【PS2】エビコレ+ アマガミ レビュー
発売元 | 角川ゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-03-31 |
価格 | 3990円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / 改訂版の設置基準について |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:恋愛シミュレーション ■ プレイ人数:1人 ■ Limited Edition:7,140円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
80pt
GOOD!
・オリジナリティー
文章を読み進めて選択肢でルートが分岐するのではなく、行動マップの中から自分でイベントを選んでいくシステムなので普通のギャルゲーとは違った感じがします。
自分である程度行動を選択できるので、好きなキャラクターのみに集中できてよかったです。
・キャラクター
個性的な6人+αのヒロインはどのキャラクターも好感が持てました。サブキャラクターも多く、学園生活という設定を感じ取りやすかったです。
また何よりも主人公が最も個性的でかなりお気に入りのキャラクターでした。
・豊富なイベントとエンディング
一人ひとりのキャラクターに結構な量のイベントが用意されています。エンディングもよくあるグッド、ノーマル、バッドだけでなく細かく分けられています。
・システム
バックログなどの基本システムは当然付いていますが、行動を失敗した時のために「今朝に戻る」というコマンドがあり、いちいちロードしなくてもいいので楽でした。
オプションで朝晩の会話をスキップで切るようになっていてかなり快適になっています。
またシーン再生というモードでは一度体験したイベントを何度でも見られるのも便利でした。
BAD/REQUEST
・まーじゃん
麻雀がミニゲームでついています。ストーリーモードもありかなりこだわっているのですが、麻雀のルールを知らないとさっぱり楽しめません。麻雀の基本的なルール説明もないので全く楽しめませんでした。ドンジャラとかにしてくれたらよかったのにと思います。
・会話モード
相手のすきそうな話題を振って好感度を上げる会話モードが後半になればなるほど作業感が強くなってしまいます。会話のパターンも少なく感じました。
COMMENT
キミキスと無印のアマガミクリア済
元々アマガミは好きな作品だったことに加え、バグの解消やシステムの改善もあり満足のできる作品だったと思います。
ただ、主人公の個性がかなり強いので、主人公を自分の分身としてプレイする人には少し抵抗があるかもしれません。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
80pt
GOOD!
前作、無印未プレイです。
・キャラクター
まず主人公がいいですね。よく他のレビューで変態とか言われてますが実際の高校生なんてこんな感じだし、それに比べるとこの主人公は真面目なぐらい。
それに加えセリフがいちいちおもしろいです。リアリティがあってGOODです。
ヒロインが全員かわいいですね。だから全員攻略も苦にならないかな。変に個性を出しすぎると崩れちゃうのでこのあたりが自然でベスト。
・システムとゲーム性
一度見た会話を高速スキップできるのがいいです。だから2周目以降も快適です。
選択等で失敗してもその夜に「朝に戻る」ことができるので気楽にやりなおしが効く。
エンディングやイベントが多いので周回しても楽しめる。
選択によっていきなりBAD ENDになるのもまたおもしろい
・ぬくぬくまーじゃん
無印にはなかった新要素です。
こちらもやり込み要素があって順位によって会話が変わる。
だからわざと〇〇に勝たせてやろうという戦略的なこともあっておもしろいです。
BAD/REQUEST
ぬくぬくまーじゃんで対局中にキャラクターがカットインでいろいろしゃべるんですがそれが頻繁すぎてちょっとうざい。カットインOFFにもできるんですがセリフが聞きたくてONにしてもすぐあまりにも頻繁にしゃべるのでオフに戻しちゃいますね。レパートリーも少ないかな
COMMENT
ヒロインも自然な感じでおもしろかったです。
こういったゲームはあまりやらないんですがそういった人でもけっこう楽しめるかと。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
80pt
GOOD!
・登場ヒロイン達は、とても魅力的。サブキャラも意外と登場数が多く
こちらも魅力的。主人公の幼馴染ルートや憧れの先輩ルートでは
サブキャラの持ち味が良く生かされていたと思います。
何故かTLSSから「田中さん」(確かTLSSでは3種類ぐらいの
姓名からランダム設定だった気が)が、ゲスト参加しています。
・ヒロイン達の表情が結構豊かで、イベント内での軽い会話程度でもコロコロと
変わります。出会いの頃は、ツンツンした表情しか見せないようなタイプの
ヒロインが、主人公に惹かれて行き、「鈍感」な主人公に対して
出来る限り自分の気持ちに気付いて貰おうとアピールして来る感じや
ちょっとした会話でも顔が緩みっぱなしになる様は、ニヤニヤモノ。
その他、ヒロインのヤキモチイベントなど、男心をくすぐるイベントも結構ありました。
あと下手なエロゲーより、エロイところもあるかも。
・主人公の性格は、基本的に押しに弱く、根っからのお人好しで調子に乗り易い感じ。
この手のゲームではお決まりの「鈍感」です。
良く言えば「縁の下の力持ち」と言った感じなるのかな;
素で見せる主人公の優しさや人の良さに惹かれて行くヒロイン達の描写は
良く描かれている感じはします。
・既読スキップや、周回プレイを重ねる事に面倒になるかも知れない
簡単なイベントなどは「OFF」に出来る様になっているので
とても有難かったです。
BAD/REQUEST
・殆どのイベントが、キャラの立ち絵で表現されてしまっているところ。
立ち絵のパターンはそう多く無いのに、無理やり
運動しているシーンなどを表現しようとするので
物凄く不自然に感じます。この辺、イベントCGで保管して欲しかったです。
容量の関係上、イベントCGは省かざるを得なかったと言う事なのかも
知れませんが。。。イベントCGの数は、かなり少ない方だと思います。
・イベントの大半が、テキストで表現されるので
何しているのか良く分からないシーンが少々ありました;
COMMENT
一部のファンから、主人公は「変態紳士」とか「天然ジゴロ」と
呼ばれていますが、上手い事言うなあと言う感じです。
素でヒロインに見せる主人公の優しさや言動は、まさに「女殺し」かも。
でも個人的には「良いヤツ」と言う印象でした。
2Dでしか表現出来ない可愛らしさと素朴な表現も
まだまだ捨てたものでは無いなと言う感じがします。
2Dゲームの良さと言うものを見せ付けてもらった感じです。
こういうゲームは、本当に久々にプレイしましたが
とても楽しませて頂きました。
GOOD!
主に無印版との違いを書きます。
・バグ修正 無印版の最大の欠点だったバグ(既読会話数上限)が修正されたので、安心して会話を進められる。なお非公式ながら、バグが発症して「詰んだ」無印版セーブデータを引き継いでのプレイも可(自分はそうしているが、今の所支障無し)。
・細かなバランス調整 無印版で不評だった一部の強制イベントやご褒美イベントが再調整され、より遊び易く、納得の行く展開になった。
・豪華な追加要素 新しく追加された「ぬくぬくまーじゃん」は、対戦相手や勝敗でシナリオ分岐する大ボリューム。アマガミに加えて前作キミキスのキャストも総動員、しかも全員フルボイス。対戦中のカットイン演出は種類も多く、賑やかで楽しい。初心者向け自動打ちモード有り。
・システムの更なる改善 会話モードがシーン再生可に。各キャラのイベント達成数・率も表示。また朝の出発シーン、夜の「美也チェック」にOFF設定が加わり、プレイのテンポを上げられる等、コンプ派向けの機能を強化。その他システム的には元々優秀だったので、快適さに5点満点。
BAD/REQUEST
・「まーじゃん」の詰めの甘さ AIは正直ユルユルだし、難易度設定も出来ない。ルール説明が無いのは購買層を考えるとちょっと不親切。また同じ内容のカットイン演出が続くと興醒めなので配慮がほしかった(南場の「焼き鳥」、先生の「休み」発言等)。ここまで豪華だとTLSSの面々とも卓を囲みたかった気もするが、流石に無理だったかな?
・ゲーム内季節と発売時期のズレ 無印版に引き続き(笑)。今回はメディアミックスも展開中だっただけに、発売延期が悔やまれる。
COMMENT
無印版のバグが修正された事で、誰にでも勧められる良作に。廉価版にこれだけの追加要素や、ユーザーの声を反映させた再調整を盛り込んだメーカーの姿勢にも好感が持てます。
自分は無印版クリア済みでしたが、「まーじゃん」用書き下ろしシナリオだけで元が取れた感じ。キミキスの新シナリオが読めたのも嬉しかったですね。
「まーじゃん」自体はその名の通りヌル〜い設定になっていますが、まあそういう方向のゲームでもありませんので、キャラの様々な反応を楽しむためのもの、と割り切れば十分な出来かと。
ノベルゲー化が大勢を占めるギャルゲーの中で、あくまでもゲーム性にこだわる貴重なシリーズ。PS2の終焉期を飾るに相応しい作品になったと思います。