【PS2】SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-08-06 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:シミュレーション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 4pt | 1pt |
49pt
GOOD!
Gジェネシリーズは自分の考えた部隊で各作品の戦場を戦い抜くと言った比較的自由度の高いゲームです。今作はガンダム30周年ということもあり、1stからOOまで網羅していることを売りにしています。また長く続いているシリーズ故に多くのガンダム・ファンの期待を集めていることは間違いありません。
まず挙げられる前作からの大きな進歩としてシステム周り全般がスムーズかつ遊びやすくなっています。細かいオプション機能やロード時間、後なんと言っても前作では不評だったハロ・システムの撤回など、システム的には正統進化したという印象を受けます。
難易度的にも前作より簡単になっており、新規プレイヤーにとっても、また前作の難易度に不満を持っていたプレイヤーにもプラスな点ではないでしょうか。特に前作のプレイヤーにとって朗報なのはゲーム内での予算の獲得が容易になっており、Gジェネの醍醐味である”自分の好きな部隊編成で戦う”ことがより簡単になっています。
買うことを検討している方には既にPVをご覧になった方もいると思いますが、ゲーム全体でのグラフィックの大きな向上はないとは言え、戦闘時、特に主役級のMSの動きに関してはカッコ良くなっています。
また新要素の一つであるパイロットのスキルは今まで数字だけだったMSの各パイロット・各クルーに個性を与える良い点であると思っています。
他にもオプション・パーツ関係は自由度が高くなっており、新要素の使い捨てパーツはもちろん、能力アップ系パーツも前作の1機のみではなく、部隊全体につけられるようになったりと、自分なりの工夫ができるようになっているのも好印象です。
BAD/REQUEST
今作の不満点はとにかくボリューム不足の一点に尽きるものだと思っています。ある程度予想されてはいましたが、1stからOO、外伝系もいれるとガンダム・ワールドはとにかく広いです。それを無理やり網羅するにはかなりそぎ落とさないといけない物が多く出てきます。
残念ながらU.C.関係の機体やキャラクター、及びシナリオ全般が大きく削られています。プレイしていてヒシヒシと感じたのは「ああー、PS2、というかDVDの容量じゃこれが限界か」ということです。
新規プレイヤー、及び前作経験者にとって一番最初に噴き出す不満は「○○がなぜ出てない?」「○○がなぜ作れない?」等と言ったものでしょう。
特にコアなファン、つまり同じMSでもザクのF型とかJ型と言った具合にこだわる人には不満が大きいでしょう。
筆者としてはここはそこまで不満は感じませんでしたが、キャラクター、つまりは原作・オリジナルのパイロットの数の少なさには非常に残念に思っています。前作と違い、今作は戦艦が2隻出撃可能になっているため、勿体ないことこの上ないです。他にも特定のポジションにつけなくなっている原作キャラも多数存在し、これは自由度の高さが売りであるGジェネでは大きなマイナス点ではないでしょうか。
COMMENT
前述した通り、Gジェネ・シリーズは自分の考えた部隊で各ガンダム作品の戦場を戦うということが最大の売りだと思っています。
そして結論として今作の総評はまあまあ、といった感じです。
システム関係では別段文句はありません。開発スタッフもプレイヤーの意見を取り入れて良くしようと工夫したと思います。ですがやはり開発スタッフでも容量不足というハード的な問題は克服できず、結果、全作品を網羅しようとしたらボリューム的には非常に中途半端な出来になってしまったと言えるでしょう。
簡単にまとめるなら今作をエンジョイするためには自分の好きな機体が出ているか、自分の好きなキャラが(十分な数)出ているかに集約されるのではないかと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
76pt
GOOD!
前作はプレイしていません。最後にプレイしたのはPSPのGジェネです。
まずグラフィックに驚きました。Gジェネは機体が多い代わりに戦闘はあまり動かない地味なものだと思っていたら新作のスパロボ並に動きます。キャラのカットインもたくさん入るのでよく戦闘アニメーションは1度見たらカットする自分でも毎回見ました。
音楽はアニメ原作のBGMを多く使われていてサントラも持っている自分にはニヤリとできる演出もあってよかったです。
システム面は作品ごとのマスターキャラを選んでそれに関するキャラたちをキャピタル(このゲームでのお金)を使ってスカウトする形式で使いたいキャラを選ぶのにかなり迷ったり、次のマスターキャラを選ぶためにストーリーを進めたりとプレイさせる目的をもてるのがよかったです。ステージも好きなシリーズから選べるのでよかったです。
作品枠を越えたやり取りやセリフも面白かった。いろんな人にゴッドガンダム乗せたりなど違った楽しみ方もできる。
BAD/REQUEST
ステージ数が少なく感じた。ウォーズブレイクで敵の援軍を呼んでいればそれだけプレイ時間も掛かるがどの作品も5ステージ(GとXは3)しかなく、アニメで重要だったシーンのステージが無かったりなどファンへの心配りが足りないと思った。
00が1期のみというのが寂しい。2期も完結したのだから入れてくれてもいいのに・・・
それなのにゲスト参戦の00ライザーやエクシアリペア?のプロフィールみたら2期の最後の展開とかも書かれています。
その他の細かい不満では戦闘のBGMを好きなように設定できたらよかったのにと思う。
Gガン系が超強気でハイパーモードになったときは明鏡止水の音楽の方が雰囲気があっていいし、W5人はそれぞれに専用BGMがあるんだから思春期統一はやめてほしかった。Xのサテライトや∀の月光蝶も専用BGMが欲しかったです。
COMMENT
個人的には大満足なゲームでした。宇宙世紀好きの人もアナザー好きの人も楽しめると思います。アニメで好きな作品がなにかしらある人は買ってみるといいと思います。好きなキャラだけで部隊を作るのもいいし、知らない作品はギャラリーの紹介で大まかなストーリーを知ることができるので気に入った奴はアニメ見るのもいいです。
ちなみに個人的に登場キャラやMSには特に不満は無いのですが、もし○○がいないとかスカウトできないじゃないかなどということにもなりかねないのであらかじめ攻略サイトで情報を得ておくのもいいかもしれません。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
・戦闘シーン
一言で言ってすばらしいと思います。それぞれのユニット、キャラクターごとに作りこまれていることがよく分かります。ゴッドフィンガーやフィン・ファンネルなどは原作とは全く関係のないキャラクターが固有の台詞を喋ります。ガンダムファンにとっては嬉しい限りです。
・OOが参戦
スパロボに先駆けてこちらに参戦したOO。ダブルオーライザーは入手するのに時間がかかって面倒ですが、戦闘シーンは必見で、バランスブレイカー級の強さを発揮してくれます。
・設計
フェニックスガンダム(能力解放)とOガンダム実戦配備型により、設計がスムーズに進みます。これにより、開発で作るにはめんどくさい強力なユニットも簡単に作れる場合があります。
・ユニット数
MSVや閃光のハサウェイ、MSイグルー、クロスボーンなど外伝的なシリーズのユニットも使えて、総機体数はかなり多いです。
・スカウトキャラクター
さすがファーストからOOまであるだけに、どのキャラクターを育てるか迷う程多いです。ドクターJやシンゴ・モリまでスカウト出来ます。ある意味すごいです。
BAD/REQUEST
・チャンスステップについて
キャラクターのレベルが上がるとチャンスステップで単体で延々と無双できるので、やはりどうしても作業感が出てしまい、的を破壊するだけのゲームになってしまいます。スパロボとの決定的な違いはここだと思います。
・ユニット・スカウトキャラクター
確かにユニット・キャラクターは多いですが、イザークやディアッカ、ランバ・ラルやヤザン・ゲーブルなどスカウトできそうで出来ないキャラクターがいたりします。また、Gガンダムのマニアックな各国の機体がもう少しいてもよかったのではないかと思います。
・ユニットの成長
今作に限ったことではないですが、ユニットがLVアップした時の能力上昇値が乗っているキャラクターのLVに依存するため、序盤で育てていたユニットは、高レベルになっても弱くしか育たず、ある程度キャラクターのレベルが上がってから育てたユニットに一瞬で抜かれてしまいます。そのため、強力な機体にしたければLV51以上のキャラクターを乗せなければなりません。せっかくユニットのLVを上げてもこれでは萎えてしまいます。
・収録作品
これだけ色々と外伝的な作品が収録されているのになぜかSEEDアストレイは収録されていません。ここが少し残念です。
COMMENT
少し不満な点はありますが、30周年記念にふさわしい作品だと個人的には思っています。色んなキャラクターやユニットを育てる楽しみだけでなく、原作と違う組み合わせで乗せたキャラクターの戦闘シーンも楽しめます。ガンダム好きなら買って損はないと思います。
GOOD!
戦闘シーンが素晴らしいです。
だんだん演出がスパロボのようになって来ていますね。
所々に挿入されるキャラクターカットインも良い感じです。
ユニット交換により、現時点では手に入らない系統のMSが手に入るので育成に便利です。
キャラクターアビリティの導入で、キャラクターの個性が出るようになりました。
各シリーズのオペレーターやメカニックといった、今までのシリーズでは使う事ができなかった
キャラクターが使えるようになったのは、非常にポイントが高いと思います。
強化パーツを、戦艦、MS両方が3つまで装備できるようになったので、自分の好きなMSを運用出来るようになりました。これは非常に良かったです。
BAD/REQUEST
マスターユニットが自軍一機ずつ配備されるようになった事と、ハロスコアの廃止で、フル支援の利点が堅い敵を倒せる位になってしまった事により、マスターユニット自体の存在価値が非常に微妙になってしまった事が大きいです。
支援によるボーナスがあれば良いのですが、経験値は等分されてしまいます。
結局、一機で無双した方が早く育ちます。
システムを活用すると育成の妨害になると言うのは、ちょっと納得行きません。
攻撃を受ける時、防御、反撃、支援防御、支援反撃を選び、「決定」をしなくてはいけないのは、若干煩わしいです。
各シナリオがあまりにも少なすぎて、ストーリーも何くそもありません。
特にZZの扱いはちょっと酷過ぎると思いました。
ウォーズブレイクによって別の作品のキャラが乱入するのは良いのですが、それに対するゲストキャラの反応が無さ過ぎて、少し白けてしまいます。
MSの大幅削減は仕方が無い事ですが、誰が使うねんと言うユニットの方が残りすぎているような。
キャラクターも、シナリオが無くても構わないので、もっと参戦させて欲しかった・・・。
個人的にはIGLOOのキャラが一人もいなかったのは残念です。
あとは、いい加減にシュラク隊の数をもっと増やしてほしいですね。
一話一話は、WBを起こせばそれなりに長いですが、全体的なボリュームは少ないと思います。
スピリッツやポータブルのように、プロフィールを埋める事によるボーナスが欲しいと思いました。
また、色々なゲームでもそうなんですが、全部クリアする事によって強力なMSを作れるようになる。強力なパーツを入手できると言うのは、何の意味があるのかと。
二周目以降が、敵が強くなったり数が増えたりするのならともかく、難易度が変わらないなら必要が無いと思うのですが。
周回プレイを前提に作っているのであれば、それなりに難易度調整が出来るようにしても良いのでは?
COMMENT
とにかく戦闘が不満です。
集団戦闘をして下さいね、と言うゲームなのに、それをするとマイナスになると言う、なんじゃそりゃなゲームです。
ステージ、キャラクター、ユニットの数の激減は購入前から知っていましたが、戦闘にだけは期待していました。
しかし、それも現状維持か、下手をしたら劣化しているわけで。
次回作があるなら、全てスピリッツの仕様に戻してもらいたいです。