【PS3】Dishonored(ディスオナード) レビュー
発売元 | ベセスダ・ソフトワークス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-10-11 |
価格 | 5980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(Dishonored Game of the Year Edition版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ファーストパーソンアクション ■ プレイ人数:1人 【Dishonored Game of the Year Edition版】 ■ 発売日:2013/12/12 ■ 価格:3,990円 通常版のDLCと同内容です。 |
- 総合ポイント
- 68
- (難易度)
- 2.64
- レビュー数
- 11
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt |
93pt
GOOD!
・世界観
好みが分かれる世界観ではあると思うが、個人的には素晴らしいと思った。
目的が「復讐」なだけに、明るくは無いが決して暗すぎず。
自分の場合は暗殺任務の間に挟むアジトでの王女との会話が良い癒し役になった(見た目はアレだけど・・笑)
グラも綺麗。
・緻密さ
敵の視野角や、音への反応が緻密。
ステルスゲーは過去にいくつか販売されているが「え?なんで今見つかったの?」という感じの敵からの理不尽な距離での発見などが普通にあった。
しかしDishonoredの場合、理不尽な意味不がないので世界観と相まってガッツリとDishonoredの世界に没頭できる。
また、例としてあげるが、例えば3人で警備している箇所で主人公が内1人を排除すると、残りの2人が今までの持ち場巡回をやめ、「こっちも警備しなきゃだめじゃないか〜」的なことを言いながらいなくなっている1人の持ち場までフォローしようと移動範囲が広がったりする。
・リアル感
よくゲームにありがちな理不尽の強さのボスというものがいない。
暗殺ターゲット(他ゲーだと確実にボスになる立ち位置)も他の兵士と変わらない一人の人間。
ヘッショ1発で死ぬし、首を絞めれば数秒で落ちる。
自分の行動(敵をどれくらい死体にしたか、敵をどれだけ気絶で済ませたか、どれだけ敵に発見されたかなど)によって敵の種類や数が増減する。
切断描写があまり規制されていないため個人的にはプラスポイント。
・新しい着目点
ステルスゲーの過去作といえば、銃を持っての潜入・戦闘があげられるが、今回の武器は主に超能力。瞬間移動や、壁の透視、時間を止めたり、動物に乗り移ったり。
それが新しい行動を生み出すアイデアの起爆剤となり、常に色々な暗殺方法、ステルス方法を考えながら進んで行けるのでマンネリが起き難い。
もちろん銃(時代設定が独特なので短身銃)やクロスボウ、グレネードや設置型ボムもある。
BAD/REQUEST
・ペスト感染者が怖い
自分はゾンビゲーなどが苦手なので、ペスト感染者(ちょっとゾンビっぽいホラー)が苦手。
襲われるとパニクる。
・フリーズ
PS3版をプレイ中だが、今までに2回ほどフリーズした。
COMMENT
上記の通りBADがあまり見つからない良ゲー。
ただ、ステルス、暗殺という目的だけでも人を選ぶゲームなのに、更にFPSです。
慣れていない方にはとっつきにくいでしょう(すぐ慣れると思いますが)。
ゲームとしてはここ数年でベストゲーだと個人的には思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 3pt |
89pt
GOOD!
○グラフィック
概ね綺麗。高所に登れば絶景が見えるのはアサクリやセインツロウと同じだが、この作品の特筆すべき点は全てが作り物であること。中世に捕鯨産業が栄え現実とは全く別の発展をした架空都市ダンウォールが、高い現実味をもって描き出されている。現実には無い独自の技術で世界が完結している。
一方キャラはややカートゥーンチックな印象。だが、造形は非常に凝っていてシワの描写は雑なエフェクトを使わずしっかり描き込んでいる。挙動も滑らかで、特に煙草を吸う仕草にはこだわりを感じた。
○アクション
超能力のお陰でかなりアクロバティックな動きが出来る。
特にブリンクという瞬間移動が非常にスタイリッシュで応用が効く。
戦闘中に敵の目の前にブリンクして面食らった敵を刺殺したり、追われている時にいきなり敵の背後にブリンク、敵はこちらを見失い、後は…言うまでもない。
また、メタルギアのようなゲームだと敵をホールドしたくても「いや、振り返るかもしれない」と、つい行動パターンの観察に入ってしまうが、このゲームなら「いける!」と思った瞬間にブリンクして拘束できる。
○オリジナリティ
これは非常に高いと言える。時を止め、敵と融合し、瞬間移動でき、透視ができるゲームは類を見ない。さらにこれらを組み合わせて創造的な殺し方も可能。公式pvでは燃費の悪い殺し方ばかり紹介されているがネズミとスプリングレーザーのコンボや、ベンドタイムと飛び道具のコンボは実用的。
そして決定的なのは「誰も殺さずにクリアが出来る」ということ。ザコは勿論、ターゲットすら炭坑送りにしたり、愛人と亡命させたりなど。このゲームでノーキルノーアラートなら最早「暗殺者」ではない別の何かである。
逆に殺戮の限りを尽くせば、疫病を媒介するネズミが増え、ウィーパー(目から血を流す疫病末期患者)も増える。このウィーパー、ゾンビのように気味悪く、ネズミ達も襲わないのでできれば遭遇したくない奴等だった。
○サウンド
潜入時、被発見時のBGMは耳にも残るし、妖しいダンウォールの雰囲気にマッチしているといえる。
戦闘時のBGMはあまり覚えていない。よくある「ミスマッチでもないけどブナンな感じ」だろう。
○難易度
俺TUEEEEEをするには慣れと周回プレイ必須。
最初はイージーでも死にまくると思う。
BAD/REQUEST
○王女がかわいくない。安心のベセスダ・クオリティー(実際描いたのはアラクネStudioだと思うが)。
助ける気しない。まぁ助けなくてもいいのだけれど。
○ラットスワームLv2が強すぎる。衛兵4人相手とかでも勝てる
○フリーズ多い。フリーズでやる気を削がれる。
○翻訳ミスが多い
「妊娠を守る」「倉庫の鍵needed」、極めつけはウィーパーに関する資料で、後半が全部英語のまま。でも全編吹き替えが嬉しかったので大して気にはならなかった。
COMMENT
ずっと待っていたタイトルで期待を裏切らない出来映えだった。
もう少しミッションあると良かったかな。
ちなみに日本語音声で字幕推奨です。潜入調査での諜報活動がかなり大切ですので聞き逃さない為に。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-04-22
ダウド編は(前後編合わせて)本編の 60~70% くらいのボリュームで、これが最初から入っているのは嬉しいです
本編をクリアしてからのダウド編のラストには感心させられました
良い点:
・ストレス皆無の快適な操作と理不尽な仕様やルールを排したゲームシステム
・非常にレベルの高い完全日本語音声吹き替え
・本編主人公が(音声で)喋らないので、主人公=プレイヤーという没入感がある(DLCのダウド編は少し喋ります)
・徹底的なまでの不殺(各面の暗殺ターゲットですら)プレイや目に付く敵を全て倒すプレイが自由に楽しめる※
・侵入ルートや手段が幾通りもあり、難易度やプレイ毎により新鮮なプレイかつ新たな発見がある
・各面のサブクエストが適度に知恵と工夫を要求され、それなりに良い対価が貰える
・本編のカオス度(どれだけ殺したか)がエンディングだけでなく、中盤~終盤のプレイ内容に影響を与える(仲間が非協力的になる等)
・自動セーブが2つ(直前とその1つ前)なので、間違って進め過ぎた際からの復帰がし易い(戦闘時以外であれば任意のタイミングでのセーブもできます)
※一部で敵が無限湧きするエリアがあるので全滅は無理っぽいです(シーン移動で復活)
残念な点:
・死亡時のロードがやや長い(15~20秒くらい?)
・周回プレイの持越し要素がないので、全ての装備・能力を最強にしたプレイができない(あったらあったで飽きが早くなりますが)
・無力化(気絶)した敵は慎重に扱わないとすぐ死んでしまう(ちょっとした高さから落としたら死亡扱い)
・殺害または無力化した敵が重要キャラ以外すぐ消える
総評としてはここまで洗練されたゲームはそうないんじゃないかと思います
Dead Space 2 と同レベルの出来の良さだと思いました
暗殺ターゲットのキャラクター付けと無力化(殺さずに報いを受けさせる)の方法もなかなか面白く
結構(性的に)変態だったり悲惨(死んだ方がましなレベルまで)だったりと、プレイヤーの裁量に任せた方法が用意されています
中世の西洋文化に鯨の油を動力とした技術が融合した バイオショック のような世界観も魅力的です
グロ表現に関しては、ネズミが死体を食い漁る、斬撃による首切断、爆弾による部位破壊と
CERO Z に分類されているとは言え、かなり思い切った内容になっています
GOOD!
■アサシンクリードのような暗殺アクションに、時間停止やネズミ召喚などの魔法を加えることで一風変わったゲームプレイになっている
■産業革命期の西欧がそのまま未来になったような世界観で、道中でも捕鯨や疫病に関する読み物が豊富にあり、この世界を読み解くアクセントになっている
■派手な戦闘、音も無い暗殺・不殺、完全な非戦闘など色々な進め方が出来る(ただしBADの方が多い)
BAD/REQUEST
■フリーズがひどいってもんじゃない。間違いなくPS3ソフトの中でワースト3に入っているだろう頻度。ミッション3辺りからセーブ中にフリーズが頻発し、体感ではセーブしようとすると8割方フリーズした。非殺傷プレイを狙うと必然的にセーブ&ロードが増えるのに、これではどうしようもない。フリーズが二桁を越えた辺りで完全にやる気が無くなった
■オリジナリティは少なく、グラフィックは今ひとつな出来。暗殺アクションゲーは今までにも沢山あるし、暗視や他者の精神ジャックといった魔法も既に出ている発想で、所謂スチームパンクの世界も凡庸な感じで独創性に欠ける。グラフィックも決して悪いとはいえないが最新のものと比較すると粗が目立つ
■非殺傷を狙おうとすると制限ばかりで面白くない。これがこのゲーム一番の欠点ではないだろうか。ミッションクリア後の成績画面やエンド判定、トロフィーなども見ても、誰も殺さずに、見つからずにクリアするのが一番良い評価となっているが、これを狙うとゲーム中の大半の装備が使えなくなってしまう。銃もクロスボウも撃てないし、グレネードもトラップも使えない。魔法も直接攻撃を加えるラットスウォームやウィンドは使えない。道中に落ちているお金や弾を拾う必要も無くなり、敵を気絶させることすらしない方が楽になってくる。要はゴールまでの最短距離を屋根伝いにブリンクで移動し、敵の視界を躱すのが面倒になったらベンドタイムで時間を止めて直進すればいいという、なんとも味気ないゲームになってしまうのだ。無論、敵を全て銃と剣と魔法で片っ端から倒してターゲットも抹殺というプレイだって出来るが、クリア後の成績画面では殺傷数や被発見数などが数え上げられ「お前は下手くそだ」と言われているようなもので気分が悪い。非殺傷が最高評価の作りならば、それを達成すべくあらゆる装備や手段を使って遂行できるようにするゲーム作りこそが必要なのではなかったのか?このゲームではそれが無く、ごく限られた有効な装備で、脇道を無視して敵を素通りするだけになってしまっている
■そもそも最高評価を狙うなら暗殺ができない(暗殺アクションなのに・・・) 殺害すると評価が下がり死体が増えてカオス度が上がり世の中が悪くなるからだ。さらには、気絶させた敵が水中に沈んだり階段から落ちたり、果てはドアを締めるときに足が引っかかっただけでも死んでしまって殺害扱いになるのでやり直す羽目になり、フリーズも相まってストレスが溜まる
COMMENT
どうも開発側の「やらせたい事」とプレイヤー側の「できる事、やりたい事」がズレている気がしてなりません。開発側の用意した最高のルートを進む「非殺傷プレイ」は、プレイヤー側にとっては敵を全部無視して進み、ボスは直接手を下さず他人に頼んで代わりに処理してもらうという、はっきり言って何の達成感もない遊び方になってしまいます。音もなく忍び込んで誰も殺さずに任務を遂行・・・言葉にするとなんだか良さそうなゲームですが、実際のプレイはコレジャナイ感でいっぱいです。
BADには書きませんでしたが、ロードの遅さもかなりひどいですね。トライ&エラーが必要なゲームなのにロードは20秒ほどかかります。そしてセーブ時にはフリーズ地獄が待っているので冷や汗モノです。
購入を検討させている方は、よほどの忍耐力がない限りはフリーズ問題が解決してから考えたほうがいいです。私がプレイしたゲームの中で、全体の1/3も進んでないのにフリーズが二桁越えたものはこれが初めてです。