オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 3pt |
42pt
GOOD!
■グラフィック
このシリーズは毎回人物描写(主にムービー)に力を入れていますが、今作もそこはきちんと
仕上げていると思います。
■元作では描かれなかったストーリー
ファンの方が口々に言ってた、桐生の親友である錦山が変貌した経緯がきちんと描かれているのは高評価。
■歴代人気キャラのごり押し
今までのシリーズの中でも特に人気が高い「真島吾朗」が、前作のかつあげ君の変わりの様にガッツリと
惜しみなく出てきます。
特に今回はキャバ嬢に女装してたり、ポールダンスをしながら等、ある意味真島の兄さんらしい壊れた演出は
最初は楽しめました。
前作の男前な真島の兄さんも良いですが、やはり原点はこの作品が元なので、これくらい奇抜な感じで
丁度いいかと。ただしBADもありますが・・・。
■メインとサブの使い分け
ここは今まででも結構賛否ある所ですが、メインストーリーはシリアスな面に重点を置いているのに対し、
サブは基本おふざけです。
これはメインの雰囲気を損なうという意見が多い気がしますが、個人としては時に感動したり笑ったり
できる内容のサブがあっても良いと思います。
まぁ確かにこのサブはなくてもいいだと思えるのも多々ありますが、遊び心があるのは個人的に好きです。
BAD/REQUEST
■良い反面、見えてくる粗いグラフィック
人物は確かに良いです。ただ、それはメインやそれに関わるキャラのみ。
一般人等オブジェ(エキストラ)的なキャラは何ともお粗末。
まぁこれは今作に始まった事ではありませんが、これだけシリーズ化されていて改善する気もない点では減点。
メインだけ良くすれば良いという話しではなく、「こんな所まで」といえる部分など、全体を底上げしてこそ
ユーザーに愛されるソフトになるのではないでしょうか。
■微妙な戦闘バランス
今作も前作「龍が如く0」のシステムを継承し、戦闘スタイルを数種から選べるわけですが、各種のバランスの
悪さが露呈して、最終的には一番使い勝手がいいラッシュスタイルしか使わなくなります。
本来ならメインとも言える堂島の龍スタイルなんか、全体的にモッサリ感が増してひじょうに使い辛く、
返ってチンピラスタイルの方が勝手が良い。特にその使い勝手は、ボス戦に顕著に現れます。
勿論どのスタイルでも育てればクリアは出来ます。が、スタイルによって難易度がかなり変わるのも確か。
字名が堂島の龍と呼ばれる桐生さんなのにラッシュスタイルがメインなんて、ファンからしたら
全然喋らない明石家さんまさんぐらい残念な仕様です。
次に敵の強さ。今作は雑魚でも普通にスーパーアーマー持ちが多く、桐生の攻撃にのけぞる事もなく
反撃してきたり、モーションなしで当たる攻撃判定があったり、相変わらずの体力ゲージ多すぎだったりと、
前作よりも大味で面白みに欠ける内容。
■「どこでも真島」のしつこさ
最初は良いです。どこでも真島をクリアするするくらいまでは特に問題ありません。
が、その後も結構頻繁に出てくるのは、いくら好きなキャラでも鬱陶しいとしか言えません。
しかも相手の体力もかなりあるので長期戦は必須。ある程度イベントが進んだらせめて頻度を下げて
ほしかったです。
あと、確かに真島の兄さんは奇抜な外見と凶気的な内面を持ち合わせてはいますが、基本は両面共に
かなり男前なはず。が、今作はその両面ともを悪い意味でかなり壊しすぎた感じに仕上がっています。
最初だけは良いですが、終始あそこまで男前を崩す必要があったのかは疑問。
最後までやった感想としては、個人的にはやりすぎ感があってげんなりしました。
■焼き増し感が半端ない
どうしてもストーリーや街のデザイン等はシリーズ化作品なのである程度は仕方ないとは思いますが、
問題はその他のシステム面。
無駄にプレイ時間を引き延ばしているだけの目録等が今作もふんだんに盛り込まれています。
前作もストーリーやキャラは大好きでしたが、その他の達成目録やミニゲームはただただプレイを
だらけさせる要因でしかない印象でした。
今作も然り。トロフィーを取る為だけにメインには関係ない所で何十時間も割く羽目になる所は大幅に減点。
相変わらずこの点は、製作側は誰一人ユーザーの事を理解していない・押しつけがましい感半端ないなと
感じます。
■無駄過ぎるやりこみ要素
龍が如くの醍醐味とまで製作側が自負しているやり込み要素の達成目録やミニゲーム。
一体どこの評価を見て・聞いて言っているのか疑問。
ポケットサーキットやメスキング等は本当に必要なのでしょうか。
一番無駄に思えるのが「達成目録」。前作でもそうでしたが、今作もこれが一番の癌。
目録内容も数百ある上、時間を取られる目録が目白押し。
バトルで○人撃破くらいはまだ分かりますが、闘技場で50回勝利や武器を100種入手、半丁で10000稼ぐや
ポケットサーキットで全大会優勝等、とてつもなく時間を割かれる内容ばかりでもううんざり。
しかしトロフィーに「達成目録100%」があるので、コンプの為にはメインを何度も中断して何十時間も
かけてする羽目になります。
私は目録をコンプするだけでゆうに100時間越えました。
この100時間以上が楽しく出来たなら何も文句ないのですが、何一つ楽しめずに惰性でプレイしていたので
ここは大減点。
製作側がこの点に自信を持ってコメントしているという点でも、自己満足感が否めません。
COMMENT
10年という集大成を全スタッフ全力で製作し、手抜きは一切せず価格も抑えましたとプロデューサーが
意気込みを言ってたのを動画サイトで観ましたが、価格は確かにと思えても、それ以外は一体どこに?
と言うのが正直な所。
メインは確かに龍が如くらしい仕上がりですが、それ以外のミニゲームやサブイベント・達成目録等は
本当に良いと思っているのでしょうか。
一部の「それも含めて・それがあってこその龍が如く!」等良い評価にしか目に留めず、批判的な意見は
取り入れていないというのが今作でもよく分かります。
決して悪い仕上がりではありませんが、長く遊ぶ・やり込む要素を相変わらず大きく勘違いしているなと
いうのは否めない作品かと。
動画や雑誌などで作品に自信を持ち色々言うのは、それはそれで良いと思います。
が、はたしてそれが事実だと思えたユーザーは一体どのくらいいる事か。
無駄に何でも入れ込むだけでやり込み要素満載と豪語しているから、自己満足に浸っている・自己満の
極み等と散々言われているのがその証拠ではないかと。
シリーズの癌ともなっているやり込み要素と言われる仕様は、いい加減どうにかしてほしい所です。
「10周年記念なのでファンの期待に応えました」と言われても、結果的には前作をいいように使いまわし
してもう一儲けした感じにしか思えません。
一ファンとしてメインの内容は素晴らしいと思います。が、それだけ。
オークションで1000円で買ったので値段分は楽しめましたが、フルで買っていたら間違いなく損してました。
メインが良いだけに、ひじょうに残念。元々の良作を製作側のエゴで駄目にしてしまった典型的な作品。
本当に勿体ない。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 2pt |
38pt
GOOD!
全シリーズクリア済、シリーズファンとしてあえて辛口に評価します
【グラフィック】
PS2に比べて綺麗になっているという点は素直に嬉しい。
【BGM】
PS2時代と同じ(アレンジ)BGMを世代を超えて聞けるのは色々と感慨深く、ゲームの映像進化も相俟って心地よい気分に浸れた。
【システム】
作品的に前作にあたる0のシステムを踏襲していてプレイ直後に「あぁ、ちゃんと話が繋がってるんだなぁ」と
ストーリーとは別のシステム側からの視点でなんとなく劇中の時間の繋がりを感じる事ができた。
【錦山のエピソード】
多少急ぎ足感はあるものの、彼がどのような経緯で変貌を遂げたのかよく描かれていたと思う。
初代龍が如くのストーリー構成が完璧に近い形で仕上がっているため
彼のエピソード挿入はタイミング的にも非常に難しいと思われるが
多すぎず少なすぎずの良いバランスだったと思う。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
GOODとして記載してはいるものの、しかしあくまで龍が如くシリーズ内での評価なので他社の作品と比べると
いい加減このグラフィックは古臭いというイメージが拭えない。
特に一部シーン、例としてあげると
車の走行シーンや神室町以外の背景がPS2のグラフィックに毛の生えた程度のもので
大学生が頑張って作ったドラマのスタジオ内セットという印象を受ける。
またキャラクターモデルの服に関しても、アップで見ると生地の模様等は細かく表示されてはいるものの
なびきもしない謎の硬質素材で出来ている様にバリッバリに固められている。
目の前でヘリが飛んでいるのにも関わらずコートの裾すら全く動かないのは流石に笑ってしまった。
PS3基準で作られたグラフィックエンジンをそのまま動かしているのは別に良いとしても、
物理演算がPS2レベルなのは流石に閉口してしまった。
メインキャラクターの顔だけが物凄く精巧に作られているだけに他が劣って見えてしまう、
そんな部分が所々見受けられた。
【システム】
・どこでも真島
・ミニゲームの一部削除
・キャバ嬢人数
・超スタイルの極み
・堂島の龍スタイル
システム面に関しては余りにも言いたい事が多くなってしまうので簡略化して改悪された部分をピックアップ
この中で一番気になったのが、「どこでも真島」システムこれに関しては正直クドい
いくら人気キャラだからといって余りに安売りし過ぎている、正に「悪ノリ」の典型
確かに真島というキャラクターは唯一、龍が如くの「ゲームとしてのルール」に縛られない稀有な存在ではあるが
今回のシステムはそれが最悪な方向に転化している。
これは成長システムによるところが大きく
ゲーム序盤は楽しくマスコットとして見られるが
最大強化した後の終盤は只の邪魔者として彼に対するプレイヤーの意識が逆転してしまう。
また戦闘回避する手段が無い点が悪印象に拍車を掛けている。
他にも色々と記載したいが書きたい事が多い上に、それぞれが相乗効果を生んでいてまとまらないのでこの辺りで。
他のレビュアーさんが共通点多き悩みを書き連ねてくれているのでそちらも参考にどうぞ。
COMMENT
偉そうに書き殴ったので総評は敬語で記載します。
正直どう締めくくれば良いのか迷っていますが・・・
このゲームは第一作目のリメイクという事で重要な作品ではあるのですが、真島の兄さんだけが異常にはしゃいでしまって
メインストーリー以外のアドベンチャーパートは彼一色で終始進んでいく印象です。
サブイベントも良く覚えていません。(笑)
コレが良い事なのか悪い事なのかは人に因るでしょう。
龍が如くコレクションの一本として所持する分には良いかも知れません。
やり込むなら相当の胆力が必要と思われます。
極2も作っているハズです(作らない理由がないので)
こちらも期待したいですね。
ただ一点、気の早い願いというか祈りなんですが
狭山の顔は龍3仕様にしないでいただきたい。
お願いします。名越さん!!
龍6は体験版を触った感じアクション面はかなり期待できそうです。
グラフィックエンジンも次世代機仕様に合わせた物に変わっています。
和ゲーを代表するシリーズなので今後も続けていって貰いたいですね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 3pt | 3pt | 0pt | 0pt | 0pt | 2pt |
12pt
GOOD!
「もしも龍0のシステムで1をリメイクしたら」
ドリフのコントみたいなタイトルですがまんまこれ。なので龍が如く0のシステムが好きな人には受け入れられるかも。
あとグラフィックはPS4だけあって間違いなく綺麗です。
一部のゴミニゲームの劣化&削除
キャバクラの人数激減化。
あと何作重ねても「そんな店リアルにあったら1日で潰れてるわ!」の糞台スロ・パチ2~3機種ずつ程度のパチンコ屋。
100歩譲ってサミータウン777でアンケート取って「PS4で遊んでみたいタイトル」の権利OKものを10機種ずつでも収録してたらなんでなくすんだよ!とBAD欄に書くが、どうせ入れたとしてもいつものアラジンでしょ…
なくなって良かったと心の底から思う。(元の龍1にはまだパチなかったんでしたっけ。よくここは我慢していれなかった!と褒めたい。)
BAD/REQUEST
「一部の」グラフィックは綺麗
個人的にヘビーレインなど海外製のグラ頑張りました系は結構肌の気持ち悪さ(言い換えればHDテレビやBlu-rayでアップになった時に「ああ…(´Д`)」と思うような質感は自分はリアルに思うのでGOODに入れたがその他のサブキャラの手抜きっぷりは酷い。
あいも変わらずPS3初期レベルの能面で露骨な手抜き感を感じる。
特に今回もキャバ嬢はタレント?を起用してるのか、どれだけハードが進化してもここがCG化させれば全員ブサイクになるってのはキャラ担当がブス専なのか、人を描く能力のない人をずっとキャラ担当に据えてるのか…
相変わらずワンパターンのリスト埋め
タイアップ企業のメニュー埋め。食事はある方法で一気食い出来るからいいけど、めんどくさいのが酒類。一種ずつしか頼めないし、頼むたびにうざい薀蓄垂れ流されて、2~3杯呑んだら「お客さん飲み過ぎですよ」。
アホか…
おかげで(他にいい方法あるのかもしれないが)わざわざ飲み屋にブラックコーヒー持ち込んで、酒とコーヒー交互に飲む…というアホみたいなやり方を強いられる。
リアル世界なら腹下すわ!
ここまではいつもの手抜きが如くシリーズのお約束なので許容範囲だけど以下は本気で点数すら付けたくない糞仕様
ゴミニゲームの強制化
昔だったら所詮トロフィーに関連程度なので正直1回やれば胸焼けして二度とやる気にならない(というかこれまでのシリーズで散々やらされてるので新鮮さのかけらもない)ゴミの集大成。
これが龍0か維新あたりから採用された「達成目録」という、条件クリアでポイントが貰えて特殊アイテムor主人公の特殊成長に使えるというのに絡んできた。
これも絶対やらなくてはならない…とまでは言わないが、ある特殊能力をとるまではある程度貯まるが全部となるともうセーブデータ読み込んで記録使いまわせよ系のカラオケ麻雀将棋ダーツにビリヤードカジノ系とか、センスの欠片もない変態プロレスを「子供の間で大人気」とか言わせる確率機レベルのじゃんけんマン。
本当にこれ誰が望んでるの?
その「達成目録」自体も昨今の手抜きゲームの常套手段で「○○を△△回しろ!」ばっかり…
これね。楽でいいんですよ。ゴミいれて「とりあえず…100回とかさせとく?(笑)」で「1」「0」「0」と打つだけで無駄に時間潰させれるので。
アイデアのかけらもない「やりこまさせ要素」の典型的な例ですが…もう一回聞きます。
本 当 に こ れ 誰 が 望 ん で る の ?マ ジ で。
真島
龍シリーズでなぜここまで人気があるのか自分にはよくわからない(それを否定するつもりはないです)が、これまんま龍0のカツアゲくん。
案の定前作同様攻略サイトで「こうやれば手っ取り早く稼げます」扱いかつレベルを上げきればただの邪魔。
それでも人気があるのは普段はふざけてるけど〆るところではしっかり〆るからだと思うけど、正直この作品だとただのキ○○イまるだし。
喧嘩したいから、と町中で見つけては寄ってくるとか「街のチンピラ」「不良たち」みたいな雑魚と同レベルに堕ち、それだけでも無残なのにネタバレに繋がるから書きませんが、いろんな出現方法や格好はスタッフ側の「いい加減真島真島煩い!あんな・・・・キャラのどこがいいんだよ!」とわざと馬鹿丸出しに描いてるとしか思えない。
それともファンはああいう真島がいいの??
だとしたら自分はどれだけ説得されても受け入れられる気がしません…
以上により
手抜きやりこませに熱中するはずもなく0点。
運ゲーや毎度おなじみパターン嵌め隠れてない隠しボスなど快適なものなどなく0点。
そんなものに満足するわけがないので0点。
としました。ファンの人には申し訳ないけど。
COMMENT
やるものがないのでなんだかんだで買ってはみるが、結局序盤で一気に6~7割近く開放されるアホ丸出しのおっさんに落ちぶれるサブストーリー埋めにウンザリしてさっさとクリアしてさっさと売る。
なので評価もとことん低い…となってしまう。
本当にファンの人から「じゃあやるなよ!」と怒られるかもしれないけど、結局シリーズを重ねるごとに開発期間の短さ=どうでもいい部分に力を注いであとはまるまる手を抜いて終わり、でしかないと感じ「買ったんだからクリアしとくか…」の作業ゲーに。
ご都合主義のC級映画並みに数十人相手に一人で大立ち回りをするのに些細な事で瀕死の重傷とか、上にも書いたがサブシナリオの本当にただオツムの弱いオッサン状態に堕ちるとかこのキャラクターをどう描きたいんだろう…
オフザケ一切するな!じゃないんですよ。
お茶目な点があってもいいけどおちゃめ通り越してああもただの馬鹿丸出し状態だとキメ顔見ても鼻垂れてるか・頭に花一輪咲いてるかのように見えるか、アップのたびに「ガチョーン!」なSEが聞こえるぐらい冷めるんですよ。
龍6で本当に一新させたようですが、既存の悪ふざけ(全てにおいて)はこの辺にして腹くくって本気の作りを見せて欲しいと思います。これじゃただの小金稼ぎの悪ふざけタイトルですよ。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-02-09
しかし、その10年来のファンだからこそ言わなければならない事があります。
「"これがゲームの極み"というのであれば、"残念の極み"である」と。
「0の総合的な完成度の良さ」 「10周年記念作品」 「公式動画での総合監督の意気込み具合」
という点から少々期待しすぎてしまったからでしょうか。
2週プレイした後も、どうにもモヤモヤした消化不良感が残ってスッキリしませんでした。
ゲームそのものとしては確かに楽しめました。
しかし、それも1週~2週それなりに寄り道も楽しみながらプレイすればもういいかなと思う程度。
また、初代をそのまま体験できるかというとそうではないので、
長年のファンのかたは別物だと割り切ってプレイしたほうが思い出を壊されずに楽しめるでしょう。
少し長くなりますが、ここからは個人的にどういうところが気になったのかを書いていきたいと思います。
【良かった点】
◆全体的なグラフィック
さすがPS4なだけあって、全体的なグラフィックは綺麗です。...続きを読む › br />PS4、PS3マルチということを考えたら十分だと思いました。
◆ファンサービスがところどころにあったこと
10周年作品ということもあってか、聞き覚えのあるBGMが使われていたりと、
シリーズファンなら思わず「おっ」と声を出してしまうような場面がいくつかありました。
明らかな使い回しが多くて手抜き感が云々という話も賛成するところはありますが、
こういう"ここぞという場面での再利用"はファンとしては嬉しく、個人的には大歓迎でした。
◆「錦山彰」役の中谷一博さんの演技が素晴らしかった
実力派声優の方々を今まで以上に起用している今作ですが、
そのベテランの存在すら霞むぐらいに、錦山役の中谷一博さんの演技が群を抜いていました。
魂の籠められたその熱演から「龍が如く」と「錦山彰」というキャラへの愛情をこれでもかというぐらい感じ、
個人的に最も"10年という時間がもたらした進化"を感じた部分でした。
また、0のストーリーが記憶に新しかったこともあり、最終決戦の演出には思わずうるっときてしまったほど。
最後まで大変素晴らしい演技でした。
【不満だった点】
◆冗長的な要素が目に見えて増えた
おつかいイベント、サブストーリーのおつかい要素がさらに追加されていたり、
コインロッカーの鍵を取るためにしゃがむ動作が改めて追加された(動作が終わるまで飛ばせない)、など、
変に時間を使わせる"無駄"が散見されました。
こういう冗長に感じる要素のせいで、周回プレイを何度もする気は起きませんでした。
◆一部キャラのグラフィックに違和感を覚えた
桐生の眉間が不自然なくらい力が入り過ぎているように思えたり、
遥やシンジの顔が少々ごつくなっていると感じたり、
一部のキャラのグラフィックに違和感を覚えずにはいられませんでした。
前作の0ではこんなことは気にならなかったのですが・・・
◆バトルシステムの改悪
このAmazonのレビューでも散見されましたが、バトルシステムの改悪が特に気になりました。
これも0の時から思っていたことですが、堂島の龍スタイルのコンボスピードは悪意を感じるほどでした。
強化していない状態の攻撃速度はストレスでしかなく、
強化してもヒート状態か瀕死の状態でようやく攻撃速度が従来のスピードになるという仕様で、
そのあまりの改悪に「どうして?」と問わずにはいられませんでした。
初代ではそこまで速くなかったとはいっても、
フィニッシュブロウを当てた時は打撃感もあって、敵も少しのけぞっていたので、
まだ爽快感があったように感じました。これならまだ分かります。
ところが、敵やボスは"攻撃を出している時は攻撃されても怯まない"スーパーアーマー状態になるせいで、
「こちらの攻撃は通りにくいのに向こうは強行突破できる」というフェアでない戦闘になってしまい、
その打撃感や爽快感すらも損なわれています。そこでストレスがさらに加速する悪循環。
また、新しく導入された「超スタイルの極み」も威力は申し分ないのですが、
終盤では待機状態のボスの体力が信じられないスピードで回復していくので、
悪い意味で戦闘を長引かせる要素だと感じてしまいました。
龍が如く6発売後追記:
バトルは龍が如くの肝となる要素なので、バトルシステムの抜本的な見直し・改善を期待していましたが、
龍が如く6はさらに違和感の強いものになっていました。
◆挿入歌の多用
今作から挿入歌の多用が目立つようになりました。(6でも挿入歌がこれでもかとばかりに乱用されています。)
ここぞという場面で流すからこそ良いスパイスになるのに、何回も流されているので、「またか・・・」という気持ちにしかなりませんでした。
【どちらともいえない点】
◆どこでも真島
よくも悪くも真島の兄さんがたくさん出てきます。
初代の頃の、狂気を感じる一方で謎めいた雰囲気を持つ真島を求めている人には逆におすすめできません。
ストーリーとの整合性に疑問を感じたりすることもありましたが、
良い意味で考えれば、真島の兄さんとたくさん戦えます。
0のバトルスタイルの真島の兄さんと戦いたかったかたは楽しめるのではないでしょうか。
ただ、個人的に、「真島を出しておけばとりあえずウケ狙えるだろ」という軽い気持ちをどこか感じてしまいました。
SEGAの都合のいいおもちゃにされてしまっているというかなんというか。
初代からのファンとしてはそこがなんともいえず。
◆総合監督の言葉と実際のクオリティとの乖離
「追加シーンががっつり入っている」「全部描き切ってやるんだ」
といった、公式動画での熱い意気込み具合から、かねてから期待を膨らませていました。
しかし現実は"極"を冠するには値しない、妥協されたクオリティではないかと感じました。
追加シーンも楽しみにしていたのに、実際は「あれ?これで終わり?」と思ってしまう不完全燃焼ぶり。
錦山の妹を出したり、第十章でのセレナでの一件の描写なり、
0のストーリーの完成度を考えたら、徹底するならもっと徹底して描けたところが他にもあったはずです。
正直、これが10周年記念作品というのはあんまりではないかと。
"極"という言葉とは程遠い現実に「え?」という言葉が出てきたぐらいで、
今まで追いかけてきたファンに対する裏切り行為ではないかと思ってしまったほど。
ある意味、5の再来のようにも感じました。
期待に期待を膨らませたファンのかたほど肩透かしを食らったような気分を味わったのではないでしょうか。
せっかく10年かけて確立してきた龍が如くというブランドを、
企業に利益をもたらすためだけの都合のいい道具にされているのではないかと考えたら、
初代からのファンとしてはそこがどうにも歯がゆくて仕方がありません。
【最後に】
ゲームそのものとしては1週~2週プレイする分には楽しめるものですし、
シリーズファンなら思わず唸ってしまう要素が詰まった作品であることは間違いありません。
その一方で、シリーズに強い思い入れがあったり、
期待を重ねてきた人ほど拍子抜けしてしまうであろう、消化不良が拭えない作品でした。
十分な制作期間を与えられていたのなら、もっと徹底して作れたでしょう。
しかしこれでは「ゲームに飽いた大人たちへ」どころか、人によっては本当にゲームに飽きてしまいかねません。
せっかく0で持ち直して、「もうちょっとだけ付き合ってみよう」と思ったファンもきっと少なくないはずなのに、
そのファンを裏切るようなことはさせないでほしいと企業に対して思ってしまいます。
納得のいく完成度で感動できるなら、2年だろうと3年だろうとファンは楽しみに待ちます。
それに、高い完成度なら結果として売れていくものです。
毎年新作を出すという伝統を必死に守ろうとするより、
時間がかかってもいいので、モノ作りで本当に大切なことはなにかをもう一度考え直してほしいと切に願っています。
おそらく、6がいろいろな意味での節目になると思います。
ここでもう一度0の時のような復活を遂げるか、長年のファンも見切りをつけるか。
龍が如くにとっての"背水の陣"になりそうです。
※龍が如く6発売後追記:
残念ながら、龍が如く6は後者の結果に終わったといっても過言ではない締めくくりになってしまいました。
11年間、リアルタイムでシリーズを追いかけてきましたが、少なくとも私は、もう龍が如くスタジオの作品を手に取ることはないでしょう。
新規のかたはともかく、シリーズファンのかたには極と6ははっきり言っておすすめできません。
止めはしませんが、プレイするのであれば御覚悟を。
GOOD!
PS2のときからやってきたプレイヤーとしては、PS4でのリメイクでこれだけ進化した、という実感でしみじみできる。またずっと疑問であった錦山の心理描写が追加されており、長年のファン向けの作品であるなあと感じる。
BAD/REQUEST
長年のファンでなければ、正直言ってほかの龍シリーズの最新作をやった方がいい。追加イベントは冗長&テンポも悪い。おまけに量も多い。「どこでも真島システム」はうっとうしい。メインストーリーの真島とキャラが違って違和感。ミニゲームも毎回一緒。バトルシステムもバランスが悪く、ボス戦は作業感が強い。
COMMENT
「龍が如く0」がとても良く、龍シリーズも持ち直してきたかな、と思った矢先にこの「龍が如く極」である。正直肩透かし感が否めない。進化を謳うならもっと変える部分があったのではないだろうか。次の6に期待。