Amazonレビュー
レビュー者: tetsuhiko
レビュー日: 2017-06-12
レビュー日: 2017-06-12
シリーズは全てプレイしてきました。最近のこのシリーズはタイアップや有名人の出演にばかりとらわれて根本のドラマがだいぶおろそかになっているように感じます。システムや、映像の進化は確かに素晴らしく、その点は満足できましたが、肝心のストーリーはというとひどいとしかいいようがありません。今回はシリーズワースト1かと個人的にはおもいます。そもそも、ヤクザの話ともだいぶかけ離れてきているし、個人的には1や2の頃のもっとハードな話を望むので、正直有名人の出演に金かけるよりストーリーに深みを持たせて欲しいです。シリーズのふぁんなだけに、次回作を期待します!
GOOD!
〇ライブチャット
本作の新要素の一つであるライブチャット。
はっきり言ってボタンをポチポチと押すだけという、ゲーム性は皆無だが、しかし実にエロいのである。
もうミニゲームなんて形だけで、ただライブチャットでエロい事をしたい、というのがよく分かる仕様になっている。
しかしそれがいい。それでいいのである。
キャバクラやマッサージと言った『龍が如く』のエロ方面の集大成がコレと考えれば、なるほど頷けるものである。
〇マップのシームレス化
街から店などもそのまま繋がるようになり、ビルに入ると事務所があったりハンバーガー屋の二階で飯を食ったりする。
これにより街の世界観がより緻密になったと言える。
まあ一番の使い道は風俗ビルに入ってセクキャバを眺める事が出来る、それに尽きる。
〇大人の遊びスナック
キャバクラ、キャバレーときて究極の大人の遊びとも言えるスナック遊びが追加。
ぶっちゃけこれもポチポチとボタンを押すだけでゲーム性なんてあったもんではないが、しかしあのどうでもいい会話をして、最後は笑いで終わる雰囲気は、まさしくスナックのそれである。
あとスナックのママはシリーズの中でもトップの美人だと思う。
BAD/REQUEST
〇キャラクターの扱い
前々から思っていたが、ここの製作陣は遥が嫌いなのだろうか。
好き過ぎるが故のこの扱いなのか、あるいは単に物語を展開する上での都合の良いキーアイテム扱いなのか。
どちらにせよ、本作における遥の扱いはお世辞にも良いとは言えない。
『龍が如く』シリーズの主人公が桐生一馬であるのは言うまでもないが、澤村遥もまた主役の一人である。
しかしまあ前作でなぜかアイドルにされたと思えば、本作では中々に微妙な扱いを受けている。
お節介かもしれないが、シリーズの看板でもあるキャラはもう少し大事に扱った方がいいんでないかい。
〇戦闘の雑さ
元々、このシリーズの戦闘パートの出来が良いとはお世辞にも言えないが、本作はシリーズの中でも非常にストレスが溜まる。
雑魚的が大量に登場するシーンが多いが、その敵はこちらが後ろを向いていようがお構いなしに攻撃してくる。
一斉に大量の敵が殺到する為、数の暴力でボコられるという、ある種のリアルな戦闘になっている。
必然的に戦闘方法は敵集団から距離を取って自転車や椅子などの凶器を拾って敵を一掃する、というのが基本になってきて、雑魚相手に必死で逃げる桐生の姿から、かつて伝説の極道を呼ばれたなんて思えないだろう。
またボスクラスの敵はこちらの攻撃を超反応でガードや回避してくる。
あれ、これクロヒョウだっけ、と錯覚するくらいの強さである。
そしてフィニッシュブローはほとんど当たらないので、通常攻撃をペチペチと繰り返すのが一番効果的となる。
まあシリーズの恒例としてステップ攻撃が強く、特に前ステップパンチで大抵のボスは完封出来たりもするが。
COMMENT
これがシリーズの最終章なのか、というのが率直な感想。
システムやゲーム性など、細かい部分はさすがにシリーズを続けてきただけあって洗練されているところも多い。
しかし逆に惰性で続けている部分も多く見受けられる。
キャバクラなんかはもう無くしてもいいんじゃないのかというクオリティなので、やるにしてももう少し気合いを入れてほしかったところ。
正直、ヤクザゲームと言うよりは、ヤクザ風ミニゲーム集みたいなものになってしまっている。
個人的にはこれがシリーズの最後でなければ、もう少し評価は出来たと思う。
今後もシリーズが続いていく中の一作として見るならば、今回は少し毛色が違うな、という程度で済んだかもしれないが、これがラストだと思うとどうしても、そうじゃないだろ感が生まれてくる。
特に脇役に関しては、今までシリーズを支えてきた真島や冴島がメインストーリーに一切絡まず、新規キャラばかりで固められたのは、評価の分かれる部分だと思う。
むしろ最後だからこそ『龍が如く』オールスターの活躍を期待した人も多かったのではないか。
最後はヤクザとの決別が描かれると思ったが、結局ヤクザはどこまでいってもヤクザ、というのがこのシリーズを通して描きたかった事なのだろうか。