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【PS4】FINAL FANTASY XV(FF15) レビュー

発売元 スクウェア・エニックスオフィシャルサイト
発売日 2016-11-29
価格 9504円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人
■ DELUXE EDITION版:13,997円
■ PlayStationVR:対応

【ロイヤルエディション版】
■ 発売日:2018/03/06
■ 価格:8,424円
本編にダウンロードコンテンツのプロダクトコードを追加した商品です。

総合ポイント
60
(難易度)
1.87
レビュー数
46
スコアチャート FINAL FANTASY XV(FF15)レビューチャート

0%
0-9
2.2%
10-19
15.2%
20-29
13%
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4.3%
80-89
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90-100
【60点以上】
54.3%
【標準偏差】
19.31


デフォルト:新着順

24人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 5pt 4pt 3pt 3pt 2pt 2pt
総合点
59pt

GOOD!

・圧巻のグラフィック、演出
 FFといえばグラフィック。本作も非常に素晴らしい出来になっています。どこまでも走って行きたくなる爽やかなフィールド、ガヤガヤしていて楽しそうな街の雰囲気もバッチリ出ています。特にオルティシエの清廉さと賑やかさが同居した美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。それまでに私は50時間プレイしていてFF15のグラフィックに慣れつつあったにもかかわらず、スゲェと本気で思ったものです。
マップだけではなく、食べ物のグラフィックにもかなり力が入っており、お米のつややかさに少々不満があるもののどれも美味しそうな描写になっています。
 演出も最初から最後まで全力を感じられます。タイタンやアダマンタイマイの勝てるのか不安になる程の圧倒的な迫力、ルナフレーナの青い花を前面に打ち出した儚くも美しい映像、ゲーム終盤のそれまでの比較的明るい世界との落差を感じる絶望的な状況などが私はかなり印象的でした。それ以外も、見れば見るほど細かい部分まで拘ってると感じます。

・仲間たちの台詞の圧倒的な多さ
 とにかくノクト達4人の台詞が膨大です。ありとあらゆる場面、例えばフィールドを走っている時や敵と戦ってる時も彼らは会話します。なので終始賑やかなゲームとなっています。また、サブクエストの受注時、クリア時の多くに専用の会話が用意されています。サブクエストを受注する時に「今度はどんな会話をするんだろう?」と期待してしまいます。
 正直、男同士の会話としてはうーんと感じる部分も多くクオリティが高いとは言えませんが、皆で旅をしている感覚や仲の良さの描写としては上手く機能しています。ノクトたちはまさに仲良し4人組という感じで、愛着も段々湧いてきます。なのでラスボス戦前の、最後のキャンプの会話や今まで撮った写真の中から最高の一枚を選ぶイベントにはグッと来るものがありました。


・ドラマを感じるBGM
 どの曲も本当に素晴らしい。全編オーケストラが使われており、壮大でドラマチックな曲がゲームを盛り上げてくれます。私はカルタナティカ駅の曲とラストダンジョンで流れるボーカル曲が一番好きですね。前者はそれまでの展開による疲弊感や変わっていく関係性への焦燥感、後者はもう少しで全てが終わる哀愁と最終決戦に向けての盛り上がりが見事に表現されています。ストーリー以上にノクト達の心理を物語っていると言えましょう。
 主題歌は誰もが一度は聞いたことがあるであろう『スタンド・バイ・ミー』のカバーです。オープニングでも使われており、その時は何でこの曲を……と思ったものですが、エンディングまでたどり着くとノクト達の友情にピッタリで、効果的な使われ方をしてるなと感心するようになりました。

・制約は強いものの、それが気軽さにつながるオープンワールド
 今作では自由度が高いゲームプレイが楽しめる、所謂オープンワールドが採用されています。メインストーリーの他にサブクエストや釣りといった本筋から外れた要素が用意されており、中盤まではメインストーリーを無視してそれらに没頭することも可能です。適当にサブイベントをクリアしながら釣りしたりチョコボレースにチャレンジしたりと、メインストーリーそっちのけで私は楽しめましたね。
 サブクエストの進行度や選択肢によってストーリーが変わるということはなく、確固たるメインストーリーが存在しますので、オープンワールドとしては決して自由度は高くありません。しかし、逆に言うと何をすればいいのかわからなくなることがない、とも言えるます。私は他のオープンワールドのゲームをやる時、自由度の圧倒的な高さ故にあれこれ考えすぎて疲れてしまうことがあるので、本作はある程度自由が制限されてるのが逆に気楽に楽しめて良かったです。初めてオープンワールドを人にとってはとっつきやすいと思います。本作をきっかけに様々なオープンワールドのゲームに手を出してみるのも面白いかもしれません。

・スタイリッシュなアクションバトル
 コツを覚えてくると楽しくなってくる、プレイヤーが成長できるバトルだと思います。最初のうちはなかなか慣れず、敵の前で攻撃を連打することしかしていませんでしたが、敵の攻撃を読んで回避する、その隙に攻撃する、といったことができるようになると、一見強くて適いそうもない敵をあっさり倒せるようになったりして、段々楽しくなってきます。これに加え、瞬時にワープする、攻防ともに強力な「シフト」を使いこなせるようになるとスタイリッシュにキャラを動かせてるな、という感覚が出てきます。
 アクションが苦手な方でもウェイトモードでじっくり戦うことが出来ますし、歴代のFFの中でもトップクラスに回復アイテムが強力なのでゴリ押しも可能なバランスになっているので、クリア自体は比較的しやすいと思います。
 その一方で最難易度クラスのボスやダンジョンはレベル99でもかなり厳しく、システムを使いこなせなければクリアできない程の難しさなので、やり込みがいもバッチリです。

BAD/REQUEST

・評価不可能なストーリー
 全体的にキャラクターや設定を出しては中途半端なまま投げ出しています。重要そうなキャラクターが出てきても、これと言った活躍や掘り下げもなくあっさり出番終了になります。パーティメンバーを含めた5,6名以外は全員そうと言っても過言ではありませんが、じゃあ彼らが充分に掘り下げられているかというと別にそんなことはないです。それと、メインヒロインのはずのルナフレーナの出番がどう考えても30分もないのですがどうなってるんでしょうか。設定もキャラクター同様に、出てきてはすぐ話題に出なくなりを繰り返している印象が強いです。
 このように、どの設定もキャラも掘り下げられぬまま進むので、何もかもが非常に薄っぺらい印象を受けます。もしかしたら奥深い設定が存在するのかもしれませんが、ゲーム中にその節が見受けられない以上ないも同然です。

 ストーリーを盛り上げるものの一つに、心理描写があります。しかし本作ではそれがほぼ描かれません。ノクト達の台詞が多いと前述しましたが、帝国と戦う決意や故郷を奪われた悲しさ、成長性などを感じさせるものはそこにありません。むしろ、故郷を奪われた直後に走りながら「だるいな」「そうだな」と言ったそれまでと同じノリの会話が繰り広げられ、もしかして彼らは何も感じていないのではないかとすら感じさせます。「仲良し4人組」と先述しましたが、その描写がストーリー上のシリアスな展開と噛み合っていません。
本来心理描写が出来る絶好のチャンスを、4章以後はほぼ毎章、時間経過のテロップで誤魔化す傾向にあります。一番酷いのは10章の始まりです。ネタバレはしたくないのでボカしますが、前の9章でノクトたちを取り巻く環境は劇的に変化します。ここからどのような経緯で旅を続けることになったのか、彼らの真意はいかに……とプレイヤーが最も興味をそそられるところでしょう。しかし、ロード中の「旅を続けるために列車に乗った」という文章と「数週間後……」というテロップだけで全て流され、それらが描かれることは一切ありません。
また、とあるキャラクターの意外な真実や真の王として世界を救うための驚くべき条件が語られてもこれまたさらっと流されて次に進みます。条件についてはかなり過酷なもので、普通に考えればそう簡単に受け入れられるわけがありませんが、ノクトは普通に受け入れます。この場面のみならず、ノクトは様々な重要なことを案外あっさりと受け入れる傾向にあります。
また、ストーリー上大事な展開を、任意でしか聞けない町中のラジオで伝えるという謎の手法も取っています。町中で調べられるものの一つでしかありませんから、ノクトたちは当然何の反応もしません。
もちろん、心理描写は必ずしなければならないわけではなく、本作はあくまでもRPGなので濃密なものを要求しているわけでもありません。また、敢えてせずにプレイヤーに想像させるというのも大いにアリです。しかし、本作を完全に理解しようとした場合、想像というよりは創造が求められます。RPGということを考慮しても、あまりに行間がないゲームなのです。
その結果、ただでさえ薄っぺらいストーリーが突拍子もなく意味不明なものになってしまいました。特にグラディオは頼れる兄貴分という描写が恐らくしたいのでしょうが、実際は「なんだかよくわからないけど突然キレる人」、ルナフレーナの兄レイヴスに至っては相当な重要人物のはずなのに言動が断片的かつ滅茶苦茶すぎて支離滅裂という印象が強いです。

いつだったかは忘れましたがPVで、スープを不味いというノクトを窘めながらも、口に含んでから不味そうにべえっと舌を出すレギスというワンシーンがありました。これだけでレギスがどういうキャラなのか、どういう親子なのかわかる巧みな描写で、これは期待できそうだなと思ったことがあります。しかし本編にはこのように、短い時間で様々な感情や関係性を伝えられるような描写はまるでなく、クリアして落胆したものです。そもそもこのシーンは本編にありませんでした。

写真選びや最後のキャンプのシーンでグッと来ると言いましたが、それはあくまでプレイの累積でしかありません。共に世界を駆け巡り、苦労しながらもお互いに助け合って強敵を倒し、様々な困難を乗り越えていく。そのようなゲームプレイで得た経験ゆえの感動であり、シナリオはハッキリ言ってプラスには全く作用していません。むしろ、シナリオが並以上であればもっと感動できたであろうという点で、私はマイナスだったと思っています。


・内容の薄いサブクエスト
 「○○倒して」や「△△持ってきて」といったお使いに終始しており、それを終えたら報酬をもらって終了です。依頼主の台詞から世界観の広がりや新たなキャラクター性が発見できるということも特になく、全編通してただのお使いと化しています。シナリオの薄さと相まって世界観に薄さを感じる要因となっています。


・戦闘のストレス要素
 まず、カメラワークが滅茶苦茶です。戦闘でカメラとノクトの間に木々などのオブジェがあった場合は、カメラが近づくわけでもオブジェが透明になるわけでもなくそのまま表示され、ノクトや敵が見えなくなります。また壁際にいる時や巨大モンスターが相手の時はカメラが変に動いたりズームアップしすぎたりしてノクトがどこにいるのかわからなくなることもしばしばです。これにより相手の攻撃をよく見て対応するということが難しくなっています。
 また、本作では操作できるのはノクトだけで仲間は基本的にAIで動くのですが、そのAIがとてつもなく馬鹿です。基本的に敵に突っ込むことしか考えておらず、敵が攻撃を仕掛けた時に突撃して勝手にダメージを受けます。この問題は敵が強くなるにつれ顕著になっていき、レベル90前後以上の敵が相手では仲間全員を生かして勝つよりも、死んでも放置してノクト一人で勝つ方が楽なこともあります。なので四人で協力して戦う戦略性は次第に薄れていきます。仲間の絆を描く本作ですから、もうちょっと強くても良かったのではないでしょうか。


・3章以降段々ショボくなっていくゲーム性
マップの拡張性という点で疑問が残ります。オープンワールドとして機能しているのは8章までの舞台となる、ルシスの大陸のみです。実はこのゲーム、3章の時点でこの大陸の8割以上のエリアに行けるようになります。残りは7章で訪れる北西のエリアとクリア後に飛行して訪れるプティウォス遺跡周辺のみです。つまり、4章以降はほとんど行ける所が増えないということです。3章の時点でかなり広い世界を実感できたため、「ここからどんどん広くなって、同じくらいの規模の他の大陸にも行けるようになるんだろうな」と期待したのですが、そんなことは全くなくかなりガッカリしました。ゲームとしての楽しさやワクワク感は間違いなく3章がピークです。

 9章でオルティシエに上陸してからは完全な一本道になり、つまらなくなっていきます。9章はオルティシエの美しさや賑やかさ、闘技場やモブハント(モンスター討伐の依頼)が楽しめるためまだいいのですが、問題は10章以降。これ以降は行動できる範囲が電車内だけ、小さな拠点とダンジョンだけなど、とにかく狭すぎます。サブクエストやモブハント等、本筋以外の要素も一切ありません。また、ルナフレーナの故郷テネブラエは城が見える丘だけ、敵国ニフルハイムは道路と塔だけと、見える所に行けない窮屈さをこれ以上ないほどに感じます。
 ストーリー上のミッションはひどく単純で、10~13章では戦闘もそれまでに比べ出来ることが少なくなっています。
 中でもノクト一人でダンジョンを探索するのがメインの13章は、力が封印されている関係でショボい魔法しか使えず、戦闘が非常につまらないものになっています。探索自体もあっちへいったりこっちへ来たりを繰り返すだけで全く面白くありません。また、何故か封印中は非戦闘時にダッシュができず、探索のいらいらを助長させます。
 あまりの自由度のなさとつまらなさに、ひょっとして後半は時間が足りず急ピッチで作ったのではないかという疑念すら生まれます。


・見えない壁
 実は8章までの舞台も上記と似た欠点を抱えています。それは世界各地に、一見進めそうなのに進めない「見えない壁」があることです。
まずガードレールの多くをジャンプで飛び越えられません。高所からは基本的に全部できず、曲がりくねった道をまっすぐ飛んでショートカット、ということが出来ません。それ以外にもジャンプの高度より低いのに飛び越えられない岩、飛行中なにもないところで強制的に旋回させられるなど、見えない壁は世界各地に点在します。その先に何もない大陸の果てでそうなるのなら仕方ないのですが、道路と道路の間の山なども進めません。このように地図上に記載されているのに行けない所はかなり多く、プレイすればするほど世界が狭く感じられてきます。


・オープンワールドとしての不満点
 広さだけではなく、質も決して高いとはいえません。街や拠点、店を除くと人はほとんどいません。たまに負傷したり車が故障して立ち往生する人がいるくらいで、それ以外は基本的にいません。なので、辺鄙な所に人がいる驚きやそこでしか聞けない話も特にありません。また、奥地に行くと妙に印象に残るへんてこな地形や模様があるということもないので、全体的に平坦な印象を受けます。
 街のあちこちにいるNPCの動きのなさも気になります。本作は時間や天気の概念が存在します。しかし、いついかなる時も彼らは決められた範囲を動きません。夜になったから家に帰るということもなければ、雨が降ったから屋根のあるところまで走ったり傘をさすこともありません。オルティシエで雨がザーザー降っているのに、階段に座って談笑するNPCの姿を見た時、このゲームに何とも言えぬ作り物臭さを感じてしまいました。


・クリア後の要素
 クリア後に一定の条件を満たすと車が飛行できるようになりますが、これが妙に難しいです。車は道路しか走れないため道路に確実に着地しなければならず、これが出来なかったらなんとゲームオーバーになります。ゲームオーバーになる条件がよくわからず、ぶつかりながらも道路に着地して走り出したのにゲームオーバーになったことがあります。
 また、飛行していけるプティウォス遺跡は、ノクト一人で戦闘のないアクションと謎解きオンリーのダンジョンなのですが、これが嫌になるほど辛い。アクションはかなりシビアなジャンプ調整や幅の狭い鉄骨渡りを求められることが多く、RPGとしてはともかくアクションとしてみた場合操作性が悪い本作では終始イライラすること請け合いです。3Dアクションの黎明期かと言いたくなります。ちなみに報酬は自動で敵の攻撃を避けてくれるアイテムで、アクションを苦手とする方向けだと思うのですが、何でアクションオンリーのダンジョンの報酬にしたのか理解に苦しみます。


・その他
 レストランで受けられるモブハントは何故か一度に複数を受注することができません。そのため「受注→倒しに行く→報告→受注→倒しに行く……」という繰り返しをすることになり、作業感が非常に強くなっています。サブクエストがいくつでも受注できるのに、モブハントを一つだけにした理由がわかりかねます。
 ロードは全体的に長く、セーブデータのロード時は仕方ないにしても、ファストトラベル(ドラクエで言うルーラに近い)や車または宿泊地に戻るといった違うエリアに瞬時に行くコマンド、新章スタートでもかなり待たされます。ファストトラベルは使う頻度が高いコマンドなので、モブハントをこなしてる時はプレイ時間の大半がロード時間になることもしばしば。
 このゲームは仲間との絆を序盤から描いてきました。しかしラスボス戦や、1月24日から行われているモグチョコカーニバルがノクト一人であるなど、絆とは一体何だったのかと思う要素がちらほらあります。
 これら以外にも気になる部分は山ほどありますが長いので割愛します。

COMMENT

 このゲームを評価する際、「サブクエストなどの、本筋から外れた遊びを楽しめるか」というのが一番のポイントになります。メインストーリーを楽しみたいという方も大勢おられるかと思いますが、本作のメインストーリーはプレイ時間にして20時間程度しかなく、出来が壊滅的なこともあって、それだけを追っても満足度はかなり低くなるでしょう。ある程度サブクエストもやって、世界を駆け回ったりノクト達の仲の良さを堪能して初めて、ゲーム自体にも愛着がわきます。一方でどうにも平坦で遊び心に欠けるため、海外産の本格的なオープンワールドゲームに親しんでいる方は物足りなさを感じる内容かもしれません。オープンワールドとかつての『FF』のような、従来の非オープンワールドの中間のようなゲームだと思っておけば楽しめるゲームではあります。

 それを考慮しても、ストーリーと後半のつまらなさは致命的で、全体的な評価は低くならざるを得ません。
 また凄そうなゲームに見えて、案外作り込みが浅いなと感じる瞬間が多々あります。世界の広がりを感じられそうに見えてそのピークは序盤にあたる3章であること。どこまでも走っていける自由度を持っていそうでそれを阻害する見えない壁。軽快なアクション性を持つものの、カメラワークの劣悪さと仲間の馬鹿さが足を引っ張る戦闘。ストーリーと後半はどうしようもないレベルではありますが、これらはもっと何とかなったんじゃないかと惜しく思います。

 とは言え、なかなかに楽しめたゲームです。序盤から中盤にかけて、メインストーリーを無視してサブクエストに没頭していた時は間違いなく楽しかったですし、オルティシエをはじめとする美麗なグラフィック、演出に圧倒され、久々にサウンドトラックが欲しくなるくらいBGMを好きになれました。レベル99が出発点とも言える高難度のやり込みも熱いです。物議を醸した、最後のキャンプでノクトが真意を吐露するシーンも問題点は多いですが、私はかなり気に入ってますので、好きか嫌いかで言えば好きな部類に入るゲームではありますね。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ジョンさん  [2017-01-29 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

17人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 3pt 1pt 2pt 2pt
総合点
50pt

GOOD!

本筋のネタバレには配慮をして記述します。

■グラフィック
和ゲーとしてはかなり良かったと思う。戦闘で転げ回ったあとは衣服に汚れが付着する、雨が降れば服が湿り気を帯びるなど、メニュー画面にも反映されるそれらの描写は細かくて素晴らしかった。3章で行くことになるダスカ地方などの自然描写も美しい。ドライブしながら景色を眺めるだけでも楽しめる。

■戦闘
シフトを軸にした爽快感のある戦闘で、個人的には楽しめた。序盤はノクトの能力も足りず、MPを消費するシフトの連発はできないが、物語が進みレベルが上がるとシフトブレイク→シフトで離脱→シフトブレイクといった具合にスピーディーな戦闘が楽しめる。
戦略性もある程度ある。例えば遠距離から銃撃してくる敵をシフトで急接近して優先的に倒すと楽になる、強敵は攻めより守りを重視してカウンターを狙うなど、色々な戦法を試せるのが良い。
また、武器種が複数ありそれぞれモーションも違うので自分に合った武器を探す楽しみがあるのも良い。13から続きバトル担当のスタッフには賛辞を贈りたい。

■音楽
下村氏が手掛けただけあり、記憶に残る名曲が多いと感じた。有名なタイタン戦の曲やイフリート戦などのボス曲も良いが、通常戦闘曲も個人的に気に入るものが多かった。特に、大陸西側での戦闘曲が変わった時は「おお!」と驚きの声をあげたほど。サントラを買うに値すると思っている。

■写真
今作で一番評価したいのはこの部分。情報が出た当時は「そんな機能いるか?」と思っていたがコレが実に楽しい。
仲間のプロンプトくんが冒険中の写真を(戦闘中ですら!)撮影してくれて、キャンプなどEXP精算時に見せてくれるのだが、プレイの振り返りとして上手く機能している。グラフィックの美しさも相まってPCの壁紙に使えそうなものすらチラホラ出て来る。閲覧時にノクトらがコメントをするのも楽しい。

BAD/REQUEST

■シナリオ
本作最大の問題点。新人に近いライターが担当したそうだが明らかに実力不足。シナリオの点数の項目があったら間違いなく0点をつけたい。
全般的に説明不足、キャラクターの背景や関係性などの描写が足りない。自分は映画キングスグレイヴとアニメを見た上でプレイしたが、それでも確実に描写が不足している。特に後半の一本道展開に入ってからはシナリオの雑さが目立つようになり、プレイヤーが置いてけぼりのままエンディングを迎えることになる。世界観の説明などはロード中に表示されることもあるが、そんなのは本来ゲームの中でするものではないだろうか。

伏線もなく唐突に出るキャラ設定、描写が不足しているためヒステリーを起こしたように思えてしまうキャラ、いつの間にか死んでいく人々。恐らくライターの頭の中には素晴らしい物語が広がっているのだろうが、それを伝えられないのならば意味がない。プロの仕事ではない。

とはいっても話の大筋がダメというわけではなく、もっとしっかりとした描写・演出があれば「FF」として十分な名作になれたもの。故にクリア後の感想としては「なんて勿体無いことをしてくれたんだ」と、ただただ悲しい気持ちになった。

■サブクエスト
オープンワールドでもあるため、世界中にサブクエストが転がっていてそれを受注することで様々な報酬を手に入れることができる。だが、自分は報酬を手に入れるため「だけ」のものだと感じた。
ウィッチャー3やゼノブレイドクロスなどはサブクエストにも物語があり、キャラの考えがありと多くの魅力があるものであったが、FF15のサブクエストは基本「○○を取ってくる」 「○○をしてくる」だけのお使いであり、達成しても10数秒の会話の後に報酬ゲット、といったものが殆どである。
作業工程が多くなりすぎるため簡素にならざるを得なかったのかもしれない。だが、それでも例えば旅行記などの形を取って、各キャラの記述したクエストの感想をテキスト表示で読めるようにするなど幾らか方法はあったのではないか。世界やキャラの魅力を広げるせっかくの機会をただの経験値稼ぎにしかできなかったのは本当に勿体無い。

■カメラ
基本的には問題ないのだが、木々が生い茂る場で戦闘が始まると木に画面が覆われキャラが見えない状態が多々発生した。慣れればガードなども勘で行えるが、やはり嬉しいものではない。

■戦闘
GOODで褒めたが悪い点もいくつか。
顕著なのは体力の回復について。基本体力の回復はアイテムの使用で行うのだが、使用のためには毎回R2ボタンでアイテムを選択→使用となるのでテンポが悪い。特に強敵相手では味方含め何回もポーションなどを使用することになるので爽快感が消え去ってしまう。また、回復アイテムが切れなければ余程のことが無い限り負けることもないので緊張感があるわけでもない。この点はもっと洗練できたのではないかと思う。
それと、仲間AIがあまり良くないのも気になる。今作の魔法は範囲指定型でその範囲内に炸裂するのだが、仲間まで巻き込まれる。ダメージは仲間にはほぼないが、しっかり「うぅっ……!」と辛そうな声をあげるので、やはり気分が良いものではない。回避行動を取るようにAIを組もうと思わなかったのだろうか。せめて仲間に指示を出すなどできたらよかったのだが。

■ボス戦
ストーリー上で戦うボス戦はイベントバトル的なものも多く、プレイヤーの力で勝利した感になれないものが多い。
特にラスボスは不満。ネタバレになるので詳しくは避けるが、本来第3形態でやるようなバトルがすぐ始まってしまった感じである。

■オープンワールドとシナリオの相性の悪さ
今作の魅力はオープンワールドの探索に尽きると思うのだが、なにせシナリオの本筋が「王子が国を取り戻すための旅」である。国には国民が残っていることは物語中でも明記されるため、本来は釣りをしたり観光名所で写真を取っている暇など無いはずなのである。だがそれをしなくてはゲームを楽しめない。自分は途中で気にしないことにしたが、やはり相性はよろしくない。

■街の少なさ
実際にオープンワールドの中にある「街らしい街」は1つと言ってしまっていい。それ以外は宿泊施設やショップがついた大きめのガソリンスタンドみたいなものである。海外のモーテルが思い浮かぶ方はそれが点在してると思っていただければよい。

■噂の13章
ただのプレイ時間の水増しだと感じた。オープンワールド部分を楽しんだ人ほど、クリアのためにこの章を遊ぶ際に絶望に打ちひしがれると思う。

COMMENT

映画「キングスグレイヴ」とアニメ「ブラザーフッド」を観て、今回のFFは物語も期待できるのではないかと思っていました。見事に裏切られました。今作の前にペルソナ5やポケモンサンムーンとシナリオの良さに驚くものばかりだったのも落胆を強めた一因かもしれません。だが、どれだけ甘く見ても今作のシナリオの出来はよろしくないです。
バトルや世界の美しさは十分良いだけに、シナリオが全ての足を引っ張ってしまったのが残念でなりません。

コレを書き始める直前、13章の改善やイベントシーンのアップデートでの追加がアナウンスされました。発売日に買ってもうクリアした自分にはほぼ関係ないことですが、これからプレイする皆さんはぜひアップデート後に楽しんで頂きたいと思います。

 
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
rokeさん  [2016-12-08 掲載]

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15人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
1pt 5pt 4pt 0pt 0pt 2pt 2pt
総合点
25pt

GOOD!

まずよかったのは音楽。(オープニングとエンディングのアメリカンは除く)
そしてグラフィック。
オープンワールドもそこそこ楽しめた。(サブクエストで)

BAD/REQUEST

オープンワールドを散策するRPGとしてならば満足度は高いが
ファイナルファンタジーとしての満足度は0

■ストーリー面
ストーリー、それに演出が壊滅的。理解できないまま終わる。
サブクエストがメインストーリーに一切絡まないのでやる意味がない。
それなのにむしろサブクエストのほうが楽しい。(RPG的に)
サブクストはMOB討伐して終わり、お使いして終わりなので決してストーリー的に面白いわけではないのだが
上記のとおりメインストーリーが死んでるので、サブクエストのほうがってなる。

■システム面
10年間何をやってたんだろうと問いただしたくなる。
まず人間の動きが気持ち悪い。常に同じ行動。
MOB、武器、移動手段などリアル志向過ぎてファンタジーを感じられない。
人間の動きが変。急に動く、急に角度が変わる。
主人公たちのフィールド上のセリフが同じノリでシリアス展開後でも同じセリフ。
魔法をガンガン使いたいのに、数に制限(素材集めて合成)があるので気軽に使えない&使いどころが難しく結局使わなくなる。
召喚獣も滅多に使わないというか使いたいときに使えないのでほぼ空気。一度も使ってない召喚獣もいる。
結局、剣でのゴリ押し戦闘になり飽きるし面白くない。
好きだった戦闘は例えば・・・・
ライブラで弱点を見抜き、属性の魔法や攻撃で殲滅、ときには召喚獣で一層!
ピンチはケアル!次の攻撃はやばいからケアルガしとこう~
あいつは地震ヤバイから全員浮遊だ!
なんて、そういう戦略的だったり演出だったりがファイナルファンタジーの良さの一つだと思うのだけど
今作ではほぼ見当たらない。というより仲間はほぼ役に立たず主人公1人でゴリ押し(ボタン連打)が一番強いという設定。

COMMENT

寄り道しなければ各章30分~1時間、長くても2時間ほどで終わってしまう。

1~3章 オープンワールド凄い!(ワクワク感100)
4章 あれ、ストーリー展開がなんか変?(ワクワク感80)
5~6章 もしやMAPこれだけ?(ワクワク感60)
7章~8章 ストーリー理解できなくなってくる。(ワクワク感40)9章 おお!この街はすごい!けどストーリーいまいち理解できない!(ワクワク感80 不安感20)
10章 ・・・・え?(ワクワク感0 不安感80)以下、ワクワク感ずっと0
11章 ・・・は?(不安感100 嫌悪感50)
12章 ん?ストーリーまったく理解できない・・・(不安感100 嫌悪感80)

13章 はぁ・・・なにこれ(嫌悪感100 苦痛50)
14章 はやく終わらないかな・・・(苦痛100)
といった展開でした。

ストーリークリア後のレベル上げやサブクエストを楽しみにしていましたが
今はやる気が全く起きません。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
Dブルーさん  [2017-02-22 掲載]

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12人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 2pt 2pt 1pt 1pt 2pt
総合点
36pt

GOOD!

・オープンワールド時の4人行動全般
個人スキルは写真を筆頭に、料理、釣りは楽しめる。特に写真の楽しさは格別でシャッターチャンスを求め、これのためだけに周回もあり得るほど。普通にプレーしてても、1週目から150枚という保存枚数が少なすぎると感じたぐらい。
会話は重複もあるが、1度限りのものも多い。メインストーリーに絡むイベント前後などだが、それが物語の理解の補完になっている。また宿泊施設がキャンプ、トレーラーハウス、ホテルと3種あるが、その宿泊した夜の様子が流れ、それを見ているだけでも楽しい。

・メーン4人のキャラクター
自分はとても好きだった。特にノクトは内心の純朴さや優しさや素直さが垣間見える。外見や話し方は彼の鎧だと感じた。

・豊富なクエスト
二度とやりたくないものも相当数あるが、上記のように4人が好きならダンジョン探索を始め、かなりの時間遊べる。

・自由度の高い戦闘
パーティーリンクは狙って成功させることがあまりできなかったが、決まると嬉しくなる。マップシフトを中心に、シフトとシフトブレイクによる戦闘は斬新だと思った。ただ忙しいため、仲間が今何をやっているのかが見えないのは少し残念。時間、技術、攻撃力でそれぞれ戦闘毎にランク付けがでるのだが、自分はS3つをそろえるのに結構時間がかかった。ただ戦闘が下手でも回復手段が相当数あるので物量作戦でいける。

BAD/REQUEST

・ストーリー
なんといっても説明不足。映画、アニメコンプリートだが、それでもゲームを一度クリアし、全体を俯瞰し、いろいろ脳内補正してようやく8割という感じ。残りの2割はそもそも回収されていないため理解不能。いつもは買わないアルティマニアを購入したが触れられていない。
しかし最大の不満は「プレーヤーは結局、何もできなかった」点にある。
メインスト―リーにはほかのゲームの例にもれず大きな危機、運命などが根底にあるが、それをプレーヤーはただ眺めているだけ。後から見ると、ドラマツルギーの中心には敵がいて、主人公たちはただ振り回されているだけ。話としては納得できるが、感情としてはとても残念で、むなしくなった。マルチエンドのうちの一つの話ならわかる、という感じ。もちろん個人差があると理解しているが、これはゲームなのだろうか映画を動かしているのかと思った。

・操作性の悪さ
ロードが本当に長い。チョコボと車を使った移動の楽しさを打ち消してしまう。待ち時間の間に眠れる。処理の関係でしょうがなかったのか。でも「旅を味わってほしかったのでわざと長くしました」という理由だったら悲しい。クエストは3つでいいので同時受注できるようにしてほしかった。

・音楽は悪くはないが、印象にも残らなかった。これまでは最低1曲は嵌るBGMがあったので残念。

COMMENT

FFは6以後、オンラインを除いてプレー済み。13で一度もういいと思った口(結局昨年、残りの2つもやった)。
キャラクター的には過去最低の愛着しか持てなかった13よりは断然よかった。ソフトを手に取って初めてどれだけ自分がこの15を楽しみにしていたかわかった。それだけに悲しい。

途中、スタッフが大幅に入れ替わった上、国際プロジェクトになっていたので短時間でよくまとめて発売にこぎつけたと感心する半面、以前からプレーしている国内ファンの気持ちがもうわからなくなっているんじゃないかと思った。

メーンストーリーを楽しむものではなく、クエストとスキルを楽しむソフト。逆にそれを除いてしまうと超スカスカで、歴代のFFと比べてもメーンストーリーのボリューム感は好意的に見て3分の1ぐらいだと思う。またクリア後にやれるチャプターの存在や、今後のアップデートイベントなどは、エンディングなどを考えると神経を疑う。一言でいうとデリカシーがない。今後のアップデートの予定についてもそれじゃないだろうと思う部分が多い。海外と写真などにはまった新規ユーザーだけを念頭に置いているとしか思えず、本当に残念。

 
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
ねこのうなじQさん  [2017-01-03 掲載]

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Amazonレビュー

レビュー者: Amazonカスタマー
レビュー日: 2016-12-06
【前置き】
・ATR全視聴、アンカバードもリアルタイムで視聴。
・映画は初日に劇場で観て、勿論アニメ作品も観ました。
・かつ、本作を50時間以上プレイのうえ既クリアです。
・なおFFはナンバリングを、11と14を除きすべてクリア済み(続編含む)。
・ヴェルサスから情報を追い続けてきた大ファンです。
・すべてのトレーラーを各10回ずつ以上は視聴しました。
・ネタバレを回避してクリアをし、それまでなぜ酷評なのか疑問でしたが今は納得です。
・「アンチ」や「ネガキャン」といった次元を超えた(勿論、そういう人達にネタにされている側面もありますが)、もっと根本的な次元で問題があります。その意味で、厳しいレビューをさせて頂きます。

【良い点】
・自由度、音楽、映像美、ミニゲーム、料理(正直、画像じゃダメだったのかとは思うが)、写真。
・オープンワールドで爽快なバトル(まだ荒削りではあるが。)
・過去のサントラ

【言いたいこと(ネタバレ(質バレ?)含む)】
・明らかに未完成品です。
・未完成と知りながら散々に嘘と誇大広告で期待を煽って、多数の特典商法で新品を買わせ、あとは売り逃げする気マンマンの、性根から腐った、ファンを馬鹿にした汚い商法。この企業、何も反省していません。まぁ一人のサラリーマンとしての田畑氏も、色々と思うところはあるのでしょうが…
・膨大にあったはずの設定はどこへ。
・ファントムソード集めの意味は?集め終わっていないのにラストのトドメQTEで13本ありましたが…。王の墓所めぐりは?シヴァ・ラムウ・バハムート戦や神話の設定は?イフリートとバハムートの通常召喚は?オルティシエ周辺のオープンワールドは?テネブラエは?テネブラエ周辺のワールドは?ガソリンスタンドとショップとトレーラーハウスのコピペじゃない他の街は?ラスボスの変化形態は?ノクトにとっては一瞬(寝て覚めたら10年)のはずなのに人として成長?久々に会った?あんなに倒してやりたかった帝国は?FFで寄生虫?ホラー?指輪をはめたら歴代の巨大な王の霊と謁見するんじゃなかったっけ(ニックスのように)?準備完了…?
・納期の関係で数々の演出等を削除するなら、せめて13のように任意で読めるテキストでストーリーや設定を補完させてほしい。アルティマニアで補完しろ?絶対に嫌です。
・モブハント(サブクエストもだが)のロード地獄。受注→車へFT(ファストトラベル)→ロード→車に乗って目的地設定してFT(ロード)→モブまでチョコボ→討伐→車へFT(ロード)→車で目的地設定してFT(ロード)→報告→受注…(以下同様)。車があるせいで不要なロードが格段に増えてしまっています。討伐時間<ロード時間と言っても過言ではなく、更にダメ押しの「1件ずつ受注」。クエストランクを上げても、受注種は増えますが受注枠は結局増えませんでした。
・トレーラーを何度も見ては想像を膨らませた主要キャラ(敵キャラ含む)に対する扱いの酷さ。FFってある種のキャラクタービジネスでしょうよ…
・結局、あんなに「入り口にすぎない」と発言しながら、映像作品を観ておくことは必須レベルの事前知識だった。
・具体的には、ルーナやルーナ兄の人物像、指輪の設定や重み、王の剣、王の盾、レギスの力や王の使命、インソムニアの生活様式、世界観。
・「インソムニアをマップとして制作するのが現実的に難しいから、映像作品とアニメに落とし込んだ。あとはユーザーが各自で見て脳内で補完してね」ということでしょうね。
・ATRでは「こんなに情報を出してくれてもいいのか?まぁ製品版にはまだまだ明かされていないマップやロケーション、街が待っているからこそできるんだよな」と思わせてくれたものだが、事前に公開したものがほぼ全てであった。(13章の前時代的ダンジョンは論外)
・「ネタバレでは?と気になる人は、ATRを見ないという選択肢もあるんですからね」とDが話していたが、そりゃ無理な話でしょう。それぐらい待っていたし、公開されるのが全てだなんて思わないから。
・イベントの度に追加された新情報は、その都度実装したばかりの「手の内」を公開していたのですね。
・ストーリーの本筋は良さそうなのに、もはや怒涛の展開どころじゃない。「こういうシーンを見せたい」という部分が先にあったのだろうが、それらをうまく論理的に結べていない。本当に無理やり繋ぎ合わせただけ。
・D曰く、「開発スタッフには失敗してもいいと言い聞かせた。とにかく挑戦しよう」、だと。チャレンジ精神は結構だが、フルプライスで買ってもらう客商売であることに加え、FFの現状からすれば失敗しちゃダメでしょうよ。ただでさえFFの名前を冠しただけの粗末な類似品で、スクエニはFFを安売りしすぎて、そのブランド力が低下しているのに。
・ここにきて「海外病」をFFが発症するとは…

長々と書いてしまいましたがつまり…

例えば高級ブランドが、ファンに向けて、
「極上の新作ができました。勿論本皮、約束された品質です。
すべての過去製品を遥かに上回る逸品です。」
と大々的に宣伝して、安くない金額で何百万個も売りつけて、
実際に購入してみたら、見栄は良いがただのペラペラの合皮、
しかも内側は酷いツギハギだらけであった場合、
そのブランドイメージは地の底まで堕ちると想像できませんかね。
(それでいてメーカーは「俺たち頑張った!」とご満悦)

当初は大層な期待と応援をしていたんですよ。
FFが、リアル路線で世界標準「オープンワールド」に挑戦する。
ゲームの頂点を目指すだと?!がんばれ!!!
国産CSが元気のない中で、FFしかそれをなし得ない!
再び、「ぶっちぎりの」「極上の」RPGを!!
日本のメーカーがまだやれるってことを世界に見せてくれ!!

結果、未完成品の売り逃げ。
事前の広報活動はウソまみれ。

海外では高評価ですよ!は?
カップ○ードルのクソコラ動画(公式)でゲラゲラ?は?
FF9とコーラのコラボCM見てよ。
というか発売1週間で出て来るニュースがほとんどそればかり?
アクセサリーのステアップ説明「まぁまぁあがる」「そこそこあがる」?は?
リヴァイアサンの意味の通じていない難しい「っぽく」見えるだけの発言…

FFって、もっと威厳あるものじゃなかったんですかね。
格式の高い、せめて国内RPGの中では、FFナンバリングは
頂点であり続ける存在、品質保証であってほしいと願うのはダメなことなのですかね。
たかがゲーム?されどゲーム、客商売でしょうよ。
ファンへの数々の嘘、売り逃げ上等の酷い裏切り行為。

FFは、終わったんですね。
この会社に舐められて食い物にされているのが癪に障ったので、
FF関連アプリもすべてアンインストールしました。
FF7Rは予約は絶対にしません。
それよりも早く、坂口氏と植松氏らがしたFF6スタッフ決起集会の続報を。

【どうすべきだったか(ネタバレあり)】
★9月に間に合わなかった時点で正直に「本当にすみません。オルティシエまでしか完成できませんでした。11月末の発売までに、9章のクライマックスであるオルティエのボス(リヴァイアサン戦)までは完成させます。ひとまずそこまでを15-1とさせてください。続きものになってしまうため、その分、少しでもお安くします。」と発表すべきでしたね。ノーマンズスカイは正直に打ち明けて対応していますね。
★そして1~2年後に、15-2として、広いテネブラエのオープンワールドと壮大な帝都戦であるべき13章、バハムート戦、ノクトが眠りにつくまで。ルーナの故郷で感動的な演出もできたでしょう。
★最後に、15-3として、それまでのマップすべて+ラスダンインソムニア。

FFがブランドイメージを回復しつつ、高評価を得て、新たに16を制作したいのであれば、どんなに時間がかかっても最低限、素人が「この程度は作ってあるだろう」と想像する程度のことは作っておかなければならなかった。
それを強引に、限られた時間で1作にまとめてしまったため、支離滅裂になり、続編も作れず、すべての超一流の素材が、それぞれの良さを1割も発揮できないままに(下村さんや声優がかわいそう)、ズタズタにされてケチャップでファストフード風に粗末に料理されてしまった。

悲しい。

【PS4】FINAL FANTASY XV(FF15)
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