【PS4】FINAL FANTASY XV(FF15) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-11-29 |
価格 | 9504円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ DELUXE EDITION版:13,997円 ■ PlayStationVR:対応 【ロイヤルエディション版】 ■ 発売日:2018/03/06 ■ 価格:8,424円 本編にダウンロードコンテンツのプロダクトコードを追加した商品です。 |
- 総合ポイント
- 60
- (難易度)
- 1.87
- レビュー数
- 46
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 2pt | 1pt | 1pt | 2pt | 2pt |
35pt
GOOD!
トロコン済み。サブイベや討伐依頼もかなりやりました。その上でのレビューです
他の方がいろいろと書いておられるので、箇条書きで簡潔に書き込もうと思います
・グラフィックはかなり良かったと思います。
・戦闘も賛否両論ありますが、爽快で楽しかったです。中盤から完全に飽きますが。
・昔のFFの曲を聴けたのはよかったです。
ま、良いところはこんなところですね。
BAD/REQUEST
以下、悪い点を簡潔に
・うわさの13章は最悪ですね。全くいらないです。ただでさえ長時間やらされてイライラしてるのに、全く不要な脅かし要素やら、ひたすらノクトに粘着する「かまってひろし」のウザさは、ここ最近やったゲームの中でも最高クラスでした。
・杖イグニスの機動力のなさと罵声ゴリラ。ただでさえ移動が徒歩縛りでイライラしてるのに、ちょっと走るとゴリラが罵声。アイテムは基本全回収したい派ので、かなりイライラしました。いや、ちがうな。途中から罵声をガン無視してソロで走り回りました。
・オルティシエのマップ。やっとたどり着けた別の大陸(笑)で待ち受ける立体迷路マップ。街マップをあそこまで複雑にする必要ないでしょ。討伐のたびに移動で迷ってイライラ。
・洞窟内でやけに脅かそうとしてくるゴブリンども。通路に鍵かけられた時は切れそう いや、ブチ切れました。
・ストレスしかなかったコースタルマークタワー。
・ぶつ切りで説明不足過ぎるストーリー。これは皆さんの書き込み通りです。端折りすぎです。
・「スタンドバイミー」 この曲自体は好きですし、使用する意味も理解できるが、「テーマ曲考えてなかったよ」感がしました。それと、エンディングで再び流れる「スタンドバイミー」の歌詞字幕が、余りにも「ご都合超意訳」でイライラしました。ホントにひどかった。ちなみにエンディングも???でした。後半の作りこみの不足のせいです。
・ロード長すぎ。ロードだけで合計1~2時間かかってんじゃないの?
まだまだありますが、パッと思い浮かんだことを書きました。
COMMENT
これほど先が気にならず、寝不足にならなかったFFは初めてです。
FF冠、しかもナンバリングものでこれはないでしょ。
買う価値ないとは言いませんが、ストレスはたまると思います。
中古で買うのが正解かも
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 1pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt |
40pt
GOOD!
・最初は敵に近寄って○連打しかしてなかったけど途中操作に慣れてくると
ちゃんと戦略立てて攻略できるようになってくる
そういう意味では戦闘システムはよく考えられてると思った
・味方のAIも及第点連携して戦ってると思える
・過去シリーズのBGMを聞けるシステムも良いと思う
BAD/REQUEST
・ストーリーが所々端折られてるので「なんで戦うことになった?」ってことがあった
・やはりバグが消えていなかった
私の経験では空気椅子が結構ありました
・ローディングが致命的に長い
ファストトラベルがあるのはありますがロードに1,2分は掛かります
・ありきたりなお使いクエスト
オープンワールドに飽きてきた人が持つ「メンドクサイ」がこれなのにやはり残った
・FF15の音楽が全く耳に残らない
だから過去シリーズのBGMを入れたのかもしれないがとにかく音楽が残らない
悪いというのではなく音量のバランスだと思う
デフォルトだと戦闘中の銃の音が一番うるさい
・モーグリというぬいぐるみ
個人的には「ファンタジー」という概念がユーザーとかけ離れてる最大の要因はこれ
モーグリを出せってことではなく、こういうことをしようとする思考回路が今回こんなことになった原因と思った
・男だけの仲間
途中ゲストで数人女キャラが参加することはあるが調味料程度
男だけがどうというよりファイナルファンタジーの一つの楽しみ方すら削がれた
そして仲間に愛着持てればいいが、ホスト×4の冒険
・キャラクター
走り方がイラッとする
話方がイラッとする
定期的に同じフレーズを言ってくる仲間キャラ
・操作性
ものすごくやり辛い
走ってる最中(○押しながらL移動)に画面動かせないでしょこれ
L3押し込みでダッシュ出来ますが、○のダッシュはスタミナがギリギリ無くなるところで素早く押しなおすと
スタミナは回復します
よってL3押し込みの意味はない
戦闘中
ごっちゃごっちゃになって見えないことが多々ある
敵に対してではなく、操作性に対してイライラすることばかりだった
移動中
とにかく木の中にはまる
「こんなん透けて通ればいいやん…」っていうオブジェクトがかなりある
狭い洞窟で味方が邪魔してイライラすることが多い
雪で滑るような洞窟もあって相当イライラした思い出がある
まだ悪いところはたくさんあるけどキリがない
COMMENT
FFシリーズは11以外は全てクリア済み
「さてレビューを書こう」と思ってこのサイトに来ましたが、GOOD!を前にして何を挙げたらいいのかわからない…
冷静に良い所を聞かれると固まってしまいました
総じて言えるのは「雑」
これにつきる
全体プランにしてもストーリーにしてもキャラにしてももっと考えて作りこめなかったのか。
オープンワールドが流行ってた時期ならこれでよかったのかもしれない
PS3の時代なら許されたこともある
「FF15が出るからPS4を買おう」と買った人って「PS4ってこんなもんなのか」と思わさざるを得ない出来です
町にいるのは人間ばかり
町人含め出てくるのは美形に仕上がったキャラばっかり
ドラクエみたいにごっついおっさんや太ったおばさんみたいな人もほぼいないのでかなり違和感感じます
今までは異形の宇宙人的なキャラクターも沢山いたでしょ
魔法もたくさんあったでしょ
ファイナルファンタジーという冠がなかったら「ただのどこにでもあるオープンワールドのゲーム」として評価され、
ファストトラベルの仕様なんか考慮したらオープンワールドのゲームの中でも、中の下すらもらえない出来ですよこれ
プロデューサーの人だったと思うけど「過去のFFに固執しすぎたユーザーがいる」的な発言があったと思います
その人にとって「自信を持って出したFFがこれだ」というのなら言ってあげたい
「FFの名前が付けてもらえてよかったですね」と。
ここ数年のスクエニの流れ的に最高のゲームが出てくるとは思ってませんでしたし、「それでもFFナンバリングなら」
と思って私も買いました
結果これですから「やっぱスクエニは終わってるんだな」と言わざるを得ない
感動するストーリー
仲間との共闘
現実にはありえない楽しいような暗いような世界
考えながらもスピーディな戦闘
耳に残るBGM
今までFFに求められてきたものを全て剥がしたゲームのどこに居場所がありますか?
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
31pt
GOOD!
はっきり言ってひとつもないと言いたい。
あえて言うならば美的センスが相変わらず他社とは一線を画している。
かっこいい武器やら敵やら六神やら。
このへんは流石スクエニ、流石ffといったところ。
以上。
BAD/REQUEST
・戦闘
大味すぎるバランスに辟易した。とにかく回復がぶのみしてごり押しが最強。
それでなくても一撃で倒される、瀕死になるといったことが多く
まぁ最初からそんな感じの調整だったのだろう。
他にもターゲットがころころ変わる、目的の敵に攻撃しづらい、魔法が味方巻き込むなどストレスがたまる。
・世界
オープンワールドですよねこれ。おかしいな、途中から一本道になってるですがそれは。
風呂敷広げすぎてルシス領内作っただけで力尽きてますよね。完全に。そもそも世界単位でオープンワールドとか無理なのはわかってた。
ならオープンワールド部分の出来はというと、これまた残念な出来。
はっきり言って何もないといっていいレベル。大きめの町が一つあるだけでそれ以外は小さなパーキングエリアが点在しているだけ。
ダンジョンも数か所であり、美しいと思える景色はあるもののゼノブレイドやダークソウルなどでみられる美しく幻想的な世界ではない。
独創性が足りない。
そして山登りができない、つまり高さに弱い。これはひどいのでは?
まぁリアリティ考えると馬鹿高いとこから落ちたら普通にゲームオーバーだしそんなことはさせられないというデザインなのかもしれないが
ガードレール飛び越えられないし?オープンワールドっぽいフィールドという印象。侵入不可が多すぎです。
・シナリオ
端折りすぎててよくわからない。特に後半はゼノギアスのディスク2みたいな感じです。
よく言われる13章も本当にひどい。あれが実質ラストダンジョンかと思うとff史上最低の駄作と言ってもおかしくない。
どんなものかはプレイ動画でも見るといいでしょうが、簡単に言うと縛りプレイで潜入ミッションという感じです。本当にRPGですかこれ。
・グラフィック
期待していたほどではないというのが感想です。
遠くの景色はスカスカですし、近くは近くでテクスチャ読み込んでるの見え見えで萎える。
もちろんハイレベルではあるんだけど、FFでこの程度かと。
・キャラ
魅力なし。
いちいちうるせーなとかわーってるようっせーなとかノクティス君、きみほんとうに王族?
・快適さ
ロード長すぎ、ファストトラベルのたびにロード入るしトイレいけます。
本当最低のFFですね。
COMMENT
とにかく遊んでてストレスがたまりすぎて13章でやめました。
こんな出来ですべてのFFファンへ?
気持ち悪いナルシズム全開にするのはおもしろいゲーム作ってからにしてください。笑えません。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-12-06
・ATR全視聴、アンカバードもリアルタイムで視聴。
・映画は初日に劇場で観て、勿論アニメ作品も観ました。
・かつ、本作を50時間以上プレイのうえ既クリアです。
・なおFFはナンバリングを、11と14を除きすべてクリア済み(続編含む)。
・ヴェルサスから情報を追い続けてきた大ファンです。
・すべてのトレーラーを各10回ずつ以上は視聴しました。
・ネタバレを回避してクリアをし、それまでなぜ酷評なのか疑問でしたが今は納得です。
・「アンチ」や「ネガキャン」といった次元を超えた(勿論、そういう人達にネタにされている側面もありますが)、もっと根本的な次元で問題があります。その意味で、厳しいレビューをさせて頂きます。
【良い点】
・自由度、音楽、映像美、ミニゲーム、料理(正直、画像じゃダメだったのかとは思うが)、写真。
・オープンワールドで爽快なバトル(まだ荒削りではあるが。)
・過去のサントラ
【言いたいこと(ネタバレ(質バレ?)含む)】
・明らかに未完成品です。
・未完成と知りながら散々に嘘と誇大広告で期待を煽って、多数の特典商法で新品を買わせ、あとは売り逃げする気マンマンの、性根から腐った、ファンを馬鹿にした汚い商法。この企業、何も反省していません。まぁ一人のサラリーマンとしての田畑氏も、色々と思うところはあるのでしょうが…
・膨大にあったはずの設定はどこへ。
・ファントムソード集めの意味は?集め終わっていないのにラストのトドメQTEで13本ありましたが…。王の墓所めぐりは?シヴァ・ラムウ・バハムート戦や神話の設定は?イフリートとバハムートの通常召喚は?オルティシエ周辺のオープンワールドは?テネブラエは?テネブラエ周辺のワールドは?ガソリンスタンドとショップとトレーラーハウスのコピペじゃない他の街は?ラスボスの変化形態は?ノクトにとっては一瞬(寝て覚めたら10年)のはずなのに人として成長?久々に会った?あんなに倒してやりたかった帝国は?FFで寄生虫?ホラー?指輪をはめたら歴代の巨大な王の霊と謁見するんじゃなかったっけ(ニックスのように)?準備完了…?
・納期の関係で数々の演出等を削除するなら、せめて13のように任意で読めるテキストでストーリーや設定を補完させてほしい。アルティマニアで補完しろ?絶対に嫌です。
・モブハント(サブクエストもだが)のロード地獄。受注→車へFT(ファストトラベル)→ロード→車に乗って目的地設定してFT(ロード)→モブまでチョコボ→討伐→車へFT(ロード)→車で目的地設定してFT(ロード)→報告→受注…(以下同様)。車があるせいで不要なロードが格段に増えてしまっています。討伐時間<ロード時間と言っても過言ではなく、更にダメ押しの「1件ずつ受注」。クエストランクを上げても、受注種は増えますが受注枠は結局増えませんでした。
・トレーラーを何度も見ては想像を膨らませた主要キャラ(敵キャラ含む)に対する扱いの酷さ。FFってある種のキャラクタービジネスでしょうよ…
・結局、あんなに「入り口にすぎない」と発言しながら、映像作品を観ておくことは必須レベルの事前知識だった。
・具体的には、ルーナやルーナ兄の人物像、指輪の設定や重み、王の剣、王の盾、レギスの力や王の使命、インソムニアの生活様式、世界観。
・「インソムニアをマップとして制作するのが現実的に難しいから、映像作品とアニメに落とし込んだ。あとはユーザーが各自で見て脳内で補完してね」ということでしょうね。
・ATRでは「こんなに情報を出してくれてもいいのか?まぁ製品版にはまだまだ明かされていないマップやロケーション、街が待っているからこそできるんだよな」と思わせてくれたものだが、事前に公開したものがほぼ全てであった。(13章の前時代的ダンジョンは論外)
・「ネタバレでは?と気になる人は、ATRを見ないという選択肢もあるんですからね」とDが話していたが、そりゃ無理な話でしょう。それぐらい待っていたし、公開されるのが全てだなんて思わないから。
・イベントの度に追加された新情報は、その都度実装したばかりの「手の内」を公開していたのですね。
・ストーリーの本筋は良さそうなのに、もはや怒涛の展開どころじゃない。「こういうシーンを見せたい」という部分が先にあったのだろうが、それらをうまく論理的に結べていない。本当に無理やり繋ぎ合わせただけ。
・D曰く、「開発スタッフには失敗してもいいと言い聞かせた。とにかく挑戦しよう」、だと。チャレンジ精神は結構だが、フルプライスで買ってもらう客商売であることに加え、FFの現状からすれば失敗しちゃダメでしょうよ。ただでさえFFの名前を冠しただけの粗末な類似品で、スクエニはFFを安売りしすぎて、そのブランド力が低下しているのに。
・ここにきて「海外病」をFFが発症するとは…
長々と書いてしまいましたがつまり…
例えば高級ブランドが、ファンに向けて、
「極上の新作ができました。勿論本皮、約束された品質です。
すべての過去製品を遥かに上回る逸品です。」
と大々的に宣伝して、安くない金額で何百万個も売りつけて、
実際に購入してみたら、見栄は良いがただのペラペラの合皮、
しかも内側は酷いツギハギだらけであった場合、
そのブランドイメージは地の底まで堕ちると想像できませんかね。
(それでいてメーカーは「俺たち頑張った!」とご満悦)
当初は大層な期待と応援をしていたんですよ。
FFが、リアル路線で世界標準「オープンワールド」に挑戦する。
ゲームの頂点を目指すだと?!がんばれ!!!
国産CSが元気のない中で、FFしかそれをなし得ない!
再び、「ぶっちぎりの」「極上の」RPGを!!
日本のメーカーがまだやれるってことを世界に見せてくれ!!
結果、未完成品の売り逃げ。
事前の広報活動はウソまみれ。
海外では高評価ですよ!は?
カップ○ードルのクソコラ動画(公式)でゲラゲラ?は?
FF9とコーラのコラボCM見てよ。
というか発売1週間で出て来るニュースがほとんどそればかり?
アクセサリーのステアップ説明「まぁまぁあがる」「そこそこあがる」?は?
リヴァイアサンの意味の通じていない難しい「っぽく」見えるだけの発言…
FFって、もっと威厳あるものじゃなかったんですかね。
格式の高い、せめて国内RPGの中では、FFナンバリングは
頂点であり続ける存在、品質保証であってほしいと願うのはダメなことなのですかね。
たかがゲーム?されどゲーム、客商売でしょうよ。
ファンへの数々の嘘、売り逃げ上等の酷い裏切り行為。
FFは、終わったんですね。
この会社に舐められて食い物にされているのが癪に障ったので、
FF関連アプリもすべてアンインストールしました。
FF7Rは予約は絶対にしません。
それよりも早く、坂口氏と植松氏らがしたFF6スタッフ決起集会の続報を。
【どうすべきだったか(ネタバレあり)】
★9月に間に合わなかった時点で正直に「本当にすみません。オルティシエまでしか完成できませんでした。11月末の発売までに、9章のクライマックスであるオルティエのボス(リヴァイアサン戦)までは完成させます。ひとまずそこまでを15-1とさせてください。続きものになってしまうため、その分、少しでもお安くします。」と発表すべきでしたね。ノーマンズスカイは正直に打ち明けて対応していますね。
★そして1~2年後に、15-2として、広いテネブラエのオープンワールドと壮大な帝都戦であるべき13章、バハムート戦、ノクトが眠りにつくまで。ルーナの故郷で感動的な演出もできたでしょう。
★最後に、15-3として、それまでのマップすべて+ラスダンインソムニア。
FFがブランドイメージを回復しつつ、高評価を得て、新たに16を制作したいのであれば、どんなに時間がかかっても最低限、素人が「この程度は作ってあるだろう」と想像する程度のことは作っておかなければならなかった。
それを強引に、限られた時間で1作にまとめてしまったため、支離滅裂になり、続編も作れず、すべての超一流の素材が、それぞれの良さを1割も発揮できないままに(下村さんや声優がかわいそう)、ズタズタにされてケチャップでファストフード風に粗末に料理されてしまった。
悲しい。
GOOD!
プレイ時間:約21時間(1周目のみ、サブクエは15個ほど完遂)
「キングスグレイブ」「ブラザーフッド(アニメ)視聴済み」
※良い点
【製品化されたこと、それ自体】
・ 難産の結果、ようやく製品化された。
【キャンプというものを表現した】
・ RPGにおいて、捨象される要素を敢えて表現した。
【自動写真撮影という新しい機能】
・ 物語の中でネガティブに働く場面も多かったが、この機能自体は良いものだった。
【数々の企業コラボ】
・ アウトドア用品のコールマンや、車のアウディなど、他業種コラボは新鮮だった。
【ATRによる開発状況の報告】
・ 一度、完全に信頼を失っただけに、対ユーザーコミュニケーションの努力は評価されるべきである。
BAD/REQUEST
【理解させることを放棄している統一性・一貫性のなさ】
祖国が襲撃され、父王が死ぬという緊急事態でありながら、観光気分が抜けない道中の旅。この中核設定にプレイヤーは混乱します。また、主人公たちは潜伏しているはずなのに、モンスター討伐で名を挙げて目立ったりもします。何がしたいのでしょうか。
別の例をあげると、途中加入する イリス です。この女性の描かれ方は狂気そのものです。
彼女は王都から別の2名と レスタルム の町に落ち延び、主人公たちと再会します。再会の直後、呑気に ノクト とお散歩しますが、さもヒロインの ルーナ がいなければ自分が ノクト とくっつけるのにという雰囲気を醸し出してきます。
さらに、この後、一緒に落ち延びた2名のうちの1人(〇〇〇 )が帝国に〇〇〇されます。その日は悲しい顔をするも、次の日には明るく一緒にドライブして、 ノクト のほうを何度も見ながら〇〇〇 の話題まで振ってきます。まるで 〇〇〇おかげで ノクト のそばにいられるのが嬉しいかのように。反社会性人格障害のそれです。
登場人物のほとんどがこのように行動に一貫性がなく、その場の空気にふさわしくない態度を頻繁にとるため、ストーリーを進めるたびに混乱します。
他にも、帝国が何をしたいのかわからないという展開が続いたり、携帯電話で連絡取れよ!とツッコミたくなったり、突如として話が飛んだりするので、その都度、プレイヤーが「きっとこういうことだろう」とストーリーを補完しないといけません。もちろん、その補完に根拠はありません。説明されてないのですから。
優れた映画や漫画が、セリフが少なくても省略が多くても伝わるのは、演技・表情・構図といった表現に加え、展開に統一感と一貫性があるからだと思います。しかし、FF15は、緊急事態に呑気に遊んでいるという状況で、根本的に狂っています。そこで要素を省略してしまったら、もはや何も残りません。ただ絵が動き、音が出ているだけです。
未完成品、駄作どころではありません。事故案件です。
【オープンワールドの空虚さを埋めただけのサブクエスト】
サブクエストは非常に多く、ぶらぶらしていたら突然開始するものや、完遂するとすぐに次のクエストに派生するものなど、寄り道の誘惑はあります。
しかし、これらのサブクエストのほとんどは経験値とギル・アイテム報酬のためにしか存在しておらず、サブクエストをこなしたから、この世界について深く知ることができるといった物語要素はありません。まともなものといえば、チョコボを利用可能にするためのベヒーモス討伐(エピソードダスカの焼き直し)程度です。
ただ広いだけのオープンワールドをごまかすために、スクリプトでランダム生成したのではないか?と勘ぐるほど中身のないサブクエストが大量に存在しています。何のためのオープンワールドなのでしょうか。何のための自由度なのでしょうか。
サブクエストとメインクエストの区別ができないほど物語リッチなWitcher3 や、サブクエストを通じて世界設定やキャラクターの背景を深く知れる DragonAge: Inquisition といった秀作と比較すると、FF15のサブクエストは「ただ存在するだけ」でしかありません。
大量にあるサブクエストは、おそらく旅のための「行き先リスト」という意味合いでしかないのでしょう。そうであったとしても、もう少し味付けすることはできなかったのでしょうか。
私はクエスト前後でNPCの会話が変わることを確認するタイプのゲーマーですが、2章の時点でFF15のサブクエスト群には失望しました。「開発陣は、この世界のことを愛していない」という絶望すら感じました。本当に残念です。
【スタイリッシュにしただけの戦闘】
戦闘に関しての問題点は大きく3つあります。(1)単調で戦略性に乏しいこと、(2)テンポを悪くする要素がたくさんあること、(3)その他操作やカメラの悪さ・魔法についてです。
(1)単調で戦略性に乏しい
戦闘が非常に単調です。アクションですが、基本的に2つボタンを押し続けるだけの戦闘です。カウンターアクションも1種類です。攻撃途中に武器を変えて、自作コンボを作ることを想定しているようですが、見た目の派手さ以上の意味を見出せませんでした。普通に「XHB(クロスホットバー)」的なものを使うスキルアクションベースの戦闘を期待していましたが、まさかオートアタックしかないとは思いませんでした。
リアルタイムに戦闘が進展しますが、クラウドコントロールする手段がストップしか見つけられませんでした。スロウやスリプルはどこにいったのでしょうか。スーパーアーマー状態になれる手段もありません。戦闘のペースに変化をつけることができません。
アイテムを使える(指示が出せる)のは ノクト だけなので、強敵相手では自然と、ノクト が安全な位置に陣取り、ヒーラー役・起こし役をするようになります。もしくは、ひたすら回復薬を浪費させる仲間を戦闘不能放置して、ノクト が単騎か耐久力のある グラディオ と二人で戦うことになります。何なのでしょうか。
(2)テンポを悪くする要素がたくさんある
ウェイトモードは ノクト を操作してない場合に自動で発動します。気を抜くと、意図せずに戦闘が勝手に止まってしまいます。何を考えてこのような形で実装したのでしょうか。開発陣は DragonAge: Inquisition をプレイしたことがないのでしょうか。
敵の攻撃による吹き飛ばしが頻繁に起こり、復帰までに時間がかかります。受け身や動作キャンセルができないのはアクションと呼べるのでしょうか。
仲間は ノクト と比べると弱いです。それ自体は良いのですが、ノクト の回避パリイやシフト移動を前提にバランスされているようで、仲間が頻繁に倒れます。回復手段はアイテムだけ。アイテム欄を開くたびに戦闘がとまります。戦闘がとまるだけではありません。さらにアイテム使用のモーションが入ります。この回復アイテムに関わる戦闘中断が4人分発生します。
ちなみに回復アイテム使用モーション中は無敵です。ダークソウルのようにアイテム使用にモーションがあって、それ自体が隙になるという真のアクションゲームなら、モーションがあって良いと思います。でも、FF15は無敵じゃないですか。モーションが無意味すぎます。FF13でオプティマチェンジ時に余計なカットインが入ることが不評で、FF13-2でカットインが廃止されたじゃないですか。何を学んできたのでしょうか。
(3)その他操作やカメラの悪さ・魔法について
ファントムソード召喚のL1R1同時押しの発動が難しいです。同時押し判定が厳しいのか、優先順位の問題なのか、考えるのも嫌になります。
本作の召喚は、ピンチになったときに、確率で発生し、L2ボタンを長押しすることで発動します。しかし、このL2ボタン長押しですが、長押ししても画面上は何も変わらないのです。召喚には時間がかかるため、本当に召喚が実行できているのかどうかがわかりません。ボタンを押したらレスポンスがある。ビデオゲームの基本だと思いますが、基本すらできていないのはどうかと思います。
ダンジョン内の戦闘は狭い場所が多く、カメラが暴れまくります。途中から諦めて、画面は見ずにHP・MP・コマンドゲージだけを見て戦闘をしていました。それで問題ないのです。雰囲気だけのアクション戦闘なので。
また、ダンジョン内ではダッシュが制限されたりします。そのため、ジャンプ移動や前転移動のほうが速く移動できます。当然、使いますよね、ゲーマーならね。ダッシュのスタミナ制限なども勘案すると、間が抜けてますね。
魔法は非常に強く、「ピーキー」といったほうが良いかもしれません。今作における攻略の救済手段、あるいは低レベルやりこみ用の要素のひとつだと思いました。しかし、非常にめんどくさく、制限もきついものです。フレンドリーファイア(仲間にもダメージ発生)は作風として認めましょう。しかし、標の付近に微妙に離れて置かれているエレメントスポットには悪意しか感じませんでした。しかも、すぐに枯れます。マジックボトルの数で持てる魔法が制限されるのだから、エレメントスポットは無限供給で良かったのではないでしょうか。
【RPGの面白さを破壊してしまった料理】
ノクト は、王の力を継承するため、歴代王の剣「ファントムソード」を探すように求められます。ところが、このファントムソードが「王の力」というには失笑レベルで弱いのです。ファントムソードだけではありません。装備全てが相対的に価値を低下させられています。料理というドーピングによって。
高い料理は、HPが1000上がったり、攻撃力が400上がったりします。料理の効果は破格なので、装備を更新するのがバカバカしくなります。王の力も料理の前では霞みます。酷いバランスです。レベル上げすらバカバカしい。RPGの醍醐味である成長デザインが根本的に狂っています。
常識的に考えれば、ファントムソードを継承するたびに ノクト のステータスが大きく上昇したり、仲間に自動でバフが掛かったりするのだと思います。そういう形であれば、王の力を継承するたびに王としての自信と自覚も芽生え、プレイヤーは ノクト との一体感を強められたのではないでしょうか。実際は、ファントムソードはトロフィー要素でしかありませんでした。
料理というキャンプ要素を出すために犠牲にした、世界設定と、RPGの醍醐味の成長要素。本当に虚しい。
【過剰なPRと、それに見合わないクオリティ】
同時期に発売された Watch Dogs 2 と比較するとわかりますが、向こうは自動車がたくさん通っています。車線変更もしますし、信号待ちもします。極上のはずの FF15 はたまに自動車にすれ違う程度です。海外がサクッと続編を出してくるのこととの差を痛感しました。
オープンワールドでどこにでも行けるはずが、見えない壁が多く、またオブジェクトを移動させて踏み台にして高所に登るみたいということも当然できません。また、そのマップも同じようなロケーションで代わり映えがしない。王都、オルティシエ、テネブラエ、帝国……一体何だったのか。
分量的なものは作り直しというハンデがあったので、ある程度想定していましたが、一番衝撃だったのがマップ上に表示される宝箱マークです。てっきり、文字通り宝箱があったり、壺があったりするのだと思いました。色の違う、光の玉でした。隠しダンジョンに凝るぐらいなら、こういうメイン部分をもっと凝ってほしかった。
「ここまでするのがFF」と喧伝されていましたが、実態は何から何まで「その程度」でしかないのです。バグについてはことさら述べません。1つのダンジョンにつき、数回仲間が戦闘に参加しない棒立ち現象が発生しましたし、仲間連携時にあらぬところにワープすることも何度もありました。でも、このゲームの問題はバグではないんです。そんなものは些細なことですよ、もっと根本的なゲーム性や物語性の部分に比べれば。
COMMENT
【総評の前に:グラフィックスとサウンドについて】
グラフィックスについては Good/Bad のどちらでも触れませんでしたが、グローバル市場向けのAAAタイトルとしては、褒めるほどでないし、取り立てて悪いわけでもないといった印象でした。
また、サウンドは声楽を使った印象的な曲もありましたが、「スタンド・バイ・ミー」で往年の映画の思い出を汚された気分になったり、ドライブに全くそぐわないのに過去FF曲をカーステレオで流す仕様にしたりと、不満がありますが、それ以上に言及しなければならないことが多かったので省略しました。
【総評の前に:かつてのPVから失われた最も重要なもの】
FF15に生まれ変わることが発表された2013年E3の映像をみると、使われなくなったシーンや設定などが多く目につきます。もちろん、製品にするにあたり、要素の削除改変が必要であることは理解してます。しかし、最も重要な「魂」の部分まで捨ててしまったのは非常に残念です。
2013年E3の映像では、当然ですが、登場人物たちはヴェルサスの頃から依然として「ホスト」でした。しかし、同時にとてもかっこよく、使命感や背負っているものが伝わってきました。そこに血がたぎる「熱さ」がありました。
製品になったものは……本当に残念でなりません。
【総評:見かけ倒し】
ゲーム内容に関しては褒められる部分はほとんどありません。それよりも、欠点が非常に目立つというのが総評です。逆に、欠点を覆い隠すほどの、素晴らしいものがあるのか?と問われると「ない」というのが私の実感です。
このゲームは「あばたもえくぼ」というように、このゲームに恋をしてしまった人以外は高評価ができない凡庸な作品です。何もかもが見かけ倒しで中途半端です。これの一体どこが「極上」なのでしょうか。「理想とはいえないけど、まあまあの出来だった」なんてレベルの話ではありません。「凡庸」を「極上」と言わなければならない現実は、哀れでしかありません。