【PS4】リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-12-21 |
価格 | 7884円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:錬金術再生RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 84
- (難易度)
- 2.29
- レビュー数
- 17
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
93pt
GOOD!
・主人公の双子が愛らしい
めちゃくちゃに可愛いです。発言も面白いし、表情豊かなのでもうメロメロです。ジョジョのキャラクターみたいなファッションセンスも大好きです笑 天才だと思います。
主人公を好きになれなければ、それだけでストーリーを追うのが苦行だと思います。
双子という主人公体制で、描写は人気が偏ると、どちらかのファンは悲惨な事になるのではと心配していましたが、双子のどちらもイベントが山盛りで魅力的でした。
ダブル主人公のゲームで数少ない傑作かもしれませんね。
▪ストーリーのテーマ
世界で一番の夢を描く。とても素敵ですね…
双子が夢に向かい必死に努力する、そして諦めていた課題を一つ一つこなして、そんな毎日がいつか身を結ぶ。
とても暖かいです、笑えるシーンもいっぱいありますが、本筋はかなり堅実でした。
残虐なゲームや、気味の悪い作品が、人気な傾向がありますが、こういった人の深みに触れて心温まる作品こそ、蔑ろにできない大切なメッセージがいっぱいつまってると思います。
▪ストーリーのボリューム
めちゃくちゃ長いです。クリアタイムを確認したらDLCを含んだウィッチャー3より長くてビックリしました笑
しかし、水増しは一切感じませんでした。
本筋は、章ごとに区切られていて一つ一つはそこまで長くないと思いますが、キャラクターのイベントが鬼のように押し寄せてきていつの間にか時間が経ってる感じです。
ストーリー評価の高い本作に期待していたので、最初はワクワクしてストーリーを速く進めたいと感じましたが、これがなんとキャラクターイベントもめちゃくちゃ面白いんですよ。
物語の長さに対して、得られる感情も豊富で内容の密度も高い。満足です。
▪難易度が理想的
難易度は4段階あり、レベル上げや装備作成を怠らなければ、基本的にどうにかなります。
またレベルが足りてなくても、アイテムで戦況を覆せたり、捻りがあるシステムのおかげで、せっかちな人も結構ねばれます。
難易度はイージー、ノーマル、ハード、ベリーハードですが、いつでも変更可能ですので、基本的にイージーかノーマルで良いと思います。
ボスは強めで、手応えあるので、達成感大きいです。ラスボスがかなり強かった笑
▪音楽
最高です。豪華とかそういうレベルじゃないです。
こんなに音楽凄いゲームなかなかないですよ。曲数も多い、曲の質も高い!
戦闘曲や歌も多くて、気分はミュージカルですね私
絵画世界の音楽もドンピシャでした。雰囲気に合わせる曲、キャラクターのイメージテーマ、言葉にできないシュールな場面で流れる締まらない曲など、用意周到ですね。
アトリエといえば、ゲーム界屈指のサウンドブランドを誇り、その凄まじさは、神曲揃いのニーアやペルソナ等を遥かに凌駕するものと言われています。しかしこれ本当です。
曲数が桁違いなんですよ、音ゲーかよ!みたいな。
クローマとか、マスターピース!とか、絵筆と希望の唄とか、いい曲いっぱい過ぎて……もう、至れり尽くせり……。
▪遊びやすい
図鑑が丁寧です。錬金術パズルは最初は慣れませんでしたが、繰り返すものなのでじっくりと覚えていけます。
また、アイテムを軸に戦うシステムは、丁寧に遊ぶと結果がより高い結果で帰ってくるゲームだと感じました。
自分のペースで進めることができて、自分のペースでゆっくりやっていたら思いもよらない良い物ができるなんて事も。
何もやっても面白いですね。
▪戦闘が派手!
RPGの中では演出過多な部類にはいるド派手な戦闘です。
スーちゃんの銃さばきのカッコ良さときたら、DMCのダンテですねもう笑
また、ただのターン制ではなく一人一人が所有してる行動時間を把握しながら戦うロジカルターンというものらしいです。
結構難しく、今でも全てを理解してるかは分かりません。
ストーリーを遊ぶ上では困らないけど、やり込むとなると頭が痛いですね……
▪世界観
天国の様な花畑、星が咲く丘、海賊船と骸骨の船長、活火山など、多彩な絵画の世界と、リディー達の住むアダレット王国とその周辺を行き来する感じです。
ほんとにこれ凝ってます。世界観が抜群です。景色も綺麗だし、双子が新しい絵画の世界に入った時のリアクションも面白いです!
あとは、人間関連ですが、良い人が多いです。優しくて、頼れる面倒みのあるキャラクターがほとんどです。
ただ、辛い体験をしているキャラクターも多いです。主人公双子も母親を亡くしていたり……
ひたすらに甘いだけの世界ではなく、人の為に何かをしなければならないという使命感を持ち、優しく接してくれる人達で溢れた世界だと思います。
主人公双子も、努力が認められ途中からは街の人から愛されてる描写も多々あったりします。
そうすると身が入るというか、私も応援したくなっちゃうですよ。善意に語りかけられるような、そんな気持ちになれます。
▪コルネリアの量販登録という要素
錬金アイテムを複製できます。これ便利です。
どうやら過去にもあったりなかったりしたらしいです。
▪グラフィック
綺麗です。他でも言われてますが、草とか花の配置数がえぐいです笑
キャラクターのモデルも抜群ですし、透明なリボンの装飾とか、宝石のようなの瞳とか、会話モーションこそ褒めちぎるほど豊富ではないものの、静止した状態だとこれを超えるものは思い出してみても、出てこないですね。
あとめちゃくちゃ絵画の世界の景色が綺麗です。リディー&スールの街も、イタリアみたいで好きです笑
▪バグが少ない
全然無かったです。最近フリープレイで配られたアンチャーテッド4は楽しめましたが不具合の連発だったので萎え気味でした。良いゲームでも、こうなると苦い思い出が増えますからね。
どうやら昔はそこそこバグがあったらしいですが、パッチを宛て続け、発売から数ヶ月でほぼ全てのバグが消えたらしいです。製作が強かった例ですね。
オートセーブの機能などないので、手動でこまめにセーブはした方が良いと思います。最近はバグが多いゲームが多く、またディスクが汚れていてアプリケーションエラーになる人も多いらしいので、私はバグが少なくても最低限の対策をした上で遊んでいましたが、リディー&スールは大丈夫なゲームでした。
▪小ネタ豊富
クリア後のタイトルコールのバリエーションが凄いです。
恒例のたるや、過去作のちょっとしたパロディなども結構あるそうです。違和感なく溶け込んでるので、詳細には分かりませんが、長いこと続いてるシリーズなので知ってる人は得するかも。
BAD/REQUEST
▪裏ボスが強すぎ
ちょっとライトゲーマーは置いてけぼりかもしれませんね。
YouTubeの撃破動画とかのコメント欄みてると、どうやらアトリエはやり込み勢も多らしく、ライトゲーマーの知る由もない、斜め上のやり込みを要求されるらしいです。
また結構頭を使うので、きついです。
正直、最近話題のセキロのボスより遥かにヤバいボスが揃ってました。ターン制のゲームはいそがしくなくて好きなんですけど、こういう頭使いまくるゲームは疲れます。
アクションならゴリ押しがある程度効くので……人によるのかも
▪DLCの絵画世界
買ったはいいですが、難しくて未だにボスを倒せません笑
高難易度マップとは言われてなかったので、いきなり買ってみましたが、きっついです。本編をトロコンまで遊んで、勉強した後の方が良さそう。
▪バトルミックス
使いこなせてる人の動画をみると、搦手として最高の要素に見えてきますが、正直ストーリークリアまで遊ぶ分には必要ないかなって思いました。
ルーちゃんのバトルミックスのモーションは可愛いので必見
▪プラフタ
前作と前々作では使えたようですが、今作は使えません。
逆に前作と前々作で使えたから、今作は使えないのかも。
わがままかも知れませんが、使いたかったです。
▪アルトとマティアスの衣装
マティアスはぷにマスクだけです笑
アルトに限っては何も無し……
いや別にいいんですけど、元のデザインが良いから。
でももうちょっと何か欲しかったかな。
前作は衣装が豊富だったらしいので。
ないものねだりをしても仕方ないのですが、あまりにも良いゲームなので、更に理想を追及したくなるというか。
COMMENT
今まで遊んだゲームの中でも、特別熱中したゲームかも知れません。
個人的に思うのは、PS4で数少ない色んな人が遊べるゲームなのかなってことですね。ホラーゲームとかfpsは女性はあんまりやらないので(やってる人ももちろんいますよ?)
ジャンルの中で、何が優れているとか、何が劣っているとか、そんなしょうもない話がしたい訳ではなく、単純に多くの人が楽しめそうな作品だと感じました。
試行錯誤して熱中していく。ゲームは"遊ぶ"ものならば、この作品は強いものだと思います。
またストーリーとキャラクターが最高なので、気になったら迷わず買ってみてください!
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
73pt
GOOD!
皆で決めるゲーム音楽にランクインしてたり、Twitterで最近よく聞くタイトルなので、友人のおすすめもあり、彼女かソフトを貸してもらうことに。機体ごと貸してもらい、ps4スリムというものらいしです。
私はこの手のゲームをあまりやらないので、少し違う視点からの意見が多くなりそうです。この作品を好きな人は読まない方がいいかも。
キャラクターやストーリー
個性的なキャラクターが多めです。基本的に萌えみたいな作品はきつい感じの人ですが、割とノリが受け入れられやすいものになってるので、割といけます。
主人公の双子は年齢的に中学生ですが母親が他界していることもあり、働いているので、一応社会人です。こういう幼いアニメキャラが社会的な位置にいるのがまぁイメージと違いました。なろうみたいなのだったら、すぐ切ってましたね。
基本的にアニメ作品のノリがキツすぎて、何か吐き気がするくらい嫌悪していますが、例外であると認めます。
アニメは北斗の拳とジョジョとルパンくらいしか見ません。
ストーリーには大きな盛り上がりはありますが、基本的には日常回が多めですね。
萌え絵のドラえもんみたいな感じの内容かもしれません。
まぁ、つまり受け入れられるものでした。
グラフィック
モデルがどうとからよく分からないんですけど、基本的に綺麗な絵画の世界は気に入っています。
ゲームは彼女とSwitchで少しやるくらいなので、まぁSwitchでやってるゲームと比べるとかなり綺麗なのかなとは思います。しかしそれは、据え置きだからマシンスペックが高い為であり、基準から考えるとやはり分からないです。
まあ多分かなり綺麗なんでしょう。
映画で満たされてる私はリアルなゲームは嫌いなので、こっちの方がゲームらしくていいですね。映画を目指すリアルなゲームは、所詮映画には勝てないと考えています。個人的な考えですけどね。
複雑なシステム
錬金とか調合とか、RPGってこんなに難しいのかよって思いました。前提知識が多すぎないかこれ見たいな。
まあしかしながら、今はITが盛んな今、退くのは癪なので粘りましたよ。チュートリアルがですね、しっかりしてるんで、この戦闘も錬金術もルーチンワークになっているため繰り返しやっると覚えられましたね。
これを考えると良いシステムな気がします。理解がない人にはじっくり学べる機会があるという感じです。
こののレビューにはオリジナリティとか要素にありますが、この独特なシステムがそれに当たると思います。
音楽
これだけは、本気で気に入った要素です。
素晴らしいですね。サントラを購入してもいいかもしれません。曲一つ一つの曲が作品のワンシーンに沿って作られたようなメッセージ性をもってる。そんな気がします。
映画と同じ様に、ゲームの音楽はそのシーンに合わさることで真価を発揮するものならば、このリディー&スールは満点の音楽表現でしょう。
BAD/REQUEST
しょうもないギャグ
これは好きな人の方が多そう。男性需要のもの、女性需要のもの、どちらも多かったですが、日常回でのギャグがたまにくだらない。
基本的にはクールで、鼻につかない程度に気取ったものの方が私は好きですね。
キャラクターの衣装
ジョジョとか見てる手前、何言ってんだとか思われても反論できませんけど、主人公の脇が見えてたり、胸元が若干開けてたり、やや過激じゃないですか?デザインとしては完璧なものだと感じますが、現実にはまずいないため最初は慣れなかった。
まあ現実じゃないモノにたいして何を要求してんだよ、と言われればその通りですし。リディー&スールの世界には、こちらとは違う常識や倫理観があるのかも。しかし基本的にモラルがあって倫理観も現代かつ日本とほぼ同じなので、逆に目立ってしまう可能性があります。
Twitterでは多くの女性がリディーやスールの事を可愛がっているので、まあ良いんでしょうけど。慣れませんね。
COMMENT
まぁ、たまにゲームやる程度で触るゲームじゃありませんね。
ストーリーだけでもガッツリやらなきゃ終わらない感じで、慣れないのでトゥルーエンドまで200時間ほどかかってたことが後から判明しました。エンディング分岐アリのゲームなんですよこれ。
まぁ終わってみたら、悪くないと思えました。ゲームは基本的にやらないと再三発言していますので宛にならないと言われるかもしれませんが、今までで1番好きなゲームだったかもしれません。まぁ、何か萌え絵とかに対する認知バイアスの壁を破壊できたことが、今後なにか新しい発見に繋がるかは分かりませんが、友人に共感できる要素は増えたと思います。それだけでも大きな価値があったのかもしれませんね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt |
84pt
GOOD!
・ストーリーの独特な構成
このゲームには魅力が沢山ありますが、まず私はストーリーの独特な構成とその密度の濃さ及び、純粋な面白さを評価したい。
リディー&スールの夢である国一番の錬金術士を本筋枠として、各キャラクターごとの絡みやサイドストーリーを日常枠。このふたつの枠が、見事に噛み合っている。
お互いを邪魔することなく溶け込んでいるので、淡々とストーリーが進むわけでなく、その世界の中にあるリアリティを感じます。ちなみに本筋の内容ですが、王道系であり捻りという捻りもないので予想も立てやすい。しかし、無駄なく詰められたエピソードから繰り出される見事な起承転結と、シリーズ完結作として与えられた使命を全うする事で、有終の美を飾ったと言われる程に良いストーリーでした。
・サウンド
うーん、サウンドは満点です。曲数がこんなに多いゲームはなかなか見たことがありません。しかし、数が多けりゃ言い訳じゃない。と、言いたいところですが、なんとこのリディー&スールのアトリエ、1曲辺りのクオリティがとても高い。
理屈がわからないです。こんなに良い曲をポンポン生み出せるものだろうか。更にボーカルが10もいて、作中でもちょくちょくボーカル入りの音楽が流れます。みんなで決めるゲーム音楽などでランクインした紫陽花その1、その3、向日葵その3等、主題歌であるクローマ、ATのマスターピース!、エンディング曲等など、素晴らしいです。
・SE
効果音がよく出来ていると感じました。砂浜、荒地、レンガ、水辺、それぞれ足音が違う。これは他のゲームでも割とありますが、錬金釜からも音がしたり、家の中の暖炉とか、オブジェクトに効果音が着いているのも結構見つかりました。天海の花園の特定の木とかも。
そしてバトル中のスールの銃撃音などもよく出来ています。素の音量バランスは少し大きめなので、設定から音量バランスを整えると良いと思いますが、立体音響のゲーミングヘッドセット等あると凄い迫力です。大技ぶっぱなすのが楽しい。
・グラフィック(フィールドやオブジェクト)
よく出来てます。世界観がそもそも魅力的で、視覚的には不満は無いです。絵画世界のオブジェクトには目を見張る拘りがありますね。絵画世界のオブジェクトは絵の具のタッチになっていたり、歩くと足元に絵の具が跳ねるようなエフェクトが出たり。こういう一つ一つの小さな要素を拘るか否かで、作品のクオリティは変わっていきます。本作は拘りがある。
・グラフィック(キャラクターモデル)
イラストそのまんまでびっくりです。3Dモデルの完成度の高さは、流石ですね。飛び回るようなアクションシーンのあるイベントは無いですが、基本的に日常イベントなので。
アクションシーンは普通にムービーじゃなくてゲーム的に戦うことになるし。
リディーとスールの装飾品の細さには驚きます。リボンには半透過技術が使用されており、ここまでやるかと。
ルーシャもモデルのタイツの艶めかしさとか、若干の肉質表現もなされている。当然ですが見た目が良いと好きになれます。それだけでなくても、絶対に見た目は良い方がいい。
本作は日常イベントが多いので、モデル完成度が高いことで気分は安定した作画のアニメーションを見てるようでした。
・やり込み要素多彩
錬金術のレシピ発想から装備の向上、理想の特性付き素材集め、野望ノート、マルチエンディング、強力な裏ボス達。
最高じゃないですか。
・敵キャラクターの種類
かなり多い。DLCまで含めると本当に多い。カラーバリエーションが違うだけってのも結構ありますが、フレーバーテキストもいちいち変えてるので、凄い。
・キャラクターデザイン
衣装が本当に天才的です。基本的に登場キャラクターは割とモブ顔寄りだと思います。しかし拘られた衣装やイメージカラーの設定など、そういった要素でレベルの高いデザインに落ち着いている。特にスールの衣装は3Dモデルを鑑賞していてい凄いなと思いました。
BAD/REQUEST
・ランドマークが欲しい
フィールドがそこそこ広いので、ランドマークが欲しかったです。入口ワープくらいしかない。ルルアにはあります。
・素材の効果が複雑すぎる。
特性とかパネルの形とか、難しい。多すぎですよ、1000なんてざらに超えてる。追加された特性の効果も分かりにくいので、もう少し説明が欲しい。
COMMENT
とても面白かったです。 割とトロフィーも集めやすく、またトロコンした後にも遊べる要素とかイベントが沢山あって、この世界には終わりがないのかな?なんて思えたり。
クリア後は割とどう森みたいな感覚で遊べるゲームです。
ガストは予算が厳しいチームですが、そんなチープさを感じたりは無かったですね。
むしろ、作り込まれた大作というイメージに近い。この頃は開発のやる気と才能が全盛期だったのかもしれませんね。
最新作はクオリティがちょっと低かったので。(A21)
Switchやvitaでは草のオブジェクトが無くなっていたり、キャラクターモデルのクオリティが抑えられていたりするので、PS4版一択です。Steamでも出ていますが、要求スペックが高めなので、並のゲーミングPCではエラー落ちがあるようです。
GOOD!
ストーリー
結構ボリュームがある。本編シナリオは双子が苦難を乗り越えながら国一番の錬金術士を目指すというシンデレラストーリーの様なジャンル。
更に膨大な数のキャラクターイベントが存在する。評価すべきはその全てがフルボイスであるということである。
次々に起きるキャラクターイベントを見てると楽しいアニメを見ている感覚になる。
不思議シリーズの完結作としてソフィーやフィリスを通して受け継がれてきたものを完全に昇華している事も見逃せない。ソフィーとフィリスをクリアして万全の状態でリディー&スールをプレイするならストーリーの満足度100%間違いなしだろう。
マルチエンドや分岐演出
その時所持していたもの、渡したもの、特定イベント必殺技でトドメを指すと特殊演出、多彩なエンディングなどなど
割と細かく作ってあると思う。しかもボイス付き。
主題歌
オープニングのクローマは双子が交互に歌う様な正しくイメージソング。購入動機のひとつであるというレベルで素敵な曲であり、曲中のフレーズは作中何度もアレンジで流れる。
アバンタイトルのマスターピース! 実はクローマより好きになった個人的なアトリエソング最高傑作。夢に向かって走る双子が想像出来る正しく双子の明るいこれからの象徴。
エンディング曲は歴代スチルが思い出写真のように連なるスタッフクレジットで涙を零した。なんて素敵なんだろう。
オープニング曲は起動時のモチベを高めるしパッケージの次に作品の顔とも言える。エンディング曲はクリアしたプレイヤーへの賛美と作品の余韻に浸らせる機能がある。
だからこそこの2つを高いレベルで収めることは私の中で爆発的に評価を上げた。
音楽
ボーカル曲が結構多い。戦闘曲やフィールドも数が多く、どうやらリディーorスールどちらでプレイするかでも変化するらしい。驚くことにその全ての質が高い。こと音楽に関してこれ以上の作品は見た事がないと断言出来る。
イベントの演出こそド派手では無いものの、音楽が様々な感情を与えてくれる代役になっており大きな要素だと感じた。
私は初見リディーでプレイしたが、戦闘曲の紫陽花があまりにも素敵な曲なんでサントラ購入をその段階で検討していた。(紫陽花は1〜3まであり、ストーリー進行度に合わせて変化していく。スールの向日葵も同様の仕様で、また素晴らしい曲である。)
戦闘システム
少し複雑化しているロジカルターン制。多すぎるアイテムにフィールド効果、新要素バトルミックスやキャラクター事の個性に数多くの状態。これを把握した時、アクションゲームを超越するほど脳汁が溢れる戦闘になるが、少し難しいと感じた。
演出過多とも言えるモーションの数々は丁寧に出来ていて派手なので、実際かなり楽しい。
スールの六連撃、フィリス8連撃などは爽快感MAXである。
(私はバトルミックスをあまり活かせなかった。)
キャラクター
男性キャラクターも女性キャラクターもお気に入りばかり。
中でもイルメリアとルーシャと双子は可愛すぎる。
基本的に良い人が多いが、ただ甘く優しいという訳ではなく、夢の為に努力を続け、自覚を持ち倫理観を身につけているので幼稚や嫌味な人間が居ないということだろうか。
とにかく登場人物の器の大きさには度肝を抜かれる。
こんな友達が欲しかったシリーズでも見てるみたいだ。
私は高校時代から悪友しかいないので、なんか涙が出てきたレベルで素晴らしい。
パッケージやスチル
ゲーム内外のイラストはNOCO&ゆーげんの2人が担当してるが、カラフル且つ目に優しい色使いと洗練されたキャラクターデザイン&抜群の表情でスクショが増えまくる。
グラフィック
キャラクターの表情が凄すぎる。そして数も。
アトリエキャラクターは装飾品が多く大変と聞いたことがあるが実際凄かった。背景は物理ベースのレンダリングでオブジェクトがかなり拘られてる。
アニメ調でこのクオリティの域に達した作品は数知れず。
間違いなく世界最高峰の一角。
難易度と設計
ボスは難敵も多かったです。また錬金も頭を使う。トライアンドエラー要素は多く、アトリエシリーズは戦略が大切なSRPGに分類されることもあるそうです。
しかし初心者でも問題はありません。なぜなら、親切な説明がビッシリとあるからです。アイテムや素材や効果など含めれば2000なんて軽く超えますがその全てに対して丁寧な説明。
カテゴリ値やそこそこ笑えるフレーバーテキストまで。
図鑑は裏切らない。図鑑を片手に錬金釜の前で屯するのは錬金術士になったかのような没入感さえ与えてくれる。
エキストラ
声優のクリア後メッセージや、内蔵曲全てにある作曲者メッセージ。ちょっと、豪華だと思った。
豪華と言えば無料で歴代曲を配っており、ダウンロードすることでリディー&スールのカスタム曲数は1000を超える。
素晴らしい。しかし2Gほど容量をとる。私は迷わずダウンロードした。
錬金術
効果を組み替えるパズルですが奥が深い。全ての効果を解放するのにはかなり触媒をガチャガチャ変えてにらめっこでした。非常に充実しているし、素材の声を叶えるという錬金術の設定をそのまま落とし込んだかの様なシステムに惚れざるを得なかった。
ちなみに最近装備やアイテムを探究していたらそろそろ1000時間を超えそうです。沼にハマったとは正にこの事。
まだまだ遊べるリディー&スール、まるでBloodborneの血質結晶マラソンの様だ。
BAD/REQUEST
モブのモデル
あまり出来が良いとは思えない。普通であるが、高水準のこの作品において普通の出来があまり無かった為に少し悲しい。
DLCのコラボ衣装
じつは、期間限定でみんGOLとのコラボ衣装があった。
ソフィーの時もリトルノアコラボ衣装が期間限定であったが、アトリエは例外を除きジワ売れタイプの作品なのでこういうことしても人は集まらないし後からはいる人が可哀想。
他のゲームにも同じような事は幾らでもあるが、もちろんその全てに対しても言えることである。
ジャンプ
悪いという訳では無い。ジャンプ機能があるが、使い所が無かった為に疑問だった。しかしモーションとボイスが可愛いので良いだろう。
アプデ後の情報
新特性がめっちゃ追加されたがどれも強力なもの。しかし何があるかまでは把握しづらい。攻略サイトを見るべし。
さらに隠し効果があるがこれは、掲示板などで聞いたところプレイヤーは把握しきれていないようで困った。
例えば恐怖の覇王というスキルはテキストには攻撃時に全てのステータスを下げるデバフだが、実際はそれに加えステータス上昇があるなど。
プラフタ
DLCキャラクターでもいいから使いたかった。
ソフィー、フィリスと連続で使えたのに今作は非プレイアブル
COMMENT
トロコンしました。ボリュームはあれど楽しかったので勢いでトロコン出来ましたが、かなり真っ当な条件のトロフィーしかなかった。
私は全ての要素が高水準なゲームを探して彷徨っていました。ちなみに全ての要素が高水準とは、
ペルソナ5ザロイヤルやスパイダーマン、テイルズオブヴェスペリアにグラビティデイズ2、ダクソ3等が該当します。
そして、このリディー&スールのアトリエも紛れもないそ全てが高水準のひとつでした。
かなり万人受けに近い作品です。作風は爽やかですしオシャレなので、癒しを求める人にもオススメ。
またゲーム全体で見ても無視出来ない作品なので、ゲーマーならプレイ必須とまで言いましょう。