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【PS4】龍が如く 極 レビュー

発売元 セガゲームスオフィシャルサイト
発売日 2016-01-21
価格 7009円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 ギャンブル 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションアドベンチャー
■ プレイ人数:1~2人

総合ポイント
47
(難易度)
2.50
レビュー数
8
スコアチャート 龍が如く 極レビューチャート

0%
0-9
12.5%
10-19
0%
20-29
12.5%
30-39
25%
40-49
37.5%
50-59
12.5%
60-69
0%
70-79
0%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
12.5%
【標準偏差】
14.76


デフォルト:新着順

5人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 3pt 3pt 3pt 3pt 3pt 2pt
総合点
58pt

GOOD!

○街
本作の舞台となる神室町は、広さはそれほどでもないですがごみごみと入り組んだ感じ雑踏など、いかにも繁華街っぽさが再現されていると思います。
それはさておいて(いつものことですが)治安の悪いこと悪いことw 絡んできたチンピラを撃退して一分もしないうちに今度は別の奴に絡まれて「サイフ出せ」「顔がムカつく」「足(とか口)がくせえ」と難癖をつけられまた戦闘に。後半になるとそういった一般雑魚も素手ではなくナイフや拳銃(!)で武装して襲いかかってきます。ソマリアより治安悪いな神室町。
そんな雑魚をボコって金を巻き上げ、体力が減ったなーと思ったら近くの飲食店で何か食べて体力回復、また街をふらついてサブストーリーに遭遇したりミニゲームに興じたり、という一連のサイクルが妙に楽しくてメインストーリーそっちのけで神室町をぶらついてしまいます。
ただし本作にはその長所をぶっ潰すBADポイントがありますので後述します。

○追加ストーリー分
主人公の桐生ちゃんがムショに入っていた10年間で親友が豹変してしまいますが、一体どんなことがあったのかという部分が追加分として加筆されました。こんなことがあったなら闇落ちしちゃうのもしょうがないかなーと多少の説得力もある内容だったのでこの部分については概ね満足してます。

あと個人的にGOODポイントに入れたいものとして、
○キャバ嬢が減った
初代から一貫して何が面白いのかさっぱりわからないけどサブストーリーコンプに絡んでくるので頑張って好感度を稼がなければならないキャバクラが、各店舗1人ずつで大幅減になりクリアするのがかなり楽になりました(人によってはBADポイントかもしれませんが)。

BAD/REQUEST

○バトル
本作のバトルは前作である0の流用でほとんど変わっていないのですが、やはりスピード特化のラッシュスタイルと武器攻撃が強い壊し屋スタイルは便利だし使っていて楽しいです。それはいいのですが、今作からボス戦の最中に敵がダウンして一定時間無防備になり、そのときだけ「超スタイルの極み」というヒートアクションを発動できる仕様が追加されました。この超スタイルの極みが本作最大の問題児その一となってしまっています。
まず種類が少ない。各スタイルに一つずつしかありません。すぐ見飽きます。
またダウン時のボスはただ無防備になっているだけではなく、凄まじい勢いで体力が回復していきます。それを止めるためには超スタイルの極みを叩き込まなければなりません。つまり、ボスのダウン時に「超スタイルの極みを叩き込むことができる」という自由があるのではなく、「超スタイルの極みを叩き込まなければならない」という足枷があるということです。一回のボス戦で、大体2~3回のダウンが発生します。その度に何度も何度も見た超スタイルの極みを繰り返し見なければならない羽目になるわけで……。単にボス戦を長引かせる要素にしかなっていません。
それ以外のストレス要素として、後半の雑魚はナイフや拳銃で武装しており、攻撃を食らうとヒートゲージが大きく削られ、強制的にダウンしてしまうというのがあります。早く立ち上がらないと追い打ちを食らうため、×ボタン連打で立ち上がらなければなりません。これが頻発するため後半のバトルは苦痛で仕方ありませんでした。……ていうか、×ボタンを連打しても確定で追い打ちは食らいます。連打させる意味がありません。これが本当に面倒くさい。ラスボス戦一つ前の戦闘は特に酷くてキレそうになりました。

○どこでも真島
これも今作からの追加要素です。街中を歩いているといきなり真島の兄さんに襲われてボス戦が始まるので、いつでもどこでも気が抜けない……というのを狙ったようです。が、別に負けてもゲームオーバーにはならないので気にする必要はありません。勝てば大量の経験値をゲットできるので序盤から中盤は経験値稼ぎに役立ちます。しかし後半になり、ステータスもカンストして経験値稼ぎが不要になってしまうと、この「どこでも真島」がとんでもないストレス要素に化けます。本作最大の問題児その二です。
真島の兄さんは体力が非常に多いです。ですが攻撃パターンは結構単調なので、見切ってしまえばただの作業でしかありません。大量の経験値という旨味がなければ単に体力が多くて倒すのが面倒くさいボス戦というだけなので経験値カンスト後は避けてしまいたくなるのですが、逃げられませんし、エンカウントを無効化するアクセサリーを装備しても真島の兄さんには無効です。RPGで例えるなら、撃破しても何もご褒美はないけどラスボスが野良でちょくちょくエンカウントしてくるようなもの……といえば伝わるでしょうか。面倒くさいだけです。もちろん前述の超スタイルの極みをここでも何度も何度も見ることになります。
街中を気ままにふらつくのが楽しいのに、真島の兄さんとバトルするのが面倒で探索が嫌になってきます。

○グラフィック(キャラクターの顔)
リアル指向を追い求めた結果なのかどうかは知りませんが、キャラクターの顔に変な気合入れすぎです。頬のブツブツとか再現されても「うわ、グラフィックすげえ」とは思いません。単純に「うわ、気持ち悪い」と思うだけです。ゲーム起動時の桐生ちゃんの顔のブツブツは本当に酷い。

COMMENT

序盤から中盤はミニゲームのクリアなどゆっくり時間をかけ、終盤はサブストーリーなどを探すのすら面倒になりさっさとクリアして一周約50時間。中盤くらいまでは本当に楽しめていたのですが……。どこでも真島は最悪の追加要素でしたが、やはり桐生ちゃんや真島の兄さんはとても魅力的なキャラクターで見ていて楽しいです。マジメな部分もありつつ本気でバカをやるから良い。ポケサーをノリノリでプレイしている桐生ちゃん……もといカズマ君は本当に楽しそう。 
初代龍が如くは本当に名台詞が多かったのですが、やはり10年経って声優さん(それか演出担当)にも変化があったのか、せっかくの名台詞なのに声色が平坦だったりあっさりだったり、微妙に印象が変化してしまっていて残念でした。
バトルにしてもミニゲームにしても使い回しだらけなのは、もう仕方のないこととして諦めています。

それと本作と直接関係はありませんが、購入者特典として龍が如く6の先行体験版をプレイしたのでそっちの感想も。
バトルシステムが新しくなっているのは好評価。ヒートゲージが単にヒートアクションに必要なものから5の怒龍の気位のような一定時間パワーアップ(ヒートモード)発動に必要なものに変更になっています(その最中にヒートアクションも発動可能)。また桐生ちゃんの攻撃アクションも変更されています。さすがにいつものコンボはもう見飽きているので変えてくれて良かったです。
グラフィックについてもこちらは丁度いい匙加減だと思います。というか時間軸的には5より後だと思うのですが、桐生ちゃん確実に若返ってます。そしてやたら男前になっています。FPSが低くて動きがガックガクなのは開発途中だからしょうがない。
主人公数がどうなるかは知りませんが、4や5の複数主人公は多すぎると思うので、桐生ちゃん一人か0のように多くても二人までに絞ってアクションを充実させる方向でやってくれたら個人的に嬉しいです。そのほうがストーリーもうまくまとまりそうですし。それと、使い回しでもいいからラッシュスタイルと壊し屋スタイルは使えるようにしてほしい……。極はちょっと期待外れな出来でしたが、6は期待してます。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
たにしさん  [2016-02-15 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

4人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 4pt 3pt 2pt 2pt 1pt 4pt
総合点
42pt

GOOD!

PS2のときからやってきたプレイヤーとしては、PS4でのリメイクでこれだけ進化した、という実感でしみじみできる。またずっと疑問であった錦山の心理描写が追加されており、長年のファン向けの作品であるなあと感じる。

BAD/REQUEST

長年のファンでなければ、正直言ってほかの龍シリーズの最新作をやった方がいい。追加イベントは冗長&テンポも悪い。おまけに量も多い。「どこでも真島システム」はうっとうしい。メインストーリーの真島とキャラが違って違和感。ミニゲームも毎回一緒。バトルシステムもバランスが悪く、ボス戦は作業感が強い。

COMMENT

「龍が如く0」がとても良く、龍シリーズも持ち直してきたかな、と思った矢先にこの「龍が如く極」である。正直肩透かし感が否めない。進化を謳うならもっと変える部分があったのではないだろうか。次の6に期待。

   
プレイ時間:05時間以上15時間未満(クリア済)
モニュタリンさん  [2016-02-11 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

2人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 4pt 3pt 3pt 3pt 3pt 2pt
総合点
60pt

GOOD!

■グラフィック

まぁ次世代機向けなので
当然の進化ですね


■錦山が闇落ちする過程が分かる


無印では
いきなり捻くれて登場して

どうしてこうなった…って感じでしたが

今回、その部分についてムービーで明かされます

0を踏まえての作品なので
そちらをやってると、より感情移入できるかと


■テーマソングが好き

B’zいいですね

BAD/REQUEST

■どこでも真島

兄さんのキャラ自体は面白くて好きなんですが

街をぶらついてる間も
常にボス戦を求められるってのは
正直、かったるいですね

しかも
会いたい時に限って出なかったり
会いたくない時に限って出てきたりと、色々煩わしい

後半は面倒になって、街移動の間だけ「難易度EASY」にしてました

経験値の糧にはできるんですけどね


■1と違う、新規の追加ムービーとかは、ほぼなし(錦山は除く


追加・改変によるイメージの崩壊もありえるんで
一概に悪いとは言えないんですが

0を踏まえたサブイベントはともかく
本編上で追加された、新規イベントとか、ほとんど無いですよね


錦山の過去は
章ごとの冒頭にムービーが流れる形式で
本編と直接絡まない、付属オプション的な扱いだし


真島の兄さん関連も
あくまでサブイベ扱いに過ぎず
本編での活躍シーン自体は1と変わらないし

(おかげで、キャラや状況がブレまくり(笑)


はっきり言って
本編の台詞やムービー構成については
「グラフィックだけ差し替えて、1のものをまんま移植した」ってレベル

もっとこう
シリーズ通してるからこその
伏線シーンなり、追加カットなり、最後の戦いにあったような「演出」みたいのが
もっとあって良かったんじゃないかね

例えば、あの場面で、秋山さんの姿がチラッ…とかさ

COMMENT

正直なとこ
思った以上に、0の使い回し+1の丸々移植って感じで
さほど真新しいって印象でもなかったですね

まぁ値段の方も
お手頃な価格にされていたんで
そこまで文句を言うほどでもないんでしょうけど

次の6は、PS4特化ということで
どこまで進化できるか、そっちに期待ってとこか

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
武士のハートさん  [2016-02-13 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

1人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 3pt 4pt 2pt 2pt 4pt 2pt
総合点
52pt

GOOD!

龍が如くは過去のシリーズは一通りプレイしています。

初代龍が如くのリメイク作品。
前身である龍が如く0をベースに作られた本作はグラフィックは当然ながらアクション性、ゲームシステムの快適さなど初代から明確に進化しています。当然と言えば当然ですが。

テーマ曲はB’zの稲葉さんによる楽曲提供、哀愁のあるバラードだが歌詞がすごくいい。

ストーリーはもともと評判が良かったのですが、龍が如く0を経て錦山彰という男の存在感が増して、「かつての親友であり兄弟分」との闘いの重さを感じました。桐生の知らない空白の10年に錦山に何があったのかも章の初めにムービーとして追加されていて、初代をプレイしたときよりずっと錦山に人間味を感じました。

BAD/REQUEST

初代からの進化は当然なのですが、問題なのは前作である龍が如く0から1mmも進化していないことです。初代のリメイクなので蒼天掘をカットしてボリュームが減るのは仕方ないのですが、それ以外の部分も丸々龍0からの流用です。バトルからミニゲームまで何もかもです。その上で明確に劣化している部分もあります。以下に理由とともに書いていきます。

○金が貯まらない
前作はバブル期という事で金に困ることなんてありませんでしたが今作はとにかく金がありません。達成目録を埋めるためには店売りの武器防具をほとんど買う必要があるのですが、その金策のためにひたすら闘技場で同じ戦いを繰り返すのはとても怠かったです。龍0なら5分で集まる金額なんですけどね。

○どこでも真島
前作で言うところのカツアゲ君を踏襲したシステムで、最初は笑えるんですがその後は鬱陶しいだけ。カツアゲ君は特定のアクセサリーを装備することで位置が分かりますし、たとえ見つかっても速度が遅く逃げるのが容易です。倒すと多額の金が貰えますし、金でほぼ際限なく成長させることが出来るので闘っても無駄になることはありません。一方で本作では成長が最終章前で頭打ちになり、真島を倒しても貰えるのは経験値のみで金は一切貰えないので後半はもう闘う意味がありません。それなのに街の特定の場所に近づいただけで強制戦闘になったりとかとにかくうんざりでした。

COMMENT

◆トロフィー関連◆
ボリュームが減ってるので龍0に比べれば達成目録の全達成は容易。ただ遥のおねだりと難易度EX-HARD9章のカーチェイスバトルが難関。攻略は完全にプレイヤーの腕と根気次第なので注意。トロコンに要した時間は47時間でした。

◆総評・感想など◆
このゲームを一言で表すなら「龍(用)が如く極」である。
決してクソゲーではないがシリーズを通してプレイしている者にとっては一切目新しさがなく退屈でさえある。今までは作品を重ねるごとに新たな試みや明確な進化が見えていただけにとても残念。ただ龍0が完成され過ぎていたと言えなくもないが新作として出す以上はもっと頑張ってほしかった。

プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
じゃがーさん(Webサイト)  [2017-04-29 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: R
レビュー日: 2016-02-09
龍が如くとは初代からの付き合いで、同じ10年を一緒に歩んできたファンの一人です。
しかし、その10年来のファンだからこそ言わなければならない事があります。

「"これがゲームの極み"というのであれば、"残念の極み"である」と。

「0の総合的な完成度の良さ」 「10周年記念作品」 「公式動画での総合監督の意気込み具合」
という点から少々期待しすぎてしまったからでしょうか。
2週プレイした後も、どうにもモヤモヤした消化不良感が残ってスッキリしませんでした。

ゲームそのものとしては確かに楽しめました。
しかし、それも1週~2週それなりに寄り道も楽しみながらプレイすればもういいかなと思う程度。

また、初代をそのまま体験できるかというとそうではないので、
長年のファンのかたは別物だと割り切ってプレイしたほうが思い出を壊されずに楽しめるでしょう。

少し長くなりますが、ここからは個人的にどういうところが気になったのかを書いていきたいと思います。

【良かった点】

◆全体的なグラフィック

さすがPS4なだけあって、全体的なグラフィックは綺麗です。...続きを読む › br />PS4、PS3マルチということを考えたら十分だと思いました。

◆ファンサービスがところどころにあったこと

10周年作品ということもあってか、聞き覚えのあるBGMが使われていたりと、
シリーズファンなら思わず「おっ」と声を出してしまうような場面がいくつかありました。

明らかな使い回しが多くて手抜き感が云々という話も賛成するところはありますが、
こういう"ここぞという場面での再利用"はファンとしては嬉しく、個人的には大歓迎でした。

◆「錦山彰」役の中谷一博さんの演技が素晴らしかった

実力派声優の方々を今まで以上に起用している今作ですが、
そのベテランの存在すら霞むぐらいに、錦山役の中谷一博さんの演技が群を抜いていました。

魂の籠められたその熱演から「龍が如く」と「錦山彰」というキャラへの愛情をこれでもかというぐらい感じ、
個人的に最も"10年という時間がもたらした進化"を感じた部分でした。

また、0のストーリーが記憶に新しかったこともあり、最終決戦の演出には思わずうるっときてしまったほど。
最後まで大変素晴らしい演技でした。

【不満だった点】

◆冗長的な要素が目に見えて増えた

おつかいイベント、サブストーリーのおつかい要素がさらに追加されていたり、
コインロッカーの鍵を取るためにしゃがむ動作が改めて追加された(動作が終わるまで飛ばせない)、など、
変に時間を使わせる"無駄"が散見されました。

こういう冗長に感じる要素のせいで、周回プレイを何度もする気は起きませんでした。

◆一部キャラのグラフィックに違和感を覚えた

桐生の眉間が不自然なくらい力が入り過ぎているように思えたり、
遥やシンジの顔が少々ごつくなっていると感じたり、
一部のキャラのグラフィックに違和感を覚えずにはいられませんでした。

前作の0ではこんなことは気にならなかったのですが・・・

◆バトルシステムの改悪

このAmazonのレビューでも散見されましたが、バトルシステムの改悪が特に気になりました。
これも0の時から思っていたことですが、堂島の龍スタイルのコンボスピードは悪意を感じるほどでした。

強化していない状態の攻撃速度はストレスでしかなく、
強化してもヒート状態か瀕死の状態でようやく攻撃速度が従来のスピードになるという仕様で、
そのあまりの改悪に「どうして?」と問わずにはいられませんでした。

初代ではそこまで速くなかったとはいっても、
フィニッシュブロウを当てた時は打撃感もあって、敵も少しのけぞっていたので、
まだ爽快感があったように感じました。これならまだ分かります。

ところが、敵やボスは"攻撃を出している時は攻撃されても怯まない"スーパーアーマー状態になるせいで、
「こちらの攻撃は通りにくいのに向こうは強行突破できる」というフェアでない戦闘になってしまい、
その打撃感や爽快感すらも損なわれています。そこでストレスがさらに加速する悪循環。

また、新しく導入された「超スタイルの極み」も威力は申し分ないのですが、
終盤では待機状態のボスの体力が信じられないスピードで回復していくので、
悪い意味で戦闘を長引かせる要素だと感じてしまいました。

龍が如く6発売後追記:
バトルは龍が如くの肝となる要素なので、バトルシステムの抜本的な見直し・改善を期待していましたが、
龍が如く6はさらに違和感の強いものになっていました。

◆挿入歌の多用

今作から挿入歌の多用が目立つようになりました。(6でも挿入歌がこれでもかとばかりに乱用されています。)
ここぞという場面で流すからこそ良いスパイスになるのに、何回も流されているので、「またか・・・」という気持ちにしかなりませんでした。

【どちらともいえない点】

◆どこでも真島

よくも悪くも真島の兄さんがたくさん出てきます。

初代の頃の、狂気を感じる一方で謎めいた雰囲気を持つ真島を求めている人には逆におすすめできません。

ストーリーとの整合性に疑問を感じたりすることもありましたが、
良い意味で考えれば、真島の兄さんとたくさん戦えます。
0のバトルスタイルの真島の兄さんと戦いたかったかたは楽しめるのではないでしょうか。

ただ、個人的に、「真島を出しておけばとりあえずウケ狙えるだろ」という軽い気持ちをどこか感じてしまいました。
SEGAの都合のいいおもちゃにされてしまっているというかなんというか。
初代からのファンとしてはそこがなんともいえず。

◆総合監督の言葉と実際のクオリティとの乖離

「追加シーンががっつり入っている」「全部描き切ってやるんだ」
といった、公式動画での熱い意気込み具合から、かねてから期待を膨らませていました。

しかし現実は"極"を冠するには値しない、妥協されたクオリティではないかと感じました。
追加シーンも楽しみにしていたのに、実際は「あれ?これで終わり?」と思ってしまう不完全燃焼ぶり。

錦山の妹を出したり、第十章でのセレナでの一件の描写なり、
0のストーリーの完成度を考えたら、徹底するならもっと徹底して描けたところが他にもあったはずです。

正直、これが10周年記念作品というのはあんまりではないかと。

"極"という言葉とは程遠い現実に「え?」という言葉が出てきたぐらいで、
今まで追いかけてきたファンに対する裏切り行為ではないかと思ってしまったほど。
ある意味、5の再来のようにも感じました。

期待に期待を膨らませたファンのかたほど肩透かしを食らったような気分を味わったのではないでしょうか。

せっかく10年かけて確立してきた龍が如くというブランドを、
企業に利益をもたらすためだけの都合のいい道具にされているのではないかと考えたら、
初代からのファンとしてはそこがどうにも歯がゆくて仕方がありません。

【最後に】

ゲームそのものとしては1週~2週プレイする分には楽しめるものですし、
シリーズファンなら思わず唸ってしまう要素が詰まった作品であることは間違いありません。

その一方で、シリーズに強い思い入れがあったり、
期待を重ねてきた人ほど拍子抜けしてしまうであろう、消化不良が拭えない作品でした。

十分な制作期間を与えられていたのなら、もっと徹底して作れたでしょう。
しかしこれでは「ゲームに飽いた大人たちへ」どころか、人によっては本当にゲームに飽きてしまいかねません。

せっかく0で持ち直して、「もうちょっとだけ付き合ってみよう」と思ったファンもきっと少なくないはずなのに、
そのファンを裏切るようなことはさせないでほしいと企業に対して思ってしまいます。

納得のいく完成度で感動できるなら、2年だろうと3年だろうとファンは楽しみに待ちます。
それに、高い完成度なら結果として売れていくものです。

毎年新作を出すという伝統を必死に守ろうとするより、
時間がかかってもいいので、モノ作りで本当に大切なことはなにかをもう一度考え直してほしいと切に願っています。

おそらく、6がいろいろな意味での節目になると思います。
ここでもう一度0の時のような復活を遂げるか、長年のファンも見切りをつけるか。
龍が如くにとっての"背水の陣"になりそうです。

※龍が如く6発売後追記:

残念ながら、龍が如く6は後者の結果に終わったといっても過言ではない締めくくりになってしまいました。
11年間、リアルタイムでシリーズを追いかけてきましたが、少なくとも私は、もう龍が如くスタジオの作品を手に取ることはないでしょう。

新規のかたはともかく、シリーズファンのかたには極と6ははっきり言っておすすめできません。
止めはしませんが、プレイするのであれば御覚悟を。

【PS4】龍が如く 極
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