【PS2】ポイズンピンク レビュー
発売元 | バンプレスト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-02-14 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ダークファンタジーシミュレーションRPG 「サモンナイト」を代表とするフライト・プランとバンプレストの共同制作によるダークファンタジーシミュレーションRPGだ。異形の魔神を捕え、仲間にしたり、アイテムに変化させたり、戦いを繰り広げる独特のシステムを搭載している。ダークな設定と物語が彩る世界観を堪能しよう。(転用元:GDEXより) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt |
65pt
GOOD!
・それぞれの思惑が絡み合う未知のダンジョンを探る、その熱中度。
ストーリーに壮大さはありません。
しかし、WIZシリーズに繋がる面白さと言えば近いでしょうか。
先に何があるかわからないダンジョンを探索し、魔神を捕獲して何に変換するかなどの選択肢の豊富さ、ここの評価と裏腹に熱中しました。
・難易度の高さは悪さではないと思います。
敵の思考ルーチンは高いと思います。
こちらの間合いを読んできたり、弱点の属性を付いてきたり、上手いな〜と感心した時もしばしばありました。
シミュレーションゲームでは、HPの低い敵を狙ったり、防御の低い敵を狙ったりは割りと普通ですが、自分に近い相手とか命中率が0でも平気で攻撃してくる酷い内容の物まであるので、これは誉めるべき点だと思います。
・感傷的だったり、勇ましかったり、この世界にあった固有の曲があります。
そして他のゲームには少ない、背徳的で艶かしい独自の音色に心奪われました。
BAD/REQUEST
・ムービー、戦闘グラフィックともに期待しない方が良いです。
パッケージを見た感じFFのようなイメージを受ける人が多いと思いますが、実際の画面ではムービーはザラザラいってますし、戦闘画面はまるで人形です。
DSとまでは酷くありませんが、PSPレベルと思っていいでしょう。
グラフィックの綺麗な据え置きハードでとか思っている人は、期待しない方が無難です。
・3Dの戦闘画面に入ると、数秒間のロードが発生します。
戦闘画面自体が見るほどの物ではないし、オフにする人が多そうですね。
・物語の鍵を握るキャラに限って、抽象的で何だかハッキリしないセリフまわしです。
その結果「結局、なんだったんだろう…?」というような終わり方だったりで、少々興醒めでした。
COMMENT
・グラフィックについて酷評しましたが、2D画面や立ち絵は綺麗なので、3点にさせて頂きました。
・難易度が高く、快適さの低さも手伝って正直取っつきにくいです。
ただ、クオリティは決して低くはないと買った自分は思いました。
キャラの魅力ばかりに隔たった作品と思いましたが、敵の思考ルーチンはかなり良いと思います。
少なくともシミュレーション性重視のゲームである事は評価したいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt | 4pt |
61pt
GOOD!
◎やめたくてもやめられない中毒的な面白さを備えている。経験値配分や、魔人の捕獲には良い意味での緊張感が付きまとう。
○繰り返しプレイする事で、目に見えて要領を掴める。不思議のダンジョンシリーズのように、プレイヤーが成長するシステム。
○ファンタジックかつ妖艶な世界観に相応しい幻想的な曲がたくさん。イベントでも流れる曲はどれもマッチしている。
BAD/REQUEST
△捕獲は確実に…しかしアバウトなダメージ量。捕獲のためのオーバーキルを狙うのは容易ではない。難しいではなく、不親切に近い。
△フリーミッションが無い。もし存在すれば、上記の捕獲についての問題も少しは改善されたはず。
×ボスに攻撃を無効化するガードがかかっている。それは問題ではなく、解除する条件が魔人の属性攻撃だったりすると激しく萎える。
COMMENT
悪くは無いのですが…
普通にできる事ができないシミュレーションと言った感じですか。
もう少し昔に発売されていれば、通好みのゲームとして評価されたかもしれませんが、システムが洗練された最近のシミュレーションと比較するとキツイ内容というのは確実ですね。
ゲーム的には硬派なので、キャラに重きを置く人にはつまらないと思います。
それと、とあるサイトでムービーゲーム的な評価をしてこき下ろしていましたが、正直疑問に思いました。
一抹の不安や、急いでる事を緩やかに強調した音楽、それまであったステージ開始時と終了時のイベントの端的なやりとり、あくまで通り道である事の強調。
長ったらしいムービーでベラベラと喋らせてキャラクターに自己アピールなどさせていませんからね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 4pt |
46pt
GOOD!
パッケージの裏面を読んだだけで、衝動買いしてしまいました。オリジナリティで5点をつけさせてもらったことからも、世界観等の設定が私のような嗜好の持ち主の心を捉えて離さない作品であることが伺えます。
具体的には、
1)主人公達の、冒険を行う動機付けがしっかりしているため、ストーリーの上でプレイヤーの期待を裏切らない。
2)魔神を「捕獲」だの「粉砕」だのと、<主人公達がなんか凄いことしてる>。しかもこの設定が必要不可欠であることもしっかりとストーリーで説明されているため不自然に感じない。
3)主人公達が固定されている分、フリーキャラに特性があって好き嫌いのある人、ない人双方が自由度の高いパーティ編成を楽しめる。
4)とかく世界設定が強固。しっかりと作りこまれた世界観はキャラのセリフや行動に矛盾点がなく、のめりこむと快感!
5)もうなんというか、声優の選択が神!←個人的にもほどがあるので黙殺していただいて構いません。
実際にプレイしてみると判るのですが、主人公達はいずれも歴戦のつわものぞろいです。彼らのバックストーリーだけでも一本ゲームが作れるほど練りこまれたパーソナリティは必見です。個人的に、「強い主人公」は大好物なのでニヤニヤしていましたが、敵は彼らですら苦戦するのも当然な<魔神>です。突如現れた異界に赴く動機もしっかりしていますし、序盤では「なんかコレ、伏線だよな」と思う部分もすべてストーリーで解明されていくのもクリエイターの愛と執念を感じさせます。二律背反的に、キャラクターの心の成長というものは微妙なのですが、心の動きに関してはそれなりにあるので、プレイヤーのキャラクターに注ぐ愛情が増えることはあっても減ることがないのも魅力でした。
グラフィック、サウンドは濃いです。私は好き嫌いがないので客観的に評価しにくいですが、かなり分かれるのではないでしょうか?清濁併せ呑む覚悟があるなら何の心配もないです。というかやればやるほどグラフィックやサウンドは好きになっていくでしょう。
BAD/REQUEST
主観ですが、でたらめに難しいです。私が過去にプレイしたゲームの中で最高の難易度でした。快適さに1点をつけた最大の要因はこの難度の高さです。
ブラック○トリクスなどにも使われるBPのようなもの(PP)があり、武器の強化などに使用できるので、なかなかのやりこみ要素だと思いましたが、本気で育て上げようと思うと絶対的に足りません。何週やっても足りません。どれだけ一人を強化しても、一人では戦えないシステムになっているので、やり方次第ではハマります。プレイヤーに、キャラを均等に育てる技術がないとハマる、というのは致命的だと思います。
システムは序盤に詳しく説明されているので親切だとは思うのですが、いかんせんフリーバトルがないので、かなりシビアです。圧倒的に強力なキャラクターを作成して一人で悪魔の行進を行いたい人はまずハマります。
そして、戦闘がひたすらに苦痛です。これはストレスがたまります。3DをONにしようものなら、最早コレはゲームではなく映画鑑賞です。1ステージに2時間かかります。しかも敵と攻撃方法が同じなら全く同じ3Dエフェクトです。ロードも長いときてますからたまりません。
OFFが基本というのは別に構わないのですが、敵が賢いです。射程に入るまでなかなか動かない敵がほとんどですが、敵はこちらに気づいているのか、ばんばんステータスアップや回復を行います。殺るときは一気に畳み掛けないといけません。かといってさっさと殺してしまうとやはりキャラの成長が偏り、ハマります。
ついでに、オーバーキルのシステムはもう電卓がないとやってられません。私は電卓を持っていないので紙とペンを持ってプレイしました。生まれてはじめての経験です。
ラスボス間近まできてようやく、私はこのゲームが「戦闘をしっかり考えて戦うタイプのゲームなのだ」と思えるようになって来ました。ボスの倒し方などが戦闘中にキャラに教えてもらえるので、もっとサクサク進めるゲームだと思っていたのは大間違いで、それがないと戦いにすらならないレベルの、難易度の高いゲームなのです。
COMMENT
良い点と悪い点で挙げさせていただいた項目を総評すると、それなりにじっくり腰をすえてやる覚悟と決意があるのなら、すばらしいゲームです。私はそれなりに短気なので、向いていませんでした。
やりこみ要素はあるのですが、できません。戦闘を一気に終わらせてしまうと、クリアも難しくなってきます。
つまるところ、難易度さえクリアできればかなりどっぷりのめりこむことのできるゲームです。
GOOD!
・クオリティーが高く、キャラを7人まで戦闘に使え、多彩な戦略を立てて戦えるところ。
・魔神を従え一緒に戦えるところが良いが・・・・
・ストーリが複数あり、最低でも3回プレイでき飽きないところ
BAD/REQUEST
べセクに行き、魔神を束縛し捕まえ、アジとに戻り魔神からPPを抽出したりまでの手間が掛かり過ぎる所が×
COMMENT
発売して3ヶ月ですが、プレイする人が思った以上に少なく少し残念です。
やれば、最初はつまらないかもしてませんが、やっていくうちに面白みが出て、はまること間違いありません^^