オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 4pt | 4pt | 1pt | 1pt | 3pt | 2pt |
37pt
GOOD!
・相変わらず分岐図は素晴らしい。
分岐図を見て、選択肢の先を予想して、少しずつゴールを目指して行く。
選択肢の判断基準を作るというのは、この手のゲームには大切な事ですが、実際には判断基準も何も無いゲームがほとんどです。
その結果、攻略情報無しではとてもまともに遊べない、とても意地悪なゲームが多い中、このゲームは良心的に作られています。
次の選択肢に一気に飛べる機能も便利で、スキップの遅さを完全にカバーしています。
さて、これはノベルゲームであり、ストーリーを楽しませるために「あえてシステムを排除したゲーム」です。こういうゲームに対しては、小説や映画などと同じ「物語作品」として扱うべきだと思っています。
そしてその場合、このゲームはあまり面白く無いのです。(続きは悪い所で)
BAD/REQUEST
・話のバランスが悪い。
もう散々言われていますが、前半が恐ろしくゆったりした展開で、後半急に走り出して、落ち着く暇も無くそのままゴール。
これではいけないでしょう。
優れた物語作品というものは、そこの所のバランスを考えて、最初から最後まで飽きさせないように工夫しているものです。
所々で一気に引きつけるギミックを用意しておきつつも、それ以外の所で読者がだれないように上手くバランスを取る。
前作はこれが上手く出来ていたのですが、今回はバランスが悪いです。前半と後半を混ぜて薄めてやっと丁度良い感じです。
・キャラクターのアクが強い。また、話に関係の無い人が多い。
これに関しては、前者よりも後者の方が問題です。なんていうか「ただ暴れさたり、いじらせたりして萌えを誘う為だけに存在している人」が何人かいるのです。
具体的には、シナリオルートが存在しない人全員です。
話の大筋に関係が無い割には、強烈な性格が与えられている。それに何か意味のあるのかと思えば、何も意味が無かったり。
これはもう「ただアクの強いキャラクターを出して、萌えを狙いたかった」としか思えません。全く持ってとってつけたような個性。全く持って無意味な存在。
こんなキャラクターを登場させるから、ギャルゲーがいかがわしいものになるんですよ。
COMMENT
なんて言いましょうか…… 一言で形容するのは難しいのですが、あえて言うならば「普通のギャルゲーになってしまった感じ」と言うのが近いでしょうね。
ダラダラした日常からの急展開によるバランスの悪さ。アクの強すぎるキャラクターによる萌え要素など、前作の良かった点である「真面目なサウンドノベルとしての方向性を目指していて、一般人でも楽しめるように工夫していたバランスの良さ」が無くなってしまった感じです。
これでは、あのアカイイトの続編としては完全に失格です。「真面目に楽しめる良作」から「いかがわしい普通のギャルゲー」に落ちてしまいました。
これはちょっと、前作のバランスの良さが好きだった人には進められません。大人しく受け流しましょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt | 2pt |
40pt
GOOD!
いろいろわかる情報の数々。
しかし、これが逆にあだとなり時には雰囲気をぶち壊す
分岐図があるのでエンディングを探す時に役に立つ。
その他ネタバレという要素でどうしてもクリアできない人用に
とても便利な機能があるのが良いです。
BAD/REQUEST
共通部分がスキップが通用しない点です。
何度も同じ文章を読まされるのは苦痛でしかありません。
たくさんシナリオがあるけど最後のだけで十分です。
それ以外の必要性が正直感じられません。
もう少し個別ごとで情報提示を少なくするべきだと感じました。
COMMENT
期待していた分非常にがっかりしました。
前半が良い雰囲気だけ期待していたのに
後半に入るとついていけないほどの高速展開に発展します。
もう少し内容を掘り下げて分岐を減らして長めならよかったかもしれません
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
43pt
GOOD!
※前作プレイ済
・グラフィック−前作よりはキレイ?前作も申し分はなかったのでそこは割愛させてもらいます。
・百合ゲー−個人的には百合好きというわけでもありませんがその気のある方には好評かと。
(他は色々探しては見たのですがどうにも見当たりませんでした、スミマセン)
BAD/REQUEST
※前作プレイ済
・音楽−前作のアカイイトの使いまわしがかなりあります。とても別作品とは思えないくらいです。とてもではないですがあれではアレンジしたとは評価しにくいかと。
・シナリオ造り−度々矛盾点が見られました(名前も知らないはずなのに後半知っていたり、見たこともないのに回想でそのグラフィックがでてきたり)
・ED−量の多さによる低迷が多々ありました。それとあまりにも淡白で唐突な終わり方のEDがあるため、『え?おわり?』と?が付く所が多いです。
(その他細かいことを書いた終わりがないため以下略します)
COMMENT
前作をプレイしている方は手を出さない方が無難かと。アカイイトは個人的にもそこそこ良い作なのでどうしてもそれと比べての評価になってしまい、厳しい採点をつけざるを得なかったです。
音楽は使いまわしが多数、シナリオの創り込みの浅さとEDの淡白な終わり方などなど、前作よりも優れている所が個人的には見当たりませんでした。
少なくとも新品の値段で買うのは失敗するので値が安くなってから中古で買うのが限界かと。
アカイイトと比べずともやはり良作ではありませんね。発売を延期してあれだけ前作との間があったにもかかわらずこの出来は少々期待はずれでした。
次作・・・があるかどうか知りませんが次はもう少し色々な所を練ってから世に送り出して欲しいですね。
GOOD!
基本的に前作のシステムを踏襲していることもあり、利便性の向上が図られている。
・ジャンプ機能でもっさりしたスキップで時間をとられることがなくなった
・クイックセーブ、クイックロード採用による読み込み時間の短縮
グラフィック面は前作同様質が高い。立絵・一枚絵とも安定していて、不自然に感じるものは少なかった。今後もこの原画さんを起用してほしい。
BAD/REQUEST
シナリオに矛盾が普通に発生するのがいただけない。
・体験していない事柄を体験したことになっている。
・人が入れ替わっている。
システム面では使いやすくなっているが、不満点もある。
・メニューで個別の項目を選んだ後、再び別の項目を選ぼうにもメニューを完全に閉じてしまう仕様のため非常にまどろっこしい。
・メニューから通常画面に戻る際も少々もたつきがあるため何度も経験するとだんだんと煩わしくなってくる。
・システムボイスがメニュー項目を移動させると間髪いれずに起動するので、耳障りに感じる。前作では余り気にならなかったのに(前作はウェイトをとっていた?)。
個別ルートに入っているにもかかわらず、余りにも共通のネタが多く、しかも同じ文章でありながらスキップできない。
薀蓄が物語のテンポを悪くしている印象を受ける。好きな人は良いかもしれないが、万人受けはしないとおもう。
キャラが不自然。主人公にも余り人間味を感じないし、サブキャラにも肉食をうっとうしく騒ぎ立てるような輩がいたり。あと有り得ない超人が一人…いくら達人だからって鬼が相手になっても歯が立たないって…。
音楽、グラフィックの使いまわし。前作をプレイした直後にプレイしたのでかなり目に付いた。それなりに製作期間があったのに、これはないのでは?
シリーズの売り(?)である吸血シーンに魅力を感じない。表現が露骨になった感じで、前作のように妄想を掻き立てる(良い意味で)悶絶ものの凶悪なエロスはどこにもなかった。しょんぼり。
エンディングは前作に比べ20ほど増えているが、内容は薄くなっている。中途半端な感じで終わるのが多く、またちょっとしたオチの違いばかり。
COMMENT
前作とまとめ買いして一気にプレイしたため、良し悪しをモロに感じてしまった。酷い言い草かもしれないが、システム面で少々改善が見られた他は正直良かった点が感じられなかった。
シナリオ面での矛盾・破綻は問題外です。本当にテストプレイされたのでしょうか?そして確認したうえでゴーサインが出たのだとしたらびっくりです。今まで市販ADVは余りやってませんでしたが、こんなの初めてです。次回作を出すときは絶対になくして下さい。
素材の使いまわしもこれっきりで。使うなら素人感覚でもアレンジされたと思えるレベルにしてください。
個別ルートに入ってからの共通項目は出来るだけ少なく。何度も同じこと、しかも重要でもないことをスキップも出来ずに延々と繰り返させられるのは拷問に近いです。分岐図管理しているのであれば、共通部分は収束させるべきだったのでは?
エンディングの数は厳選して、もっと深く作りこんでほしいです。オチの違いだけで数だけ増えても回収のやらされ感が強くなるだけ。あとシナリオも共通パートと個別パートとのバランスを。だらだら半分以上歩いていたのが、急に猛スピードで駆け出し一気にゴール、観客はおいてけぼりで唖然、みたいな印象です。
以上、不満点をつらつら書きなぐりましたが、前作が予想以上に好印象だっただけに本作に対する期待・失望感も大きくなりました。全体の構成をもっとしっかりして次回につなげてください。