【PS4】Bloodborne(ブラッドボーン) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2015-03-26 |
価格 | 7452円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人(オンライン:1〜5人) 【Bloodborne The Old Hunters Edition】 ■ 発売日:2015/12/03 ■ 価格:6,372円 Bloodborne The Old Hunters Edition版は、通常版にDLCを同梱したものです。 |
- 総合ポイント
- 65
- (難易度)
- 3.64
- レビュー数
- 33
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 1pt | 2pt | 1pt | 3pt |
41pt
GOOD!
◆グラフィック
最新機種の作品だけあってとにかく美しい。
人工物からそうでないものまで非常に精細に描写されていて、操作の手を止めて鑑賞していたくなるほど。
キャラクターの衣装や武器のディテールは本当によく出来ている。
◆ビジュアル
中世ヨーロッパをモチーフとした退廃的で美しい街並みはゴシックホラーを元にした本作の雰囲気をよく引き立ててくれている。ただの探索&戦闘用ステージがこれだけ綺麗なゲームはなかなか無いだろう。制作スタッフのこだわりの強さが窺える。
◆独創的なUIデザイン
機能性についてはともかく芸術性は非常に高い。情報を囲む枠や装飾、背景、フォント、各項目を表すアイコンイラストなど、一つ一つが作品に対するイメージを固めてくれる手助けをしてくれる。
BAD/REQUEST
◆ゲームデザイン
最初の一文からこんなことを書くのはあれだが、正直つまらないの一言。
RPGと銘打っておいて特にのめりこめるような魅力的な物語や登場人物が用意されているわけでもなく、
淡々とフィールドを探索し、徘徊しているお化けを倒し、アイテムやポイントを拾い、拠点に帰って自キャラを強化し、またフィールドへ行く…の繰り返し。
2015年のゲームとは思えない単調さ。
世界観やビジュアルの良さがちっとも生かされておらず、ただの雰囲気作りにしか使われていない。
ロード画面に出てくるアイテムの説明文などを読む限り設定自体はかなり深く考えられているようにも思えるのだが、なぜそれを物語として描かないのか?
TCGのフレーバーテキストじゃあるまいし、匂わせるだけでは何も伝わってこない。
◆戦闘
「死闘感」という言葉を用いるとおりの、高難易度の戦闘を売りにしているようだが実際はひどいもの。
小型敵は異常なまでに素早く、格ゲーの強CPUばりの超反応と目にも留まらぬ高速行動、強判定でこちらに動きを見極める余裕すら与えてくれぬまま怯みハメによる一方的な試合を仕掛けてくるものばかりで、かつ徒党を組んで襲ってくるパターンばかり。
大型は大型で鈍重なかわりにほとんど怯まず、判定が大きく強誘導の攻撃でステップ後やダウン復帰後の硬直を強引に突いてくるごり押しスタイル。
自キャラが弱々しいのは別によいが、それに対して敵があまりに強すぎるのはどうなのだろうか。
ゲーム作品の新規タイトル第一作目によくある「理不尽さを難易度と勘違いしている」バランスとしか思えなかった。
死亡すると獲得した経験値を全てロストして強制的に直前のチェックポイントからやり直しとなる仕様上、
だんだんと繰り返していくことが面倒になり、また効率良く進めていくための立ち回り方が分かってくる(分からざるを得ない)ので、
結果的にこちらも「先手を取って相手が攻撃態勢を取る前にハメ殺す」「常に背中側に張り付くように行動して地道に削る」という非常にセコい戦法に終始する羽目になり、一気に戦闘が作業でしかなくなる。
また、そもそも有力な攻撃手段に乏しすぎるのではないかとも思う。非常に多彩な攻撃手段を用いる敵に対し、こちらは武器を振り回すだけ。銃や魔法(使ったことないが)は回数が限られていて、かつ威力も乏しいので戦力にはなり得ない。別に効率プレイなどせずとも、こちらに出来るのは隙を突いてチクチクと剣を当てるだけ。絵面も地味だし、やっている側も飽きてきて当然。
◆探索
あれだけ広大なフィールドをロードをまったく挟まずに表示できるのは本当に凄いが、迷う。とにかく迷う。
なぜ地図くらい用意してくれないのか。
段差や仕掛けの関係で一方通行になっていたり、同じような景色が続く本作では道を覚えるのにとにかく苦労する。ボス目当てで戦闘フィールドへ直行したい場合はこれが本当にストレス。
チェックポイントをボス部屋の中ではなく前に置いてくれるだけで解決したのだが…。
そうでなくとも稼ぎ目的で同じところを何遍も何遍も回る羽目になるというのにこの不親切さは本当にマイナス。プレイするのが嫌になる理由のひとつ。
ただでさえ拠点からやり直したり死亡すると全ての敵が復活するのに、道標になるものすらろくにないのは何なのか。
雑多なオブジェクトがごちゃごちゃと多すぎて視認性が悪すぎることも影響している。戦闘するときも邪魔でしかない。
この探索自体が楽しくないのもマイナス。配置されているのは敵か仕掛けかアイテムくらいで、必要なものを取ったらそれで終わり。さっさと駆け抜けて終わりにしたいが自キャラの足がとにかく遅いのでそれも叶わない。時間の無駄。
◆カメラワーク
平時でも自機にやや近いのが気になるが、最大の問題は敵をロックした時。
カメラの向き方や追従時の挙動に独特なクセがあり、敵の動きに追いつけなくなる時がある。何のためのロックなのか…。
小型でさえ凄まじいスピードで動くので軸がぶれ、こちらの攻撃が届かないことは日常茶飯事だし、ボスに至ってはロック自体が外れることすらままある。
また多数の敵を相手どる場合、ロック対象へ向き直る仕様が災いして他の敵への反応が遅れたり、ひどい場合はうっかり輪の中へ飛び込んでしまうこともあった。
運悪く壁際や障害物の隙間に入り込んでしまった日にはそのままハメ殺されることも珍しくない。多対一だけでなく大型相手でも起こりうる。
戦闘の難易度…もとい理不尽さを決定づけている要因のひとつ。
COMMENT
中世ヨーロッパやゴシック調の雰囲気、服装、建築が好きな自分には世界観やビジュアルは本当に魅力的に思えた。
ただゲームとしての面白さや作り込みはそれらの水準に充分に追い付いていない出来と感じた。
一応3体目のボスあたりまでは進めたが、探索と戦闘以外に特にやることもないのにそれ自体が特に斬新で面白いというわけでもなく、ただ黙々と敵を倒していくだけで難易度ばかりが一様に高いという単調さ、思うように進めないフラストレーションがやる気を上回ってしまい、早々に醒めてしまった。
「RPG」として作る以上はストーリーやイベントをもっと重視してほしかったとも思う。単なる箸休めにすぎないとしても、無いよりはマシなはずだ。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 3pt | 1pt |
43pt
GOOD!
・フロムソフトウェアの新作がでた!
・リゲインシステム、ほぼ盾は使えないという挑戦
・武器変形などの斬新さ
・ゲーム中コントローラーのボタンをほとんどつかわせてくれた
BAD/REQUEST
・過去作品で一番難易度が簡単です。ごり押し可能
・バックスタブがまったく使えない
・銃パリィがつまらない
・防具、武器がびっくりするほど少ない
・NPCに個性がない。そもそも少ない
・毎度でてくる月光(フロムソフトウェアのオリジナル武器や魔法)がない
・対人がくそつまらない(対人関係をすべてダークソウルの仕様に戻してほしい)
・どのステージへ行っても同じ景色で迷う。冒険してる感じがまったくしない
COMMENT
ユーザーが増え始めたダークソウル2あたりからがこのゲームおかしくなりまして
ユーザーの意見を聞きすぎて糞ゲー化してしまってるんです。
主に対人面が過去作からだんだん劣化してまして
オンライン対人で勝てないからスタブなくせ、パリィを弱くしろという一部のユーザーの意見を聞いたばかりに
正面からの複数(3対1)ごり押し切りあいゲームとなったダークソウル2
その要望を聞き、なおかつごり押し切りあいは避けないと思い、リゲインシステムでスタイリッシュに切りあうゲームをつくったがスタブ、パリィなどに代わる要素を入れなかったため、やはり複数(3対1)ごり押し切りあいゲームとなったブラッドボーン(回復が早くできるため3対1ではまず勝てません)
バランス(ゲームシステム)が悪いです。
【総評】
シリーズ歴代の駄作です。ストーリーのほうも同じ景色で手抜きとしか思えません。
ゲームメーカーは新作を作るために新しいことに挑戦していかなければいけないが行動がすべて裏目にでているように見える。
原点のシステムが優れているからこそこのシリーズが生きているだけ
ユーザーの一部の意見に流されずしっかりとシリーズの原点を見つめなおしてほしい。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 2pt | 3pt |
50pt
GOOD!
・ダークファンタジーの世界観は圧巻
・音楽・効果音も従来シリーズと同じくとても良い
・スピード感のある戦闘の中でも操作性がばっちり
・聖杯ダンジョンのトレハン要素
・程よい難易度で詰むことなく救済要素も多い
・ボス戦はどれも本当に個性豊かで面白かった
BAD/REQUEST
・ただただ暗い
どのマップも暗過ぎて常時たいまつ持ってないとしんどい
・マップが無駄に広い
拠点ポイント間も異常に長く、楽しんで探索が出来ず苦痛でしかない
・初見殺しが多い
どのマップも敵がわんさか(無限湧きのマップもある始末)、予見できない罠、理不尽な一撃死
強いられてる感がすごい。
ましてや異常にロードの長いゲームなのに、これらで攻略がとにかく疲れる。
・ストーリーが意味不明(最後まで謎なものばかり)
・圧倒的な武器の少なさ(ビルドにもよりますが、私は最初の武器を最後まで使いました…)
・理不尽なレベルの聖杯ダンジョン(後半のザコ敵は一撃死&異常な体力なので敵全スルーがデフォ)
・絶望的なオンライン対人戦(横ステップしながら回復剤を消耗するだけの泥試合)
・とにかくバグが多い
COMMENT
ソウルシリーズの大ファンです。ブラボの為に本体も併せて購入しました。
期待も大きかっただけに落胆する部分ばかりで、酷評になってしまいました。
もちろん攻略サイトなどは見ずに自力でプレイ。周回する気が起きないので1周目クリアのみで終了。
その中での感想です。
今後、パッチ修正でいいバランスになることを願って投稿させて頂きました。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-04-30
なかなか勝てないボスや軍団で攻めてくる雑魚に苦戦しますがそこを攻略してクリアして行く達成感は格別です。最初は死にまくりで心が折れそうでしたが、下手な私でもトロコン出来ましたので一度プレイしてみて下さい。
GOOD!
○ハイスピードな戦闘
楽しいです。ロックした状態ではステップになるため、SOULシリーズとは操作感が違います。攻撃を紙一重で躱している感じがして「死闘感」は表現できています。(発想はよかったものの作り込みが甘い部分があると感じたのでその部分に関してはBADに記載)
○グラフィック
素晴らしい。衣装のはためく様や火花散る様など美しく表現されています。特に印象的だったのは「返り血の表現」です。血濡れた衣服が月明かりやたいまつの明かりをはじく様は絵になります。ただただ美しいの一言です。
○仕掛け武器
かっこよすぎる。変形モーションを見ているだけで私は幸せです。
BAD/REQUEST
○高速化に対する作り込みの甘さ
SOULシリーズの操作性(ボタン配置等)のまま高速化しただけなので当然弊害が出てきます。シリーズ伝統のステップとダッシュが同じ配置というのが最大のガンだと思っています。まず、今作は盾はおまけみたいな位置づけなので回避を多用します。また、高速化するということは攻撃をスレスレで躱す機会が増すということにつながります。回避長押しでダッシュするので回避行動はは「ボタンを押したとき」ではなく「ボタンを離したとき」からとるのでわずかなタイムラグが存在します。これが非常に鼻につく。気持ち早めに押せばいいだけのことですが、操作感が悪いと没入感に響いてくるのでこの点は大きくマイナスです。
○音楽
記憶に残る音楽はないです。雰囲気が盛り上がるかと言われれば微妙と言わざるを得ません。が、化け物の叫び声はよかったので1点とします。
○オリジナリテイ
SOULシリーズに某文学作品を合わせで高速化しただけなので、オリジナリテイはないですね。ただし仕掛け武器は素晴らしいので1点としています。
○聖杯ダンジョン
同じ構造の使いまわしは仕方ないと思いますが、あまりにバリエーションが少ないです。ただ、新しい試みなので仕方ないかなと思います。
○カメラワーク
オブジェクトにカメラが引っかかるのが鼻につきますね。(これに関しては3Dアクションゲームの宿命かと思いますが)特に広い場所に柱が数本あるような場合は、いきなりカメラが引っかかるので勘弁しておくれよって感じになります。
○ストーリー
ここまでくると王道展開が作れないから誤魔化してるだけではと疑いたくなるほど分かりづらいですね。DLCで分かりにくさについては改善しましたが、内容についてはGOODに書ける代物ではないです。
○攻略について
正直スタミナ消費量にリスク背負わせた回避による攻撃キャンセルぐらいは実装しても良いと思います。隙を見つけてぺちぺち殴るのはやめませんか。それはSOULシリーズでやってください。何のために新タイトルで出したのかわからないですね。
○リゲインシステム
ダメージを受けた際一定時間内に攻撃を加えるとHPを回復できるシステムですが、はっきり言って空気です。というのも攻撃してリゲインによる回復を試みるよりは離れてアイテムにより回復したほうが確実なんですよね。この部分のバランス調整は失敗と言わざる負えないでしょう。
COMMENT
42型TV使用 DLC導入・トロコン済み SOULシリーズは3以外はプレイ済み
コンセプトが先行してシステム周りが置いてきぼりになっているといいましょうか、SOULシリーズの仕様を今作のように変更したらどこに、どのような調整を加えたらよいかという検討が十分にされていない、見切り発車というか作り込みの甘い作品という印象を受けました。ヴィジュアルは本当に素晴らしいのでとても残念です。 新シリーズを展開する上での実験的な作品という側面もあると思うので、次回作に期待大です。
以上の理由からあえて選んで遊ぶ作品ではないと思いますが、ヴィジュアルに惹かれた方なら楽しめると思います。