【PS3】バイオハザード6 レビュー
発売元 | カプコン (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-10-04 |
価格 | 7990円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | セブンネットショッピング / Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルホラー ■ プレイ人数:1〜2人(オンライン:2〜4人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 2pt | 3pt | 0pt | 1pt | 0pt | 3pt |
19pt
GOOD!
◆オリジナリティ
スライディングや仰向け撃ちなど、TPSとしては見栄えの良いアクションの数々を、しっかりゲーム性として組み込んでいます。
カウンターも慣れると連続して決まり、特にマーセでは気持ちがいいです。
◆グラフィックス
前作よりもライティングが強化され、濡れた服や出血、陰影表現が格段にパワーアップしました。
暗闇の表現は中々いい感じです。
◆サウンド
マーセナリーズやエージェントハントの曲がかっこいいです。
キャラクターボイスも違和感が無く、バリエーションも豊富です。
◆熱中度
ものすごい勢いで建物を破壊する敵から逃げるシーンや、プレリュードで墜落しそうなヘリを操作するシーンなど、映画のような演出の数々は熱中するものもありました。
◆満足感
アクションゲームとして見るのであれば、買って後悔するほどのものではなかったと思います。
◆快適さ
インストール中に待つ必要がなく、プレリュードをプレイしている最中にバックグラウンドでインストールしているのには感心しました。
BAD/REQUEST
シリーズファンとして期待していただけに、挙げればキリがありません。
◆オリジナリティ
既存のゲームに影響された印象が強いです。
今まではむしろバイオが他作品に影響を及ぼすほどのものだった気がしますが、今回のバイオはどこかで見たことのあるような演出ばかりで、あまり新鮮味がありません。
アンチャーテッド、デッドスペース、コールオブデューティの3作品が特に多かったように思います。
バイオらしさはナンバリング毎に結構変わってきているのですが、今回はどこに「らしさ」があったのか……ちょっと分かりません。
◆グラフィック
ライティングという専門的な目で見れば進歩しているのですが……パッと見た印象では5よりインパクトがありません。
特に敵が画質、動き共にクオリティダウンしています。
4や5では主人公達より身長を大きくし、醜悪で狂気に満ちた表情や汗ばんだ汚らしい肌までが視認できて、そこがアクションゲームの中でも結構な異彩を放っていた麺があったと思います。
今回は主人公達より背丈が低く、動きも走りが歩きの早送りだったりと手抜きが目立ちます。
4や5にあった、追い詰められる緊迫感がなくなってしまったように思います。
また、HUD(体力などを表示する部分)のデザインが非常に悪いです。
センスを疑うほどダサいのは個々の好みだと思いますが、中にはゲージの減り具合がほぼ分からないような、HUDとしてどうかと思うようなデザインもあります。
キャラ毎にHUDが変わるのも分かりにくさに輪をかけています。
BSAAのオプション画面や、ネオアンブレラのHUDは嫌がらせかと思う酷さです。
◆サウンド
これは開発陣が得意げに話していたので敢えて取り上げますが、音による恐怖に気を使ったようです。
何かが倒れる音や、壁にぶつかる音を出して、プレイヤーを不安にさせる……と。
その話を聞く前と後でプレイしましたが、そんな演出あったかなあ?と思うレベルです。
よーく注意を払うと確かに音を鳴らしているのですが、やり方が下手くそすぎて全く効果がありません。
鳴らし方はデッドスペースのそれに近いのですが、本質を理解できていない猿真似では意味がありません。
◆熱中度
期待しすぎていたのでしょうか。
「大丈夫、これはクソゲーではない。ここはつまらないけど、乗り切ったら面白くなるはず」
結局、終始そんな想いを抱きながらエンディングまでプレイしてしまった気がします。
ボリュームは長い(というか長すぎる)のに、内容が酷いのでそれが苦行になってしまっています。
長すぎるチャプター、執拗なQTE、理不尽な敵たちなど、既に他の方々が仰っている部分はまさに共感できるので割愛させていただきます。
私が特に酷いと思ったのは、開発陣も1番こだわった部分であろう「演出」です。
確かに、派手で見栄えの良い演出がとても多いです。
ですが、どれも開発陣の自己満足で完結しており、ユーザー目線で楽しませようという配慮を感じられません。
走りやダッシュができず歩きを強要されるエリア、発砲はもちろん武器の持ち替えや構え・リロードすら禁止させるエリアなど、プレイスタイルを強制させる演出が目立ちます。
何かが落ちたら必ずこちらを向きなさいと言わんばかりにカメラが強制移動、敵が出てきたらビビリなさいと言わんばかりに強制的に銃を構えさせます。
「ここはダッシュで駆け抜けず、ゆっくり歩いてほしいなあ」
「曲がり角では銃を構えて慎重に辺りを見回してほしいなあ」
作り手としてそう思うのはわかります。とてもわかります。
ですが、それをユーザーに強制させてはゲームの意味がないのでは。
そうしたいと思わせる演出を考えるのがゲームクリエイターの仕事であり、100人が100人同じ動きをするようなゲームを作りたいなら映画を作るべきなのでは。
ゲーム内ではどのキャラも緊迫した展開なのに、プレイヤーは「もういいよ……分かったよ……」と食傷気味という温度差がすごいです。
ここまで空回りするもんなのかと思いました。
基本システムは面白いので、こちらとしては戦局のバリエーションを増やしてもらって後は自由に戦いたいんです。
4や5みたいに。
特に4は、人によってどう敵を倒すかが分かれるように作られており、戦術を考える楽しみがあったように思います。
更に演出の不満点を挙げますと「共闘感がない」のもあります。
今作は5同様、常に相方と行動を共にするシステムなのですが、その割に協力してその場を乗り切る展開があまりありません。
ネタバレになるので詳細は伏せますが、レオン編の終盤のクロスオーバーや、ジェイク編終盤の素手戦は酷いと思います。
自分は彼女とプレイしていたのですが、相方がただ見ているだけという、まさに蚊帳の外な展開が起こり気まずくなりました。
アイテムも個々が取得できるので奪い合いこそ起きなくなりましたが、同時に譲り合いもおきなくなったので5にあった「2人プレイならでは」の楽しみはほぼなくなりました。
巷で溢れかえる「ただそこで一緒にいるだけ」の協力ゲームに成り下がった印象です。
◆満足感
Goodの方で「アクションゲームとして」の観点で評価させていただきましたが、期待していたバイオの最新作として見ると、とても満足のいく出来ではありませんでした。
武器強化・アイテム保管・譲り合い・手記によって徐々に明かされる物語の謎……。
今まであった面白味を根こそぎ取り上げ、代わりにくどすぎて嫌気が差す演出をこれでもかというくらい追加されては、さすがに唸ってしまいます。
◆快適さ
武器の持ち替えはやりづらくなり、慣れたにしても視点の悪さは補いきれるものではなく、数々の演出により自分のゲームを中断される煩わしさ……正直、今まで味わったことがないです。
ここまで不愉快になるゲームは初めてだと思います。
決して手を抜いたわけでもなく、むしろ楽しませようと一生懸命力を入れた末の空振りなので、怒りの対象を開発陣にぶつけられないのがまた何とも……。
随所でこだわっているのは分かるんですよ?
ただ、そのこだわりのベクトルがおかしいというか……。
COMMENT
恐怖感もなく、共闘感もない。
演出は派手だが爽快感はなく、一撃死に怯えひたすらトライ・アンド・エラーをするゲーム。
シリーズ恒例の武器強化はなく、マーセも5ほど深みがない。
バイオらしさはナンバリング毎に大きく異なると前述しましたが、それぞれに良さや面白さがあり、ファンを増やしていきました。
懐古ファンが離れていくことはありましたが、それ以上に新たなファン層を開拓していました。
歴史の長いシリーズですからファンも年代層がシフトしていきますし、世代交代という意味でもそういう冒険は必要だと思っています。
ですが、今回のバイオは一体どの層を対象にしたゲームなのか分かりません。
クソゲーではありません。光る部分もたくさんあります。
ですが、他のゲームの二番煎じが多く煩わしさは天下一品なので、面白くはありません。
ファンとしてはキャラの絡みや行く末がきになるので、1回やって見届ければ十分といったところでしょうか。
次回作では、プレイヤー自身が「やり込みたい」と思えるゲーム性を期待したいと思います。
システム自体はいい感じに進歩したと思うので、後は今までの良さを振り返っていただき、今回の反省を生かしてもらえたらと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 4pt |
54pt
GOOD!
○ ストーリー・キャラクター
今回は、ストーリー・キャラクター共に、若干チープではあるものの、楽しむことが出来ました。
キャラも変化はなく、ちゃんとそのキャラならではの味があるかと。
今までのバイオとは違い、昔からの登場キャラも多めなので、個人的には満足です。
新キャラのジェイクも、鼻につくような感じもなく、自然と見ることが出来ました。
シェリーも美人になって、嬉しいです。
○ ガイドシステム
R2を押すことで、道に迷っても行先が分かるガイドは大変助かりました。
本作は、今までとは違い、視点が近い分、どこに向かえばいいの?というケースが多めだったので、良いヒントだと思います。
○ 格闘・スキルシステム
格闘が向上してるため、弾の節約がしやすくなりました。
動きも悪くなく、格闘は良いと思います。
更に、ストーリー進行上、効率よく進めるものとして、スキルシステムが追加されました。
3つ枠しかないということもあり、今までとは違って、難易度は少し高めになった感じです。
そこが、逆に頭を使う部分ということもあり、良いかなと思いました。
BAD/REQUEST
× チャプターの長さ
1キャラ5チャプターあり、その1チャプターの長さは平均しても1時間です。
正直に言えば、長「すぎ」です。
ボス級のを倒して、「あー、終わったー」って感じのところに、「まだ終わってない、次行くぞ」といった感じに、思わずびっくりしました。本当に終わらないですし。
そのため、簡単にチャプターを選択することが出来ず、周回するのが正直ダルい感じです。
× やりこみ要素・楽しませる要素
更に、上のチャプターの長さに加えて、やりこみ要素やプレイヤーを楽しませる要素は、残念ながらエンブレム以外皆無です。
一応、オンラインとして、マーセナリーズや敵キャラとして他プレイヤーを襲うというのは面白いのかは、正直微妙です。
ぶっちゃけ、個人的には、おまけでもいらないかなぁと思う程度です。
あと、下記にも記載しますが、スキルシステムを増やすというのは、ただのゲーム作製側の怠けです。「スキルがこんなにあるんだよ、だから、たくさん周回してね」という感じがありありといった感じです。
エンブレムで集まるフィギュアや、レポートも然りです。
昔のバイオの楽しみと言えば、部屋でのアイテム漁りなどで、ストーリーに関わる文書や日記などが置いてあったのを見るのが楽しみでした。
製作者側の遊び心や、ストーリーが核心に近づく中で、「もしかして・・・」と推測するのが楽しみだったものです。
今回は、完全に蚊帳の外でした。ストーリーが終わったあとに、実はこんなことが裏ではあったんですよーとされても蛇足にしか感じません。
最悪、エンブレムも取らなくていいやって思えてしまうほどの味気なさです。
× スキルポイント
上記の通り、スキルポイントですが、集まりにくいというのも難点です。
苦行じゃないんですから、難易度あげれば取得ポイントも増えるぐらいしたらいいと思います。
あと、スキルは正直見えにくいものです。
銃火器の威力とかダメージ軽減とか、正直実感しにくかったです。
だから、スキルポイントだけではなく、5の引き継ぎでもいいから、お金で銃なども強化出来たら尚よかったと思います。
× 敵
結構言われてるかと思いますが、銃を使う敵が非常に鬱陶しいです。
あまりいないというのなら、まだいいのですが、容赦なく撃ってくるのが群れをなしている攻撃してくるのを見ると、一種のホラーだなぁと思います。
スナイパーライフルの持ってる敵なんて神業レベルです。
スライディング回避でヘッドショット食らうとは思いませんでした。
言いたいことは、知能を上げたのはいいのですが、もう少し「バイオハザード」というのを意識してほしかったです。
COMMENT
HDMI・42インチ
前作シリーズ、全プレイ済み
総評としては、ボロボロにクソゲーと言われるほどの中身ではないと思います。
ストーリーもこだわってましたし、バイオからすれば、一新したシステム周りは、ある意味、挑戦的だと感じられました。
ただ、あまりにも、映画を意識してるせいか、逆に言えばストーリーしかない状態だと感じました。
ゲームとして、やはり、「楽しめる」・「やりこめる」・「いつまでも手元に置いていたい」というゲームがベストだと思います。
そこまでは難しいにしても、せめて、前作よりは楽しめるように、前作同様に楽しめるようにするべきかと思いました。
映像やスピード感を演出しても、プレイヤーが参加出来てないようなゲームはつまらなく感じるものだと思いました。
次回は、向上されてることを切に願います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt |
63pt
GOOD!
○オンラインで2人協力プレイが出来る
○映画のようなイベント
○行き先が表示される
○格闘攻撃で倒せる
○スキルが多くて選べる
○グラフィックスがリアルすぎて気持ち悪いぐらいスゴイ
○顔がリアル、表情や汗など
○コマンドアクション
○銃を構えて移動できる
○敵として他人のゲームに参加できる
○ストーリーが多い
○クリス編が良かった
BAD/REQUEST
×他人のゲームに敵として入れるが、フレンドを敵として呼べない
×プレリュードをクリアしないとタイトルに行けない
×ロードが少し気になる
×ステージが少し長い
COMMENT
オンライン協力プレイが出来るのが良い!いつの間にか30時間もプレイしてました。これで、敵としてフレンドを呼べたら最高だったのに…
Amazonレビュー
レビュー日: 2013-06-17
しかし今作は弾薬に苦労することは殆どない上に、スキルの利用でパートナーが無制限に回復アイテムを使ってくれるのでこちらがゾンビになったかのような戦法がとれ、高難易度でも通常の敵との交戦で死ぬことはほぼありません。
その反面QTEの多用によりイベントシーン内でミス操作をすると残りの体力等に関係なく死にます…。
この仕組みによってイベント下での操作を覚えた二週目以降では殆ど苦労することもなく、非常に味気のないものになってしまいました。
長く続くシリーズ物は各々の好みもあり、万人に受けるゲームを作ることは不可能に近いと思いますが、次作では今回集まったユーザーの意見を参考にし、新しいバイオハザードの魅力を作り上げることを願っております。
GOOD!
※シリーズ全作体験済み。
【◎ストーリーと圧倒的なボリューム】
かなり洋画を意識したシナリオだが、主人公7人の交錯する物語の中に伏線がたっぷり仕込まれていて、展開が気になる。どんどん先に進めたくなります。レオン編、クリス編、ジェイク編のあと、エイダ編も遊べるので、十分すぎるボリュームだと思います。
【◎グラフィック】
映像がキレイなのは、もうこのシリーズなら言うまでもない。
【◎オンライン】
オンラインで他の人がゲームしている中、ゾンビなどの敵になって参加できるのは斬新だった。
【◎戦闘アクション】
慣れてくると格闘を多用しがちだけど、疲労すると一定時間は格闘が使えなくなるので、
銃と格闘をうまく使い分けて倒していくバランスが良かった。
BAD/REQUEST
【×画面が暗い、見づらい】
画面の3分の1を主人公の背中で覆い尽くされるので、めちゃくちゃ見づらい。
広い場所での戦闘ならまだいいが、とくにクリス編は舞台が台湾なだけに雑居ビル内といった狭い場所での戦闘が多く、そんな中に仲間や敵が5、6人もウジャウジャしていると、もう自分がどこにいるのかすら分からない。
L2ボタンで次の行き先を表示できるけど、それでも迷路みたいな道ばかりでちょっと酔った。
また暗い場所は雰囲気が出ているけど、これも見づらかった。
【×武器の所持制限】
武器やアイテムなどを無限に所持できない。
今回は倉庫みたいなものもないので、いらないものは捨てないといけないのだが、
これがテンポを悪くしていた。
あと、やたら道ばたに落ちてるスキルポイントだけど、□ボタンを押して拾うのではなく、
その上を通過したら勝手に拾うようにして欲しかった。
【×スキル、あんなにいらない】
戦闘に役立つスキルだけど、正直多すぎ。
相当やり込まないと、ほとんど手に入らない。
なので自分には需要のないモノでした。
【×難易度が高い】
個人的にですが、ノーマルモードでも難易度は高めでした。
とくにQTEでは即死連発。
アマチュアモードでなんとかクリアしました。
また、ボス戦などは頭を使う部分も多く、
隠された手順通りに攻撃しないと延々と戦闘が終わらず、手こずることが多々。
COMMENT
賛否両論に批評が分かれているようですが、自分はかなり満足。
中古5,6千円でも買って問題ないと思います。
不満もややありますが、単純にアクションとストーリーがいいので、サクサク進められます。
やっぱり1や2で登場した主人公たちの活躍を見ているだけでワクワクしちゃうのが大きな要因。
ネタバレになるので書きませんが、おそらく今後のバイオにとって重要なキャラとなる人物も初登場したので、今後さらに期待できると思います。
そういう意味でも、今回の6のストーリーは見ておいた方がいい。