャラデザイン自体はカッコ悪いです。
モンスター(熱中度)
ドラクエ5などと同じく倒したモンスターを仲間にできるシステムです。
目新しいシステムではないですが、全体的に一番マトモです。
アクセサリーと名前をカスタマイズできるので、それなりに愛着は湧きます。
仲間にしたくなるようなモンスターがあまりいないのが残念です。
BAD/REQUEST
ストーリー(熱中度・満足感)
セラが旅立つ理由、ノエルが選ばれた理由、カイアスが戦う理由。
残念ながらどれも最後まで理解できませんでした。
オマケにエンディングには『TO BE CONTINUE』の文字…まだ続くそうです。
また最初から最後までイベントのノリが軽薄で、ノエルの口調にいちいちイラッとします。
前作に登場した主人公達が登場するのは嬉しいのですが、ほとんどチョイ役です。
バトル(オリジナリティ・熱中度)
システム自体は前作と同じく面白いシステムです。
ただ今作はエンハンサー・ジャマーの補助効果がすぐ切れるので、必然的にアタッカー中心の構成になります。
難易度はEASY・NORMALと選べますが、ほとんど○ボタンを連打してるだけで勝利できます。
たまにさらっと即死攻撃(全体・回避不可)をしてくる敵がいるのでストレスがマッハです。
一応□ボタンでモンスターの特技を使えるのですが、ゲージを溜めないと使えないので役に立ちません。
退屈過ぎてプレイヤーに睡眠の状態異常がかかるバトルは斬新だと思います。
クリスタリウム・成長要素(熱中度)
面白いギミックを期待していたのですが、ロールに経験値を振り分けるだけの簡素なシステムです。
レベルキャップはなく、敵さえ倒していればすぐにLv99になります。
ゲーム開始から2〜3時間でファイガなどの強力魔法を覚えてしまったため、戦闘では特に苦労しませんでした。
モンスターも成長アイテムを与えるだけで強くなるので、育てる楽しみはありません。
フィールド(満足感)
一本道感は軽減されましたが、歩いててもワクワク感がありません。
マップも使い回しばかりで『あーさっきここ来たな』というデジャヴ感が味わえます。
ミッションは基本お使い(アイテム探し)で、ヒントも少なくワンパターンです。
『町?』そんなものありませんよ。
ヒストリアクロス(快適さ)
ヒストリアクロスは時間移動という名目のワールド移動システムですが、実際はただのメニュー移動です。
マップインした時のロード時間がバグレベルの長さ(30秒〜1分強)です。
パズル・クイズ(熱中度)
正直『え?』ってなりました。
特にクイズの内容が理不尽で、ゲーム内にも情報がないような問題ばかりで厳しかったです。
パズル・クイズの配置が一箇所に集中しているので、クリアするまでに飽きます。
サウンド(サウンド)
今までのFF…というか、全ゲームで最低だと思います。
謎のボーカル入りBGMやハードコア風の曲調のせいで、シチュエーションの雰囲気ぶち壊しです。
良い曲もあるだけにもったいないと思います。
BGMのせいでゲームに集中できなかったのは初めてです。
COMMENT
正直褒める所がほとんどありません。
昔のFFはプレイするだけで新しい体験ができましたが、本作はどれもどこかしこで見たようなシステムのアレンジです。
全体の作りこみも雑だし、ゲームとして苦痛だと思う箇所ばかりです。
前作不満だった所が少し改善されても、満足だった所が改悪されていたら意味がありません。
FFは良い意味で万人受けするゲームだったのに、いつから人を選ぶゲームになったのでしょうか。
私には1mmも合いませんでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 3pt | 1pt |
42pt
GOOD!
操作キャラはノエルにセラとちゃんと変わっており、前作の世界観を基本的には変えなかった点
FF10-2が世界観から登場人物に至るまでFF10のそれを奇天烈なまでにぶち壊した悪しき前例があるだけに不安だったが、その点は取り越し苦労だった。
基本的に戦闘システムは前作を引き継いでいる為、戦闘のテンポ良さはそのまま。
FF10-2インター版でのクリーチャークリエイトを引き継いだと思われる、モンスターを仲間にしてロールに組み入れるシステム。
(半分、余計な要素だろという印象でもあるが後述)
BAD/REQUEST
ここまでごちゃごちゃと余計なものを詰め込む必要はあったのだろうか?
町やNPCを加えたり、カジノがあったり、モンスターを仲間にできたり、マルチエンドがあったり、寄り道にかなり力が入ったのはいいが、そのせいか本来のシンプルな真剣勝負だったFF13として楽しめない。はっきり言って途中でダレる。
これは個人的な意見ですが、難易度に一貫性がない。
ヘイストとスロウは削除、ジャマー全般の性能低下という調整にもかかわらず、戦闘バランスは大幅に易化し、13で元来の難易度が戻ってきた見事な調整は一体何だったのかという結果になってしまった。
強いて言えば要所で戦うカイアス以外は特につまずくこともなく無事全クリしてしまいました。
ラスボスに関して10-2と12では最弱、13では4以来の最強ときたから13-2も期待したが、がっかりする位弱くなった。
あと、現時点ではこれといってやりこむ強敵もいない。
実は前作の裏要素もロングイ、シャオロングイ以外は大したことなかったが、本作に至っては裏ボスと言えるものが全くといっていい程ない。
DLCのオメガなんかハッキリ言ってFF5のオメガに対する冒涜以外の何物でもなかったし。
やはり裏ボスは12のヤズマットがピークだったか。
COMMENT
クリアしたけど正直、色んな意味で物足りなさが漂う。
タイムパラドックスとかで同じシナリオを手軽に何度も堪能できるのは寄り道でもあり、前作からの改善点かもしれないが、すでに体験したはずのことをまた何事もなかったかのように体験するのは違和感がある。
主人公たちは過去と未来を知っているはずなのにそれが何も反映されていないストーリーを何度も体験できて何の意味があるのか。
その果てには前作からの活躍を全て無にするようなエンディング…
それにも増して物足りないのはシステム面における緊張感がまるでなかったことだ。
簡単すぎる。バトルにしてもコレクトにしてもパズルにしてもスンナリ行きすぎてつまらない。
最後のボスも弱いし…前作みたいに終始四苦八苦していた達成感が味わえない。
例えて言えば、アクの濃さが全部抜けたアッサリ料理を急に出されたような実感で、前作のプレイヤーとしては相当不満の残る出来であり、正直な所このFF13-2の存在意義すらわからなかったものだ。
言葉悪いけど正直な話足元見るな!と思いました。
DLCでライトニングやサッズがでているらしいですが、今更仲間にしてどうしろとw?
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-04-24
安いわけがわかりました。
GOOD!
前作13で批判されていた部分を改善しようとする意志は見えた。
例えばFFらしいモーグリ、チョコボの存在感だったり、チョコボレースやらスロット、パズル、クイズやらで遊びを増やしたこと、近未来的な街があったり、マップも「一本道」ではなくなったこと。
音楽は正直言って植松時代のほうが好きだが、平均的なゲーム音楽に比べれば良いといえる。
BAD/REQUEST
・改善しようとはしている。ただ上手くいっているとは思わない。なんというかここまでゲームのおもしろさの壷をはずしてしまうのかというほど空回りしているというのが正直な感想。
・街がないという批判に答え、今回大きな街が1つ用意されている。しかしつまらない。あれだけバカでかくて人も多くいる、背景もものすごい情報量で、近未来的なものを感じさせる。しかし、まったく入れる場所がなく、何かイベントが起こる様子もない。街の人が話す言葉も酷く退屈。この街で何か起こりそうというワクワク感がない。「一本道」ではない何本かの道と素晴らしい張りぼて背景があるだけ。つまりせっかくの街が死んでいる。コロシアムとかこっちにいれたほうがまだ良かったんじゃないだろうか。
・マップはあとこれだけ用意されている、フラグメント数があといくつだからこれだけのおつかいやアイテムが用意されている、と作業感の高いゲーム作り。個人的にはゲームをおもしろくしているようには思えない。まだ何かを秘めているかもしれないと絶えず感じさせるskyrimとは対極。
・ステータス的な部分も、基本ヌルゲーなので別にどれを強化しようが大して変わらないし、装備も素材とかの要素があるけど、少なくともラスト間際までわざわざ集めてこようとも思わないつくり。相変わらず武器とアクセサリのみでほんと単調。そのアクセサリも序盤はキャパが足りなくてあまりつけれず後半は価値の高いものはキャパを食うのであまりつけれないという残念なつくり。
どうしてRPGの基本的なところにまったく力を入れないんだろうか。13は成長限界があるためバランスが取りやすかったのだろうけど13のほうが戦闘に歯ごたえがあった。
・ストーリーは悪い。これはもう13の世界観に魅力がないので元からあまり期待はしていないかったが、まあここまで何も展開しないのかという感じ。セラは他人の女であるので、ロマンスもありえない。
・床移動パズルはいいが、まったく発想力がなくつまらない線引きパズルや、めんどくさい数字パズルをバカみたいな分量を解かせるとか時間つぶしとしか思えなかった。
・EDコンプの徒労感。FF10-2のときのような達成感はまるでなかった。本当に作り手はあれでいいと思ったのだろうか。
・DLC商法。FFに限ったことではないが、本体からいくつかアイテムやキャラを切り離して高く売りつけるとか、きちんとしたEDを本体にはつけないとか、そういう姿勢は本当に醜いし怒りを覚える。
COMMENT
FFは普通以下のRPGになってしまったというのが率直な感想。ここの評価の低さは大作補正ではないと思う。楽しかったのは最初の数時間と、最後のほうの強敵を倒すために仲間モンスター強化をしてるときだけだった。
ゲームのあらゆる部分を監修し情熱を吹き込んだ人の姿が見えてこない。分担作業の集合があるだけだった。
他のゲームだったら「こんなクソゲー二度とやらない」でいいんだけど、FFは特別な存在だったのでどうしてもかつての輝きを取り戻して欲しいと思ってしまう。