【PS4】Until Dawn - 惨劇の山荘 - レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2015-08-27 |
価格 | 7452円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ホラー/アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 43
- (難易度)
- 1.17
- レビュー数
- 6
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt |
66pt
GOOD!
グラフィックはさすが洋ゲー、さすがPS4と褒め称えたくなるほど素晴らしいです。キャラクターの顔立ちや仕草もとてもリアリティがあります。(実際の俳優さんをモデルにしているらしい?)
また風景はこの作品の特性上薄暗かったり殺風景なところが多いですがそんななか荒廃した廃墟の雰囲気はよく出来ていたと思います。
上記のグラフィックのよさ、雰囲気のよさのため大変没入感があり、まるで1本の映画を観ているよう。いわゆる雰囲気ゲー、映画ゲーってやつですかね。
この手のゲームらしくボリュームも控えめで初見なら10時間程度で終わり、変に引き伸ばさずにサクッと終わってくれたおかげで途中でダレずに濃密な時間を堪能できました。
BAD/REQUEST
GOODの欄に没入感があると書きましたがこのへんは個人の趣向によってかなり変化すると思うので逆に世界観に入り込めなかった方には今作は超クソゲーにさえなりえます。
まず一番ダメなのが今作の売り文句であるバタフライエフェクトが全くの詐欺広告であること。バタフライエフェクトというからには些細な選択が今後の展開に大きく左右し、まるっきり違うEDが複数存在するのを想像すると思いますがそんなことはありません。ただ生きている人が多いか死んでいる人が多いか程度の違いくらいしかありません。仮にもバタフライエフェクト謳っているため作中に多くの選択肢が存在しますが今後の展開(主に死亡フラグ)に関与するのはほんのひと握りでそのほとんどが大して意味の無いものばかりです。かと思いきやQTEの失敗であっさりキャラクターが死ぬこともありもう何が何だかw
また死ぬ順番も基本的に決まっており死なないキャラはどう頑張っても最終チャプターまでは死ねません。逆に比較的早い段階に死亡フラグが立つキャラクターはたとえ死亡フラグ回避して生きのびたとしても今後の展開には大きく関与してこず存在が完全に空気。このように基本的に一本道で申し訳程度に展開が変わるシナリオを果たしてバタフライエフェクトと呼んでもいいのでしょうか。
次に他所でも最もよく言われてるグロ規制による暗転です。別にグロが見たいわけではないので規制があること自体は全く減点対象にしてませんがその規制の仕方がただ問題のシーンを暗転させて丸々見えなくして音声だけ流すという他で類を見ない雑さ。前後のシーンで暗転中の出来事が想像できるところは脳内補完出来ますが何の前触れもなく突然暗転する箇所ではもう何が起こってるか全くわかりません。
最も気になった点は上記の2点のためここからは少し気になった細かい点を列挙します。
・QTEが割と多い
・キャラクターの言動やシナリオの展開にやや難があるところがある
・走れない。明らかに走るべきだろって場面も問答無用で歩く。一応L1が早歩きに割り当てられているが大して速度が変わらない。
・周回に関わらずイベントシーンスキップ出来ない(おそらくQTEのせい)
・恐怖演出がびっくり系ばかりで安っぽい
COMMENT
プレイ時間:15~20時間くらい
プラチナトロフィー取得済み
効率重視でプレイしたため1周目から攻略サイト参照で10時間くらい、2周目+αで7時間くらいです。
雰囲気に満足がいったため私個人としての評点はそこそこ高めに出ましたが低い点数付けている方達のレビューも支援します。だって何一つ間違ったこと言ってませんから。
結局のところ本作は雰囲気が気に入るかどうか、これに尽きると思います。ゲーム部分ははっきり言ってクソです。
ものすごく好み分かれるゲームでとても他人に勧められる代物ではありませんが、少なくとも自分は好きだよ、世間じゃ叩かれてるけどなかなか楽しめたよ、というおそらく少数派意見でしょうが似たような意見の方もいると信じてレビューさせていただきました。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 1pt |
57pt
GOOD!
ゲームは宣伝で売れたりするんだなってこと。サスペンスホラー色があってCMみて買おうと思ったくらい。
でも中身はヘビーレインやBEYOND:Two Soulsの様なアドベンチャーゲーム。
グラフィクはかなり良いです。美男美女ばかりではなく、実際の俳優を元にした味のある顔。
洋服の模様が伸び縮みしてるようにしか見えない服じゃなく、本当に服を着ている感じがします。
全員雪山なめてるだろうってくらい薄着ですけど。
音楽は印象に残ってないのでよくわかりませんけど、カップルがイチャイチャするときのBGMに失笑し、主題歌はそこそこ感動します。
初見ではかなり夢中になり、中盤移行の展開にウンザリしたけどEDまで一気にやりました。
トロフィーのために周回したけど、ここはこういうことだったのかって伏線がよく出来ていました。
ただしビックリのさせ方が陳腐なので、ホラーの要素が肝試しレベルw
BAD/REQUEST
とにかく安っぽいB級ホラーです。
せっかくのサイコサスペンス展開も、アメリカは結局はこれかよって萎えてしまいました。
こんなのに7000円も払うなら、ツタヤでホラービデオ70本借りた方がよほどいい。
移動がとにかくだるくムービーも飛ばせないので、トロフィー取りや違う展開を楽しみたくても周回がムリゲー。
任意のセーブポイントがないのでQTEを間違えたらチャプター1からやり直しって部分が何箇所もあるし、ドア空けやアイテム使用のコマンドがめんどくさい。
早期購入特典が、最初から入れててもおかしくないけど得点のために省いて、省いても誰も気にしないどうでもいいシーンの追加というのはひどすぎる。
マルチエンディングとバラフライエフェクトなんてご大層な触れ込みは全くの詐欺。
周回してわかった、どっちを選んでも結局死ぬのはこっちだって言うどっちとも取れるあやふやな選択はイラッとします。
台詞や死ぬ人が変わるだけで、ストーリーやエンディングは同じ。むしろ最初にこの人が死んだらこのシーンは丸々見られないのかって物が多すぎでした。
あとはみなが言う暗転ドーンですね。
COMMENT
とにかく叩かれまくりの暗転規制。しかし配信やYOUTUBEで見る限り、規制されてもしょうがないと言うレベルのグロさです。
CEROの規定に引っかかりまくりです。
そんなにも切断面がモロ見えな生首のアップや腐乱死体をみたいですかね。
ホラーは見たいけどグロすぎるのは勘弁して欲しいって人も多いので、自分のレビューは暗転を減点対象としていません。
暗転を叩きたいために無関係な要素まで不当な低評価をしているわけではありません。
フル日本語ボイスを入れる予算があるなら、合計で一分にも満たない代替シーンをなぜ用意できなかったのかって方が怒りです。
どちらかと言うと、周回しないとトロコンや全てのシーンを見られないのに、走り移動とムービースキップとQTEがひどすぎるので、トロコンする気になれない方がムカつきますね。
予算をメチャクチャかけたかまいたちの夜みたいなシナリオ分岐とサスペンス展開を期待していたので、大きく期待を裏切られました。
グロに興味がなく、週末に手軽にB級ホラーAVGが楽しみたいなら、2000円くらいで買えたらお得だと思います。
サムがとてもかわいいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 0pt | 1pt | 0pt |
25pt
GOOD!
・ハリウッドでありそうなB級ホラー映画をゲームとしてプレイしたらこうなりました的なソフト。
この手のジャンルでは有名なピーター・ストーメア等実際の俳優さんがモーションキャプチャーを使用して
動きを出しているので、表情は結構リアル。
グラフィックもきちんと雰囲気を出ているので、動かせる映画という感覚に浸れます。
・プラチナ獲得が比較的安易に取得できます。やり方にもよりますが、20時間以内で楽々可能です。
狙っている人からしたら嬉しい所ではないでしょうか。
BAD/REQUEST
・言わずもがな、誰もが必ず挙げる『残虐表現の暗転規制』、これが評価を最大限下げる要因。
ただ、動画サイトで北米版の無修正版を観ましたが、まぁ確かに一部規制されてもおかしくないレベル
ではあります。
ただ、その規制の表現方法を安易に暗転という表現にしてしまった事が一番の問題点かと。
規制はある程度は仕方ないとしても、表現の仕方はまだ他にあるだろうと思わざるを得ません。
肝心な所で暗転し叫び声しか聞こえない映像なんて、どこの誰がプラス評価するのでしょう。
ホラー・スプラッター要素を根本から台無しにしたこの選択は、もはや話になりません。
・規制も著しく評価を下げる要因ですが、その次に下げる要因が売りと言っていた『バタフライエフェクト』。
各所の選択によって、その後の運命が大きく変わるとの事ですが・・・ふたを開けてみたら、20年近く前に
流行ったサウンドノベルシリーズよりも陳腐な出来。
数ある選択肢の中で重要なのなんてほんの一握りしかなく、その後の展開も結局死ぬか生き残るかくらい。
エンディングも予想の範囲から出る事無い程分かり易く、何をもってのバタフライエフェクトなのか。
ただ選択肢が出る事をバタフライエフェクトと言っているだけで、そこに大きな意味など何もありません。
よくまぁあんなに大々的に言ってのけたなと感心します。
・多少周回要素があるのですが、どの章から始めても一切イベントスキップが出来ないのと、どんなに危険が
迫ってようが早歩き程度でしか進まない緊張感のなさが、殊の外テンポを悪くしています。
COMMENT
PSN会員限定で100円セールだったのでその点に関してはまったく文句ありませんが、市場価格の
2~3000円台で買っていたら間違いなく損するレベル。
無駄な規制とシステムが、こんなにも足を引っ張っているソフトは久々しました。
まぁ100円で簡単にプラチナ獲得できるので、トロフィー狙いならプレイしてみるといいと思いますが、
1000円以上出して買う価値はまったくありません。
折角良い俳優さんらを起用しているのに、何もかも台無しにしたある意味話題作。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-08-27
見せられるものはガンガン見せて、観客にショックを与えるようなホラー作品も良さがあります。
ゴアシーン造るのに命や人生かけてるクリエイターもそれはそれで評価されてしかるべきです。
このゲームはそういった文脈でのホラーゲームです。
だのに!
一番大事な、敢えて言うならプレーヤーが一番見たいといっても過言でない、まさにそのシーンが画面ブラックアウトで音声のみです。
これが「自主規制」だとしたら、ハードメーカーであるSCEみずから、18歳以上のゲームファン全てを「こんな映像見せたら何するかわからないアブナイ連中」と認識していると表明しているようなものです。もう少し日本の、大人のゲームファンを、ホラーという文化を信じてください。悲しいです。
また、10万歩譲って見せられない表現があるとしても、カメラアングルなど演出でどうにかできる部分もあったはずです。
画面真っ暗にして終わりで「ローカライズ」とは笑止千万です。
もう少し真面目に作品に向き合ってください。
【追記】
一度エンドロールまで遊びました。
物語的なことは何も触れませんが、エンドロールで死亡したキャラクターには死亡時刻が表示されます。
ホラー作品の登場キャラクターにとって、死亡シーンは大事な大事な見せ場です。
印象的な死に方をしたキャラはそれだけで永遠に語り草です。
エイリアンの胸つき破られた役者さんとか、万が一他によい作品に出会えなくても、それだけで映画史に残れます。
しかし、このゲームの登場キャラは、死亡時刻をパシーンと表示されても、”日本版だけは”その一世一代の見せ場を取り上げられてしまっています。
ホラー作品の登場キャラに対しての最大限の侮辱でしょう。
なんと悲しい・・・
GOOD!
キャラのモデリングは確かにすごいです。向こうの俳優さんをそのままモデリングしたと言う事はあります。細かい表情から歯の1本1本までまるで本物の人間のようにできています。
BAD/REQUEST
沢山ありますが。特に言いたいところを。
1.副題について
「惨劇の山荘」なので当然冬山の閉ざされた山荘を舞台に様々な出来事が起きるものと期待したのですが山荘が関連ある部分なんか殆ど無いです。日本では副題や邦画用にタイトルを変えますが完全に失敗ですね。Until Dawnを直訳すれば「夜明けまで」でですが、このゲームはそのタイトル通りです。夜明けまでにQTEを成功させて生き延びさせる。ただそれだけです。
2.ストーリー
もう最悪です。怖いホラー要素のあるサスペンスを期待していたのですがオチはなんと出来の悪いSFです。全10章からなりますが、4章までは本当に詰まらないラヴコメを延々と見せられるので非常にテンポが悪いです。先が分からなく、見えざる何かに常に狙われるといった緊張感など全くありません。バタフライエフェクトによるマルチEDを謡っていますが殆どストーリーに影響ありません。台詞が変わったりするだけ。恐怖演出は過去のゲームで散々出てきたものなので真新しさも無く、後述の規制のおかげで全く怖くないです。
かまいたちの夜は選択によって犯人が最後までわからなかったり、そもそも手掛かりが何処にあったか判らない為、何度もやる気が起きました。選択によって一緒に居るキャラがまた一人また一人死亡してしまったり、他のキャラの焦りや、失望感、懐疑心の描写など、文章だけでよく描かれていましたが、グラフィックがこれだけ進化する中、そういった所がイベントシーン以外殆ど感じ取れない上、どんな結末でもオチはある程度分かってしまうEDで本当に最悪です。
3.規制
他のレビューでも散々書かれていますがゴア表現部分は画面がブラックアウトして何も見えません。字幕と音声がただ流れるだけ。「惨劇の山荘」という副題を知りつつ購入するわけで、つまりゴア表現部分も期待値として含めて購入する方が殆だと分からないんですかね?キャラが死ぬたびに画面がブラックアウト。副題を「ブラックアウト」に変えた方がいいくらいです。
4.操作
始めにこのゲームは操作の8割が「移動」するゲームです。そのくせに走れない性で非常にだるいです。右スティックでライトの方向を変えられるのですが、キャラクターの向いている方向に対して左右を判別しますので、正面を向いているときと背中を向けているときとで入力方向が逆になります。そもそもライトを移動させる意味が殆ど無いですが・・・
探索中に拾えるアイテムは必ず「掴む」、「向きを変える」の2動作を行う必要があってめんどくさいです。さらにモーションセンサーを無駄に取り入れたせいで余計に操作が面倒・・・
そして本当に糞なQTE、キャラの行動によって自分、あるいは仲間の生死が決まると思っていたのにそんな所はほとんどありません。QTEに失敗=死です。そんなのでマルチEDとか素人でも作れますよ。失敗したらやり直すたびにまたながーい会話を最初から見ないといけない。本当に罰ゲームですこれは。
5.UI
マルチEDなのだから周回させる気満々なのでしょう。なのに会話にスキップ機能が無いので何度も同じ会話を聞くはめになります。チャプター選択は出来るようになっていますがそれでも長いです。Heavy Rain、Beyond等の似たゲームが過去に出ており、散々スキップ機能が無いことに文句が言われていたのに何も学んでいません。失望しました。
COMMENT
フルプライスで買ってはいけません。他のレビューは既に炎上中なので直ぐ値下がりすることでしょう。
このゲームをプレイすることで得るものは何もありません。時間の無駄です。
このゲーム最大の罪は、プロモーションさえ上手く見せれば、消費者は買うという事実を作ってしまったことでしょう。ローカライズされる製品は必ず最初は様子を見て対応していくしかありません。