オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt | 2pt |
51pt
GOOD!
キッド時代から引き継がれる高いクオリティを持ったシステムは本作でも健在です。
それなりに早いスキップ(これくらいの速度であれば許容範囲内です)、クイックセーブの充実、便利なショートカットなどのお馴染みのキッドシステムはいくら使い回されても非常に快適です。
使われている音楽の質もなかなかのもの。派手さが無く、静かな感じなので、じわじわと心に染み入ります。
シナリオ自体は綺麗に纏まっています。よく言えば安心して楽しめますが、悪く言えば捻りが無いとも言えます、実際途中でオチが読めました。ですが、これは良い所としましょう。
BAD/REQUEST
バッドエンドに良い物が無い。
以前の作品の中には、どこか考えさせられる良いバッドエンドがありましたが。今回はただのバッドエンドが大半です、どことなく唐突なのも残念です。
恋愛ストーリーに舞い戻ってしまいました。
4作目、5作目と、徐々に恋愛ストーリーから離れていき(これには賛否があるとは思いますが、私は肯定派です)、ストーリーゲーム(”ストーリーを楽しむことを中心としたゲーム”)としての質を高めて来た本シリーズですが。今回は再び恋愛中心のお話に戻ってしまいました。
それを悪いとは言いませんが、恋愛ストーリーなんて、ストーリーゲームの世界ではいくらでもあるんです。その上、恋愛中心では無い良質なストーリーゲームが多数出ている今、もう恋愛ストーリーなんて古いんですよ。ましてや学生の恋愛物なんて、もう時代遅れなんです。やるならやるで、大人の恋愛を描いた内容や、ちょっと変わった内容にでもしないと、今では幼稚と言われてしまいます。
COMMENT
今回は、変に原点回帰を意識し過ぎてしまったようです。本作にしかない”何か光るもの”が無かったのが残念です。
それでも「駄作か?」と言われるとそうでは無い、「では良作?」と言われると微妙な所。最低限のクオリティはしっかりと保ってはいるので、気になるのであれば財布と相談するのが良いでしょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 4pt | 1pt |
52pt
GOOD!
●快適な環境
オートプレイしながら早送りできます。ロードもスキップも結構早い。
「終了」でシステムデータを上書きしていれば、「Last Game」から前回
の続きを簡単に始められるなど快適な環境周り。もう少しカスタマイズ
ができれば文句なしでしたが。よって「快適さ」は4点です
●サウンド
ボーカル曲が各キャラあって、味が出てていい感じです。テーマ曲や
普段のBGMも心地よくて、シリーズ従来のクオリティを感じました。
よって「サウンド」は4点です
●グラフィックス
立ち絵はパターンが豊富なので良いです。距離感も上手く演出してたし。
イベント絵も構図が刺激的なものがいくつかあり、魅力的でした。
ただ背景が古臭い印象を受けるものが多いのがマイナスでした。よって
「グラフィックス」は標準の3点かな
●サブヒロインのシナリオ
強引な展開もありましたが、どれもヒロインとの仲が深まっていく過程
を丁寧に描いていて、ラストは爽やかな気持ちにさせてくれました。
綺麗にまとまっていたので、どのヒロインも魅力的に感じました
BAD/REQUEST
●よくある設定
主人公とメインヒロインの関係がベタで、共通ルートもよくある展開。
主人公もやる時はやる男だが、普段は中学生みたいなウブな反応だし、
無難すぎて個性が感じられない。メインヒロインも従来のメモオフ
と比べると、シナリオのせいで魅力が足りない気がする
●メインヒロインのシナリオ
このルートでの主人公は、恋愛に対して鈍感・優柔不断な面が顕著に
現れている。話を引っ張るためだと思うが、先が読めるため段々
プレイ熱が冷めてくる。特にあの視点変更は蛇足だった…。よって
「熱中度」は2点。上記の点も考慮して「オリジナリティ」も2点です
以上のことからメモオフの最新作でありながら、従来のメモオフの
レベルまで達していないと感じたので、「満足感」は2点です
COMMENT
前の投稿の方が指摘したとおり、従来のシリーズとはカラーを一新した
感じですね。それがGOODと感じた部分もあったけど、BADの方が多く
感じました。KIDの頃とは製作会社が違うので仕方がない面もあるけど。
これはシリーズファンでも人を選ぶ作品と言えるでしょう。
従来のメモオフの真ルートはシナリオ的に一番良くて、メインヒロインの
隠された魅力が発揮されていたので作品レベルの底上げになってました。
ところが今作の真ルート(それに値するルート)はウーンな印象のため、
ビミョーな満足感になってしまった。
よほどのファンで、中学生レベルの純情物語に耐性がある人向けかな
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 1pt |
55pt
GOOD!
・声優陣が豪華。
・全体的に曲が良く、ハズレが少ない。
・信やカナタといった、前作のキャラが登場する。
・サブキャラのシナリオが時間的に少ない割にまとまっている。
BAD/REQUEST
・メインヒロイン2人のシナリオがグダグダで、続けるのに疲れる。
・固有ルートでも一つ選択肢を変えるだけで簡単にグッド・バッドエンドが見れるため、達成感を持ちにくい。
COMMENT
全体的に王道な作りをしているため失敗という印象は持ちにくいが、大きな感動はできない作品と感じた。メイン二人もキャラ設定は良いのに、シナリオで評価が落ちたと思う。
GOOD!
・シリーズ最新作
かつてのCSノベルゲームの雄、KIDの遺産でもあるキラータイトル、
「メモオフ」シリーズの最新作である、というところ。
BAD/REQUEST
・ぱっとしないムービー
10年前のようなセンスを受けるOPムービーでした。
・背景が古臭い
自室とか通学途中の背景とか、あまりに貧相と言うか・・・
プレイ中何度も見るのだからそれなりに気合を入れて欲しかったです。
厳密に言えば背景ではないのかもしれませんが、一番最初の「扉」、
あれを見たらなんだかとてもガッカリしました。
・キャラクターデザインが魅力的でない
もちろん好みの個人差はあると思いますが、細すぎる足と体、低い頭身
などで(メインヒロイン二名は特に)少女マンガのキャラクターのような
感じを受け、私はどうにも魅力を感じられませんでした。
りりすの立ち絵のポーズもどれも不自然な感じがしたのも興醒めしました。
・稚拙なシナリオ
もう本当、「鈍感な主人公」って飽き飽きです。
見え見えの「想いを秘めた」ヒロインも飽き飽きです。
また、それらに対して特に何のヒネリもないストーリー。
別に驚きを求めてこの手のゲームをしている訳ではありませんが、
それにしても何かしら本作でしか味わえないものが欲しかったです。
視点を変えて同じ時間軸の物語を見せる場合、プレイヤーに対し、最初の
視点とは明らかに異なる情報を織り交ぜなければ視点を変える理由が
ありません。
ですが、もう最初のプレイでわかっている内容を延々と何の新情報も
ないまま読まされ苦痛でしかありませんでした。
熱心にプレイした方にお叱りを受けるのを覚悟で言いますが、最初の
メインヒロインのアナザー視点シナリオの開始30分で挫折しました。
サブキャラクターのシナリオの出来はわかりませんが、メインがこれでは
例えサブキャラのシナリオがよくても評価が上がるとは思えませんでした。
COMMENT
初めてクリアせずにレビューを書きました。
私自身が「クリアせずにレビューする」ことに対して不信感のような
ものを今まで持っていたので、それをしないで来ましたが、今回は
「クリア出来なかった」のもレビューの判断材料になると思い、
未クリアながらレビューを投稿させて頂きました。
かつてこちらのメモオフのレビューの中で「メモオフの世界の中に
いられるということだけで私は感無量なのです」というような内容の
投稿がありましたが、もうこのシリーズはそういった優しいファンへの
甘えに頼る作品作りから脱却するべきだと思います。
そんなものはメモオフではない!というご意見もあるかと思いますが、
もう澄空とか前作までのキャラとか信君とかがまるっきり出てこない、
メモオフの「魂」のようなものだけ継承した「新作のようなメモオフ」が
見てみたいです。
本作をプレイしていて、メモオフをプレイしているのにメモオフがしたい、
そんな矛盾した想いを抱えてプレイし、結局途中で挫折してしまいました。