【PS3】バイオハザード6 レビュー
発売元 | カプコン (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-10-04 |
価格 | 7990円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | セブンネットショッピング / Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルホラー ■ プレイ人数:1〜2人(オンライン:2〜4人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 1pt | 4pt |
58pt
GOOD!
・キャラの見た目
グラフィックに関しては、クリスもレオンも相応の年のとり方をしていると感じたし、特に劣化したとも感じなかったです。
・敵の有無での音楽の変化
敵がいるときといないときでの音楽の変化はわかりやすくてよかったです。
・複数のストーリー
ひとつの物語を複数のキャラで追うことができるのはよかったです。
BAD/REQUEST
・カメラワークがひどい
グラフィックに関しては気になりませんでしたが、カメラワークがとても気になりました。
ぐるんぐるん動くので、どこへ向かって走ってるのかわからなくなる上に、気持ちが悪くなりやすいです。
・即死イベントが多すぎる
QTEだったり、車などが飛び込んでくるイベントが非常に多く、ちょっとした判断ミスですぐに死んでしまいます。
自分は避けたつもりでも、きっちり避けてないとだめだったりするので死亡回数がひどいことになりました。
・イベントやボス戦での特殊な終了条件
ただ銃を撃っているだけでは倒せなかったボスがいました。
勝利するための条件もわかりにくく延々と復活されて、ここでも死亡回数を重ねてしまいました。
・弾が足りない
臨場感をだそうとしたのか、弾数が圧倒的に少ないです。
アイテムドロップUP等のスキルはありますが、私が下手なせいかそれでも足りませんでした。
・体術無双な時がある
上記のとおり弾が少ないので必然的に体術を使わなければいけないのですが、銃を撃つより体術を使ったほうが強いことが多いです。
銃弾くぐりぬけて、体術で敵を倒しまくるバイオってどうなのかなってちょっと思いました。
・ゾンビがゾンビらしくない
ゾンビと呼ばれるものが走ったり飛び掛ってきたり、さらには銃まで撃ってきます。
初代とは設定がちがうのでしょうがないのかもしれませんが、ゾンビには「アーウー」などといいながらゆっくり歩いてきてほしいです。
COMMENT
リメイク1、0、4、5、オペレーションラクーンシティ、クロニクルシリーズをプレイ済み。
ほかの作品と比べて、どこをメインにしたいのかがイマイチわかりにくかったです。
すべてをクリアすれば違うのかもしれませんが、現段階ではストーリーでちりばめられた謎がすっきり解けるわけでもなく、爽快に銃を撃ちまくれるわけでもなく、ただただ即死イベントに振り回されるだけでした。
すべてのストーリーをクリアして、2〜3回遊んだらやり込まずに終わりかもしれないです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 2pt | 3pt | 1pt | 1pt | 3pt |
37pt
GOOD!
なんと言ってもゾンビの復活。5とかでは「ゾンビなんか出しても的にしかならない」なんて理由でリストラされたそうですが、どこが的だと。ゆらゆら揺れて照準は定めづらいし、飛びかかってくるし、掴まれたら体力の三分の一は持って行かれるしで本作登場のジェアヴォなんかよりよっぽど強敵でした。
新主人公のジェイクもアクションがスタイリッシュでなかなか良かったと思います。中盤以降はやたらシェリーに執着を見せるようになりますがそこ以外はニヒルな感じで好感が持てました。
バイオ4以降久々登場のレオンも相変わらずカッコイイ。ハンドガンを両手に持って二丁拳銃スタイルができるのも良かったです。
良いところなんてそんなくらいです。
BAD/REQUEST
正直に言って、「スタッフは本当に面白いものを作ろうとしているのか」と疑問を持ってしまうレベルの作品です。
即死イベントとQTE(しかも入力がかなりシビア)が連発しますし、同じボスが何度も何度も登場します。「強敵に追いかけられる恐怖」がテーマ(だと思います)のジェイク編だけならまだ納得もできますが、全主人公で倒したと思ったら復活、倒したと思ったら復活、倒したと思ったら復活……をやられるのでたまったものではありません。
本作はかなりアクション重視になっていますが、TPSとしても褒められる出来ではありません。カメラはぐりんぐりん勝手に動きますし、銃を構えるL1が同時にカバーでもあるので、壁際で銃を構えようとすると勝手に壁に張り付いたりします。細い廊下での戦闘で何度かこれが起きてイラつきました。レーザーポイントも小さくて見づらいし、腕の震えを表現しているのか、ゆらゆら動いて余計狙いづらいです。
おまけに敵が超硬い!雑魚敵がヘッドショットを何発叩き込んでも死にません。ときにはショットガンをぶち込んでも、吹っ飛ぶどころか怯みさえしないことも。
敵を倒すのにとにかく弾数がかかる上に無限湧きしたりするので、無視して先に進むか、敵がバンバン撃ちまくってくるのにこっちは撃たれながら接近して殴り倒したりしなきゃいけない情けなさ。
ボスなんて異常なレベルの硬さです。特定の手順を踏まなければ倒せないボスもいるので、ダメージが入っているのかすらわからない中を延々攻撃し続けたりする羽目になります(そういう中に即死QTEが発生したりします。最悪です)
また、床に死体が転がっていると、そこを通ろうとするときにおっとっとといった感じでよろける動作が入ります。何がしたくてこんな要素を入れたのか完全に理解不能です。
ストーリーもダメです。まず恐怖がどうたら謳っているくせに全然怖くない。そもそも怖がらせようという作りになっていないというのも問題なのですが、原因は他にもあります。敵の攻撃は苛烈で、回復アイテムは少ないです。でも死ねば体力最大まで回復して少し前からリスタートなので、じゃあ死んでやり直せばいいか、といった考えになりがちです。死んでも別にいいや、むしろ一回適当なタイミングで死んで体力回復して先に進もうなんて気持ちでプレイしてたらそりゃ怖くなんてないはずです。
かろうじてバイオっぽかったのはレオン編の序盤くらいでした。そこは本当に面白かったのですが……。クリス編、ジェイク編に至ってはもうどうしてバイオの名を冠しているのか疑問に思うレベルです。
そして意味不明です。別にバイオに感動的なストーリーとか盛り上がる展開とか求めているわけではありませんが、それを引いても酷いの一言。その設定は本当に必要だったの?と言いたくなるようなことばかりです。
例:クリスの記憶喪失。失ったからといって何も変化なし。取り戻したからといって何もない。単に「半年前こういう事件があった」でいいじゃないかと。
デモ中には映画的(笑)な演出が入ったりしますが、滑りまくってて薄ら寒いだけです。
COMMENT
レオン、クリス、ジェイク、○○○を難度ノーマルでクリア済みです。オン、マーセナリーズなどはやってませんし今となってはもうやる気もありません。
とにかく一回はクリアしようという意地で最後までプレイしましたが、即死イベントとQTEの連続、何度も同じボスが復活してくる展開に本当にうんざりしました。
4が個人的に神クラスに面白かったので5に続いて6も発売日に購入しましたが、今後もクリス編やジェイク編のようなノリで続けるつもりならもう二度と購入することはないです。どちらにしてももう発売日に買うことは絶対にないです。
海外のいろんなゲームを真似して作ったという感じがしますが、グラフィックは言うまでもなくTPSとしても同ジャンルの他ゲームに全然勝ててないのですから、バイオとしての独自性を追求しなきゃ余計ダメだと思うんですが。
意味のないストーリーに即死イベントとQTEの乱発、LとRを使ってのクライミング、やたらヘリと戦わされる……。どこかで見たことあると思ったらニンジャガイデン3です。こちらは別に真似したわけじゃないでしょうけど。
最後に、厳しい言葉というか文句だらけのレビューになってしまったことをお詫びして締めさせていただきます。本当に残念です。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 2pt |
84pt
GOOD!
5pt:満足度
ボリュームあり。水増しじゃないストーリー。歴代主人公の初会合は見ものです。
偏見は避けたいのですが、いわゆる和ゲーにありがちな神経質なこだわりを捨て(アイテムを「拾う」のだから「しゃがま」ないと現実的じゃない!みたいな)、体験を重視したプロットを引いたのが功を奏したものだと思います。
これはゲーム全体通してそうであり、几帳面なグラフィックスとか貼ってたら追いつかないよね? ムービーとプレイ画面の整合性とか結構どうでも良くない? と、こだわるべきところとこだわらなくて良いところの線引きがしっかりしたので、贅肉をそぎ落とし、プレイヤーが味わえる部分がグンと増えた、と思います。
それがボリュームというかたちでプレイヤーに還元されました。有難い。
オフラインプレイは20時間以上確実。オン、やり込み、含めたらどうでしょうね。
僕が仮に犬であったなら、バイオ6は肉汁たっぷりの骨付き肉ですね。
あらかたストーリーを終え、マーセのためにスキルを用意しようかってとこです。
クリス編:5pt
レビュー項目に無いですがね。
クリス編が最高です。
流行りのFPSにバイオを加えて優秀な副隊長をミックスしてみたら? みたいな。
BAD/REQUEST
弾がない:-2pt
大事なところで。
物資の枯渇を演出に使う前提条件は、物資がなくても逃れられる状況が用意されていることです。
逃れられないボス級と対峙する状況でこの状況に陥ると、ナイフを振って踊るしかねぇ! という白けになります。
シリーズを重ねたチームがどうしてこの状況を見過ごしたのか、すごく疑問。
今更増えたQTE:-1pt
反射神経への挑戦は限定的にすべきであって、ゾンビに掴まれた程度で人体の中枢へ過酷な警戒を鳴らすべきできない。
スティックを反時計まわりにグルグルする体験は果たしてそんなに楽しいことなのでしょうか?
QTEを採用すべきところは反射神経への挑戦に限定すべきだと思います。
だって、咄嗟にボタンを押したことで、良い結果が得られたら嬉しいですし。
COMMENT
GoodとBadに書いたことを総合すると、なにやら新旧ゲームのせめぎ合いみたいな印象を受けます。
ともかく緊急下でダイエットしてバイオにしよう。
これは成功しました。
そしてそれはトロくさいゾンビではないし、アグレッシブなL4Dでもない。
撃ちまくりではないアクションシューター。
なんだかんだ、バイオです。
ある種のスパイスが効いているようですが、熱中しといてなんですし、総評は各々、絶賛は出来ます、酷評も出来るでしょう。
事前に海外レビューで酷評されたようですが、まさか! バイオ6は健全なゲームです。この細やかさが今後のメインになると僕は感じます。
複雑なダイエット、みたいな……。
Amazonレビュー
レビュー日: 2013-06-17
しかし今作は弾薬に苦労することは殆どない上に、スキルの利用でパートナーが無制限に回復アイテムを使ってくれるのでこちらがゾンビになったかのような戦法がとれ、高難易度でも通常の敵との交戦で死ぬことはほぼありません。
その反面QTEの多用によりイベントシーン内でミス操作をすると残りの体力等に関係なく死にます…。
この仕組みによってイベント下での操作を覚えた二週目以降では殆ど苦労することもなく、非常に味気のないものになってしまいました。
長く続くシリーズ物は各々の好みもあり、万人に受けるゲームを作ることは不可能に近いと思いますが、次作では今回集まったユーザーの意見を参考にし、新しいバイオハザードの魅力を作り上げることを願っております。
GOOD!
・シナリオを全てクリアすることで初めて全貌がわかるようにした仕様は非常に良かったと思います。1つのシーンでも別の主人公サイドから見ることで、拡張しすぎること無くストーリーを展開できています。
・ボリュームがあります。特にだらだらとプレイしていたわけではないのですが、全てのシナリオをクリアするのに30時間はかかりました。マーセナリーズなどは未プレイであるため、やり込もうと思えばいくらでもやり込めるのではないでしょうか。
・パートナーが前作、前々作のように無能ではない。特に前作では弾を無駄遣いするためだけの存在でしたが、今作ではしっかりと反撃や救助を行ってくれます。パートナーは弾や体力が無限であるため少々強すぎる気もしますが、弾を無駄遣いされたり、勝手に死なれるよりは遥かにマシです。
・格闘は弾薬を使わない上に威力も割合高いため、これまでのバイオシリーズでは重宝されてきました。今作ではフィジカルコンバットゲージ(だったかな?)の導入によって、格闘攻撃を任意で出せる仕様にした上で、使いすぎてゲームが壊れないように上手く調節できていると思います。
・ゾンビが強すぎず、弱すぎない。デッドライジングのようにゾンビが雑魚扱い・・・というほどではないですが、やはりゾンビの範疇を抜けないような体力に調整されている気がしました。
BAD/REQUEST
・QTEが邪魔です。導入すること自体は構わないのですが、ムービー中に限らず、戦闘中でも頻繁に表示されるため、いい加減にしてくれという気持ちになります。
・そもそも、サバイバルホラーじゃない。どこらへんがサバイバルなんでしょうか?サバイバルを感じた部分は弾薬の不足部分のみです。レオン編の序盤のような雰囲気でゲームが進めばサバイバルホラーと言えるかもしれませんが、クリス編やジェイク編はどうなんでしょうか?巨大な化け物とひたすら戦うだけであれば他にいくらでも似たようなゲームがあるはずです。
・ボスの使い回しが多い。顕著なのはレオン編とジェイク編で、バイオ3の追跡者なんて可愛いものです。ストーリーの都合とはいえ、主人公たちの詰めが甘すぎる。一度倒し損ねてる敵なのですから、二度目に倒した時は「ちゃんと死体を確認しろよ!」と突っ込みたくなります。
・中途半端にアクション映画に寄せている。このゲームを買った人はバイオハザードの映画を見たいわけでは無く、バイオハザードというゲームをプレイしたくて買ったはずです。しかも映画風に作り込むなら徹底的にしなければならないのに、潜水艦内の梯子が意味不明な角度に掛けてある、掌紋認証を手袋を嵌めたまま行ったりと、ひと目で分かる矛盾が見えます。
・カメラワークが意味不明。基本的にはTPSの視点で進んでいくのですが、梯子を登るシーンなどで不意に初代バイオのように監視カメラ風の視点になる時が有ります。なぜこんなことをしたのか理解に苦しみます。
・敵から逃げるシーンでやたらとシビアな部分がある。スライディングの操作、タイミングを一回しくじっただけで死ぬのはどうなんでしょうか?プレイヤーを苛立たせるためだけに作られたような脱出シーンがいくつか見受けられます。
COMMENT
バイオ4はバイオハザードでは無いと言われつつ、名作でした。
5は4を改悪したような出来でした。
では、今作はどのような具合かというと、これまでの作品を全て混ぜたような作品に仕上がってます。
いい部分も多少見受けられるのですが、やはり悪い部分がどうしても気になってしまいます。
新しいことに挑戦するのはいいのですが、このゲームをバイオハザードのナンバリングとして発売する以上は、「バイオハザードとは何か?」ということをもっと考えて作って欲しいと思います。
5のようにそれが全く無かったというわけではなく、レオン編の序盤にはそれを忘れていないことが伺えたため、次回作には期待したいと思います。