【PS4】ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2019-09-26 |
価格 | 8580円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:錬金術RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 73
- (難易度)
- 0.75
- レビュー数
- 8
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 1pt |
90pt
GOOD!
ボリューム
多い。ストーリー自体は長くないけど、遊べる要素がいっぱいあるから、クリアしてもまだ遊べるって感じ。
ライザが可愛い
3Dモデルのクオリティが高い。イラストそのまんまでびっくりした。街の密度とか広さとかではグラビティデイズ2とかに比べると明らかに劣るけど表情とかモデルに関して言えばライザのアトリエは他のどのゲームにも負けないレベル。
サウンド
曲数は多いと思うし、いい曲も多い。
オープニング曲、エンディング曲、戦闘BGM、フィールドBGMの全てを気に入った。シリーズ経験者ではないから、シリーズと比べることは出来ないが今まで遊んできたゲームの中ではかなり凄い方。
グラフィック
凄い綺麗です。夜のマップら白い風が足元に漂ってる感じとか、星空とか強い日差しとか最高の雰囲気。
この世界に行きたいって思いました。
戦闘システム
割とすきな方です。ちょっとテンポは悪いけど、インフレしていくのが楽しい。
アイテムの種類
多すぎ。こんなに作りこんでるのかと思ったら、過去作から流用してるものも多いらしいですが(特にアイコンとか)
でもこんなにアイコン付きのアイテムや素材の種類が多いゲームなかなかないと思います。
キャラクター
登場人物の総数は少ない方だと思います。ライザ達の島は限界集落みたいな雰囲気ですからね。
しかしパーティーメンバーはみんな気に入りました。アンペルさんというライザの師匠的な立場の人がかなり好き。
遊びやすい
マップ移動とか、ソートとかだいぶあそびやすい。
ロードも早い方。バグも少ない。
BAD/REQUEST
ストーリーの内容
ライザ達が勝手に決めていいのか分からない要素が多い気がします。あと描写不足のキャラクターや、ラスボスの存在感が薄いこと、キャラクターの日常はほぼ扱わないことが不満でした。日常系と聞いていましたが、言うほどか?って感じです。どうやらライザだけ何故か少ないらしく、日常も求めるなら、ここは他のシリーズを買った方が良かったかなと。
ランダム生成の採取地
バリエーション少ない。ブラボの聖杯とかイメージしてたけど、そういう感じじゃないです。
DLC
高いし数多いです。
限定衣装
初回購入者特典に予約特典。更にダウンロード版購入の付属であるデラックスなんたらコスチューム。
全部集めるのは無理です。
COMMENT
だいぶ長いこと楽しめたゲームでした。雰囲気もよく楽しかったですし、たまにつけたくなる様なゲームです。
遊び慣れた公園みたいなゲームですね。
私は好きです。過去作のアーランドや不思議シリーズは凄まじい評価の高さがいるので触れてみようと思います。
またライザ自体もファンの間では続編が予想されており、私も楽しみにしております。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 0pt |
67pt
GOOD!
▪夏をイメージした世界観の作り込み。
ぼくなつとかロボティクスノーツとか、夏を題材にした作品はあるが母数で見たらかなり少ない。
夏の空気感が大好きな私はライザの世界観を気に入った。
グラフィックがコントラスト強めで、空気感を意識してるとも思う。とにかく夏を題材にしたゲームでここまで出来てるものは希少価値高め。なお、海外の人に夏っていう季節が伝わるのかは不明(季節がない国もある。)
▪音楽
全体的に良い。
しかし曲数は過去作に比べ少ない。しかし一般的なゲームと比較するなら水準程度にはある。音楽の評価が高いガストのことなので、ライザの曲数が少ないことに不満を覚えるプレイヤーも居るだろうがよく考えて欲しい。
ライザより音楽が良いゲームなんてそうそうないってことを。
過去作の方が好きだったりする人もいるだろうが、ゲーム全体で見たらかなり上。
▪主人公の仲間たち
悪い奴らはあんまりいない。まぁ少し倫理観が欠けてる気もするが、それも含めた成長譚だし何より彼らの年齢的にそんなもんだろう。(年齢的にとはいったが、外見の話である。ライザ達は年齢明かされてない気が)
大人のキャラクターも同行するので彼らが良い指導者となってる。
まぁ全体的に爽やかな部類なので嫌いってことにはならんだろう。過去作に比べ薄味だし、物語についてくる動機も弱め、更に日常イベントは大幅カットされ本編にぶち込まれた形に収めるというやり方を受け入れられない人は多いだろう。
まあファンならリディー&スールのアトリエ等の傑作としか言えないゲームと比較しがちだが、新規はほとんどの人が満足している。つまり普通なら受け入れられる範囲なんだと思う。
▪スチル ヴィジュアル等
ルルアでは岸田メルが何故か画力落ちていてガッカリしていたがトリダモノさんは大丈夫そう。
ライザ達のキャラクター性に魅了された訳では無いが、表情や背景などを丁寧に描いていた。多分描いてて楽しいんだろうって感じ。まぁとにかく自分の生み出したキャラクターに愛情を持って仕事してると思えた。
自分はアトリエなら不思議シリーズが大好きなのでnoco&ゆーげん派だが、この人も応援したいと思いました。
▪戦闘
捻りもなく、可も無ければ不可もない。シリーズ初のアクティヴターンだが、まぁ洗練されてない。
ロジカルターンは長い歴史故に、集大成のリディー&スールやルルア等は最高の戦闘システムと言ってよかった。
しかしライザの戦闘だってアトリエのこれからが期待出来るくらいのクオリティはある。駆け出しにしては上等、そう判断すべき。
BAD/REQUEST
▪日常イベント削除
意味がわからない。アトリエって、日常系のはずだが?
この訳の分からない判断のせいで、キャラクターの設定や人格を捕えるのにそこそこ手間どった。
そもそもライザは登場人物数少なめなのにイベント少なめにするのは、納期ギリギリだったのか?と言わざるを得ない。
基本的にやり込み除き60〜80時間以上かけてじっくりイベント回収して遊んでいく、寄り道の楽しい長めのストーリーが魅力的だった、もしくは期限制での周回による違う形の邂逅など。
ライザは26時間でクリアして、そこからお使いサブイベント繰り返して終わり。鬼のように叩きたい訳じゃないが、正直困惑。
▪音楽について悪いところ
まあ曲自体は良い方だが、過去作と比較してクオリティ低めなのは実際その通り。さらに言わせてもらうとエクストラの作曲家コメントが無い。
これではアーティストの魂を感じないな。過去作のような迸るようなものは感じない。
唯一究極的に評価したいのは神田沙也加のオープニングテーマ「虹色の夏」。
凄い良い曲なので聞いてみて欲しい。
▪やり込み
まあかなりライト向けになった。誰でも遊べるけど、アトリエシリーズのクリア後は、知恵を振り絞り一般層とは別格のやり込みや次元に到れるのが魅力なシリーズ。
だと思ってたが、ライザは明らかに違う。
まあティザームービー時代からTwitter等で話題になってたし、新規層(主にゲームクリアしたら終わるライト層)を意識した作りなんだろうな。
ライト向けに配慮するのは良い事だが、シリーズを知っているプレイヤーが何を期待しているかをしっかり考えるのも開発の務めだと思う。まぁ好きにやらせてやれよって意見も最もだけど。
▪DLC
これは少し納得出来ない。前々作リディー&スールのアトリエはDLCが合計9000円以上するが、いらないものも多いし全部買っても元が取れるほどハイクオリティだった。
その次の作品であるルルア、そして今作のライザは明らかにクオリティが下がった。しかも値段を強気にして。
キャラクターイベント全部買ったが、これはひとまとめにして1000円クラスで妥当。
そもそもアーランドとか過去作はDLCなんて3つ4つある程度だったのに。
アーマードコア並の強気なDLCにげんなり。
▪ライザというキャラクター
薄々気づいている人もいると思うけど、見た目はかなり高評価だが、ライザの人格については好きな人少ない。
人より少し優しく、少し多くの思いやりを持って、弱気でも熱を帯びた瞳と、多少残る幼さゆえにストレートな思考や感情。
こういったものを秘めていた過去作主人公と比べ、ライザはあまり優れた人格を持っていない。
脚本家が変わったこともあるが、そもそも近年のアトリエと方向性が違う為そう感じるのかも。
ライザのアトリエは好きなゲームの部類に入れたいが、ライザ自体には思い入れは無い。
まあ人道を極端に外れたり、サイコパスって訳では無く、少し周りに反抗的で悪い意味で少し感情的な描写が多いってことである。基本ベースはかなり優しい人間。
COMMENT
まぁ短い期間だし、及第点って感じの作品。ライザから数ヶ月して世に出た黄昏シリーズDXの方が明らかに面白かったとだけは言っておく。
まぁしかし、ゲームはあくまで最終的に全て嗜好品。気になったら買うべきだし、気に入ったならとことん評価すればいい。私は少し厳しめに評価したが、世間的には好評だし、ライザが1番好きという人も居ていいと思う。っていうか居ないと寂しすぎるので、私のレビューが気に入らない既プレイヤーは思いっきりライザをほめてあげてください。
プレイ環境はDLC全購入、プレイ時間は300時間弱、PS4pro。
友人がSwitch版なので色々聞いてみたがSwitch版は文字が小さい、フリーズするという難点もある。もちろんそれらを一掃するほど携帯性は魅力的だが、少なからず迷ってるなら慎重に判断した方が良い。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 1pt | 3pt | 0pt |
45pt
GOOD!
シリーズ古参ユーザーです。イリスからあとの作品は全てやってます。今作は褒めるところが少ないと思いますが……
キャラクターモデル
これだけは前作より良くなったと思います。しかしキャラクターデザイン自体は大したもんじゃなく、過去作に比べて見劣りします。
音楽
まぁ他のゲームと比べればガストってだけでいい音楽の宝庫に見えますが、こちらも過去作と比べると評価に値しない気もします。まあマシかなと。
グラフィック
雰囲気は良い。
BAD/REQUEST
ストーリーや音楽、システム、ボリューム、そのほか全ての要素。
ストーリーは意味不明です。ラノベ作者にかかせたらしいですが、アトリエがなんなのか分かってないんじゃないかという疑問だけが残りました。
不思議シリーズの圧倒的な完成度からこの体たらく、どう言い訳が出来るでしょうか。
戦闘
テンポ悪いは、戦略性の欠片も無いわで評価不能。
ATBになったけど、ロジカルターンの方が深みとか戦略性が圧倒的に高い。キャラクターが常に動くだけの平凡な戦闘になって残念です。何でもかんでも動くようにすりゃ良いってもんじゃ無いんですよ。
音楽
アーランド以降、神曲ばかりだった名誉あるアトリエシリーズの伝説を止めた様な感じ。ライザの中で心に残る曲なんてひとつたりともありゃしない。他のゲームより良くても、シリーズとして見れないだけでダメです。
主人公
可愛くないです。性格もあまり良くない。ソフィーとかルルアみたいに人に感謝できる活発で明るい少女なら良かったのに、ライザは出来の悪い馬鹿娘って感じで村から厄介者扱いすらされている始末。
なんですかこれ、こんな迷惑系YouTuberみたいな奴を好きになれって方が難しいでしょ。これはどこでも言われてますが、過去作主人公と比べライザは主人公の器じゃない。
マップ
狭すぎ、しかも誤魔化しの為か囲いのように岩ばかり配置するから閉鎖感ある。
錬金術
何も考えず自動投入。あとは賢者の石でいいやみたいなテキトーな錬金術に。なんだろう、快適化と脳死を履き違えてる気がします。考えなくても良いってのは、アトリエにとって魅力が減ったみたいなもんじゃないですかね。
COMMENT
何もかもが過去作から劣化したように思える。神ゲーとすら言う人がいるが、個人的には駄作でしかない。
一体開発は何を考えてこんな作品を世にだしたのだろうか、ライザは注目度が特別高かった。だから多くの新規が入ったはずだが、この程度のゲームだと思われたくないです。
もう少しブランドを大切にされてはどうですか?ガストさんよ。
リディー&スールで完結!みたいな雰囲気出した以降のアトリエは右肩下がりの作品ばかり。不思議シリーズの頃の腕前があれば、また本当の傑作が作れるんでしょうけど、ライザを見る限り無理そうですね。
GOOD!
・遊びやすいシステム
とにかく便利な要素が追加。自動投入や種での簡単な高品質。ナビゲートもしっかりしている。
ロードも早く、マップ移動もストレスフリー。
・グラフィック
アニメ調なら最高峰のグラフィック。キャラクターモデルのイラスト再現性は高いというかそのまんま。
またフィールドの空気感も良い。
ひと夏の冒険をテーマにしているが、強い日差しや青い海、地を這う白い風から青い木陰。
強いコントラストに、麦茶の揺れる美しい島。
作風を意識した作りは高く評価したい。
・戦闘システム
今作からアクティブターンに。テンポは良く、新しいことに挑戦する姿勢は応援したい。
個人的には過去作までのロジカルターン制の方が、試行錯誤の楽しさや逆境を乗り越える高揚感があるとも感じるが。
・クリア後
実はクリア後の方が面白いのではと思っている。
調合や戦闘での密度は明らかにクリア後の方が濃く、錬金術士としての活動はそっちの方がイメージ強め。
・音楽
良い曲が多い。戦闘曲から主題歌まで。
そして何より環境音。セミの鳴き声や木々の揺れる多が夏を演出してくれる。
BAD/REQUEST
・遊びやすさを徹底した代償
とにかく簡単に簡単にとやってるうちに、自動投入やもう賢者の石突っ込んどけばなんでもいいやと投げやりに。
あとから手直しすればいいやとその場しのぎに適当な調合。
とにかくこれらが思考する楽しさを徹底的に潰している。
錬金パズルが思考する楽しさを限界まで引き出したリディー&スールやソフィー。
そうでなくても期限制で徹底することが良い結果に繋がったトトリやメルル等。
ここまでのアトリエからは考えられないほどにライザは脳死プレイが出来る上に、怠惰そのものでもある。
・戦闘システム
アイテムをまるで使わず、一定のトーンを崩さい戦闘。
まるでドラマや駆け引きを感じない。
アトリエはロジカルターンの方が優れていると強く感じた。
これではただ、出来の良いアクティブターンである。
ロジカルターン制はターン制RPGの1歩先を行っていていつも、最高峰の体験だったが、アクティブターンなら他にも優れている作品はいくらでもある。
ライザは戦闘システムだけで見るならなんの目新しさもない。
・キャラクター
Twitterでライザのデザインが話題に、全国的に売り切れるほどの人気と、海外でも現在話題が止まらない。
しかし、ライザにはアトリエ主人公としての器を感じない。
アトリエ主人公は本来、思いやりや優しさが溢れており、周囲から愛されていた。少女である理由もそこにはあった。
幼いゆえに純粋で、人と人のわだかまりにストレートな意見を出せたり、心理を見失わい柔軟な思考。
女性を主人公にすることで、女性キャラクターのプライベートにも口出しがしやすいなど。
しかしライザは、悪態を着いたりイタズラを繰り返したり、優しい母親に文句を垂れたりして村からは悪ガキ扱いされており、誰かを救うためではなく誰かを見返すための錬金術士だった。そこに強い違和感を感じて仕方がない。
シナリオライターが今作は変わってるらしいが、あまり評価できない。
そしてデザインに可憐さの欠片もなく、更にサブキャラクターにも言うほどの魅力が無い。
出来が良くても何もかもが過去作に届かない。
そしてアトリエシリーズとしての価値を感じずらい。
・DLC
高すぎる。私は予約から含めてDLC全購入。全体で2万以上の金額を払ったが、それほどの価値は明らかにない。
ボイスなしエピソードはお使い数回のボリューム。
リディー&スールもかなりDLCの値段はかかったが、もっと払わせて欲しいくらい高いクオリティだったのに、今作の有様は目も当てられない。
ガストは良心的だったが、コーエーテクモが口出ししてから明らかにDLCの質が低下し、量が増えている。
よろしくない。
・グラフィック
良いとは言ったものの、アーシャ等に比べてマップが適当に感じる。
リディースールでの暴力的なオブジェクトやアーシャの圧倒的な統一感と草の種類など、こだわりはどこいった。
COMMENT
出来が良い。それは間違いない。しかしそれだけで、手放しに褒めることなどできない。
出来が良くても、過去に出来たことが出来てないだけで歴代プレイヤーの腹を満たすことは不可能だ。
ソフィーは原点回帰を謳い見事にやり遂げたが、次はまたアトリエとしての原点を見直してみては如何だろうか。
新しいことに挑戦する姿勢はファンとして応援していきたいが、アトリエシリーズをやりたい!という初心者にはライザをオススメしたくは無い。
それでも気になるなら出来が良いのは確かなのでどうぞご自由に。