【PS2】VitaminZ(ビタミンZ) レビュー
発売元 | ディースリー・パブリッシャー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-03-26 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:コミカル恋愛ADV ■ プレイ人数:1人 ■ 限定版:9,240円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 1pt | 3pt | 4pt |
53pt
GOOD!
1 前作同様、作中の突魂&スルーシステムの健在
2 前作から学校やB6がどう変化成長したのかが見られるところ
3 キャラ一人ひとりにインパクトのあるBGMをこだわりをもって作っている。
4 前作では最後まで生徒と先生の壁がありましたが、今作では中盤あたりから
すでに恋愛対象の雰囲気が醸し出せているため恋愛している感が味わえる。
5 比較的前作よりは期末試験の内容がクイズ系(難易度が下がった)になったと感じた
ただ試験ボリュームだけは以前より増えたような・・。
6 一人のキャラルートに他のキャラとの絡みがあったのが独立していなくてよかった。
BAD/REQUEST
1 シナリオ面がどうしても前作の被りだと感じることがいなめない。
2 同じくキャラ構成がB6とかぶらないように、かつ近いようにという葛藤が見られる
(若干キャラ設定やエピソードが前作と酷似)
3 突っ込みシステムは前作と全く同一なので、登場人物だけ取り換えた感がある
4 やや説明に欠ける個所が本編中あったのがきになった、前置きがない分困る。
(たとえば、T6がなぜ突然学園を去ったのかという説明とか)
5 ビタミンシリーズならなんでもありな、ハチャメチャ感があるがだからといって
自由すぎはしないかと本気で思った。
6 B6の扱いが中途半端なのと、前作主人公との関係や現主人公の立場があやふや設定に疑問
7 GTRの三人は敵役にもなりきれず、恋愛対象にもなりきれずかなり半端
COMMENT
ビタミンシリーズと言えば全部プレイ済みですが
正直ビタミンZの感想としては・・・「Z」でミニゲーム集や続編がでても買わないかもしれませんというのが一番の感想です。
ネタばれにつながるので詳しくは語れませんが、前作の南先生(前作ヒロイン)と苦労してハッピーな「X」のEDを迎えその後ドラマCDでまで引き継いで大切にしてきたカップリングがだいぶ「Z」で崩れたように思います。
これなら下手に前作を引きずらずに、B6を「Z」に出さなければよかったのにと思いました。
一番気になったのが、生徒が最初からなごみ系でかなりやる気をなくしました。
なぜなら、前作の生徒たちは最初から反抗的だったしその反抗している理由もはっきりとしていたからです。
なんというか・・・どうしても立ち直らせてあげたい!と思わなかったのが第一印象。
逆に頭はいいのに・・・という双子は先生名利につきました
全体的にそうとう自由な作品だなと感じました。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt |
70pt
GOOD!
アクションコマンドなどのクイズ要素が良い。
ノベル従来だと興味のない方はボイスやテキストを飛ばしがちになってしまうが最後まで読まないと解けないor発音違いもあるためきちんとテキストを読んでしまう。
勉強がメインなのでプレイヤーもいろんな知識を覚えられる。
前作より、テキスト、イベントが良くなって楽しめられる。
システム周りが快適&バックログで戻れるため繰り返しプレイは苦痛ではなく快適。
BAD/REQUEST
月末試験が相変わらず難しい。(特に数学と英語と他作品内容)
たまに難しい知識がアクションポイントになっていることがある。
好みが分かれるデザインと絵柄。
ゲーム自体できは悪くないのでイベントCGに以外は気にならないと思う。
フラグEDの条件がきつい。攻略サイト回らないと多分ほとんどの方は見れない。
恋愛MAXEDはあっても偏差値MAXのEDがない。
ミニキャラ、アクセは廃止されているが多分ほとんどの方はどうでもいいと思う。
前作キャラが良い意味で良すぎて攻略できないのが痛い。
COMMENT
前作が面白かったので購入しました。
今作も出来がいいです。ただ、月末試験が難しいのとフラグ関係の選択肢が分散しすぎで誰のフラグがどこにあるのかわからなくなる状況に。
恋愛も青春もいいので迷っている方は購入されてもいいと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
77pt
GOOD!
・進化したつっこみorスルーアクション
つっこみorスルーアクションを行った時に、モーションムービー?の
ような動きがなめらかにくっついてきます(公式サイトで確認出来ます)
・良い意味ですごく「あたまわるい」キャラたち
阿呆と馬鹿がウリの作品に偽り無く、キャラクターたちが
しゃべる言葉と内容と言葉の選び方や場面に遭遇した際の
行動が ものすごく(良い意味で)「あたまわるく」、
久しぶりに本気で笑わせてもらいました。
(PS2 乙女ゲームでここまで笑えるソフトはVitaminシリーズだけでは?)
・クイックロード・セーブが快適
セーブにかかる時間も短いので、ストレスはありません。
BAD/REQUEST
・前作Vitamin「X」を越えられきれなかったA4とP2とGTRたち(新キャラ)
前作「X」のシステムを踏襲しているのでシステム面に特に
新しい部分はなく、キャラクターやストーリー関しては、
残念ながら「前作を越えることはできなかったな」という印象です。
→キャラクターストーリーが微妙
・「Z」は「キャラクター同士の男の友情?」がストーリーの軸に
なっているキャラが多く、前作は「主人公(先生)」との恋愛を基本に
キャラクターのトラウマや抱えるものを一緒に越えていく、という
感じだったのですが、今回は「キャラ同士の友情を応援」という形に
なっており、一人のキャラクターの持つ背景や苦しみを主人公が
分かち合うのではなく、キャラ同士で理解し合うという姿に
(自分には)思えて、「主人公おきざりだろう…」と残念に感じました
→キャラクターの個性がイマイチ
・「X」での強烈な個性を発揮してくれたB6に対し、
今回のA4とP2の個性はB6の二番煎じ的な印象をぬぐえませんでした。
(唯一「新しいな」と思ったのはアラタぐらいでしょうか)
キャラクターを演じる役者さんの実力もB6の方が圧倒的に
パワーをもっており、A4・P2に魅力を感じきれなかったのは
役者さんの要因もあるのかな、と思いました。
(アラタに関しては役者さんの演技がばっちり目立っており、
それがアラタというキャラクターをB6に並び立つ存在に
したのだと思えます)
・B6(前作キャラ)が先生役として登場するため、
存在がかすんでしまったGTRたち
→出番が少ないです。
・月末試験問題がふつうに難しい
COMMENT
とても面白いシリーズで、次に新作が出るとしたら必ず
購入する、と思えるほど良い作品だと思いますが、
やはり前作である「ビタミンX」の登場した、
「B6とT6」のストーリー・キャラクター・インパクトを
越えることは出来なかったな、という残念な印象も正直なところです。
絵の好みでまず購入を迷ってしまう方もいるのかな、と
感じますが、プレイすればそのあたりは「慣れ」のチカラで
どうにかなっていきますし、ストーリーはそれを補う
「あたまわるい」「馬鹿と阿呆」で笑えること請け合いです。
ただ、プレイすると前作「X」のキャラがどれほどインパクトと魅力と、
役者さんの演技が光っていたかを改めて思い知らされ、
「Xを越えることは出来なかったなあ…」という残念さが、どうしても残りました。
前作の「ビタミンX」や「ビタミンY」をプレイした方が
笑えるネタがありますので、前作プレイを推奨します。
GOOD!
・キャラの個性が際立っていて、合う合わないはあれどもキャラシナリオを存分に楽しめる。
・フルボイスならではの感情移入が可能。
・前作のB6も登場し、前作から引き続き楽しめるような内容になっている。
・前作よりイベントCGが綺麗。
前作とはまた違う性格のキャラが揃っているため、また新鮮な気持ちで生徒を見届けることが可能なのではと思います。
声優もキャラに合っていたので、違和感を感じることはありませんでした。
BAD/REQUEST
・前作のB6並びにヒロインを超えられない。
前作のキャラが個性豊かすぎ、しかも今回もストーリーの重要な部分で関わってくるので、どうしてもそちらに目がいってしまう。
・T6の代わり?に出て来た教師陣の影が薄い。
教師の位置にB6が来ているせいもあって、いまいち存在意義が感じられない。
前作では生徒1人に対して教師1人という体制だったため、生徒ルートをプレイしてから自然に教師ルートに進むことが出来た。
・A4P2がヒロインに惹かれていく描写が不十分。
教師と生徒という葛藤も、前作とは違ってなかったように思う。
(まだ未攻略キャラが多いため、他ルートではあるのかもしれない)
とにかくヒロインの影が薄いなと感じるゲームでした。
前作ではヒロインの個性もさることながら、B6たちとともに苦難を乗り越えた感じがありましたが、今回はそういったものがなかったように思います。
COMMENT
前作をせずにプレイすればB6が分からず、かといって前作をプレイした後にプレイすれば物足りなさを感じざるを得ない作品ではないかと思います。
前田先生の絵は個人的に好きですし、いいと思うのですが、前作ほどキャラが際立っていないようにも感じます。
また、今回は恋愛要素がそんなに強くなかったのでは…?と思わずにはいられません。
EDで突然甘い空気を漂わされて驚いた部分があります。
BADの方ばかり書いてしまいましたが、前作を好きだからこその評価になっています。
ゲームのつくりはとても丁寧ですし、Vitaminシリーズに興味のある方は是非前作ともどもプレイしてみてください。