オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 1pt | 3pt | 1pt | 3pt | 2pt |
44pt
GOOD!
副島氏のデザインが画面内を動き回れるのはキャサリンでのノウハウがあるから。
行きたい場所へショートカット移動出来る機能は素晴らしい機能だと思います。これで国産ゲームでも無理にオープンワールド化する必要が無くなりました。
BAD/REQUEST
ストーリーがダラダラ長く、テンポも悪く、不快な表現も多く、途中で何度も中断しました。最後の最後ストーリーの点と点が線で繋がる回収は流石と思いましたが、そこに至るまでの苦痛に比べると圧倒的にBADです。(特に前作に比べると全体的に暗いので注意を)
登場キャラは個性的な面々が少ないです。と言うか初期メンバーの性格はモブかな?ぐらい。
パレスですが、攻略するのに何日も掛かる「仕様」になっており、ある程度強くなってきても「今日はここまでにしよう」「>帰る」といった具合で、コミュや人間パラなど自由時間を有効に使いたいのに、パレス攻略に日数が必要になりストレスです。同じようにメメントスの依頼もストレスです。パレスかメメントスのどっちかにしてもらいたかったです。また、パレス内のギミック、時間の無駄でしかありません。ギミックに凝るぐらいなら戦闘バランスに注力して欲しかったです。
目黒氏の音楽ですが、今作は大人しく、氏が担当しなくても分からないぐらい主張がありませんでした。DLCで過去作のBGMが配信されていますが、そのような商法と今作のBGM全体の出来が関係のない事を祈ります。
マップですが、GOOD欄にショートカット機能の事を書いたのですが、初めての場合はショートカットされる場所に実際に行かないといけないのですが、今作の主人公の行動の舞台が渋谷周辺のため、実際に土地勘の無い人は苦労されると思います。青山一丁目にある高校へ三軒茶屋から電車で通うのですが、三軒茶屋から渋谷まで田園都市線で、渋谷から銀座線に乗り換えるのですが、ゲーム内でもよく作られた渋谷の街を移動する必要があります。しかも銀座線は地下鉄ですが2階にあります。序盤の最難関箇所かも知れません。実際にフレンドから銀座線への行き方を聞かれました。他にも渋谷東急の連絡通路に集合、というのもあります(笑)。
戦闘ですが、悪魔と会話によって仲魔に出来ますが、こちらが強くなり過ぎると仲魔にしたい悪魔を即死にさせてしまうケースがチラホラ…。レアな悪魔に限って撃たれ弱いので、そう言う悪魔と出会った時は「死なないでくれ」と願う事も。戦闘後のリザルトメニューも各キャラが決めポーズを取った場面を長々とスキップ出来ずに見せ付けられます。苦痛。
ペルソナシリーズは独特の格好良さがあるのですが、今作はメニュー画面を開くと分かる???なセンス。凝りに凝ったハイセンスで付いていけません。と言うか、単純に見難いです。
COMMENT
学園生活を自分の好きなように送れるのもこのシリーズの魅力だと思うのですが、そうしようとしても、パレス攻略に日数がかかり、メメントスにも行かなければならず、そう言う時とコミュがかぶってしまったり…。あれだけ様々な街を作り込んだのだから、もう少し自由に過ごす時間を下さい。
ペルソナシリーズ全てをやっているのですが、3から大きく毛色が変わり、心無い人からはギャルゲー呼ばわりされたりもしましたが、根幹のしっかりとしたストーリー軸はぶれていませんでした。が、今作はそこに辿り着くまで、様々なストレスとの戦いに成り果ててしまいました。5を作るにあたり、色々詰め込み過ぎたんでしょう。次作からは発売後しばらくは様子見する事を誓う出来でした…。
ただ、この時期に遊ぶRPGとしてはお勧めできます。特にペルソナシリーズをプレーしてきた方になら。そうではない人はご注意を。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 1pt | 1pt | 2pt | 1pt |
40pt
GOOD!
ペルソナシリーズは全てやってます
【戦闘システム】
コマンド式JRPGの中では独自の進化を続け戦略性もあり飽きづらい
良い出来映えだと思います。ただシステムの都合上ボス戦でクリティカルの発生を排除したのは残念でした。
【演出】
戦闘やストーリー上の見せ場での演出は素晴らしいです。後述しますがシナリオはやや難があるのですが演出が良いため最後までだれずにやりきれます。
【音楽】
個人的にはゲームの雰囲気と合っていて良かったです。予告状を出した後の曲はかなりテンションあげてくれます。
【コープシステム】
最初は「もういいよワンパターンだし」と思ってましたがもはや様式美として定着しており、目新しさはないものの楽しめました。途中影響されてゲーム休めて思わずリアルで渋谷や井の頭公園に遊び行ったりもするほどでした。
BAD/REQUEST
【シナリオ】
今作は歴代と比してもシナリオには難が多いです。
2つめのパレスが終わるまでは秀逸なストーリーで唸らられましたが、その後とつぜんに陳腐化する印象です。
シナリオがチープになりだすと同時に「正義とは何か」「法と大義の対比」「改心という行為の是非」等のテーマが投げ捨てられてしまいます。
終盤にいくにつれとにかく「味方は天才で正義、敵は愚かで絶対悪」の図式となり序盤の素晴らしいシナリオ、お洒落さ、深み、感動は遠ざかり安い物語に変化する印象です。
【キャラクター】
シナリオ同様、2つめのパレスが終わったあたりから初期メンバーの性格が陳腐に変わってしまったのが残念です。序盤、自己顕示欲の大人を嫌っていた竜司が突然に自己顕示欲の塊みたいになって驚きました。
活躍するキャラもかなり偏っており、主人公以上に話の中核を成し続けるキャラと空気すぎていらなかったんじゃないかという程のキャラまで極端なバランスすぎます。
【やり込み要素】
レベル70以降のペルソナを使う機会はありません。強いペルソナを作っても活躍の場がないのは残念でした。
COMMENT
ゲームシステムはとても良く、近年のJRPGの中では間違いなく名作なのですが、ペルソナシリーズとして見た場合、中盤からのシナリオが幼稚で陳腐すぎる印象で残念でした。
問題提起だけしておいて投げ捨てて勧善懲悪で終わらしてしまうとは意外でした。シリーズファンとしては少しガッカリです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
54pt
GOOD!
3,4で変わった部分からメガテンに戻った・・・と言うべきかな。
交渉の復活
1や2のキャラごとの交渉コマンドではなく、選択肢型のメガテンに近いコンタクト。
敵がシャドウではなく旧来の悪魔に戻った。
これネタバレなのかな・・・
ペルソナ呼ぶときの演出でちゃんとペルソナを呼ぶ。
1や2のカタルシスが3でなくなっててちょっとショックだったので・・・
近接武器とは別に銃が復活。
これは2から消えて1やメガテンシリーズからの復活か。独自のシステムでなかなか面白かった。
これらについては3からのファンは思うところがあるだろうけども、私は嬉しかった部分。
BGMはボス戦のBGMだけがやたら浮いている以外は雰囲気にあった良いものだったと思う。
BAD/REQUEST
シナリオ全般。
時事ネタや2chのネタなんかを見る限り0代より上の人間をターゲットにしているのに、このラノベ的な中二病のコンプレックス(社会やコミュニティから爪弾きにあってる=無能ではない、俺は悪くないっていう)丸出しのシナリオはどうにかならなかったのか。
しかも爪弾きにあう理由が納得いかないものばかりで、設定確立のために作中のキャラクターの知能やモラルが意図的に落とされてる。
今回5の表向きのテーマが社会悪で、3以降の共通したテーマが絆であるのでやりたいことはわかるんだけど、
必要悪の描写が主人公側に完全に傾いていてバランスが取れてないので『自分たちと自分たちに味方する人間だけが正しい』っていう状況になってる。
主人公たちの能力や正義を際だたせるために衆愚を一際衆愚らしく描写するのはどうなのかと。
サブイベントの問題にもゲームのシステムを使って切り込むものがほとんどなので、その後に問題が起きそうなものばかりだし。
あと3や4より楽になったとはいえ、相変わらずADV部分がダレる。ファン的にはギャルゲー要素が必要なのはわかるが、延々と同じことをやらされてるだけ。
なんかコレのお陰でキャラクターが薄っぺらくなってる気がしなくもない。
クリアに80時間くらいかかったが、3分の1~半分くらいはこれで潰されてるので、ボリュームとは呼べない代物。
ただでさえ演出のために時間取るゲームだしね。
ダンジョンのギミックも全てが一目見ればわかる簡単なものばかりで、ただただ回を追うごとにめんどくさくなっていくだけ。
COMMENT
シナリオや設定に難があるものの、それでも水準以上ではあるし、十分良作(ファンにとっては名作)に仕上がっていると思う。
グラフィックもモデリングはともかくとして演出は綺麗だし、元ネタ(怪盗モノ)作品っぽく描写してある。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-01-21
ファミコンが発売されたのが小学2年生。
マリオやドラクエで遊び、その後PCエンジンの華やかなゲーム画面やメガドライブの地味なゲーム画面(笑セガ派ですからね!)、スーパーファミコンの回転、拡大機能やプレステ、セガサターンのポリゴン全盛時代と
ゲームハードの成長と共に自分も成長してきた。
そんな世代のおやじであります。
しかしながら、あれほど熱狂していたゲームも大人になるにつれてだんだんやらなくなりました。
社会人になり単純に遊ぶ時間がとれないこと、家族との時間を優先するようになったこと、その原因はいろいろありますが、一番大きな原因が『ゲームをおもしろいと思わなくなった』という自分の気持ちが大きいかと思います。
これは歳のせいなのかなぁとちょっと寂しい気持ちになっていましたが、よく考えるとそれだけでない気がします。
最近僕が買ったゲームといえば、メタルギア5とアイドルマスターPSの2本で、
メタルギアは未完成品かと疑うばかりの商品をメーカーの都合で押し付けられ、
アイドルマスターPSに至ってはバンナムお得意のDLC商法と課金ガチャ。
これらゲームの共通点はユーザーのことは放っておいて、「金」「金」の拝金主義が前面に来て、肝心のゲーム自体のおもしろさは二の次なことでしょうか。
口ではユーザーファーストというくせに、その実はゲーム会社と制作者ファーストだったような気がします。
多大な広告費をかけた過大広告と、ニコニコやツイッターによる制作ディレクターの吹聴で、バカなユーザーをだまして金を巻き上げようという心持ちが見えて、やり場のない怒りを抱えていました。
そんなだまし討ちのような誠意のない商売をしていたら、ゲーム業界だけでなくどんな業界でも愛想がつきますよね。
本当、最近そういうことばかりが続き、ますますゲームをおもしろく感じなくなってしまっていました。
そんなゲームに愛想が尽きかけてた中、たまたまレビュー高評価だったペルソナ5を手にとってみました。
アトラスさんのゲームはスーパーファミコンの『真・女神転生』以来であの鬼畜な難易度がトラウマになったこともありそれ以来はご無沙汰でした(笑)
遊んでみての率直な感想は「よくここまで丁寧に作り込んだなぁ」と思うほど、製作者の方の強い意思と、
ゲームをつくるということへのプライド、そしてユーザーを真に満足させたいといった気概と誠意がこのゲームのプレイを通じて感じました。
おかげさまで、すっかり頭の中はペルソナ一色、ゲームがやりたくて早く家に帰るなんて小学生以来でしょうか。
「あ、まだゲームを楽しいと思える感性が残ってたんだな」と気づかせてくれただけでも、ペルソナ5をやった価値がありました。
聞けばペルソナ5は発売するまでは延期の連続だったようで、
きっと社内での意思疎通や難しい問題がたくさんあったのだろうとお察します。
しかし、あくまでユーザーファーストを貫き、責任をもって制作されたアトラスさんには
久しぶりにゲーム業界の「良心」を見たような気がします。
きっと自分はこれからもアトラスさんが作ったゲームならば、例え新規ナンバリングタイトルでも
「アトラスが作ったんだから大丈夫だろう」と思って新品で買うでしょう。
そこには「誠意」を持ってゲームをつくってるアトラスさんとユーザーである僕との間に「信頼」があるからです。
家庭用ゲームが普及して35年になろうとした今、ペルソナ5は今いちどゲーム会社とユーザーの関係を考えさせてくれました。
ありがとうございます。
よし!ペルソナ6が出るまでゲーム業界に悲観することなく気長に待つかな!
頑張れアトラス!!
GOOD!
・システム面の強化
P3から続くゲームデザインの集大成であり、また長期間開発していた事もあってか今作のシステム周りは非常に快適です。
オブジェクト数のわりにローディングを感じさせる場面が少なく(その分カレンダーに皺寄せしていますが)
独特なUIも好感が持てます。(赤と黒が基調のメニューUIは少々目に悪そうですが)
特にパレスを採用して単調なダンジョン探索に変化を加えた点は非常に良いですね。
・コープシナリオは楽しめる
メインストーリー以外の時間、サブシナリオで任意の主要人物と関係を深める事が出来ます。
女性キャラは少々テンプレ感がありますが男性キャラは全般的に好感が上がりましたね。
BAD/REQUEST
・メインストーリー
その場その場で格好いい事を言わせているだけですね
全体を通して見ると粗が目立ちます。特に不愉快だった部分を書きますと
-敵役の性格
全員クズしか出てきません。
完膚無きまでにぶちのめしてもプレイヤの良心が痛まない為の配慮でしょうけど度が過ぎています。
また、頭が悪いというかところどころ理に適わない行動をしています。
「味方すら平然と切り捨てる冷徹非道」「人間が理解する事すら出来ない高次元な存在」
「熱しやすく冷めやすい無責任な民衆」という体で誤魔化そうとしている感がありますけど納得出来ません。
怪盗団に敵対したり非難する存在が、怪盗団にとって非常に都合が良い卑俗な愚図に成り下がっています。
-怪盗団の性格
一言で言えば覚悟が感じられません。他人の運命を大きく左右する事を部活動のノリで決定しています。
「改心」と綺麗な言葉に置き換えていますがやっている事はただの洗脳です。
ハッキリと言えば殺人と大差が無いとすら思えるのですが
怪盗団の倫理的には殺人と改心は決定的に違うらしく手あたり次第に他人を改心します。
その為、怪盗団は全員罪悪感に苛まれる事はなく終始、善行をしたという満足感に包まれています。
ストーリー序盤では作中でも改心行為が疑問視され怪盗団の正義を問う流れもあったのですが…
終盤は一体どうしてああなったのでしょうか
COMMENT
シナリオ評価は大きく分かれる作品だと思います。
加点法で評価する人にとっては傑作になり得るし減点法で考えると駄作にもなり得ます。
自分はやはり改心をする事に罪悪感が伴わない点が強く心に引っかかりました。
殺人も廃人化も改心も変わらないと思います。だからしてはいけない、とは言いません。
相手やその周りの人間の人生を狂わせる事を自覚し、その上で必要悪を引き受ける覚悟。
あるいは自分が死後地獄に堕ちる事を自覚し、開き直って我を貫き通す覚悟。
私はそういう主人公が「格好良い」と思います。
ピカレスク浪漫を名乗るなら主人公たちは正義も名誉も必要ありません。
もっと開き直ってひたすら利己的に行動してほしかったです。
今作のシナリオは色々な作品の良いとこ取りをしようとして長所を殺し合ってるように思えました。
ただその他の点、特にシステム周りに関しては全体的に平均以上の作品です。